【お悩み】友だちとして好きでも恋愛対象と思えない男性からデートに誘われました。少しも気がないのなら断ったほうがいいですか?
- 2016/01/29 ~ 2016/02/06 まで公開
お悩み
恋愛対象としては見ることはできないけれど、友だちとしては好きな男性からデートに誘われた場合、その男性に対して少しも気がないのならお断りしたほうがいいでしょうか? ちなみに私のまわりの男友だちに聞いたところ、ほぼ全員が「勘違いするから、その気がないならデートの誘いは断ってほしい」と言っていました。 ところが、同性の友だちに聞いたところ、ほぼ全員が「フリーのときなら、その気がなくてもとりあえず行く」と言っていました。 ぜひ上野さんの意見が聞いてみたいので、よろしくお願いいたします!
回答
ご質問誠にありがとう御座います。 服を買いにいったとき、店内をうろうろしていると店員さんに声をかけられます。 皆様は服を買いにいったときに「店員さんに声をかけてほしい派」で御座いますか? それとも「声をかけてほしくない派」で御座いますか? 統計的に調べたわけでは御座いませんが、おそらく「声をかけてほしくない派」のほうが多いことでしょう。 もちろん服屋のスタッフだって「声をかけてほしくない方」が多いことくらい知っています。 では、それにも関わらず、なぜ「服屋のスタッフはお客様に声をかける」のでしょうか? これは非常に簡単な理由で御座います。 「そのほうがお店の利益になるから」 この点を間違えてはいけません。 服屋のスタッフが「お客様の役に立つために、声をかけてあげよう!」なんて勘違いをして、ありがた迷惑で声をかけているわけではないのです。 たとえ嫌われようとも、迷惑がられようとも、声をかけたほうが売上は確実に上がる。 そのために声をかけているので御座います。 そもそも、服屋さんにいるスタッフの仕事とはなんだと思いますか? 服をきれいに並べること。レジを打つこと。在庫を管理すること。お客様に似合う服を提案すること。確かにこれらも重要な仕事で御座います。 ですが、服屋さんのスタッフの仕事は「買うという決断をさせること」で御座います。 服屋でスタッフが誰もお客様に声をかけなければ、売上は暴落します。 なぜなら人間はひとりで決断ができないから。 「服屋では店員さんに声をかけてほしくない」とおっしゃる方も、店員さんに声をかけられなければ「まぁ、次でいっか」とか「ほかの店を見てからでいいや」と思って服を買わないのです。 だから、お客様が「決断ができるようにサポートをする」ことこそが、服屋のスタッフの仕事であり、そのために「声をかけている」ので御座います。 さて、服屋で店員さんに声をかけられると、たいていの場合「試着」を勧められます。 これは「試着したことで断りにくくする」というテクニックにほかなりませんが、もし「試着をしたにも関わらず、結局購入しなかったお客様」がいたとしたら、スタッフはどのように感じると思いますか? 「客だと思ったら、客じゃなかった。手間をかけさせやがって」と思うスタッフが、一流のスタッフのはずがありません。 「せっかくのチャンスを自分のミスで逃してしまった」と思うスタッフは二流でしょう。 「チャンスを自分のミスで逃してしまった。お客様にも時間を取らせてしまった。だから今度はこうやって対応してみよう」と考えるスタッフこそが一流だと私は思っております。 これは少し愚痴になりますが、私はかかってきた営業電話を基本的に断りません。 「見本をお持ちしたい」とか「資料をお送りしたい」と言われたら、歓迎しております。 ですが、自分で「資料を持っていきたい」と言っておきながら、私が買わないとわかると「時間の無駄だった」みたいな顔をする営業マンがあまりにも多くて辟易しております。 失礼を承知で言えば、営業マンとして話にならない。 買う気がない人間に「買う決断」をさせるのが、貴方の仕事ではないのですか? とうかがいたいのです。 なので、若い傲慢な営業マンが来ると楽しみでワクワクするのです。 「そうか、君は俺を口説く気概があるのか」と楽しみで仕方がない。 「99%の確率で嫌われ、1%の確率で購入に至る手段」と「100%嫌われないが、絶対に購入しない手段」のふたつがあったら、迷わずに前者を選択するような営業マンが私は好きで好きで仕方がありません。 もともと、購入意思があるお客様に物を売るのは誰でもできる。 それは営業ではなく、接客です。 購入意欲が曖昧なお客様に物を売るのが営業だ、と。 さて、だいぶ話が逸れましたが本題に戻りましょう。 「恋愛対象として見ることはできないが、友だちとしては好きな男性にデートに誘われたら断るべきか」というご質問で御座いますが、私としてはぜひともデートに行っていただきたく思います。 例外は「そもそも一緒に遊ぶのが嫌」と「勘違いされたくない、と【ご質問者様】が思っている場合」と「その男性が勘違いをしそうで、なおかつ勘違いをした場合にものすごく面倒な人間」だった場合の3点に限ります。 失礼な表現になりますが、少なくとも若い頃の恋愛は平均的な男性を相手にしている限り、圧倒的に女性が優位な立場に御座います。 先ほどの表現でいえば、女性が「お客様」で男性が「店員」といっても過言ではないでしょう。 男女差別だとご批判をいただく覚悟は御座います。 ですが、私は理想論を語るつもりは御座いません。 現実としてそうであるならば、そのルールに従って戦うのが私のスタンスで御座いますので。 なので「勘違いするから、その気がないならデートは断ってほしい」とおっしゃる男性が、正直に言えばあまり好きではありません。 もし私が女性であったのならば、それを言った瞬間にその男性と付き合う可能性は消えます。 口に出すかどうかは別にして「その気がなくてもぜひデートに来てください。その場でその気にさせるのが私の腕の見せどころです」と思えないのならば、最初から口説くなと言いたいのです。 なぜなら、その男性の言葉を言い換えれば「最初から僕のことが好きならデートに来てください」ということにほかなりません。 口説く要素がどこにもない。「僕のこと好きな人募集中です!」と言っていることに変わりません。 それはデートに誘っているとはいえ「受け」の姿勢で御座います。 服屋でいえば、勝手にお客様が来店して、勝手に試着して、勝手に会計をするようなものです。 そんな服屋なら、店員なんかいらない。 さらに補足をいたしましょう。 私は男性なので彼らの気持ちもそれなりにわかるのですが、「勘違いするから、その気がないならデートは断ってほしい」という言葉を真に受けてはいけません。 確かにごく少数ですが「勘違いするから」とお考えの方もいるでしょう。 ですが、ほとんどの方はそんなことを考えておりません。 「時間の無駄だから」とか「お金がもったいない」から「断ってほしい」と考えております。 試供品を持っていったのに買わなかったからといって「その手間がもったいなかった」「買わないなら営業に応じるな」と思う営業マンに未来があると思いますか? さて、先ほど3つの場合を除き、ぜひともデートに行くべき、と申し上げましたが、4つめがあることを忘れておりました。 「勘違いするから、その気がないならデートは断ってほしい」と言っている男性。 本人的にも断ってもらうのが望みのようですし、そんなことを言う時点でたいして貴方様のことを好きではありません。 だからお互いに時間の無駄以外の何物でも御座いませんので、この場合もまた断ってもよいと思います。
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