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 関西電力は29日午後5時、高浜原発3号機(福井県)の原子炉を起動し、再稼働させた。東日本大震災後の新規制基準下では、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)に続き2カ所目で計3基目となる。ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を使う「プルサーマル発電」としては、全国で初めて。

 高浜3号機が動くのは、定期検査で止まった2012年2月以来3年11カ月ぶり。30日午前6時ごろには核分裂反応が続く「臨界」の状態に達する見込み。2月1日に発電と送電を始め、原発の電気を家庭などに送る。2月下旬には営業運転に入る見通しだ。

 関電は高浜4号機についても、1月31日午後に原子炉へ核燃料を搬入し、2月下旬にも再稼働させる。営業運転は3月下旬の開始をめざしている。