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席をゆずる行為は、過去に受けたご厚意のバトン?!電車内で席を譲ったおばあさんを見て私が感じた事
皆さんは普段、電車やバスで席を譲っていますか?譲るとしたらどんな声のかけ方をしますか?先日、電車に乗っていた際に偶然居合わせた車両で「素敵な席の譲り方」を見かけたのでご紹介するとともに、その状況から私が感じた事をお伝えします。特に妊婦経験がある方は、ご自身が席を譲られた日の事をぜひ思い出しながら読んでみてください。
私が見かけたおばあさんの素敵な席の譲り方
その日、私は電車のドア近くに立って乗車していました。ふと見ると、マタニティマークを付けた妊婦さんが優先席ゾーン入口あたりに男性と立っている姿が。お腹もかなり大きく、私の位置からはマタニティマークが見えたので妊婦さんだと分かりました。私は既に立っているので席を譲ることができず、
「マタニティーマークを優先席側の人に見えるように付ければいいのに」
「男性と一緒だから座らなくてもいいのかな?」
「もうすぐ降りるんだろうか?」
そんなことを考えていました。
すると、
「ねぇ、座って?」
とその妊婦さんに朗らかに声を掛けたのは、奥の優先席に座っていたおばあさん。妊婦さんは
「いえ、大丈夫です」
と回答しました。さて皆さんがもしこのおばあさんの立場なら、席を譲った妊婦さんに断られたらどのように対応しますか?
おばあさんは間髪空けず
「元気な赤ちゃんを産んで欲しいから座ってね」
と言ったのです!妊婦さんも少し間を置いてから
「ありがとうございます、では…。」
と席に着いていました。その後もおばあさんは
「私、今60歳なのだけれども新しい命が産まれるのは素敵なことだから、ぜひ元気な赤ちゃんを産んで欲しくて。赤ちゃん楽しみね!」
と妊婦さんに話し掛けていました。
「元気な赤ちゃんを産んでね」と言われたら快く席を譲り受ける気になりますよね。妊婦さんが一度断ったのにも関わらずつい座ってしまう絶妙な譲り方をしたおばあさんと、年を重ねたからこそ発せられるその深い言葉に、私はとても素敵だなあと感じました。
席を譲る行為は、過去に譲ってくれた人のご厚意をバトンタッチするということなのかもしれない
このおばあさんの言葉の何が妊婦さんの心を動かしたのかと、考えてみました。席を譲るという行為に加えて、「元気な赤ちゃんを産んで欲しい」「赤ちゃんが生まれることが楽しみ」という本人の気持ちを一緒に伝えたことだと私は思います。
席を譲る時、私も経験がありますが何と言っていいか意外と困りませんか?「あ、どうぞ?」「座ってください」などが一般的ですが、今後は私もさりげなく気持ちを伝えられたらいいな、と思います。そう思ったのにはもう一つ理由があり、このような調査結果を目にしたからです。
私が妊婦だった時にはマタニティマークを見えるように付けていたためか、何度も席を譲ってもらった経験があります。大きいお腹で仕事用バックを持ち、通勤電車でじっと立ち、揺れる車内でぶつからないようバランスを保つのは本当につらいものでした。
立ってる間ずっと、「しんどい、しんどい、しんどい…。」と頭の中でリピートしていました。初めて席を譲って頂いた時には、「あぁ、本当に譲ってもらえるものなんだな」と感動し泣きそうになった思い出があります。
譲って頂いた人々のご厚意を今度は誰かにバトンタッチする番だと、冒頭でお伝えしたおばあさんの姿とこのデータを見てふと感じました。同時に、マタニティーマークを付けていてよかった、席を譲ってもらったという妊婦さんが増えるようになってくれればよい、そんな世の中になって欲しいと思います。
この記事を読んでくださっている人の中にもきっと、妊婦時代に席を譲ってもらった経験がある人は多いと思います。多くの人が、貰ったバトンを次の世代に渡していくことで、このデータの数値はきっと変わるのではないでしょうか。
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