【シドニー時事】オーストラリア南東部メルボルンでテロ未遂で逮捕されたセブデット・ベシム被告(19)が、生きたカンガルーの内部に爆発物を仕掛ける「カンガルー爆弾」製造を計画していたことが分かった。爆弾にしたカンガルーを警察署付近に放す考えだったという。豪メディアが28日、裁判所の文書に基づき報じた。
被告は昨年5月、警官を狙ったテロを計画していたとして仲間4人と共に逮捕された。警官の斬首も計画していたとみられ、地元警察は逮捕直後、「過激派組織『イスラム国』(IS)の影響を受けていた」と指摘していた。公判が行われているビクトリア州最高裁判所に提出された文書によると、被告は、ISの旗をカンガルーに描き、プラスチック爆薬を仕込む構想を仲間と練っていた。