国産初のステルス「先進技術実証機」X2公開
防衛装備庁は28日、レーダーに探知されにくいステルス戦闘機の技術を開発する実証機を愛知県豊山町の三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で公開した。2月中旬以降に飛行試験を行う。型式は「X2」で、試験結果を踏まえ、2018年度までに次期戦闘機に技術を採用するか判断する。
同庁によると、ステルス機能と高機動性を兼備した戦闘機の技術開発のため、09年度に実証機の製作を開始。同社を中心に、主翼に富士重工業、エンジンにIHIなどの国内企業が関わり、部品の9割を国内調達した。
地上試験はほぼ終了した。初飛行は、天候などから2月22日以降に実施する可能性が高いとしている。同町の県営名古屋空港から岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地まで飛び、同基地を拠点に試験を続けるという。【清藤天】