日銀、マイナス金利導入を決定

景気の先行き不安で追加緩和

2016年1月29日 13時10分

画像 日銀本店に入る黒田総裁=29日午前画像 日銀本店=東京都中央区 日銀は29日、金融政策決定会合を開き、民間銀行が日銀に預けている資金に手数料を課すマイナス金利の導入を決めた。原油安で物価は伸び悩み、年明け以降の市場混乱で景気の先行き不安が強まっているため、金利を一段と引き下げる追加緩和を決めた。マイナス金利には副作用も大きく、デフレ脱却を実現できるか依然不透明だ。

 日銀はこれまで民間銀行からの預金に対し年0・1%の利息(付利)を付けていたが、今後はマイナス0・1%とし手数料を取る。

 日銀は大規模緩和を実施してきたが、2%の物価上昇目標の達成にめどが立たず、政策の継続が困難になっていたため、方針を大きく転換した。

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