おはよう
大阪は雨。
甘利経済再生担当相が辞任した。潔いが、残念だ。(ヤフーニュースより、産経新聞)
閣僚が金銭不祥事。辞任は当然だ。TPPの合意には尽力して、締結まで一週間と迫った時に、辞めた。さぞ無念だろう。
これまでの安倍政権内の不祥事の通例としては、閣僚辞任の後、数ヶ月話題になり、議員辞職せずに沈静化する。それで落ち着くのではないか。
メディアは著名人の小さな失態を大げさに扱う風潮がある。例えば、芸能人の追突事故とか。惑わされてはいけない。
政治家の倫理基準はもっと、普段からもっと明確にしておかなくてはいけないと思う。今回もメディアで混乱した物言いを散見する。
1,「金銭の受け取りがあったから、黒」だという
「金銭授受」は政治家にとって寄付の受け取りである。それを政治資金の報告書に書くと表の金。合法だ。それを怠ったら裏金となる。件の金も政治資金の報告書に書いた分には、何の問題もない。
2,「大臣室で寄付を受け取ったら、問題だ。」という
大臣室で寄付を受け取ったら、即、裏金という印象づけも、メディアのあざとい演出だ。適切に寄付として処理するとよい。菓子箱とともに封筒に入れた金を渡すというのは、賄賂っぽくみえても、受け取る側が表の金として受け取るなら、これをもって賄賂=裏金とみなすことはできない。
3,「口利き」はいけない、という
「口利き」は、斡旋とかなんとかあるようだが、甘利大臣はURに指示できる権限をもってないから、罪に問われないという。口利きした事実すら、はっきりしてないのに、強い疑惑があるかのような報道は、どうか。寄付にはいろんな思惑がある。で、寄付を出す側の意図(口利き)。それに対して、政治家が法を破ってまで何かをしたか、というのは別問題だ。明らかになってない段階で、何かしたような報道はいけない。
野党の追求は続くようだが、この追求は「権力闘争」であり、事の真相を明らかにするだけなら、国会で長時間かけて行わなくてよい。専門の委員会で設けて、そこでやると事足りる。メディアもこういう政治の主流ではないものに、いつまでも関わってほしくないものだ。
政治の失態があると、すぐに国会がそれで空転する。そんな無駄な時間を作らないためにも、国会は国内の政策に集中できるよう、専門の委員会を作るべきだと思う。憲法に特記して、そういう真相を明らかにする制度をつくってほしいものだ。
哲学の話--- 「追求」ごっこ
追求、追求と、大人がはしゃいでいる。左派メディアや野党が。本当にくだらない。「追求」のパフォーマンスばかり、演じたがる野党、メディア。追求者になって、正義面したがる。
事件を正しく把握して、原因をつきとめ、再発防止する。社会の努めだ。が、問題を明らかにするのは、刑事がやっても、規律委員会がやっても、議員が国会でやっても、誰がやってもあまりかわらない。「追求者」になって、事の真相を明らかにするために、当事者を問い詰める。一番の手柄をとろうとするのは、なんか子供じみている。
本人が、自ら隠さずに、明らかにしたら、追求する手間も省ける。それが一番よい。 左派メディアは「追求」に浮かれている。が、「追求」が大事なのではない。事の真相があきらかになって、適切に処理することである。
「追求」が脚光を浴びるのは、当人が大切な事実を隠す時だ。社会のために、それを明らかにすることは必要だ。そんな時は、追求者には期待が集まる。
が、事の真相を当事者がなんら隠し立てすることなく、明らかにするなら、「追求」など必要すらない。書類やデータが揃って、はいそれでおしまい。
そんなちっちゃなことで、正義ぶって得意顔をするようなのが、今あふれている。「正義なんかない」と善悪基準を見失った全共闘左派が、政治家の追求という「小さな正義」に走る。彼らはそんな正義しか語れなくなった。
本日の被害
目が痛む。両目の内側に、赤い傷がある。
以上