2016年1月29日03時00分
筑波大学は、文部科学省が検討中の国立大学の入試改革にあわせ、現在25の学類ごとに実施している選抜試験を大幅に見直し、医学など三つの専門学群の他は、「人文社会」「理工」「生命科学」の3分野の枠で募集する構想を明らかにした。入試改革と同時に教養教育の充実を図るのがねらいで、大学入試センター試験に代わる新テストが導入される2020年度入試をめどに実施する、という。
28日の定例記者会見で発表した。筑波大には、一般大学の学部に相当する学群が九つある。このうち医学・体育・芸術は専門学群として従来通りの枠で募集するが、残りを3分野にまとめ、学科に相当する学類ごとの選抜をやめる。入学後の1年終了時に、その後の所属を選択する。「興味の間口の広い学生が、じっくり進路を選べる」とねらいを説明する。
試験は、新設される「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)に小論文や面接を加えて実施する考えで、専門3学群を除いた定員のうち半数程度を想定。残り半数は高校推薦など特別選抜枠を増やし、「特定分野に秀でた人材を集めたい」としている。
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