スカイツリーが窓から見える部屋で、ハーブティーがふわっと香る。夜、冷え込みがすごいけれど、ここはあたたかい。


「将来一緒に、楽しく仕事ができるような人と、コミュニティがつくりたいですよね」と、一緒にお仕事をしているSさんが言った。


ほんとに、そうですね。


そのためには、何を語っていけばいいんだろう?自分がいま考えていること、感じていることを、精一杯現す。出し惜しみしたり、目線を下に下げないことをたいせつにしたい。

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◾️だれと歩んだら、人生はおもしろいか



情報発信をするにしろ、お店をするにしろ・・・自分の属性と、読者(お客さん)の属性があっていないとしんどくなってくる。出し惜しみしたり目線を下げすぎると、しっくりこない人が集まってくる。


わたしの目的は、不特定多数の人に誰彼となく読んでもらうことではない。同じ方向に向かって歩める人と、日常も、仕事も、豊かに彩っていきたい。1年くらい、不特定多数向けのブログを使ってみて、より一層そう思うようになった。


最近、大勢向けのイベントより、もうちょっと近い距離感で、深く話せる自主開催講座をはじめてみた。そこに来てくれる人はかなりコア。全国各地から九州、東北、様々なところから飛行機を使ってまできてくださる。省庁の方からキャリアカウンセラー、おうちでカフェをされている方まで。背景もプロセスも違うけれど、自分にしっくりくる生き方をしようとしていること、夢だけでなく、経済もともに作っていこうとする姿勢が共通点。


ブログだけだとわからないけれど、生でお会いすると、読者さんが成熟した大人であり、おもしろい人であることが肌感覚で感じられる。


人生で付き合える人の数なんて限られているのだから、自分にとっても相手にとっても、いい影響を及ぼしあっていける関係を作りたいと、思う。


◾️読者をバカにしない目線


 

そういえば昔、某大手雑誌の編集者と話した時「わーすごい、こんな風にはなりたくないなあ」と強烈に思ったことがある。思いっきり読者を見下した目線だなあと思ったからだ。


 「どうせ読者なんてバカだから、こういう風に書いておけばいいんだよ、これがほしいんだろ、これが理想だと思ってるんだろ。そのレベルで、その通りほしいもんをあげとけば、喜ぶんだから」言葉では言わないけど、態度からそういうものが滲みてでいた。大きなフロアの白い壁の中で、ひんやりと体が冷えてくるような感覚を感じた。
 

まあ、そうなるのもわからんでもない。だって一般的なターゲット設定とか、上の方から下の人へ教える常識とか、そこから考えればそうなるのだろう。でも、それで寄ってくる人ってどんな人かな・・・?


ただ、最近気が付いたら自分もどこか「たくさんの人に読んでもらうために」と、漠然と情報発信していなかっただろうか?


嫌われるのが怖かった部分もあるのかもしれない。思っていることはあっても、はっきり言えば離れる人がいる。ぼやかして明確にしないことで、なんとなくみんなが近くにいてくれる気がしてた。


だけど、自分が本質的に求めている人はどういう人なのか?どういう人と歩みたいのか。じっくり考えてみたら、やっぱりより明確に表現していったほうがいいんだなと思った。


これは、メディアを作る人でなくても、何をするにしても、ときどき振り返ったほうがいいことだと思う。


◾️わかりやすさの混同



あと、もうひとつ。「わかりやすさ」の意味を、混同していたところにも気がついた。


わたしは、移住だったり、仏教や瞑想だったりと、一般的にはマイナーなものを描いている。だからこそ、馴染みがない人にも「わかりやすい、おもしろい」表現をとることは大事にしたいと思ってきた。


でも、そこで言う「わかりやすさ」とは何か?


 わたしが目指している「わかりやすさ」は、「小学生に教えるために、やさしく噛み砕いてあげる」というような目線・姿勢ではいけないのだ。それでは失礼にあたる。あくまで「相手は成熟した大人である」という前提に立つこと。


自分の分野では一流だけれど、違う分野や種類のことはわからない。そこをわかりやすく繋げるために、例や比喩、メタファーを用いて説明する。そういう種類のわかりやすさであるべきなんだと、あらためて思った。


どんな人と、どんなふうに、どこで生きていきたいか?それは、わたしが生きる上で大切にしたいこと。


そしてそのためには、読者をバカにした記事は書かない。生き方が表現に現れるからそれ自体を磨くこと。表現する際には目線を下げないで、いまの精一杯を 描くこと。努力が必要だけど、そこんとこはなんとか、がんばっていきたい。
 


◾️それでは、さいごに質問です。


 

Q、誰と歩んだら、人生は楽しいですか? 



ときどき振り返ってみてくださいな。


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