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文部科学省が年1回実施している全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)。子どもたちの学力状況を把握するためのものだが、同時に毎年大きな話題になるのが都道府県別のランキングだ。そこで、上位県の常連になっているのが秋田県。文科省は「学力の底上げが進展し、全国の差は縮小傾向にある」とも分析しているが、好成績を残し続けているのには何か理由があるはず。秋田ではいったいどんな教育が行われているのか。県教育庁義務教育課に話を聞いた。
全国学力テストは文部科学省が2007年から、小学6年生と中学3年生を対象に始めたもの。2015年度は国語、算数・数学、理科の3教科で実施。秋田県は平均正答率が小学生・中学生ともに、全ての教科で全国平均に比べて4ポイント以上上回る結果となった。
これついて県は「テストのために特別にしていることはなく、ひと言で言えば当たり前度が高いのが秋田県」と話す。いったいどういうことなのか。学力調査と同時に行う学習状況調査(質問紙調査)の結果も併せて見ると、「規則正しい生活」「家庭学習の習慣」「探求型授業の確立」という大きく3つの特徴が見えてくるという。
1つ目は「規則正しい生活」だ。児童生徒質問紙の結果によると、秋田県の子どもたちは「毎日同じくらいの時刻に寝ている: 85.5%」(+6.0)、「毎日同じくらいの時刻に起きている: 93.7%」(+2.7)、「朝食を毎日食べている: 97.7%」(+2.1)の項目で肯定的な回答をしている児童・生徒の割合が高く、「早寝、早起き、朝ご飯」の習慣が身についていることがわかった(数字は全て小学6年生の結果。かっこ内は全国データとの比較)。
2つ目の「家庭学習の習慣」では、秋田県は「学校の授業以外に1日あたり30分以上勉強をする: 96.4%」(+8.6)、「家で自分で計画を立てて勉強している: 82.8%」(+20.0)、「家で授業の復習をしている: 90.2%」(+35.7)などで全国を大きく上回る結果になった。
規則正しい生活を送り、家での学習習慣が身についている――。そんな理想的な子ども像が回答結果からは浮かび上がるのだが、実は文科省のクロス集計でも、こうした生活・学習習慣と学力との間の相関関係が指摘されている。
早寝早起きはともかく、秋田県の子どもにはどうやって家庭学習の習慣を身につけたのか。その背景には子どもたちの自発的な学習を促す「家庭学習ノート」の存在があるという。このノートの内容と「探求型授業の確立」については後編でお伝えする。
※写真と本文は関係ありません
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