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米共和党 トランプ氏不在でテレビ討論会へ
1月29日 9時23分

アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びが来週からアイオワ州で幕を開けるのを前に、28日、野党・共和党がテレビ討論会を行います。しかし、共和党内で支持率トップのトランプ氏は討論会の出席を拒否しており、全米が注目する論戦はトップが不在の異例の形で行われる見通しです。
アメリカ大統領選挙の候補者選びは、来月1日に中西部アイオワ州で行われる党員集会で幕を開け、これを前に、政権奪還を目指し、現在12人が立候補している野党・共和党は、28日(日本時間の29日昼前)、アイオワ州デモインでテレビ討論会を行います。
しかし、共和党内で支持率トップに立つ不動産王のトランプ氏は、討論会を主催するFOXニュースと対立してきたことから、討論会への出席を拒否すると表明し、同じ時間帯にデモイン市内で別のイベントを行う構えを見せています。
最新の世論調査の平均値によりますと、共和党内ではトランプ氏が35%で支持率トップで、2位のクルーズ上院議員の20%を大きく引き離し、接戦だったアイオワ州でも、トランプ氏がクルーズ氏に差をつけ始めています。
今回の討論会は党員集会の直前に行われ、有権者の動向にも影響を与えるとみられていますが、支持率トップのトランプ氏が不在という異例の事態となる見通しで、これがトランプ氏に打撃になる可能性も指摘されています。

地元有力紙「欠席で敗北の前例も」

今回のテレビ討論会を巡っては、共和党で支持率トップのトランプ氏は、みずからに厳しい質問をしたFOXニュースの女性キャスターが司会を務めることなどを理由にして、討論会への出席を拒否すると表明しています。
これについて、地元の有力紙「デモイン・レジスター」のリン・ヒックス論説委員は「過去にも、レーガン元大統領がアイオワの党員集会の直前の討論会を欠席したことが打撃となり、争っていたブッシュ氏にアイオワで敗北した前例がある」と指摘しました。
そして、リン氏は「討論会の欠席はアイオワの有権者に悪いサインを送ることになる。有権者は女性の司会者から逃げたトランプ氏が、民主党から立候補しているクリントン前国務長官に本当に対抗できるのかと受け止めるだろう。さらに、アイオワの有権者は直前まで誰に投票するか決めかねている人が多く、この時期の討論会の不在はトランプ氏に影響を及ぼす」と述べ、トランプ氏が討論会に出席しなければ、党員集会の結果に影響を及ぼす可能性があると分析しています。

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