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ポジ熊の人生記

ブログ継続の秘訣や記事作り・人生哲学・健康情報などを雑多に書くブログです。北海道民の知識を活かした地方情報も発信しております。

懐かしのバックラー階級表コピペについて大人になった今だから思うこと

世間

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皆さんはバックレたことがありますか?

言葉の定義からかしこまって入るつもりはなく、ちょっとアングラな世界ですけど2chで有名なテンプレートを引き合いに出して、まずはそれでひと笑いしてみましょう。

バックラー階級表(コピペ)

出展:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347380483/

上記リンク先は2chであり、過去ログ倉庫に収容されています。

ソース元を不快に感じた方は【×】で。

S級バックラー

伝説の存在。給料と称して、売場の物やレジの金を強奪して消える最強のバックラー。場合によってはブタ箱逝きであることから、バックラーからも畏怖の対象として見られている。

冗談半分、いや割合としては95%がジョークだと思いたいですね。普通に犯罪行為ですし、これで刑事沙汰にならないということは経営者がよほど仏のような人だった場合でしょう。

正直、この階級には違和感を禁じ得ません。何故ならば、バックレというのは本人にしてみれば、しがらみを残したくない行為なわけでして。刹那的快楽を求めたのかなんなのかは知らないけど、それでも逃げたのちに追手が迫るようなしがらみを自ら作り出すとは思えないのですよね。

というわけでS級バックラーはバックレというよりはギルティですね。しかもCマイナー級のギルティ。

 

A級バックラー

活力みなぎる若者の主流。トイレの便器から外れた位置にウ○コをする、売場を荒らす、勤務中に姿を消すなど、職場への迷惑行為をしてバックレる漢の中の漢。世間からは概ね理解を得られぬが、その反骨精神溢れる姿は一部からは熱狂的な支持を得ている。

要するになんの実績も残せないまま、それどころか一般的に「迷惑行為」に該当する行動を繰り返したのちに仕事を止めていった人たちのことを指しているのでしょうか。なんだ、ただの社会不適合者じゃないですか。ここも現実味が薄いですね。僕の中で「バックレ」というものが人とのしがらみを避けるための自己防衛行動だという考えが強いがために、このようにマイノリティを揶揄するような稚拙なコピーペーストに対しては何も得るものがないとすら考えてしまう(この「A」の項に関しては)。所詮は2chのコピペ。そこから有益なものを得ようというスタンスのほうが間違っているのかもしれないですね。

 

B級バックラー

仕事を覚えて、職場の主力に近い立場を取得した後、消える。そのバックレ効果は絶大であり、職場に致命的なダメージを与えることもある。忍耐力のあるバックラー、という資質が必要となり、労働時間が長くなる為、C級バックラーと比較すると少数である。

ああ、やっとリアリティのあるバックレがきた。

ここからが本当のバックレだと考えられます。B級?これがS級でしょう。割と長く職場にいるにも関わらず突然辞めてしまうケースは、雇用者としても大変困惑しますし、同僚だって動揺は隠せないのではありませんか。なまじ仕事を覚えて消えるものだからシフトだって穴が開くだろうし、大迷惑ここに極まれりですよね。

このように社会に対して非道徳的な仕打ちをいとも簡単にできてしまう心理とは、いったいいかなるものなのか?

 

C級バックラー

入って数日、もしくは1,2週間で消える。職場への被害は極僅かだが、

バックラー本人の貴重な時間を無駄にすることなく、ストレスも最小限で

抑えられるため将来性バツグン。

あえて後段は太文字で。ここにバックレの真髄があると僕は考えています。

世の中のバックレについては、このC級パターンが非常に多いと考えられます。入って数日。僕もバイトを3年間やってましたけど、実際に数人、このタイプを見てきました。人事にたずさわる人であれば、もうごちそうさまっていうくらい見てるんじゃないかな。

ぶっちゃけ、B級よりもずっとありがたいですね。仕事をろくに覚えずにいなくなるものだから、職場的穴も小さいし、人件費だってそんなにかかってない。割と潔いと言えるでしょう。ただ、根本的なことをいうと辞職を正式に表明するのが社会人としての常識なのですよねぇ。そこが欠落しないようにせねばいけません。へたすりゃバックレ会の中での評価が間違って一般常識に当てはめられかねないので。

はっきりいってバックレは駄目ですよ。基本的に駄目!

さて太字の部分についてお話します。「本人の貴重な時間」この記述についてはチンプンカンプン。というのも、そもそもその仕事を始めたのは自分の意志によるものであり、それで使った時間が浪費してしまう、という考えは自分の行動に責任が持てない、常に誰かに舵取りを任せて、事故があればいつもその相手に責任を擦り付けるタイプの人間の発想です。ですので、ここはそもそもがお門違い。有名な自己啓発書『7つの習慣』あたりを数回、読むことを推奨したいですね。

「ストレスも最小限で抑えられる」まさにこれでバックレたといっても過言ではないでしょう。対人関係に疲れ切ってしまったがゆえのドロップアウトである場合が往々にして多く、ふたを開けてみれば真面目系クズのコミュ障だった、なんてことは多々ありま

す。「将来性抜群」という記述については確かに別のバイトを探せるという意味では選択肢が広がるのかもしれませんが、短期に辞職と転職を繰り返す人が社会的に認められるはずがなく、また、時間はその間にも刻々と過ぎていくために加齢が止まりません。

バックレ、バックレ、バックレて。いつのまにやら良い歳になってました~なんてことは十分に考えられますよ。そうしたら、再起が非常に難しくなる。つまり長期的に見れば将来性抜群、どころかリアルタイムにジリ貧している。少し考えればこれはわかるでしょう。 

ブロンズバックラー

即日消える豪の者達。わずか一日で職場を見極めなければならないため、

かなりの判断力は要求される。

これも割と現実的。どうですか、人事経験のある方。こういう子はいまだに存在します?

勇気ある撤退、という言葉をはき違えていることも往々にして考えられますよね。流石に初日で消えた場合は「ケツをまくる」という表現が適切でしょう。もしくは職場にまさかの元カノ・元カレがいた、とかね。それならまだ理解してやれんこともないけど、それでも辞意を伝えて正式な手続きをしろって部分は変わりませんよw 

初日で何がわかるというのか、おじさんには見当もつきませんw

 

ゴールドバックラー

数時間、あるいは数分で勤務中に消える。もはや幻。彼らは本当に存在

したのか?職場に、自信の存在を疑わせるほどの光速バックレ技術は

黄金聖闘士に匹敵。

「もはや幻」にわずかなセンスを感じますが、そのあとは取り繕う形となり珠玉のコピペには程遠い存在となってしまった例ですね。もったいない。要するに即日バックレ組を面白おかしく揶揄しただけでしょう。ほんと、弱い者に対しては徹底的に装飾しようとするのだから困りものですね。しかも大して上手くもないという。

 

ネットのバックレはいともたやすい

フリーメール、ブログアカウント、Twitter、全てをHN。出身地も明かさなければ年齢も明かさず、さらには性別までが不明。このようなユーザーがアドバンテージとするのは「好き放題に振る舞ったあとで、任意のタイミングによりストレスなしで蒸発可能」というところでしょうねぇ。忍者どころの話ではないですよ、誰にも追えないわけです。だからこそ、普段から言いたいことをズバズバと言えるのでしょうね。

実社会を考えてみるとどうでしょうか。被雇用者ならば実名はおろか住所、過去の遍歴や学歴に至るまでを把握されている場合がほとんど。ですので、ここで傍若無人にふるまえる人はある意味で最強と言わざるをえないですし、そこに理解は示せません。僕だったらそこまで自分の情報を把握している人たちがいる場では、本音なんてほとんど出せなくなるだろうなって思います。

ネットで消える人は、傷つくのが怖い人や、そこをサードプレイスとすら捉えられていない人なのでしょう。ブログを書いたりネット上のコミュニティに癒されるということは、ある程度は自分の身の上や心情を吐露することで、初めて機能するものだと考えます。境遇が似た人同士で集まり、居心地の良い場所を作り上げるのがサードプレイスなわけで、それにすら入れないネットバックラーは「匿名ですら自分の弱さが言えない人たち」なのかもしれません。悲しいですね。

 

人間関係はゲームじゃない(あとがき)

リセットボタンで楽になったつもりでも、それはあとあと、もっと苦労するフラグにほかなりません。いつでも逃げられるように退路を作っておくことも大切ですが、逃げ方が問題なのですよ。しっかりと雇用者に辞意を伝え、然るべき手続きの上で職場を去ることは最低限の常識であります。

辞めずに我慢しろ、なんて言えませんよ。そんなことをして心を病むくらいなら、とっとと辞めたほうが良いにきまってます。ただ、何が言いたいのかというと、簡単に切れるような偽称を繰り返す人間関係は人生において間違いなく消耗するよってこと。ある程度は自分のことを話すくらいはしてみましょうよ。周りが理解するかはさておき、小出しでもいいから自分を出してみてはいかがですか。もしかしたら、それでシンパシーを呼んだ人間と繋がれるかもしれません。人との繋がりはすなわち社会との繋がりに深く関係してくると思います。いままでバックレを繰り返してきた人に必要なのは繋がりかもしれませんねぇ。

 

終わり