スタンフォード大学への寄付、1900億円で米国首位-ハーバード大抜く
2016/01/28 14:45 JST
(ブルームバーグ):米国の大学が集めた年間の寄付金総額は、スタンフォード大学がハーバード大を抜いて再び首位となった。米国の大学への寄付金総額は過去最高の403億ドル(約4兆8000億円)に上った。この中には美術品や希少本などを含む1億ドル以上の寄付が少なくとも8件あった。
2015年度(14年7月-15年6月)の寄付金はスタンフォード大が16億3000万ドル(約1900億円)と、単独の大学としては過去最高額を記録。大学への寄付金を調査している米教育支援審議会(CAE、ニューヨーク)が273機関を対象に調査を行い、27日に結果を発表した。ハーバード大は11億ドルで2位だった。
調査結果は、高等教育機関向け寄付が引き続き米国で最も潤沢な資金を有する大学に集まっていることを示している。上位20校が寄付全体の28.7%を占めた。1億ドル相当を超える8件の寄付はわずか4校に集中し、4件がスタンフォード大、2件はノースウェスタン大に贈られた。大学への寄付の総額は7.6%増加。この間S&P500種株価指数の上昇率は4.6%だった。
調査ディレクターを務めたアン・カプラン氏は電子メールで「寄付者らは資産を提供先の教育機関が効率的に運用するよう望んでいる。それは、寄付を受け取る側の機関が好調なリターン実績を挙げる必要があることを意味する」と指摘した。
原題:Stanford Lures $1.6 Billion in Donations, Beating Harvard (1)(抜粋)
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更新日時: 2016/01/28 14:45 JST