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長野県の北アルプスに氷河存在の可能性1月29日 5時56分
長野県の北アルプスで氷河などについて調べている専門家の調査団は、雪渓の中にある巨大な氷の塊が氷河である可能性が高いことを明らかにしました。学会で認められれば、長野県内では初めての氷河として認定されます。
信州大学の教授などで作る調査団は、北アルプス・鹿島槍ヶ岳の「カクネ里雪渓」の中にある氷の塊=「氷体」について調査を進め、28日、長野県大町市で結果を明らかにしました。
それによりますと、氷体の大きさは長さ700メートル、厚さ40メートル以上の巨大なもので、氷体の中に気泡が残っている状況などに氷河の特徴が表れているということです。さらに、GPSを使って観測したところ、自然の重力によって24日間で最大で17センチ動いたことが確認できたということです。このため、調査団は氷河である可能性が高いと結論付けました。
国内ではこれまでに富山県の立山連峰で3つの氷河が確認されていて、調査団の団長を務める信州大学の小坂共栄名誉教授は、「氷河の研究レベルが一歩前進すると思う。今後は北アルプスに氷河が存在できる条件を調べるために、地質や気象条件などの調査が必要だ」と話していました。
調査団がまとめる論文が学会で認められれば、長野県内初の氷河として認定されます。
それによりますと、氷体の大きさは長さ700メートル、厚さ40メートル以上の巨大なもので、氷体の中に気泡が残っている状況などに氷河の特徴が表れているということです。さらに、GPSを使って観測したところ、自然の重力によって24日間で最大で17センチ動いたことが確認できたということです。このため、調査団は氷河である可能性が高いと結論付けました。
国内ではこれまでに富山県の立山連峰で3つの氷河が確認されていて、調査団の団長を務める信州大学の小坂共栄名誉教授は、「氷河の研究レベルが一歩前進すると思う。今後は北アルプスに氷河が存在できる条件を調べるために、地質や気象条件などの調査が必要だ」と話していました。
調査団がまとめる論文が学会で認められれば、長野県内初の氷河として認定されます。