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福島第一原発1号機 ロボット調査の延期公表
1月29日 4時32分

東京電力福島第一原子力発電所1号機で、ロボットを投入して溶け落ちた核燃料の状態を把握する調査について、国と東京電力などは調査の延期を正式に公表しました。
福島第一原発1号機では、核燃料の大部分が、溶け落ちて原子炉を突き抜け、その外側を覆う「格納容器」の底にたまっている汚染水の中にあるとみられています。
国と東京電力は、去年4月に格納容器の中にロボットを投入して内部の状況を確認したのに続き、今年度中をめどに水中を進むことができる別のロボットで詳しい調査を行う計画でした。
ところが、汚染水の濁りがひどく、調査に支障を来すおそれがあることが分かり、東京電力などは調査を延期したうえで計画を見直すことを決め、28日、正式に公表しました。
具体的には、去年4月に使ったロボットをベースに新たなロボットを作り、作業用の足場を移動させながら、汚染水の中に線量計とカメラをワイヤーでつり下げ、放射線量のデータと映像から核燃料の状態や分布を調べる方針で、来年度のできるだけ早くに調査を行いたいとしてます。
一方、2号機でも今年度中をめどに、原子炉の真下にロボットを投入して、溶け落ちた核燃料の状態を調べる予定でしたが、ロボットの投入作業を行う現場周辺の線量が下がらず、実施のめどが立たない状態が続いています。

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