ニュース詳細
WHO ジカ熱感染者400万人に上るおそれ1月29日 5時01分
中南米を中心に感染が拡大している、蚊が媒介する感染症の「ジカ熱」について、WHO=世界保健機関は、その規模は最大で400万人に上るおそれがあることを明らかにし、近く緊急の委員会を開いて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうか検討することにしています。
蚊が媒介する感染症の「ジカ熱」は、去年5月にブラジルで感染が確認され、中南米を中心に流行が拡大しています。
WHOは28日、スイスのジュネーブにある本部で会合を開き、「ジカ熱」の状況について協議しました。この中で、WHOの担当者などから、これまでに23の国や地域で感染が確認されているほか、ジカ熱には今のところ予防のためのワクチンがなく、開発には時間もかかるため、感染の規模は300万人から400万人に上るおそれがあることが報告されました。
WHOは来月1日に緊急の委員会を開いて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうか検討することにしています。
ブラジルでは、先天的に頭部が小さく、脳の発達に遅れが見られる「小頭症」の新生児が急増し、およそ4000件が報告されていて、妊娠中のジカ熱への感染との関連が指摘されています。
これについて、WHOのチャン事務局長は、「関連があるかどうか科学的な検証を待たずに、すぐに行動に移す必要がある」と述べ、対策を急ぐ考えを示しました。
WHOは28日、スイスのジュネーブにある本部で会合を開き、「ジカ熱」の状況について協議しました。この中で、WHOの担当者などから、これまでに23の国や地域で感染が確認されているほか、ジカ熱には今のところ予防のためのワクチンがなく、開発には時間もかかるため、感染の規模は300万人から400万人に上るおそれがあることが報告されました。
WHOは来月1日に緊急の委員会を開いて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうか検討することにしています。
ブラジルでは、先天的に頭部が小さく、脳の発達に遅れが見られる「小頭症」の新生児が急増し、およそ4000件が報告されていて、妊娠中のジカ熱への感染との関連が指摘されています。
これについて、WHOのチャン事務局長は、「関連があるかどうか科学的な検証を待たずに、すぐに行動に移す必要がある」と述べ、対策を急ぐ考えを示しました。
150万人感染のおそれ ブラジルでは
WHOがジカ熱の感染の規模が400万人に上るおそれがあるとしたうち、150万人に上るおそれがあるブラジルでは不安が広がっています。
ブラジルではジカ熱が去年5月に北東部の州で感染が確認されたあと、全土に広がり、保健省によりますと、これまでに首都ブラジリアと、27ある州のうち19の州で感染が確認されているというこです。
このうち、サンパウロ近郊の都市、サンカイターノドスールにある病院では、ジカ熱の流行に対応するため、急きょ2週間前から週に2回、蚊に接触しないための方法を教える講習会を始めました。
28日も出産を控えている妊婦やその夫などおよそ20人が集まり、長袖の服を着用することや防虫剤を使用することなどの説明を受けていました。
妊娠5か月目だという女性は、「以前、デング熱にもかかったことがあるので、今回もとても心配です。妊娠した当初から防虫剤を塗っています」と話していました。
また、この病院の医師は、「ジカ熱に関する問い合わせが相次いでいる。完璧な対策はなく、予防策しかない」と困惑した様子で話していました。
ブラジルではジカ熱が去年5月に北東部の州で感染が確認されたあと、全土に広がり、保健省によりますと、これまでに首都ブラジリアと、27ある州のうち19の州で感染が確認されているというこです。
このうち、サンパウロ近郊の都市、サンカイターノドスールにある病院では、ジカ熱の流行に対応するため、急きょ2週間前から週に2回、蚊に接触しないための方法を教える講習会を始めました。
28日も出産を控えている妊婦やその夫などおよそ20人が集まり、長袖の服を着用することや防虫剤を使用することなどの説明を受けていました。
妊娠5か月目だという女性は、「以前、デング熱にもかかったことがあるので、今回もとても心配です。妊娠した当初から防虫剤を塗っています」と話していました。
また、この病院の医師は、「ジカ熱に関する問い合わせが相次いでいる。完璧な対策はなく、予防策しかない」と困惑した様子で話していました。