このブログ、説明文に「アニメ」って最初に書いてるわりにアニメの話をしてなかったので、もっと書いてみようと思います。
今回書くのは、アニメーション制作会社「P.A.WORKS(ピーエーワークス)」。個人的に好きな作品が多く、いちばん新作への期待度が高いアニメーション制作会社です。
今回はそんな「P.A.WORKS」について、ちょっと語ろうかと思います。
元々ピーエーワークスは、「Production I.G」などのグロス請けをしていた会社でしたが、2006年に初めての元請作品、自社オリジナルの作品『true tears』を発表しました。
これでまず僕の心は鷲掴みにされました。その美しいキャラクターデザインにアニメーションの作画。キャラも背景も、すべてが美しかった。そして物語の方は、脚本があの岡田麿里さんということでドロドロ気味の人間関係が織りなす青春ストーリー。以降、ピーエーワークスにとって岡田さんはなくてはならない存在となります。
その後、同じく岡田麿里さんとのタッグで「CANAAN」、人気ゲームのシナリオライターとして知られる麻枝准さんとのタッグによる「Angel Beats!」、そして再び岡田さんとのタッグによる「花咲くいろは」といった人気作を連発していきます。
さらに「Another」「TARITARI」「RDG レッドデータガール」「有頂天家族」と続き、中でも「Another」は近年では珍しいホラーアニメでした(実写版もあった同名小説を原作としています)。
そして、2年の時を経て帰ってきた岡田麿里さんとのタッグ作品「凪のあすから」が発表されました。
これもまた素晴らしいドラマだった。岡田さんらしい童話的世界で巻き起こる、胸に刺さる青春物語。2クールということもあり、十分な長さで物語が繰り広げられ、楽しむことができます。そして、おそらく「true tears」以来の、いやそれ以上のピーエーワークスの作画の美しさが際立った作品だと思います。
そして、「グラスリップ」という1クールの作品が発表されたあと、再び2クールの作品が発表。これが傑作でした。もしかしたら個人的にはピーエーワークスの作品で最も好きではないだろうかと思うほど。
その名も「SHIROBAKO」。アニメーション制作の裏側を描いだ業界アニメ。
脚本は先ほどまでの岡田麿里さんではなく、横手美智子さんという、かつて「機動警察パトレイバー」や「カウボーイビバップ」などにも関わられたベテランの脚本家。そして監督は「クレヨンしんちゃん」などにも関わった水島努監督。
この作品が僕の心を鷲掴み、いやそれ以上の言葉で表現したいほど夢中にさせてくれました。
アニメ的な可愛さを持ちつつリアルな悩みと向き合う主要の女の子たち、そんな彼女の周りにいる個性豊かなキャラクター。そんな彼らがアニメーション業界で奮闘する群像劇。
2014年10月から2015年3月にかけて放送された作品なのですが、2015年中で4~5週したと思います。それくらいハマってしまいました。
そして、本作はアニメファンや業界からの評判も高く、第20回アニメーション神戸賞・作品賞を受賞し、第19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門では、テレビアニメとして唯一、審査委員会推薦作品に選ばれています。
僕はもちろん、多くの人々の心を鷲掴みにする作品を今もなお世に送り出しているピーエーワークス。現在は「ハルチカ 〜ハルタとチカは青春する〜」が放送中で、岡村天斎監督による「クロムクロ」も2016年中に放送予定とのこと。
今後の作品もますます楽しみなピーエーワークス。今まで作品をご覧になったことがない方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。個人的なオススメは「true tears」「Another」「凪のあすから」「SHIROBAKO」です。
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