惜しいショットでした。
惜しくもベースラインの中に入りませんでした。
悔しがる、錦織。
アンフォースドエラー凡ミスの数が12になりました。
こんばんは。
6時になりました。
ニュースをお伝えします。
去年再稼働した川内原子力発電所で、設置が義務づけられている緊急時の対応拠点について、九州電力が計画を変更して、免震構造の建物の建設を取りやめるとしたことについて、原子力規制委員会は、根拠に欠けるとして、申請を出し直すよう求めました。
鹿児島県にある川内原発は、今年度中に免震構造の建物を新たに設け、この中に緊急時対策所を整備することで、国の審査に合格しました。
ところが先月、九州電力は、この計画を取りやめ、今の代替施設を使い続けて、隣に休憩室や医務室などの支援施設を作る計画を申請したため、きょう、規制委員会の審査会合で議論が行われました。
九州電力の担当者が、支援施設で採用する耐震構造のほうが、免震構造よりも実績があり、早期に運用を開始できるため、安全性は向上すると説明したのに対し、規制委員会の更田豊志委員は、次のように述べました。
更田委員はこのように述べ、申請を出し直すよう求めました。
九州電力は、内容を検討して、申請を出し直すことも含め、総合的に考えたいとしています。
日本年金機構に、うその届け出をして健康保険証をだまし取ったとして逮捕された韓国籍の男らが、実在しない人物が次々と転職したかのように装い、大量の健康保険証をだまし取っていた疑いのあることが警視庁への取材で分かりました。
調べに対し2人は、黙秘したり、容疑を否認したりしているということです。
去年8月ごろ、日本年金機構に実在しない男性を雇ったとうその届け出をして、全国健康保険協会から健康保険証4通をだまし取ったとして、警視庁は、韓国籍の李虎稔容疑者と、福岡県田川市の河野誠容疑者を詐欺などの疑いで逮捕しました。
その後の調べで、李容疑者らが北九州市などに、実体のない会社を十数社設立し、実在しない人物が転職でそれらの会社を渡り歩いたかのように装い、そのつど健康保険証をだまし取っていた疑いのあることが、警視庁への取材で分かりました。
健康保険証は、転職のたびに返納することになっていますが、社員と連絡が取れないなどとして、返納に応じなかったということです。
これまでの調べで、李容疑者の自宅からは、およそ360通の健康保険証が押収され、一部は不正な口座の開設などに使われていたということです。
警視庁によりますと、調べに対し、李容疑者は黙秘し、河野容疑者は容疑を否認しているということです。
神戸市の民間病院、神戸国際フロンティアメディカルセンターで、生体肝移植の手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、去年10月に手術を受けた患者が今月死亡しました。
この病院で移植手術を受けた患者10人のうち、6人が死亡したことになります。
神戸国際フロンティアメディカルセンターでは、おととしから去年にかけて、生体肝移植の手術を受けた患者9人のうち5人が、手術から1か月以内に死亡し、専門の医師で作る団体から手術の中止を求められていました。
病院では、外部の医師の支援を受けるなど、体制が整ったとして手術を再開し、去年10月、インドネシア人の男性患者に、10例目の移植手術を行いました。
その後、患者は神戸市立医療センター中央市民病院に転院して治療を受けていましたが、市民病院によりますと、容体が悪化し、今月22日に死亡したということです。
これで神戸国際フロンティアメディカルセンターで移植手術を受けた10人の患者のうち6人が死亡したことになります。
メディカルセンターは、現在は外来診療を中止するとともに、入院患者を転院させるなど、事実上、閉鎖されています。
岸田外務大臣は、日本と韓国が、慰安婦問題の最終的な解決で合意したことについて、具体的な日程を取り決めたことはないと述べ、両政府が合意の履行に向けて、期限を区切らず努力していく必要があるという考えを強調しました。
岸田外務大臣は記者会見でこのように述べ、両政府が、合意の履行に向けて、期限を区切らず努力していく必要があるという考えを強調しました。
一方、今回の合意に対し、さまざまな意見や発言があることは承知しているが、この合意の履行を確認する目的で、改めて日韓外相会談を行うことは、考えていないと述べました。
中国で活動していた人権団体のスウェーデン人の男性が、身柄を拘束されていた問題で、中国政府は、男性を国外退去処分にしたと発表しました。
この男性は、今月3日に、中国当局に拘束された、人権団体のスウェーデン人、ピーター・ダーリン氏です。
中国国営の新華社通信は、ダーリン氏が国外のNGOなどからの資金をもとに、北京の弁護士らと共に、中国で法律支援という形で市民らに研修を行い、国家の安全を脅かす活動を支援した疑いがあると伝えていました。
これについて中国外務省の報道官は、ダーリン氏を国外退去処分にしたことを明らかにしました。
中国当局は、海外のNGOなどの資金が国内の組織に渡り、民主主義などの価値観が国内に広く浸透して、政府批判が高まることを懸念しており、ダーリン氏の事件も、こうしたことへの習近平指導部の警戒感の表れだと受け止められています。
去年10月、東京・千代田区の交差点で、鳩山元総理大臣の車を、街宣車12台で取り囲んで通行を妨げたとして、右翼団体の構成員の親子が、威力業務妨害の疑いで警視庁に逮捕されました。
調べに対し、父親は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、首都圏を中心に活動する右翼団体、草莽くっ起の会の構成員で、栃木県に住む楠誠容疑者と、長男の忠重容疑者です。
警視庁の調べによりますと、2人は去年10月、東京・千代田区神田小川町の交差点で、鳩山元総理大臣が乗った車を、街宣車12台で取り囲み、通行を妨げたなどとして、威力業務妨害の疑いが持たれています。
これまでの調べで、当時、鳩山元総理大臣は、千代田区の明治大学で講演を終えた帰りで、車が交差点に入った際、後をつけてきた楠容疑者が運転する街宣車が、前に回り込み、ほかの11台が周囲を取り囲んだということで、車はおよそ10分間にわたって立往生しました。
調べに対し楠容疑者は、妨害するつもりはなかったと供述して容疑を否認し、忠重容疑者は容疑を認めているということです。
航空自衛隊は、南西諸島の防空体制を強化するとして、那覇基地のF15戦闘機の飛行隊を2つに増やし、40機体制とすることを決めました。
航空自衛隊は、沖縄県の那覇基地所属の戦闘機を7年前、F15に更新するなど、南西諸島の防空体制を強化してきました。
そして今月31日からは、F15戦闘機の飛行隊を1つから2つに増やすことを、きょう決定しました。
これにより、那覇基地のF15戦闘機は、従来よりおよそ10機増え、40機体制となります。
こんばんは。
1月26日火曜日ニュースほっと関西です。
では、きょう最初のニュースです。
政務活動費をだまし取った罪などに問われ裁判に強制的に出廷させるため身柄を拘束された兵庫県議会の元議員、野々村竜太郎被告の初公判が開かれ元議員は起訴された内容を否認しました。
初公判のあと野々村元議員は裁判長の判断で拘置所に移され2か月間、勾留されることになりました。
神戸地方裁判所には裁判を前に80席の傍聴券を求めて1000人余りが列を作り関心の高さをうかがわせました。
兵庫県議会の議員だった野々村竜太郎被告はおととし7月までの3年間に兵庫県の城崎温泉や東京などに344回にわたって日帰り出張したとする、うその報告などで政務活動費910万円余りをだまし取ったとして詐欺などの罪で在宅起訴されました。
おととしのこの会見のあと受け取った政務活動費1800万円余りを全額返還し議員を辞職しています。
野々村元議員は去年11月の初公判を欠席し神戸地裁は改めて開かれる初公判に強制的に出廷させるためきのう元議員の身柄を拘束する勾引の手続きを取り神戸拘置所に移送されました。
そしてきょう午前9時すぎ、車で裁判所に入りました。
初公判は午前10時半に始まり野々村元議員は丸刈りの頭に黒のスーツで法廷に現れました。
裁判官や傍聴席に深々と頭を下げたあと先日、裁判を欠席したことを深く反省し謝罪させていただきますと述べました。
そのうえで政務活動費を受け取ったことは間違いありませんが虚偽の申請をして返還を免れたことは決してありませんと述べて起訴された内容を否認し政務活動費をだまし取ってはいないという認識を明らかにしました。
支出の内容については記憶にないので一つ一つ確認できませんと述べました。
一方、検察は議員みずからが手続きをすることに目をつけ政務活動費をだまし取ったなどと指摘しました。
このあと弁護士や検察官が政務活動費の使いみちや報告書への記載について質問しましたが野々村元議員は覚えておりませんと繰り返しました。
さらに現在、通院していて不安や緊張などから記憶障害になっている可能性があると診断されていますなどと述べて具体的な回答はしませんでした。
初公判は午後4時前に終わりました。
裁判を傍聴した人は。
裁判所によりますと野々村元議員は裁判長の判断で拘置所に移され3月25日まで2か月間、勾留されることになりました。
次回の裁判は来月22日に開かれます。
神戸放送局には取材にあたった吉田記者がいます。
法廷で取材していて、どのように感じましたか。
野々村元議員はきょう法廷に入ってすぐに裁判長や検察官、それに大勢の市民が詰めかけた傍聴席に向かって深く頭を下げました。
そして落ち着いた口調ではっきりと虚偽の申請をして政務活動費の返還を免れたことは決してありませんと述べて起訴された内容を否認しました。
その様子を見て私は、このあとの裁判の中で野々村元議員本人が否認の理由や一連の問題の詳細について語るものと考えていました。
しかし午後に弁護士や検察官からの本人への質問が始まると野々村元議員は覚えていない記憶がないなどという発言を数十回にわたって繰り返しました。
そうした態度からは野々村元議員が県民の期待を裏切り地方議会の政務活動費の在り方が改めて問われるきっかけになった事件について真実を語ろうとしているとは、とても思えませんでした。
次回以降の裁判は、どのように進められていくのでしょうか。
野々村元議員は、きょうの裁判のあと裁判長の権限で2か月間にわたって身柄を拘束されることになり拘置所に移送されました。
次回、来月22日に開かれる裁判できょうに続き証拠の取り調べが行われる予定で弁護士は野々村元議員が主張する記憶障害の診断書を提出する考えです。
一方、検察は野々村元議員への質問を再開し不自然な支出の詳細をさらに追及する方針です。
神戸放送局の吉田記者でした。
生体肝移植の手術を受けた患者が相次いで死亡した神戸市の病院で去年10月に手術を受けた患者が今月、死亡しました。
これで、この病院で移植手術を受けた患者10人のうち6人が死亡したことになります。
神戸国際フロンティアメディカルセンターではおととしから去年にかけて生体肝移植の手術を受けた患者9人のうち5人が手術から1か月以内に相次いで死亡し専門の医師で作る団体が手術の中止を求めていました。
病院はその後、外部の医師の支援を受けることなどを条件に手術の継続を決め去年10月、インドネシア人の男性患者に10例目の移植手術を行いました。
患者はその後、近くの神戸市立医療センター中央市民病院に転院して治療を受けていましたが市民病院によりますと容体が悪化し今月22日に死亡したということです。
これで神戸国際フロンティアメディカルセンターで移植手術を受けた10人の患者のうち6人が死亡したことになります。
メディカルセンターは患者が大幅に減ったことなどを理由に去年11月、事実上、閉鎖され外来診療を中止するとともに入院患者を転院させていました。
きょうは文化財防火デーです。
67年前のきょう、国宝の壁画が火事で焼け、この日を定めるきっかけになった奈良県斑鳩町の法隆寺で防火訓練が行われました。
きょうは最初に火事で焼けた壁画などを保管している寺の収蔵庫で法要が営まれました。
文化財防火デーは昭和24年1月26日に、これら国宝の壁画が焼けたことをきっかけに定められました。
このあとの訓練では収蔵庫の屋根から水をまく消火装置が正しく作動するかどうかを確認したり消防車が寺の境内にある池から水をくみ上げて放水したりしました。
一方、世界遺産の姫路城では特別な放水装置を使って高さ46メートル余りの大天守に水をかける訓練が行われました。
平成の大修理を終えた大天守での訓練は去年3月の一般公開後初めてです。
放水訓練のほか観光客の避難誘導訓練や英語が話せるガイドを通じて増加する外国人観光客に対応する訓練が行われました。
ネット通販大手のアマゾンは注文を受けた商品を1時間以内に配送するサービスを関西の一部の地域でも開始しました。
通販を巡る競争が、ますます激しくなりそうです。
アマゾンは有料会員向けのサービスとして東京都と神奈川県の一部の地域で890円を支払う利用者に商品を1時間以内に配送していますがきょうから関西の一部の地域でもサービスを始めました。
対象は食料品や日用品、それに家電など、およそ1万5000種類の商品で午前6時から午後11時前までの注文に対応します。
子育て中の女性などの利用を見込んでいて新たに整備した大阪・淀川区の配送センターから大阪市や兵庫県尼崎市など半径およそ7キロの範囲に配送するということです。
ネット通販は市場規模が12兆円余りと急拡大しておりヨドバシカメラやセブン&アイ・ホールディングスなど店舗を持つ企業も次々に参入して業界の枠を越えた競争が一段と激しくなっています。
カメラマンが関西各地の冬の表情をお伝えするシリーズ、最終回のきょうは神戸からです。
兵庫県佐用町に人々が福を求める珍しい猿がいます。
いったい、どんな猿でしょうか。
視線の先にいるのは…。
金色の猿です。
もともと野生の猿が生息していた山を整備した船越山モンキーパークです。
人里に下りないように猿を餌付けしていて間近で観察ができます。
ひときわ目を引く、このメス猿。
金のように輝く色からひかりと呼ばれています。
金色のニホンザルは全国でもこの1匹だけとされています。
毛並みが神々しく縁起がよいと例年の3倍以上の人が訪れています。
来てくれたわ。
ここまで来てくれたわ。
みんなに愛されるひかりですが猿の世界は厳しいものでした。
14年前、ひかりは突然変異で毛の色が薄い状態で生まれました。
ボス猿の子どもだったひかりは群れの猿たちから一目置かれていました。
しかし父親がボスの座を追われその子どもであるひかりの地位も低くなりました。
いつも、ほかの猿から威嚇され十分に餌が食べられません。
冬は食べ物が少ないうえ鹿が猿の縄張りを荒らすためひかりにとって厳しい季節です。
しかし、ひかりは生きるためのしたたかさを持っています。
朝8時、ひかりは一番乗りで山から下りてきました。
飼育員の足元にみずから駆け寄り餌をねだります。
人に慣れているひかりならではの作戦でやっと満足に餌にありつけました。
遅れること30分、群れが到着。
ひかりは一足先に、その場を離れほかの猿と争わずに済みました。
たくましくけなげに生きるひかり。
訪れた人たちを元気づけています。
ことしは給料が上がりますように。
何事にも負けない、ひかりの姿。
社会を生き抜く私たちに通じるものがあるようです。
ひかりには2匹の子どもがいますが、どちらも普通の毛の色をしています。
京都大学霊長類研究所によりますと毛の色は、ひかりだけに起きた突然変異で遺伝するものではないということです。
では続いてスポーツです。
プロ野球、オリックスのショート安達了一選手が潰瘍性大腸炎のため入院し来月の1軍キャンプのメンバーから外れました。
プロ5年目、28歳の安達選手。
昨シーズンはチーム最多の139試合に出場し自己最多のホームラン11本、55打点をマークしてことしも攻守の要としての活躍が期待されていました。
しかし今月、体調不良のため病院で診察を受けた結果、潰瘍性大腸炎と診断されて来月上旬まで入院することになり1軍キャンプのメンバーから外れたということです。
福良監督は戦力として計算していたので非常に痛い、開幕に間に合わないことも考えないといけないと話しています。
そのオリックスに新たに加わった3人の外国人選手が入団会見を行い最速166キロとされる速球で抑えとして期待がかかるエリック・コーディエ投手が活躍を誓いました。
オリックスはこのオフ、大リーグでプレーした3人の選手を獲得。
エリック・コーディエ投手、外野手のブレント・モレル選手内野手のブライアン・ボグセビック選手です。
中でも抑えを任される予定のコーディエ投手。
1メートル91センチの長身からマイナーリーグ時代には103マイル、なんと166キロを記録したという速球が持ち味です。
3人は、あすから神戸市で調整を続け、来月のキャンプに備えることにしています。
ここまでスポーツでした。
こんばんは。
気象情報です。
きょうは午前中を中心に晴れ間が広がりました。
その分、各地、湿度が低くなりました。
最小湿度は京都や奈良では40%を切っています。
そして近畿地方の中部や南部には広く乾燥注意報が発表されています。
きょうは文化財防火デーということでしたが、あすにかけて空気の乾燥した状態が続きますので火の取り扱いには注意してください。
悲願の四大大会初制覇へ。
準々決勝で世界王者に挑戦です。
こんばんは。
ニュース7です。
まずは錦織圭選手です。
テニス全豪オープン、日本選手として84年ぶりのベスト4へ、準々決勝を戦っています。
こちらは現在の試合の様子です。
すでに試合開始から1時間半以上がたっています。
相手は世界王者のジョコビッチ選手です。
ここまでセットカウントは2対0で、ジョコビッチ選手がリードしています。
現在、第3セットの第2ゲームです。
ゲームカウントは2ー0で、ここまで錦織選手が、このセットはリードしています。
試合のもようはサブチャンネルでお伝えしています。
ご覧になるには、リモコンの選局ボタンの上側を押してください。
このニュースは、後ほど詳しくお伝えします。
記録的な寒さの影響、きょうも続きました。
きょうの夕方になっても、水道から水が出ない所が相次いでいます。
福岡県大牟田市で、およそ5万5000世帯、長崎県諌早市でおよそ1万2700世帯、山口県長門市でも3400世帯余り。
九州を中心に断水が広がり、その数は午後5時半の時点で、18の県の101の自治体、25万世帯余りに上っています。
給水所に出来た長い列。
市内全域、およそ5万5000世帯で断水が続いている、福岡県大牟田市です。
医療機関では心配が広がっています。
人口透析のベッドがある佐賀県伊万里市の病院です。
人工透析には水が多く必要ですが、病院の貯水槽は、あすには空になるおそれがあるということです。
なんとか水を。
宮崎県えびの市の男性は、庭の雪を風呂場でとかしてトイレの水に使っています。
NHKが午後5時半の時点でまとめたところ、断水は18の県のおよそ25万7500世帯に上っています。
大規模な断水は、この大きな貯水タンク、配水池の水位が、急激に低下したことで起きました。
原因と考えられるのは、家庭の水道管の破損です。
水はいったん配水池にためられてから各家庭に送られます。
ところが記録的な寒さで、屋外にある水道管では、中の水が凍って膨張。
そして破損しました。
気温が上がるにつれて、破損した場所から次々に水が漏れ出し、配水池の水位が一気に下がりました。
そのため、自治体は水の供給を元から止める措置を取ったのです。
寒冷地では水道管が凍らないよう、防寒対策が取られていますが、九州では対策をしていない住宅も多いということです。
まだ続く寒さの影響。
新潟県長岡市などを通る国道8号線では、きょうも雪のくぼみにはまり、立往生する車が出ています。
除雪が行われましたが、混雑が続いているということです。
野菜も品薄です。
佐賀市内のスーパーでは、大雪で野菜の収穫ができなかったり、雪のため、車で野菜を運べなかったりして、通常の半分以下しか並べられていません。
そして、断水が続いている地域に加え、今夜から新たに断水するという自治体も出ています。
影響の長期化が懸念されています。
次です。
5日間の日程でフィリピンを訪問する天皇皇后両陛下は、きょう午後、首都マニラの国際空港に到着されました。
国際親善と戦没者の慰霊、公式訪問のスタートを切られました。
両陛下はフィリピンへの出発を前に、羽田空港で、皇太子さまなど皇族方や、安倍総理大臣などと、出発行事にのぞまれました。
このあと両陛下は、皇太子ご夫妻をはじめ、見送りの人たちとあいさつを交わしたあと、政府専用機に乗り込み、出発されました。
日本人だけで50万人以上が犠牲になった、太平洋戦争の激戦地フィリピン。
国交正常化からはことし60年です。
今では世界有数の親日国と言われ、フィリピンにとって日本は最大の貿易相手国です。
人のつながりも深く、日本は看護師や介護福祉士の資格の取得を目指す若者を受け入れるなど、緊密な関係を築いています。
フィリピンの地図を見るなどして、機内で過ごされた両陛下。
出発から5時間近く立った、現地時間の午後2時45分、マニラの国際空港に到着されました。
両陛下は、出迎えたアキノ大統領とにこやかに握手をして、ことばを交わされました。
宿泊先のホテルの玄関では、現地の日本人学校に通う児童たちが、両国の小旗を振って歓迎しました。
両陛下はそばまで歩み寄ってことばをかけたり、笑顔で手を振って応えられたりしていました。
両陛下はあす、大統領府のあるマラカニアン宮殿で、国賓としての公式行事に臨み、天皇陛下が歓迎の晩さん会の席でおことばを述べられます。
そして29日、太平洋戦争の戦没者のため、日本政府が建てた慰霊碑を、初めて訪ねられます。
両陛下は、フィリピン側の犠牲者を追悼する墓地も訪れる予定で、今回の訪問で、日本とフィリピン両国の戦没者を慰霊されることになります。
次は国会です。
衆議院本会議で、安倍総理大臣の施政方針演説などに対する、各党の代表質問が始まりました。
安倍総理大臣は、甘利経済再生担当大臣の事務所が、千葉県の建設会社から現金を提供されたなどと報じられたことを受けて、任命責任を追及されたのに対し、任命責任は私にあると述べたうえで、甘利大臣みずからが説明責任を果たすべきだという考えを示しました。
最初に質問に立ったのは、民主党の岡田代表です。
自民党の谷垣幹事長は、経済政策について質問。
維新の党の松野代表は、衆議院の選挙制度の見直しについてただしました。
甘利大臣を巡る報道を受けて、国会攻防は様相が一変しました。
きょうの代表質問では、民主党の岡田代表が冒頭、安倍総理自身にも重大な説明責任があると追及するなど、野党側は対決色を鮮明にしています。
政府・与党は、新年度予算案の審議を着実に進めたい考えで、今週の金曜日には、衆議院予算委員会を開いて、基本的質疑に入り、年度内に確実に成立させたいとしています。
これに対し、民主党や維新の党は、甘利大臣があすまでに事実関係を明らかにしなければ、金曜日からの委員会審議には応じられないとしています。
事態を収拾し、国会審議への影響を最小限にとどめたい与党側と、安倍総理大臣の任命責任も追及し、攻勢を強めたい野党側。
夏の参議院選挙もにらんだ与野党の攻防は、今後、一層激しさを増すことになりそうです。
ベスト4を懸けた戦い、現在も続いています。
テニスの四大大会、全豪オープンの準々決勝のコートで熱戦を繰り広げている錦織圭選手。
相手は世界ランキング1位、セルビアのノバク・ジョコビッチ選手です。
冒頭お伝えしたところでは、ジョコビッチ選手がリードしていましたが、頑張ってほしいですね。
そうですね。
錦織選手は世界王者に挑んでいます。
準々決勝を前にした錦織。
日本からは大勢のファンが。
相手は世界ランキング1位のジョコビッチ。
おととし、錦織はその世界王者を全米オープンで破り、飛躍の1年となりました。
ところがその後、ジョコビッチに4連敗。
去年後半は不調に苦しみました。
そしてことし、錦織は全豪オープンで好調をキープ。
前の試合では攻めのテニスで弾みをつけました。
勝てば初めてのベスト4。
いよいよ戦いが始まります。
錦織、序盤はすばらしいプレーを見せます。
キレのあるストローク。
得意のドロップショットで、王者、ジョコビッチに隙を与えません。
しかし、第6ゲーム。
錦織がミスを重ねます。
ドロップショット、ネットだ。
サービスゲームを1つブレークされ、第1セットを落としました。
取り返したい第2セット。
錦織も食らいつきます。
リターンエース!
しかし、ジョコビッチも粘りのプレーで応戦。
錦織は第2セットも落として、現在、試合は第3セットに入っています。
そしてこちらは、現在の試合の様子です。
ここまでセットカウントは2対0で、ジョコビッチ選手がリードしています。
現在、第3セット第7ゲームです。
ゲームカウントは3ー3となっています。
試合のもようはサブチャンネルでお伝えしています。
錦織選手は右の太ももにテーピングをして、プレーを続けています。
1年7か月前、号泣しながら主張を繰り返した、兵庫県議会の元議員、野々村竜太郎被告。
きょうの初公判で、政務活動費をだまし取ったなどとする起訴内容を否認しました。
ただ、当時のことを問われると、覚えておりませんと繰り返しました。
けさ、神戸地方裁判所に出来た長い列。
80席の傍聴券を求めて、1000人以上が集まりました。
詐欺などの罪で在宅起訴された野々村元議員。
東京などに、344回にわたって日帰り出張したとするうその報告などで、政務活動費910万円余りをだまし取った罪に問われています。
しかし、去年11月の初公判は、精神的に不安定になっているという理由で欠席。
裁判所は、改めて開くきょうの初公判のために、身柄を拘束する勾引の手続きを取り、強制的に元議員を出廷させました。
異例の経過をたどり始まった今回の裁判。
およそ1年7か月ぶりに、公の場に姿を現した野々村元議員は。
頭は丸刈りに。
傍聴席、検察官、裁判官、それぞれに向かって、深々と一礼し、先日、裁判を欠席したことを深く反省し、謝罪させていただきますと、頭を下げました。
その上で、政務活動費を受け取ったことは間違いありませんが、虚偽の申請をして返還を免れたことは決してありませんと、起訴された内容を否認しました。
午後からは、弁護士や検察官が質問。
ただ、その多くに覚えておりませんと繰り返し、具体的な回答はしませんでした。
弁護士が、実際に東京などに行ったのかと尋ねると、行ったと言われれば行った気持ちになりますし、行かなかったと言われれば、行かなかった気持ちになりますと答えました。
裁判長から、本当に覚えていないのか、言いたくないのか、どちらですかと聞かれると、覚えておりませんと答えていました。
また野々村元議員は、病気や緊張による記憶障害があるとの診断を受けていますと述べ、裁判長が今後、思い出すかもしれないということはありますかと聞くと、可能性はありますと答えていました。
野々村元議員は、裁判長の判断で拘置所に移され、3月25日までの2か月間、勾留されることになりました。
きょうの初公判の態度などから、裁判所が身柄を拘束する必要があると判断したと見られます。
次は原発の廃炉を巡る動きです。
現在、国内では、事故を起こした福島第一原子力発電所や、商業用原発として初めて廃炉になった東海原発など、3つの原発で、解体に向けた作業に着手しています。
また4つの原発でも廃炉が決まっています。
この廃炉で、大きな課題となるのが、施設の解体で出る廃棄物の処分です。
その処分先が決まらないと、解体作業に影響が出かねません。
こうした中、低レベル放射性廃棄物の一部について、東海原発の地元、東海村が、敷地内に埋め立て処分する計画を容認する方針であることが分かりました。
昭和41年、日本で初めて商業用の原発として、営業運転を始めた東海原発。
平成10年に営業運転を終え、その3年後、解体作業が始められました。
廃炉も、商業用原発として国内初でした。
最大の課題は、放射性廃棄物の処分です。
国は、使用済み核燃料を再処理した際に出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみについては、前面に立つとしています。
一方で、施設を取り壊した際に出る低レベル放射性廃棄物は、電力会社が責任を負うことになっています。
この低レベルの廃棄物、原子炉の中の部品など、放射性物質の濃度が最も高いL1から、配管や金属など最も低いL3まで3つの区分があります。
このうちL3について、東海原発の事業者、日本原子力発電は、原発の敷地内に埋めて最終処分する計画を表明。
この計画を地元が容認するかどうかが、焦点の一つとなっています。
NHKの取材に応じた東海村の山田村長は。
廃炉に伴う放射性廃棄物の処分計画を、村として容認する考えを、全国の自治体で初めて明らかにしました。
ただ、東海原発では、より濃度の高いL1やL2の処分場が、さらに、ほかの原発では、L3の処分場のメドすら立っていません。
こうした状況について、放射性廃棄物に関する国の審議会の委員を務める専門家は、処分場選定の議論は、企業と地域との話し合いにとどまる問題ではないと指摘します。
ニュースを続けます。
けさ、東京メトロ日比谷線の銀座駅で、通気口のほこりなどが燃えた火事。
通気口の中から、たばこの吸い殻が見つかったことが、警視庁への取材で分かりました。
故意に火をつけようとした形跡は見られないということですが、駅構内は、出口の階段も含めて、すべて禁煙になっています。
警視庁は現場の状況から、なんらかの原因で吸い殻が通気口に入り、火事の原因となった可能性が高いと見て詳しく調べています。
去年、再稼働した鹿児島県にある川内原子力発電所。
設置が義務づけられている緊急時の対応拠点を巡り、九州電力が、免震構造の建物の新設を取りやめ、今ある施設などを活用する計画に変更する申請をしたことについて、原子力規制委員会は、安全性向上の根拠に欠けるなどとして、申請を出し直すよう求めました。
今回の変更申請は、原発の運転に直接影響しませんが、九州電力は、内容を検討して申請を出し直すことも含め、総合的に考えたいとしています。
サッカー男子のオリンピックアジア最終予選、23歳以下の日本代表は、今夜のイラクとの準決勝に勝てば、6大会連続のオリンピック出場が決まります。
準決勝を前にした最後の練習で、日本は、ウォーミングアップ以外を非公開にしました。
コーナーキックの練習にほとんどの時間を費やし、イラク戦への対策を練ったということです。
今夜対戦するイラク。
日本は手倉森監督が率いて、2回対戦して、いずれも敗れています。
攻撃の中心は、イラクのメッシとも言われる、11番のファラジ選手。
サイドからスピードのあるドリブルでゴールを狙います。
長身のフォワード、アイマンフセイン選手の高さのある攻撃にも、警戒が必要です。
日本、勝ってオリンピック出場を決められるか。
準決勝は今夜10時半、キックオフです。
お伝えしていますように、テニスの全豪オープンは、錦織圭選手と、世界ランキング1位のジョコビッチ選手の準々決勝が続いています。
ここまでセットカウントは2対0でジョコビッチ選手がリードしています。
現在、第3セット第8ゲームが終わったところです。
ゲームカウントは5ー3で、ジョコビッチ選手がリードしています。
試合のもようはサブチャンネルでお伝えしています。
錦織選手、正念場です。
気象情報です。
きょうは日本海側の雪の降り方は弱まっていましたが、今夜からあすの朝にかけては、雷を伴って強く降る所がありそうです。
ただこれまでと違うのは、北陸や東北の沿岸部では、雪ではなく、雨として降る見通しです。
これまで日本付近に流れ込んでいた真冬の寒気、あすにかけて、北上する見通しです。
このためあすの日中は気温がぐっと上がる所がありそうです。
特に予想最高気温を見てみますと、東北の南部から西側の地域では、気温は3月並みの所がありそうです。
先日、雪が降った沖縄でも、気温は20度くらいまで上がるでしょう。
気温の変化が大きくなりそうです。
ただ、北海道は冷たい空気に覆われまして、あすもこの時期らしい寒さが続くでしょう。
古くなった原発を解体する廃炉。
原発事故をきっかけに去年、国内5基の原発が一斉に廃炉を決定。
解体に向けた作業が始まろうとしています。
日本で原発が運転を開始してからちょうど50年。
原発を解体したときに出る放射性廃棄物をどこに処分するか決まっていません。
今、地元からは不安の声が上がっています。
なぜ処分場は決まっていないのか。
取材で見えてきたのは国も電力会社も原発の運転を優先し問題を先送りにしてきた現実です。
原発の後始末。
廃炉が抱える課題をどう解決していけばいいのか検証します。
こんばんは「クローズアップ現代」です。
原発から出る放射性廃棄物をどうするのか。
たまり続ける使用済み核燃料や使用済み核燃料を再処理した際に出る核のごみ。
そして寿命を迎えた原発を解体したときにも出てくる放射性廃棄物など処分場の問題を先送りしながら原発が作り出す電力を使い続けています。
原発の運転期間は原則40年です。
今後、全国で老朽化した原発が相次いで廃炉を迫られます。
廃炉作業がすでに始まっているものあるいは、廃炉がすでに決まっている炉の数は赤の14基。
今後、10年の間に廃炉の判断を迫られる原発はオレンジ色の15基に上ります。
原発の解体によって出てくる放射性廃棄物は、全体の3%程度。
3つに分類されます。
直接核燃料に触れていた制御棒など放射能レベルが最も高いのがL1。
地下深く10万年の隔離が求められています。
最も放射能レベルが低いものの量が最も多いのがL3です。
廃炉に伴って出てくる低レベル放射性廃棄物の処分場は電力会社が責任を持って決めることになっていますが廃炉が実際に始まり廃炉の時代が本格的に近づいているにもかかわらず最も放射能レベルが低いL3ですらどこにどう処分するのか決まっていないのが現状です。
処分場が決まらないかぎり廃炉作業が行き詰まるのは確実です。
原発事故後、原発への不信感が高まった中で処分場の立地に向けた合意形成をどのように作り出すのか。
極めて難しいこの問題現状がどうなっているのか先行して解体工事が進む自治体を取材しました。
6年前から廃炉が進められている中部電力浜岡原子力発電所です。
ことし、建屋内の解体に着手。
初めて放射性廃棄物が出る作業が始まる予定です。
主蒸気配管と呼ばれるこの配管は原子炉とつながっています。
内側に放射性物質が残っているため、解体すると低レベル放射性廃棄物になります。
廃炉によって処分が必要になる放射性廃棄物は3つに分類されます。
直接、核燃料に触れる制御棒など放射能レベルが一番高いのはL1。
次に高いのはL2。
主蒸気配管などの周辺機器は最も放射能レベルが低いL3とされます。
広大な建屋内に張り巡らされた配管やポンプ。
L3は、低レベル放射性廃棄物の90%以上を占めます。
中部電力ではその量を1万8900トンと見積もっています。
6年間、廃炉を進めてきた中部電力。
しかし、処分場の選定は全く進んでいません。
廃炉を開始した当初処分場は、建屋内の解体に着手するまでに定めるとしていました。
ところが去年3月中部電力は、処分先を未定とし先送りにしたのです。
なぜ処分場を決められなかったのか。
当初、中部電力はほかの電力会社と協議したうえで処分場の選定を進めようとしていました。
しかし、廃炉を開始したあとに福島第一原発の事故が起きます。
国民の間に放射性廃棄物への不安が高まり処分場の選定は完全にストップしたといいます。
処分場が決まらない中去年9月中部電力が発表したのは建屋内に廃棄物を一時的に保管するという計画でした。
あくまで仮置きであるとしていますがいつまで仮置きを続けるのか見通しは示していません。
こうした事態に地元では不安が高まっています。
浜岡原発がある御前崎市の石原茂雄市長です。
石原市長は一時保管した敷地がそのまま処分場になるのではないかと懸念しています。
浜岡原発より早く15年前から廃炉が始まっている茨城県の東海原発。
より差し迫った状況に直面しています。
解体工事ですでによりレベルの高いL2に相当する廃棄物が出ています。
3年後にはL1も発生する見込みです。
しかし、解体は処分場が決まらないまま進められてきました。
解体で出た廃棄物は敷地内の倉庫で一時保管を続けています。
その数、ドラム缶でおよそ2000本分。
倉庫の容量は残り20%を切り処分場の確保に迫られました。
去年7月事業者の日本原子力発電はL3の処分場を原発の敷地内に建設する計画を打ち出しました。
国の基準に従い容器に入れた廃棄物を、敷地内の地下4メートルの深さに埋め50年間、管理する計画です。
廃炉措置の状況をご説明致します。
日本原電は東海村や周辺の自治体で30回住民説明会を開き安全性について説明してきました。
しかし、最も低いレベルとはいえ不安を感じる住民も少なくありません。
東海村の山田修村長です。
今回、NHKの取材に対しL3に限っては処分場を容認する考えを初めて明らかにしました。
しかし、山田村長は今後発生するL1やL2まで敷地内で処分することは受け入れられないといいます。
今夜は、原発の取材を続けています科学文化部の本木記者と共にお伝えしてまいります。
東海村の山田村長、L3であればやむなしということをおっしゃっていましたけれども、自治体の取材をされていて、このことば、どのようにお聞きになりましたか?
不安を抱く住民がいる中では、やはり苦渋の決断だったんだと思います。
ただ、東海村は、国内初の原子炉が運転を始めて、多くの原子力施設があるということから、住民にとっては長年、原子力というのは、身近な存在だったんです。
そうした中で、山田村長は、住民説明会の状況を踏まえて、これであれば、住民の理解というのが、最終的に一定程度、得られるであろうというふうに考えて、先ほどの判断になったんだと思います。
一方、今のリポートでも御前崎市長は、仮置き場である、受け入れとして、仮置き場だった敷地が、いつの間にかなし崩し的に、処分場になるのではないかという懸念を持っていらっしゃいますね。
そうですね。
その意味で、これから廃炉に本格的に直面しようとする自治体には、東海村とはちょっと事情が異なってくるんだと思います。
石原市長もおっしゃっていたように、原発の建設は認めたんだけど、処分場まで受け入れたつもりはないというのが、この立地自治体に共通する、戸惑いなのではないかというふうに思います。
実際、NHKが昨年末に行ったアンケートでは、こちらなんですけれども、全国34の原発の立地自治体に、仮に敷地内に埋め立て処分をしたいという申し出があった場合の対応を尋ねたんですけれども、その時点では、これ、違いますね、すみません。
この時点では、容認するという回答というのはゼロだったんです。
また、将来廃炉で出る廃棄物をどこに処分するかについて、原発の建設の時点から、なんらかの説明を受けたかという質問もしたんですけれども、これについても、廃炉が決まる以前に説明があったという自治体というのは、なかったんです。
つまり、これまで処分場が必要になるという認識さえ、自治体側にはなかったと見られています。
しかし、受け入れが自治体によって、難しいという背景には、不安、低レベル放射性廃棄物が一体どの程度、危険なのかということが、よく分からないということがあるかと思うんですけれども、例えばこのL3ですけれども、どの程度の放射線量があると考えたらいいんでしょうか?
一概に言うのは難しいんですけれども、廃棄物の表面の放射線量というのを例に挙げて説明したいと思います。
例えば、日本原電によりますと、東海原発の敷地内に埋めるL3ですね、このL3では1時間当たり、0.3ミリシーベルト未満になるということなんです。
つまり、仮に人間が廃棄物に体をぴたっと密着させた状態で、1時間いた場合に、0.3ミリシーベルトの被爆をするということで、これは1年間に浴びても差し支えないとされている国際的な基準、これが1ミリシーベルトなんですけれども、このおよそ3分の1になると、それ未満になるということなんです。
そもそも、この廃炉で出る放射性廃棄物の処分の在り方は、どういう道筋で決めることになっているんですか?
これ、実は、発生者責任の原則という考え方に基づいて、電力会社が確保するということが決まってるんですけれども、それ以外のことは決まってないんです。
その点ですね、取材を通じて、これまでこうしたやり方には、もう限界が来ているというふうに考えています。
こちらの先ほどのアンケートなんですけれども、電力会社に処分場確保を任せるという、今の枠組みについてどう思うかという質問をしたんですけれども、これについて国の関与、あるいは主導が必要だという答えが半数近くに達しまして、一方で、現状のままのやり方でいいという答えは、7%にとどまりました。
やはり、国は原子力を、原発をこれまで進めてきたという責任から、処分場の確保についても一定の役割を果たすべきだというふうに考えます。
科学文化部の本木記者でした。
お聞きいただきましたように、処分場の確保に向けて、国の関与を求める声が高まっています。
そして日本が制度の参考にしているのが、アメリカです。
廃炉を進めるうえで、政府が重要な役割を果たしています。
世界に先駆けて原発の解体を進めてきたアメリカ。
電力会社だけでなく廃炉専門の会社が解体を担うなどしてすでに10基の廃炉が完了しています。
日本で問題になっている処分場の確保ができたため廃炉が進みました。
その大きな要因は電力会社ではなく行政が深く関与する仕組みを整えたことでした。
30年前に定められた低レベル放射性廃棄物の処分場に関する法律です。
州政府が責任を持って処分場を確保することになりました。
確保できない場合には多額の課徴金が科せられます。
その結果、州政府や民間企業が所有する処分場が4か所確保されました。
その一つ、ユタ州にあるクライブ処分場です。
日本のL3に当たる放射性廃棄物を全米から受け入れています。
東京ドーム55個分の広大な敷地に地下水などの監視設備を170か所設置。
100年間管理することを条件に操業の許可を得ています。
廃炉が進む中で起こりうる問題にも政府が対処する仕組みを整えています。
おととし廃炉が決まったバーモントヤンキー原発です。
シェールガスとの競争の激化や安全対策への投資がかさんだことで予定よりも20年早く廃炉を決定しました。
その結果、問題となったのが廃炉の費用です。
900億円余りと見積もられている費用に対し200億円以上不足している状況に陥りました。
廃炉費用は原発の運転開始時に見積もられ毎年積み立てられます。
この制度は日本でも取り入れられています。
しかし運転期間が短くなったことで積み立て期間が不足し十分な資金がたまっていないのです。
そこで電力会社はおよそ40年間、廃炉を進めずこの間に資金を運用して増やす計画を発表しました。
これに対し、政府は電力会社任せにせず資金を毎年チェックし必要に応じて改善命令を出すことにしています。
ここからは、住民との合意形成など、原子力政策にお詳しい、長崎大学教授、鈴木達治郎さんと共にお伝えします。
国の原子力委員も務められた経験をお持ちでいらっしゃいます。
よろしくお願いします。
アメリカはすでに、10の原子炉の廃炉を完了させている。
そしてL1からL3まで、処分場の確保ができている。
国の大きさ、そして州政府と連邦政府、日本の都道府県と国のその関係など、違いはいろいろありますけれ2016/01/26(火) 17:59〜20:00
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詳細情報
番組内容
【現地スタジオ】辻野隆三,酒井博司 〜オーストラリア・メルボルンから中継〜 [延伸のとき以降の番組に変更あり]
出演者
【解説】坂井利彰,【アナウンサー】鳥海貴樹,【現地スタジオ】辻野隆三,酒井博司
ジャンル :
スポーツ – その他の球技
スポーツ – オリンピック・国際大会
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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