たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学【チーム医療で不調解決SP】 2016.01.26


イッイタ…
腰痛がなかなか治らない
たびたびめまいに襲われる
大丈夫?
咳がひどくて眠れないなど…
さまざまな長引く不調
病院へ行ってももう治らないとあきらめてはいませんか?
そんなあなたに
実は近年数人の医師や検査技師さまざまな専門知識を持つ看護師などが
原因が特定しづらい身体の不調を独自の方法で解決に導いているというのです
それこそが
診療科の垣根を超え医療スタッフが集まっていること
1人の医師では診断がつかないことも様々な角度から病を見極めるスタッフがいることで不調の原因究明が高い確率で可能になったのです
今全国に設立されている専門外来の数はなんと
その中でも今回はお悩みの多い2つの症状を診る専門外来を徹底取材しました
まず最初の専門外来は…
夜間何度もトイレに起きてしまう
ちょっと力を入れただけで尿が漏れてしまう尿失禁
そんな尿トラブルを抱えている方は現在およそ600万人いるといわれていますがそれも氷山の一角
実際にはその7倍以上もの方が苦しんでいるという調査結果も出ているのです
ここに病の原因を99%解明してきた尿トラブルの専門外来があります
その名も
創立以来32年を数える排尿機能外来では患者さんの尿の悩みを解決
人には言えないつらい症状から救い出してきました
そんな歴史ある排尿機能外来の現在のリーダーこそ…
今から6年前35歳の若さで5代目リーダーを引き継いだ長崎大学病院のホープです
それではなくてやっぱり
常に患者さんの気持ちに寄り添い親身になって診察を続ける松尾先生
そんな若きリーダーが厚い信頼を寄せるスタッフがいます
それこそが…
人呼んで「排尿機能外来の三銃士」
まずは…
常に松尾先生の傍らに控えサポートする…
排尿機能外来に勤めて27年という大ベテラン看護師
チームの頼れるおっかさん的存在です
三銃士の2人目は…
僅かな異変も見逃しません
そんな道越さんにふだん心にかけていることを伺うと…
そして最後の1人が…
診療科の垣根を乗り越えて松尾先生を手助けするベテラン医師です
もちろん三銃士だけではありません
総勢9名のスタッフが患者さんと正面から向き合い病の治療に全力を注いでいるのです
そんな松尾先生率いる排尿機能外来スタッフが駆使する最新医療こそ…
あらゆる角度から排尿機能をチェックできる精密な検査機器
尿道の圧力を計測し尿漏れの原因などを探り出す圧力検査機器
特殊な便器に用を足し尿の勢いを数値化することで排出力をチェックする検査機器などその数実に30種類以上
一般的な泌尿器科ではそろえきれない特殊な検査機器を使いこなし患者さんの身体をむしばむ病の原因を徹底的に突き止めるのです
そんな
(一同)お疲れ様でした
月に1度松尾先生が主催する飲み会です
その様子を見ていると…
どうやらここでも仕事の話が多いようです
実は松尾先生こうして飲みながら話し合うことで医師と看護師・技師の間の垣根を取り払い様々な意見をチーム医療に活かせるよう配慮しているのです
とはいえ
松尾先生年上のスタッフの皆さんにいじられ始めることに…
リーダーといってもチームの中では最年少の松尾先生
スタッフの皆さんにかわいがられていることがよ〜く分かりました
そんな松尾先生率いる排尿機能外来で深刻な尿トラブルを解決してもらった患者さんがいます
(チャイム)はーい
(スタッフ)こんにちは
(スタッフ)よろしくお願いしますこちらこそよろしくお願いします
ご主人と2人暮らしの小池さん
一見お元気そうですが…
実は彼女現在もなお尿トラブルを引き起こす恐ろしい病の治療中
薬を欠かすことができないそうです
ご自宅のトイレにはその恐ろしい病の存在を垣間見せるものがありました
カレンダーに書き込まれていたのは彼女がトイレに用を足しに来た時間
今では日に5〜6回と健常者と変わらぬ回数にまで減りましたが
治療を始める前には1日15〜16回もトイレに駆け込んでいたというのです
果たして小池さんを襲った病の正体とは何だったのでしょうか?
それは今から
小池さんが65歳の時のこと
さばが2箱まぐろが3箱
当時生鮮食品の加工会社で在庫管理のパートとして働いていた小池さん
冷たい冷蔵庫の中で長時間作業を続けるその仕事中に最初の異変は起きました
休憩時間にトイレを済ませたはずなのにまた激しい尿意に襲われたのです
我慢しきれずトイレへ駆け込んだ小池さん
しかし…
あれだけ尿意が強かったというのに出てきた尿はごく僅か
おちょこ1杯程度の少量でした
それでも尿意は治まったので小池さんはそれ以上深く考えることはありませんでした
しかし…
その僅か
水分など一切取っていないというのにまたもや激しい尿意に襲われたのです
おまけに…
この時も出てきた尿はちょっとだけ
しかし…
きっと冷蔵庫にいることが多いから身体が冷えておしっこが近くなったんだと自分を納得させてしまったのです
これこそ恐ろしい病が彼女の身体を蝕み始めたサインとも知らずに…
仕事中
それからというもの…
あぁっダメだ
仕事中に限らず小池さんは突然の尿意に襲われるように
それも毎回出る尿はごく僅か
さらに夜床に就いたあとも…
以前はぐっすり眠れていたのに尿意で何度も目が覚めてしまうようになっていったのです
ひょっとして
さすがに不安になってきた小池さん
思い切って友人に相談してみることに
すると…
あぁ〜頻尿ね私もそうだったんだけど実は私ねこの間…どうしたの?そうそれでどうしたの?
逆に友人からひどい尿漏れ体験を告白されることに
なんだ
すっかり安心してしまった小池さん
そして年を取れば頻尿はしかたないものといつしかトイレの近さにも慣れてしまったのです
そう彼女は全く気付いていませんでした
この時頻尿を引き起こしている真犯人が身体の中でウヨウヨと増え続けていたことを
そんな小池さんに新たな異変が訪れるのは
いつものように強い尿意に襲われトイレで用を足そうとした時でした
イタッ…
尿の通り道に針でチクチクと刺されるような痛みが走ったのです
初めて経験する鋭い痛みに強い不安を感じた小池さんは…
ここに至ってようやく近所の泌尿器科を受診することにしたのです
排尿時に痛みを感じたこと1年前から頻尿に悩んでいることなどを医師に伝えると…
詳しい尿検査の結果告げられたのは…
膀胱炎とはトイレを我慢したりすることによって膀胱や尿道に細菌が繁殖
炎症を起こし痛みが生じる病のこと
小池さんの尿道の痛みも膀胱炎によるものと診断されたのです
そしてもう1つの症状そうですかありがとうございますよかった
この時下された診断は過活動膀胱という病による頻尿
過活動膀胱とは加齢などによって膀胱の機能が低下
勝手に収縮することで強い尿意に襲われる病のこと
小池さんも60代という年齢から典型的な過活動膀胱だと疑われたのです
そこで彼女には膀胱炎に対処する抗生物質と過活動膀胱の症状を抑える薬が処方されることに
しかし小池さんに排尿異常をもたらしていた本当の原因は全く別の病
このあと松尾先生率いる長崎大学病院排尿機能外来が彼女の身体に潜む病魔の正体を暴くことになるのです
早速処方された薬を服用した小池さん
すると…
針で刺されるような尿道の痛みは数日で治まってくれました
しかし…
頻尿のほうは改善の兆しなし
それどころか2時間に1回だったトイレの回数がひどい時には1時間に1回に増えてしまったのです
お台所でちょっと触ったりするとね
強い尿意にもかかわらず少ししか出ないという異常さも相変わらずでした
改善されない症状に不安は増すばかり
そんな思いが徐々に強くなり
薬をのみ始めてから1週間
矢も盾もたまらず再び泌尿器科を受診し症状を訴えることに…
普通は効かないはずはないんですがもしかしたら…えっ!先生どうすれば?
すると医師は…
小池さん実は…紹介状を用意しますので一度受診してみませんか?はいお願いします
この時医師に紹介された病院こそ長崎大学病院排尿機能外来
松尾先生と三銃士に小池さんの運命が委ねられたのです
ひとひらの希望を胸に小池さんが診察を待っているその時
松尾先生は頼れるおっかさん看護師・田島さんと共に小池さんの症状を確認していました
難しそうですね
そして…
失礼します松尾ですよろしくお願いします
いよいよ排尿機能外来による病の究明がスタートしました
朝起きてから寝るまでの間に何回くらい尿をしましたか?大体10回以上はしてますでは夜寝てから朝起きるまでの間に何回くらいおしっこで起きましたか?2〜3回くらいです
…と小池さんの頻尿の状況をつぶさに聞き出していきますが
過活動膀胱という最初の診断を覆す答えは出てきません
しかしでは尿は漏れることはありませんか?ほとんどありませんあってもほんのちょっと1滴ぐらいですえっ!?少ないってどのぐらいですか?大体出てもおちょこ一杯ぐらいですおちょこ一杯?はい
過活動膀胱の場合排尿時に出る尿の量はコップ1杯程度
しかし彼女の場合おちょこ1杯程度
明らかに少なすぎるのです
これはおかしい
もしかしたら
さらに細かく症状を聞き出し初日の診察を終えた松尾先生
この時先生は3日後に行う2回目の診察で病に迫る有力なプランを見いだしていたのです
排尿機能外来のスタッフによる検討会議・カンファレンスで先生は…
先生まずはどんな検査から始めていきますか?田島さんまず…分かりました
30種類以上ある検査の中からウロダイナミクスと呼ばれる検査を選択
ウロダイナミクス検査とは尿道と膀胱の圧力を調べる最新技術
尿道に圧力計を入れ排尿前後の膀胱と尿道にかかる力を測定するのです
健康な人がこの検査を行うと尿意を感じても圧力を示すグラフはほとんど変化なし
そして排尿と同時に圧力が急激に高まりその後はすぐにグラフが下降していきます
これに対し過活動膀胱の患者さんは健康な方に比べ膀胱内の圧力が高いためグラフは急激に高くなり排尿と同時にさらに圧力が上昇
その後一気に圧力が低下しグラフも下がっていきます
このウロダイナミクス検査で彼女の頻尿の原因が本当に過活動膀胱なのか確かめようと考えたのです
検査を受け持つのは排尿機能外来のおっかさん・田島純子看護師
実は彼女こそこの精密検査を執り行える排尿機能検査士という特殊な資格の持ち主
まさに尿トラブル専門のスーパー看護師なのです
2回目の診察の日
早速小池さんにウロダイナミクス検査が行われました
果たして彼女は本当の
松尾先生も固唾をのんで見守ります
すると…
尿を我慢している間膀胱の圧力は異常に高くなっていったのです
やはり過活動膀胱の可能性が高いのか?
検査内容は松尾先生の予測とは裏腹の方向へ進んでいきました
しかし…
もう大丈夫ですよ
そう告げられた小池さんが我慢していた尿を排出した次の瞬間ある奇妙な出来事が…
ベテラン看護師の目はそれを見逃しませんでした
うん?
なんと尿が出たあと急降下するはずの膀胱の圧力が一向に下がらないのです
過活動膀胱では起こり得ない現象でした
やはり小池さんの
そう確信した松尾先生は…
はい
次なる検査を放射線のスペシャリスト・道越恭江さんに託すことに…
そう彼女の得意技こそ膀胱の造影検査
尿道から膀胱に管を差し入れ膀胱内に造影剤を注入
排尿する瞬間膀胱の収縮が正常に行われているのか連続撮影によって調べる検査です
排尿のタイミングを正確に察知しその瞬間を逃さず撮影するという極めて難しい検査法
松尾先生は道越さんによる膀胱の造影検査に希望を託したのです
道越さんどんな小さい変化でもいいんです何かあったらすぐに撮影お願いしますあなたが頼りよ任せて
これで彼女の膀胱自体に問題があるかどうか分かるはず
検査は小池さんの体調を考慮し別の日に行われる事となりました
そして3回目の診察の日
道越技師による小池さんの膀胱造影検査が始まりました
患者の表情をチェックしながら造影剤を膀胱の中へ注入
排尿の瞬間を待ち構えます
そして…
先生そろそろはい
いよいよ排尿が始まりそうだと身構えた次の瞬間
道越さんの目に飛び込んできたのは…
なんと点滴の管を逆流し始めた造影剤だったのです
とっさに道越さんは撮影ボタンを連打
どうしました?道越さん先生…
果たして
その時の実際の画像がこちら
膀胱からおなかのほうに向かって延びる白い影
実はこれは排尿の直前腎臓から膀胱に延びる2本の管の1つに逆流した造影剤
そう膀胱内部の圧力があまりに高いため造影剤が腎臓から延びる尿管へと押し出されていたのです
果たしてこの異変が語る病の正体とは?
このあと
10年に及ぶ
膀胱の造影検査を終え
(道越)これって…
(松尾)はい逆流してますね
(田島)こんなの見たことないわ
この時松尾先生の頭には
通常膀胱と尿管のつなぎ目は尿などが逆流しないよう筋肉の力でしっかりと閉ざされています
ふだんは必要に応じ脳や脊髄からの信号を受けて開閉しているため逆流することはありません
しかし何らかの原因によってこの信号に異常が起きると筋肉が働かずうまく閉まらなくなってしまうのです
そこで先生は神経の異常が小池さんの頻尿に関わっているのではないかと考えたのです
造影検査の翌日松尾先生は別のフロアにある神経内科を訪れました
おぉ松尾どうした?どうも実は診てもらいたい患者がいましてふ〜ん…どれどれ
相談を持ちかけたのは排尿機能外来最高のサポーター神経内科医・中村龍文先生
ベテラン神経内科医の力を借りて小池さんの神経を徹底的に検査してもらうことにしたのです
こうして初診から2週間
中村先生による神経の診察が始まりました
じゃあちょっとたたかせてくださいね
ゴム製のハンマーを使って全身の神経の反射を検査
身体中を走る神経のどこかに異常がないかつぶさに調べていきます
丹念な検査の結果上半身には異常なしと判明
そして続いて行った足の反射テストの時でした
たたきますよ
ハンマーでたたいた時の
この足の反応をコントロールしているのは脊髄の神経
もしかすると脊髄の一部に損傷があるのかもしれない
中村先生の診察で異常が認められた脊髄
では一体脊髄のどこに異常がありどんな病が隠れているのか?
そこで中村先生は小池さんの脊髄を中心にMRI撮影を指示
しかし…
≪う〜ん…≫
犯人は脊髄に潜んでいるはずなのに画像には何の異変も写し出されていなかったのです
あと一歩のところまで追い詰めたというのに
そこで松尾先生は次なる一手に出ます
先生がよいしょ
26年前から脈々と蓄積されてきた尿トラブル患者の膨大な資料
その中から小池さんと似た症例をしらみつぶしに当たってみることにしたのです
すると…
どれ?これって…はい!
ようやく見いだした一条の光
小池さんどうぞ中へ
そして5回目の診察の日松尾先生はこう切り出しました
小池さん…はい
先生が最後にたどり着いた病は
しかもそれはなんと100万人もの人が知らず知らずのうちに感染しているというあるウイルス
果たしてその正体とは?
うわっ潜み続けちゃうんだ
ついに小池さんを苦しめていた頻尿の真犯人が明らかになりました
これはHTLV−1という主に母乳等を介して感染し血液中の白血球の中に潜み続けるウイルスが起こす病
国内の患者数は僅か3600人と非常にまれな難病ですが…
このウイルスに感染している人は国内では100万人以上
40代以降での発症者が多く高齢化によってさらなる患者数の増加が危惧されています
小池さんの場合も白血球に潜んだウイルスが脊髄内部に侵入
炎症を起こしたことで排尿機能を司る神経に異常が起きたと考えられます
その結果頻尿のような切迫感に襲われたり…
尿意があっても尿が僅かしか排泄されないといった特徴的な症状が出てきたのです
この病のやっかいなところはウイルスによる異変はMRI等の画像に写らないため発見が極めて難しいということ
特殊な血液検査や髄液検査でないと見つけることができません
このため原因が特定できないまま放置されるケースが多く最悪の場合足を動かす神経まで破壊されてしまうこともあるのです
幸い小池さんの場合松尾先生をはじめ
ウイルスの活動を抑える投薬治療等で病の進行を抑えることができ今では不自由のない暮らしを取り戻すことができました
日々
そして
尿に悩む患者を救うため今日も緻密な検査と専門知識を駆使した診察が行われています
年齢と共に増える頻尿・尿漏れ・尿が出しづらいなどの尿トラブル
実はその中にはただの加齢が原因ではない重大な病が隠れていることも少なくありません
その場合尿トラブルに伴って特徴的なサインを出すことが多いといいます
特に50代以上の中高年の方に注意して欲しいと先生方が言うそのサインとは?
(たけし)もう「あっトイレ行きたいな」これをわれわれ「尿意ドン!」という…実は重大な病が潜んでいる場合尿トラブルに伴って特徴的なサインを出すことが多いといいますこちらです
(斎藤)尿トラブル+足のしびれ
(原)足のしびれ?
(斎藤)中村先生これはどんなしびれなんでしょうか?安静にしてる時は特段症状がないんですけども歩き出してしばらく経つとだんだん足がしびれてきてちょっと休憩すると症状が取れるというようなこれと尿漏れがリンクするんですか?足のしびれこの尿トラブルに加え足のしびれがある場合疑われる病がこちらです腰部脊柱管狭窄症っていうのは日本全国推定で200万人以上おられるといわれています
(中村)腰椎が変形してですね背骨の中に脊柱管っていうのがございましてそこが狭くなりますサイズがでその中に神経通ってますので神経とか血管が圧迫されて起こる病気です腰椎の所にはですね当然膀胱を結ぶ神経も通ってますのでその付近が障害が起きますとそりゃいろいろなタイプの尿のトラブルが起こってきてますこの起こる尿トラブルにも特徴があるんですよねひどい場合になりますけども膀胱を縮める神経がうまく働かなくなって膀胱に尿がたまり続けると…そして膨らみすぎてしまって尿を出しづらいとかですねあるいはあふれて漏れてしまうとかそういった症状が出てくることがあります
(斎藤)今こちらご覧頂いているのはですね正常な膀胱の画像なんですが膨らんでしまうとこんな状態になってしまうんです
(原)うわぁ〜!
(中山)そんなに!
(ガダルカナル・タカ)もう子どもが入ってるぐらいですね
(松尾)この方の場合はですね実際量ってみましたところ2リットル以上ですねおしっこがたまっていたと…ひたすらたまり続けるんですか?そうですね尿意が感じないというのが異常になってきます感じないんですか?
(松尾)そういうこともありますこうなってしまうと緊急で手術ということが起こり得ますのでやはりその前にしっかり受診するということが大事かなと思います早め早めなんですねやっぱりね
続いての専門外来は…
年とともに増える肩の痛み
四十肩や五十肩に代表されるその症状
時間が経てば自然に治るなんて思い込んでいませんか?
事実放っておいても半年〜1年くらいで治るものこそいわゆる五十肩といわれるもの
しかししつこい肩の痛みの中にはこの五十肩と間違いやすい要注意の病が潜んでいることもあるのです
たかが肩の痛みなどと軽く考えずしっかり対処しないと取り返しのつかない事態に陥るかもしれません
ここにそうした肩の痛みに悩む患者さんをおよそ10万人救ってきた専門外来があります
その名も
整形外科医が中心となり医師6名理学療法士6名で構成されたこの肩関節外来
人体に300以上あるといわれる関節の中でも特に肩関節に詳しいスペシャリスト達が集まっています
そのリーダーを務めるのが…
そうすると
日本肩関節学会の理事長や国際肩関節学会会長を歴任し肩関節にまつわる病の解明に力を注いできたパイオニア的存在です
肩関節外来ならではの診察方法について先生はこう語ります
これはもうやはり…総合的に見て
東北大学病院肩関節外来の特徴とは?
まず徹底した問診を行い患者さんの痛みが本当に肩にあるのかそれとも肩以外の違う場所にあるのかを判断
続いて実際の肩関節を徹底チェックし肩のどの部分が痛みを引き起こしているのかを診断
最後にMRI等の画像撮影によって痛みの本当の原因がそこに存在しているのかを確認
そう肩の病を究明するのは肩関節外来が誇る肩のスペシャリストたちによる診察リレーにあるのです
まずトップランナーとして患者さんと問診で向き合うのは…
整形外科・秋貴史先生
下のほうの動きでこれはできない?後ろに引くのがつらい?これがもう…これができないんです
秋先生が問診に費やす時間は毎回30分以上
肩に生じた痛みの本当の原因を探り整形外科・循環器内科・心療内科など患者さんが受ける次の診療科を選びます
ここで肩自体に何らかの問題ありと診断されるといよいよ…
整形外科教授・井栄二先生の出番です
これでもう1回両方手上げてくださいこれここまでしか上がりませんねはい下ろしていいですよ
数十種類もの骨や筋肉で構成された肩関節を知り尽くしている井先生
肩の動き方や痛みの出方からどこの部分に病が潜んでいるのかを突き止める
まさに
そして肩の診察リレーで最後にバトンを受け取るアンカーは…
放射線科医・常陸真先生
肩関節外来とタッグを組み筋肉や骨にできた病変を克明に写し出す画像診断のエキスパート
これまで画像分析した患者さんは10万人以上に上ります
僕らは画像所見として構造としてまずアプローチしていってそれと臨床を結び付けるっていう
1人だけでなく何人もの専門医がバトンを渡しながら患者を診察する事で病の原因究明を可能にしているのです
そんな東北大学病院肩関節外来の診察を心待ちにしている1人の患者さんがいます
(スタッフ)こんにちはこんにちはいらっしゃいませ
(スタッフ)よろしくお願いしますよろしくお願いします
右肩に原因不明の痛みが出始めたのは今から10年以上前だといいます
これまで実に20以上の病院を回りましたがいずれの診断もただの五十肩
何も対処してもらえなかったといいます
そして
腕を上げるたびに右肩に痛みが走り小さな鉢植えさえ持ち上げるのに一苦労
さらに
服を脱ぐのも四苦八苦
痛みがひどい時には奥様に手伝ってもらって服を脱ぐ時もあるのだとか
そもそも五十肩とは加齢等によって肩に生じた痛みを総称する言葉
骨や筋肉にこれといった異常が見られず病変がはっきりしない時に付けられる診断名です
ですが放っておいても治ってしまうものがあるのも事実
長島さんも特に病変が見当たらないため五十肩と診断され治すすべもなくつらい日々を送っていました
長島さんは最後の希望を東北大学病院肩関節外来に託すしかないのです
埼玉県からはるばる肩関節外来がある宮城県仙台市の東北大学病院へとやって来た長島さん
長島さんではこちらですね診察券お返し致します
まずは受付でもらった問診票に症状などを書き込みます
果たして長島さんの右肩の痛みの原因はどこに隠れているのでしょうか?
記入した問診票はすぐさまある医師のもとへ届けられました
その人こそ問診を担当する秋貴史先生
診察リレーの第一走者・秋先生は肩の痛みが身体のどこから生じているのか徹底的な問診によって調べ上げます
院内アナウンス「長島さん長島公一さん26番へどうぞ」
いよいよ肩関節外来による診察リレーがスタートしました
どうぞ掛けてください整形の秋といいますよろしくお願いしますお名前と生年月日お願いします長島公一昭和33年…はいよろしくお願いします
(秋)症状がどういうふうにあったのかっていうのを経過を教えて頂きたいんですけど症状自体ちょっと長いですねそうですねもう10年ぐらい前なんですけどこの時っていうのは何かきっかけってありました?
(長島)パソコンのやりすぎかなとは思うんですけど寝てる時休んでる時は特に症状なくっていう…特別痛くはないんですけどちょっと寝返りの時とかは痛みが目覚めたりすることありますか?
(長島)あります
(秋)毎晩?結構ありますね
(秋)1日に何回も起きます?
(長島)ありますね
まずは長島さんの肩に起きている痛みの症状を詳しく聞きだしそれを電子カルテに漏らさず打ち込んでいきます
すると先生からこんな質問が…
(秋)肩のこと以外のことについてお伺いしますけど血圧とかコレステロールとか糖尿病とか…糖尿は書いてあるとおり…今朝の血糖値は116
(秋)ヘモグロビンA1cって?6.2ぐらい
(秋)いいですね
肩以外に何か痛みの原因となり得る要素はないのか血液検査や血圧の数値等から内臓の病の可能性を消していきます
さらに…
(秋)今何人暮らしでしょうか?3人です
(秋)家族構成教えてください妻が57長男が33です
(秋)介護が必要な方とかいらっしゃらないですよね?
(長島)いないです
(秋)おうちの中では特別負担かかるようなことは特に…
(長島)ないです
生活上の負担や精神的な悩みを抱えていないかなど心の問題もチェックしていきます
やがて聞き取りは30分を過ぎ打ち込んだ情報は2000字を超えました
そしてこれから
(秋)はいよろしくお願いします
先生がオーダーしたのは肩のレントゲン
つまりこの問診から長島さんの痛みの原因は肩そのもの肩の内部に何らかの異常がある可能性が高いと判断したのです
これで
次のステップへと移ります
秋先生が聞きとった長島さんの情報はすぐさま次の担当医のもとへ届けられます
そのバトンを手渡された人物こそ…
肩関節外来のリーダー・井栄二先生
肩関節の動作テストで肩の内部の異常を突き止めるスペシャリストです
秋先生が作成した問診メモを徹底的に読み込む井先生
夜間痛がひどいということですねそれから筋の萎縮があるそして…この方が痛みだしたのは…
果たしてその原因を探り出すことはできるのでしょうか?
同じ頃レントゲン室では…
長島さんの右肩の撮影が行われていました
その画像はすぐさま電子カルテにアップされます
両肩撮られてますね一応右のが左ですね
一見何も異常がないような肩の画像
病はどこに隠れているのでしょうか?
こちらが長島さんの右肩を写したレントゲン画像
今までどこの病院で調べてもらっても何も異常はないと言われてきましたが…
ただこのレントゲン見てもこのそれから
先生が目を留めたのは関節の中に現れた白い影
さらに上腕骨の一部・大結節とその上にある肩峰という骨の部分が若干すり減っていることでした
少し見ただけで肩のかすかな異常に気付いた井先生
果たしてこれが長島さんの右肩の痛みとどのように関わっているのか?
いよいよ診察スタートです
院内アナウンス「長島さん長島公一さん32番にお入りください」はいどうぞお掛けください私井と申します遠路ご苦労さまですじゃあね肩をちょっと診察しますので上は全部脱いじゃいましょうか
早速肩関節の動作チェックに取りかかります
まずは肩の筋肉に損傷がないかを調べる検査から
ちょっとこっち向きになってください手を外に開いてみましょうかどうぞこれはいいですね正常ですねひじを伸ばしてこれで手を上に上げてみてくださいこれもいいですね
さまざまな角度から筋肉に負荷をかけることで肩に関わる筋肉を1つずつ丁寧に検査していきます
私の手をね上からグッと押しつけてくださいそうこれはいいですねはいこちらの手で私の手を上からグッと押しつけてくださいこれもいいですねはい
ここまで特に異常は見当たらない様子
続いて筋肉と骨をつなぐ肩関節の腱をチェックしていきます
実はこの検査に先生のある狙いが隠されていたのです
手を前に上げてってください万歳できますか?ここまではいけますねはい下ろしてみてくださいもう1回上げてみてくださいはいそして下ろしてみてください
ただ腕を上げて下ろす
その動作で長島さん肩に痛みを訴えました
さらに先生は細かく痛みの出方を探っていきます
手をねもう一度こう上まで上げるあと下ろす最後が痛い?この辺は痛くないですか?はいあの…じゃあ手を下ろしちゃいましょうね
身体所見で分かった強い痛みが出る瞬間は…
腕を高く振り上げきった時と…
腕を横にひねった時でした
それ以外の動きではさほど痛みを感じていないことを確認した井先生
この時肩関節の名医は痛みの原因が潜む場所を絞り始めていました
果たしてそれはどこなのか?
肩関節の名医がにらんだ痛みの原因とは一体?
腱の板と書いて腱板というんですけども
腱板とは肩から腕に伸びる上腕骨を包み込む様についている4つの腱のこと
この腱が縮んだり伸びたりする事で腕を自由自在に動かす事ができます
先生はこの4つの腱のどこかに異常があるのではと推測したのです
実は先ほど長島さんに試した動きはわざと腱板と骨をこすり合わせ痛みが出るかどうかチェックするもの
腱に異常がなければ痛みは出ないはずでした
残る問題は4つのうちのどの腱に障害が起きているのかということ
それを正確に探り出すためにはさらなる検査が必要となります
こうして問診・身体所見という2つの診察を終えた長島さん
次の診察は1週間後
MRI検査でさらなる原因の究明をしていくことになりました
今日の診察を長島さんご本人はどう感じたのでしょうか?
なんとなく
確かな手応えを感じているようです
一方長島さんが出ていったあとも先生は電子カルテを見つめていました
診断を下すにはまだまだ調べなければならない事がたくさんあるといいます
腱板に異常があることはほぼ間違いないと思えるもののそれはどの部分に起きているのかどの程度の損傷なのか今の段階ではまだ分からないと慎重な姿勢を崩しません
肩関節外来診察室ではカンファレンスと呼ばれる医師たちの会議が開かれていました
長島さんですねだんだん肩が痛くなってきたっていうことでどういう時に痛いのかな?
実は肩関節外来ではこうして1人の医師が担当した患者さんの情報を他の医師たちも様々な目線からチェックしているのです
この日井先生が診断したいまだ五分五分という長島さんの肩の痛みについても他の医師たちが額を寄せ意見を戦わせていました
するとそこへ1人の医師が駆けつけてきました
遅れてやって来た
次に診療のバトンが渡される肩の画像検査のスペシャリスト放射線診断科・常陸真先生
MRI検査を受ける長島さんの病状を把握しようとカンファレンスにやってきたのです
…とレントゲン画像を確認している時でした
常陸先生が指摘したのは井先生も気にかけていた関節の中にある白い影
これは関節唇と呼ばれるこの部分の組織の一部が炎症によって石灰化し白く写ったものなのか?
それとも何らかの原因で骨が砕け遊離体と呼ばれる小さな骨の破片が関節内に入り込んだものなのか
しかし…
スペシャリストたちの知識と経験をもってしてもおいそれと分かる症例ではないようです
こうして診療のバトンは画像のプロ・常陸先生に手渡されました
MRI撮影の日が来ました
モニター室には先日のカンファレンスに出ていた川上医師と峯田医師の姿が
診療科の垣根を超えMRI撮影に参加するのも肩関節外来のモットーなのです
今回は右の肩関節の中でも痛みの原因と考えられている腱板を中心に撮影します
腱板は筋肉の奥の入り組んだ場所にあるためクリアに撮影するのは非常に困難
しかし常陸先生が長年の研究で編み出した絶妙な角度からの撮影により明確な画像化が可能となったのです
そして…
果たしてえぇ〜!?
果たして
まずは長島さんの右肩を真正面から撮ったMRI画像
レントゲンで気になっていた関節唇と呼ばれる組織の状態や筋肉が萎縮していないかなどを調べます
すると…
どうやら正面から見る限り肩に大きな異変は見当たらないようです
続いてチェックするのは右肩を真横から捉えたMRI画像
右がお腹側左が背中側で骨の周りを4つの腱が囲んでいる様子が分かります
そしてそのぐらいがたぶん…
長島さんのMRI画像を正常なものと比べてみると…
ほんの僅かですが一番上にある腱と背中側の腱2本に若干ながら腫れが認められたのです
常陸先生の目はこのごく僅かな異変を見逃しませんでした
果たしてこの2つの腱に生じた炎症が長島さんを襲う肩の痛みの原因なのか?
しかしその一方で今ちょうどたまたまここに川上先生がいたんでちょっと情報を少しずつもらって確認はしましたけど
炎症を起こして腫れているように見えるものの通常よりその度合いは小さい
そのためこれが痛みの本当の原因なのかどうか画像からだけでは判別しづらいというのです
早速常陸先生はMRIの結果を井先生に伝える事にしました
午前7時半
外来が始まる前の時間を使って井先生を交えた肩関節外来のカンファレンスが行われます
長島さんの4本の腱の内2本に若干の腫れが見つかったことが報告されました
ちょっと後ろのほうが不正が強いこの辺あぁうん…もうちょっと前かな?
すると次の瞬間井先生が意外な言葉を発したのです
この辺ね
腱が毛羽立っているとは一体?
井先生が目を留めたのは常陸先生が指摘した2つの腱のうち一番上に位置しているもの
これを真正面から輪切りにした画像に切り替え上部を拡大してみると…
腱の一部がまるで毛羽立っているように見えたのです
それもほんの僅かだけ
そこで井先生はこの小さな変化から問題の腱の表面が千切れ始めているのではないかと推測
それを確認するため次回毛羽立っている腱だけに神経をブロックする麻酔を打ってみることにしました
もしそれで痛みが治まれば原因は腱の毛羽立ちにあるということになります
今度1月5日にいらしたら一応SABをブロックして
果たして10年間20ヶ所以上の医療機関でわからなかった長島さんの肩の痛みの原因は目指す腱にあるのでしょうか?
3度目の診察のため仙台駅に降り立つ長島さんの姿がありました
待合室でその時を待つ長島さん
緊張感からか背中がこわばっていました
そして…
院内アナウンス「長島さん長島公一さん32番にお入りください」
いよいよ最後の診察です
おはようございます・おはようございますどうぞお掛けくださいよろしくお願いしますその後調子は変わりないですか?はいえーっとMRIを撮ったんですけどもこちらが右の肩の真正面から見てるこれが画でこちらは横から見てる画になります
身体テストと画像診断の両方で肩の腱に異常が見つかったことを模型を使いながら丁寧に説明します
さらに…
現在も変わらず痛みが出ていることを確認した先生は…
そしたらですね上脱いじゃいましょうか
いよいよ確定診断に至る最後の検査へ
ちょっとチクッとしますよ
炎症を抑える薬剤と麻酔剤を合わせたものを目指す腱板の表面に注入します
へぇ〜
いよいよ最後の検査
麻酔剤を目指す腱板に注入します
果たして井先生の読み通り長島さんの肩の痛みは治まるのか?
(井)ではどうぞお掛けくださいえーっとねまずねそうですかちょっと動かしてみてください
(井)全然違う?
先生が下した病名は…
関節と筋肉をつなぐ1枚の腱にあったのです
そして…
今は診断的な意味で麻酔の薬を入れてるということであとはじゃあ今からですねじゃあお大事にどうぞ
そう診断だけで終わらせないのが肩関節外来
このあとは肩の痛みを減らすためリハビリを担当する理学療法士にバトンが手渡されるのです
今回長島さんが理学療法士に指導してもらったのは…
腱板を支える筋肉を鍛えるさまざまなストレッチ法
寝転がった状態で丸めたバスタオルをお腹に置きそれを痛む方の右手で挟んでゆっくり押すストレッチなど簡単なものばかり
毎日行えば肩の痛みは軽減され関節の動きもなめらかになるのだとか
現在長島さんはこのストレッチ法で肩の痛みが徐々に治まってきたといいます
じゃあどうもありがとうございました
こうして10年に及んだ謎の肩の痛みが解決されたのです
肩関節外来のリーダー・井先生は肩診療の未来をこう語ります
しかしそれがまぁおはようございますおはようございます
今日もまた肩のスペシャリストたちは息の合った診察リレーで患者さんの肩の痛みに挑み続けています
50を過ぎれば
しかしそもそもいわゆる五十肩とはどんなものなのか?
さらにその五十肩と間違いやすい気をつけるべき病について肩専門外来の先生方が教えてくれます
こんなもんかなっていう年だから
(原)突然痛くなって…なんか痛いんですよ痛いけど痛くない時もあるこういう五十肩っていうのはどういうことですか?正式な診断名ではなくてですね50歳代の方が多くかかる肩の痛みっていうものですねこれ昔から「五十肩」って言ってるんですけどもこれ江戸時代から使われてたっていう記録がありまして江戸時代…原因ははっきり分かってないんですけども肩の使い過ぎとかあるいは加齢現象で炎症が起こってその結果として痛みが出たり動きが悪くなったりっていうそういう病気を五十肩というふうに呼んでるわけです放っといたらよくないものなんですか?いつかは治るかななんて思うけど放っといてはよくない?早い方は1ヵ月ぐらいで治ってしまう人もいるんですけど多くの方はですね半年から1年あるいはそれ以上続く人もいますただ痛みの長さだけではちょっと判断ができないんですねですから色んな病気がですねいわゆる五十肩といわれるものの陰に隠れてる可能性があるですからそれをきちんと診断しないと肩の機能がどんどん悪くなっていくという場合もありますそこで今回お2人の先生に教えて頂くのがこちらです
(斎藤)これから特徴的な症状を2つご紹介しますもし肩の痛みや動かしづらいなどの症状に加えてこれから挙げる症状が1つでも該当すれば単なる五十肩ではなく病院に行ったほうがいいある病の可能性が高いということになりますえっえっえぇ?
(中山)違うの?はいその症状を発表しましょうこちらです
(斎藤)腕を上げる時に異音がする腕を動かす途中で痛みが出るこの異音というのはですね肩を動かす時に中でゴリゴリとかジョリジョリっていうふうな音が出ることがありますそれが異音ですね俺出る時あるなそれから腕を動かす途中で痛みがあるというのは上げる途中例えば90度ぐらい上げたところが痛いでもそのあとはもう痛くないあるいは下げる時もこの辺で痛いけどあとは痛くないっていうそういう症状がこの2番目の症状です痛くないけどボキッていうぞ
(斎藤)それではその病を発表しますこちらです
(ガダルカナル・タカ)断裂!?
(斎藤)先生どういうものなんでしょう?
肩腱板とはこのように肩の骨を囲むようにある筋肉の一種
腕の上げ下げ等を行う大切な筋肉ですがこれが一部切れてしまうのが肩腱板断裂という病
実は五十肩と思っている人の中に意外と多いんだそうです
実は五十肩といわれてる患者さんの40%の人ですね実に5人のうち2人はこの腱板断裂があると言われてますでMRIで詳細に調べればよく分かるんですけども腱板というのはレントゲンでは写らないんですねですからレントゲンを撮って異常がない単なる五十肩だねっていうふうに間違われてしまうことがあるそういう病です
では腱板をMRIで写すとどのように写るのか
放射線診断科の名医・常陸先生に教えて頂きましょう
まずは正常な右肩を正面から撮影した画像から
(常陸)ここに丸く見えてるのが上腕骨ですちょうどここの肩の部分ですねこちらに肩甲骨がありましてここに黒い帯が見えますこれが腱板の構造になってましてこれが肩甲骨とこの上腕骨をつないでますこれが上腕骨を上に持ち上げる動きをしていますでは肩腱板断裂を起こしたMRI画像と比較してみましょう
(斎藤)皆さんどこが違うか分かりますか?
(中山)円い所の白いとこが多くないですか?ここですか?
(中山)筋肉の下に白があるそうです本来黒い所が白く見えますここに白いものがあるというのはこれは切れた腱板がここまで縮んだ状態になってましてスペースができます隙間ができている所に液体がたまるようになりますそうするとMRIで白く見えますのでこうやってMRI検査をすると腱板断裂っていうのは診断ができると
(中山)ここが問題だってはっきり分かる?
(常陸)分かりますなんで音が鳴るんですかね?音が鳴るのはですねこの切れた腱この部分が手を上げ下げする時に上の骨ぶつかることで音が鳴るといわれてますこれになっちゃったらこれどうするんですか?腱はですね一度切れるともう治らないんですね回復しないんですか?半分ぐらいの方はそれがどんどん大きくなっていくとそうなると今度は手が上げられないとか痛くて夜も眠れないとか色んな症状が出ますほんとに切れてるかどうかっていうのをまず診断しなければいけませんのでまずは整形外科の専門科を受診して頂いてそれでMRIとかですねあるいは超音波という検査もありますけどそういうもので断裂がほんとにあるのかないのかあるとすればどこにどの程度の大きさのものがあるかそういったことをきちんと調べたうえでですね今後の方針を立てなければいけないということになります
携帯サイトでは五十肩などで動きが悪くなった肩をほぐす肩の動きをよくする体操を公開中
auスマートパスからも是非ご利用ください
2016/01/26(火) 19:00〜20:54
ABCテレビ1
たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学【チーム医療で不調解決SP】[字]

【特別な“チーム医療”で原因究明!治らない不調を解決する専門外来SP】原因不明の頻尿…その陰に恐ろしい病が隠れていた!長引く肩痛…「五十肩」と軽くみていると危険!

詳細情報
◇頻尿
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原因の多くは不明で、対処法も難しいという肩痛。単なる「五十肩」と、ほうっておくと実は大変な病だったということも。今回10年来の肩痛に悩んでいたある患者の、肩のスペシャリストたちの診察リレーによる原因究明に密着!
◇出演者
【司 会】ビートたけし
【アシスタント】斎藤真美(ABCアナウンサー)
【ゲスト】中山秀征、榊原郁恵、酒井和歌子、ガダルカナル・タカ
◇ゲスト
家庭で簡単にできる楽しい健康法を伝授!
さぁ、みんなで楽しく健康になりましょう!!
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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