01月27日の「今日のダーリン」
・「ほぼ日」って、なにをしている会社なんですか。
そう言われたときの、なにかいい答え方を考えていた。
ずっと考えていた。あえて言えば17年以上。
それをことばで言えたほうがいいだろうとは思っていた。
「Only is not Lonely」が、
「ほぼ日」をスタートさせたときのことばだ。
なにをしている会社なのかは言ってないけれど、
そういう思いで、インターネットの新聞をはじめた。
しばらくして、必要にあわせてとりあえず、
「ゴキゲンを創造する中くらいのメディア」と記した。
まったくまちがっていないし、十分とも言えることばだ
‥‥ただ、おもしろくない。
陰影がないというか、寸法が合いすぎている。
いつまでも「ゴキゲンを創造する中くらいのメディア」
なのか、というと、そういうことでもないように思う。
だから、いつしか、このことばは前に出されなくなった。
やがて、「やさしく、つよく、おもしろく」
というぼくらの姿勢を言うことばができた。
あくまでも、やさしく、つよく、おもしろく、
という順でないといけない。
人格はやさしくで、お役に立つにはつよくが必要で、
価値を生み稼ぐにはおもしろくなくてはならない。
この姿勢を表すことばは、しばらく使っているけれど、
なかなか朽ちないので、このままいけそうだと思う。
しかし、これでは「なにをやる会社なの?」
という質問に答えられてはいない。
あんまりぴったりのことばがあったら、
それは、きっと鋳型として役に立つとは思うのだ。
おそらく流通や保存には便利になるだろうけれど、
もっとやわらかな、じぶんの頭をつかう余地のある
そういう「うちは、こういう会社です」がほしかった。
ない答えを探しているような気持ちで、十数年経った。
そして、昨日、これだと思う答えが見つかった。
夢に手足を。
これが、ほぼ日刊イトイ新聞をつくっている
株式会社東京糸井重里事務所のやることです。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
社内の人たちに話すことを、先にここで文字に書きました。
|
|