新・牡丹と薔薇 #39【オナゴのオトシマエ!?】 2016.01.27


(眞澄)ここだけの話だけど私何だか瑠璃のことが気になって。
(萌子)瑠璃がどうしたの?あんた駄目よ!そんなこと口が裂けても言っちゃ駄目よ。
(世奈子)あなたたちの子供が見たくて来たのよ。
(瑠璃)ママ!
(世奈子)へえー。
この子が瑠璃ちゃん。
(綱輝)ひょっとして僕の子じゃないのか?あの夜…。
結婚式の前の夜死ぬほどに愛し合ったときの。
最後のあの夜に授かった子じゃないのか?
(富貴子)違うと言ったら違うの。
あれは絶対僕の子だ。
(美輪子)えっ?どうして嘘を言う?瑠璃は僕の子なんだよ。
(大隈)わしに似てない?わしの子やない?そう言うんか?
(世奈子)あら。
ご気分を悪くなさらないでね。
こういうことは軽々に口にすることじゃないってことはよく分かってますわ。
でもね私だって仲を取り持った以上は責任があるじゃありませんか。
もし富貴子が不義を働いていたとしたら私が謝らなきゃいけないんですもの。
(大隈)そやけど結婚してからは絶対そんなことはさせてへん。
運転手に言い付けて厳重に見張ってるさかいにな。
(世奈子)じゃあ社長は自分の子って自信がおありなんですの?
(大隈)大ありや。
初夜から頑張って必死に子づくりしたんやからな。
ハハハ。
(世奈子)それはそうでしょうね。
(世奈子)まだ精力がおありだから。
(大隈)もしわしの子やないとしたら誰の子やいうね?
(世奈子)前から付き合っていた男がいたってことはご存じでしょう?
(大隈)ああ。
(世奈子)きっとあの合同結婚式の前にセックスぐらいはしたでしょうね。
(大隈)えっ!?
(世奈子)一目見て私ぴんときたの。
これは綱輝の子だって。
綱輝の子?子供って大きくなってきてだんだん顔つきがしっかりしてくるとどうしても隠せなくなるものなのよ。
あれは社長の子じゃないわ。
瑠璃が?瑠璃がわしの子じゃない?そんなことがあってたまるか!
(世奈子)信じたくないお気持ちはよく分かりますよ。
社長はお心の広い方だからもしご自分のお子じゃなくてもいい。
父親としてかわいがってやるとそう思ってらっしゃるんならこんな問題は取るに足らないことなんです。
そういうお気持ちならね。
わしは自分の子種を残したいんじゃ。
そのために結婚したんや。
(世奈子)そうでしょう?だったらウグイスじゃあるまいし自分の巣に産みつけられたホトトギスの卵を育てるってわけにはいかないんじゃないの?
(大隈)ううっ!わしが…。
わしがウグイスやと?
(世奈子)まだはっきりとは分かりませんよ。
私は直感で物を言ってますから。
でもだまされてホトトギスのひなを育ててる可能性はじゅうぶんにあるわねぇ。
瑠璃がホトトギスのひな?
(世奈子)社長。
家に帰ってよくよく瑠璃ちゃんの顔を観察してごらんになればいいわ。
ご自分の血筋とは何か違うものをお感じになるんじゃないかしら?瑠璃はわしの子や。
あんなカワイイ子が他におるかいな?わしの子に決まってる。
(世奈子)ホトトギスのひなだってそりゃ見掛けはカワイイわよ。
でも一度お医者さんに行って調べておもらいになったらどうかしら?
(大隈)何を調べるんや?
(世奈子)DNA検査で親子関係のあるなしは簡単に分かるし。
その前に社長自身のお体を検査してもらってもいいんじゃありません?わし…。
わしの体を?社長が精力旺盛なのは分かってますけどねやはりお年がお年だから。
何ぼ年でもまだ若い者には負けてへん。
瑠璃は絶対わしの子や!
(眞澄)でも富貴子ははっきり否定してるんでしょう?
(眞澄)綱輝さんの子供じゃないって。
(美輪子)そうなんだって。
(眞澄)だったらそれでいいじゃない?富貴子自身の言葉を信じれば。
(美輪子)ところが綱輝さんはそれは違う。
お姉ちゃまが嘘をついてるって。
(美輪子)いただきます。
(眞澄)男がいくらそんなこと言い張っても駄目よ。
(眞澄)産んだ本人が一番よく分かってることなんだから。
(美輪子)そうよ。
お姉ちゃま自身が綱輝さんの子供だと分かってるのにそれを認めちゃ大変なことになるもんだから。
だから嘘をつくしかない。
そういうことだってあるわ。
ああ。
もうやめてちょうだい。
そんな話。
ご飯が食べられなくなっちゃうじゃないの。
(美輪子)でも父親の直感ってものもあるんじゃないかしら?よしなさい。
美輪子だって嫌でしょう?仮にも戸籍上はちゃんと結婚して夫婦になってるのよ?その綱輝さんが富貴子の子の父親だなんて。
考えただけでも頭がくらくらしてくるわ。
私は平気よ。
お姉ちゃまと私の関係だもの。
それもありかなって思っちゃう。
まあ。
何てことを。
あなた。
どうかなさったんですか?
(大隈)いや。
カワイイな思うて。
何ぼ見ても見飽きひん。
今日は幼稚園でお遊戯会があったんです。
だから疲れて食事を済ますとすぐ眠ってしまって。
ホンマに罪のない顔してからに。
あなた?天使やな。
天使そのものや。
(大隈)先生…。
(医師)検査の結果を端的に申し上げますと…。
(大隈)ええ。
(医師)あなたの場合極端な精子無力症です。
(大隈)あっ。
せ…精子無力症?
(医師)通常精子が高速で直進するところその運動率が今回の検査では2%に満たないんです。
2%?そしたら他の精子は死んでるっちゅうわけでっか?
(医師)ああいや。
動きが鈍くて子宮まで到達し得ないんです。
せやけど先生。
わしはまだたーんと出ますがな。
(医師)それとこれとは関係ないんですよ。
まあ2%の運動率ではまず卵子に着床することは不可能です。
(大隈)不可能?
(医師)はい。
したら5年前はどうでっしゃろ?そのころはまだわしは若くて精子も元気やったんと違いますか?
(医師)さあ?5年間で急に精子無力症が進行したということはまずあり得ないです。
ほなら…。
ほ…ほなら。
(医師)精子無力症は先天的なものが多いんですよ。
(医師)原因究明が難しくて今のところ治療の方法はないですね。
(世奈子)チェックメート。
万事休すねぇ。
だから言わないことじゃないのよ。
社長。
まんまとだまされてたじゃありませんか。
どうなさるおつもり?まずはあの尻癖の悪い偽ぼたんを思いっ切りぶん殴ってやればよろしいわ。
(大隈)ぶん殴る?
(世奈子)うん。
この5年もの間だましにだまされ続けてきた憎しみは半端なものじゃありませんでしょう?だって妊娠したときの社長の喜びようといったらまるで子供みたいで。
(大隈)そうや。
これでやっとわしの家系も絶えんで済むと思うてご先祖さまにも申し訳が立ったと2日も続けて名付けの祝いをして社員にも特別ボーナス出したった。
(世奈子)そうでしたわねぇ。
宮参りには晴れ着を張り込んで。
(世奈子)ひな祭りには200万もする豪勢なひな段をあつらえたんでしょ?そのとおりや。
七五三にはわざわざ京都から取り寄せた特注のべべ着せたって。
それやのに…。
それやのにあのおなごは涼しい顔して他の男の種を!ようもわしをだましおったな。
金貸し商売でもだましたことはあってもだまされたことのないこのわしをようもやすやすとこけにしくさったわい!
(世奈子)だからぶん殴ってやればよろしいんですよ。
あの美人面を人相が変わるくらいに。
いやいや。
そんなことじゃ許さへん。
(世奈子)親子ともどもたたきだしますか?アホ。
そんなことしたらわしが世間に大恥かくだけや。
会社の連中にも笑われるがな。
そうですわよねぇ。
金融界の帝王ともあろう社長が女房を寝取られたなんてねぇ。
それがバレたら形無しや。
情けない。
ホンマに情けない。
こんなに悔しいことはない。
この年抱えておなごに背負い投げ食らわされるとは。
社長はどこか純情だから。
合同結婚式の費用も全部わしが持ったったのにその前にあいつが…。
ああー。
必ずこの落とし前はつけさせてやる。
(世奈子)落とし前ってどうなさるおつもり?おなごにはおなごの落とし前のつけ方があるはずや。
立派に落とし前つけてもらうわい!あら。
気付かないですみません。
おかえりなさいませ。

(笑い声)
(大隈)誰ぞ来とるんか?ちょっと吉田の母と弟が。
すぐ帰らせますので。

(伊佐子・杉彦)1・2・3。
瑠璃がすっかりはしゃいじゃってなかなか離れないんですよ。
(杉彦)1・2・3。
はい。
(伊佐子)まあ旦那さま。
お邪魔してます。
あら。
(瑠璃)帰らないで。
(伊佐子)まあ杉彦も帰るのよ。
(杉彦・伊佐子)バイバイ。
(瑠璃)帰らないで。
(杉彦)バイバイ。
(瑠璃)帰らないで。
(伊佐子)瑠璃ちゃんカワイイですね。
旦那さまにそっくりで。
(大隈)何!?
(瑠璃)帰らないで。
(杉彦)バイバイ。
さあバイバイしましょうね。
(伊佐子)はーい。
また来てねって。
(瑠璃)帰らないで。
(杉彦)バイバイ。
(瑠璃)帰らないで!
(杉彦)バイバイ。
(瑠璃)やだ。
やだ。
本当に帰り際にはいつもこうなんだから。
今お風呂の用意をします。
(大隈)風呂はええ。
茶くれや。
はい。
(瑠璃)パパ。
飛行機して。
飛行機。
(瑠璃)飛行機。
瑠璃。
飛行機大好きなの。
して。
重い。
重いのや。
(瑠璃)飛行機。
飛行機。
瑠璃。
(瑠璃)飛行機。
パパはお疲れなのよ。
さあお片付けして。
(瑠璃)はい。
どうぞ。
(大隈)おかしなことになってしもうたな。
子供に罪はない。
そんなことぐらいは分かってる。
私やっぱりあなたの言うとおりこの子の幼稚園を変えようかしら。
英語を教えてくれるところに。
何やて?親が英語教えるったってこの子はきっと甘えてばかりでけじめがつかないでしょうね。
だからそうした方がいいんじゃないかしらと思って。
(大隈)アホ!ええかげんにせんかい!下手な芝居しくさって。
じゃあどうしろっていうんです?下手な芝居でもしてごまかした方がいいんじゃないんですか?何やって?
(大隈)おい!お前ら姉妹はいったいどうなってるんじゃ?
(大隈)あの子の父親を共有しようっちゅうわけかいな?おい!出ていけっていうならいつでも出ていきますけど。
そんなんで済むかい!あっ!
(大隈)ハハハ!ええ絵じゃのう。
お前が牡丹で妹が薔薇かいな?ハッ。
こんな絵にごまかされとったわしはどうかしとる!ハハッ。
ホンマに見れば見るほど気色が悪いええ絵じゃわい。
えーい!はっ!やめて!やめてください!
(大隈)えい!えい!やめて!あなた。
やめてください!やめて!お願い。
やめて!やめて!やめてやめて。
お願い。
やめて!やめて!じゃあ綱輝さんの子供だってことがはっきりしたんですか?
(世奈子)そんな顔してないでまあ座りなさいよ。
姉も認めてるんですか?そのこと。
(世奈子)認めるも認めないも。
今ごろは大変な騒ぎになってるわよ。
そう。
(世奈子)私が聞きたいのはねあなたたちの結婚生活のことなのよ。
いったいどうなってるの?別に。
(世奈子)一緒に住んでないんでしょう?でも離婚はしてません。
綱輝さんとは時々会ってます。
(世奈子)前からどうもおかしいと思ってたのよ。
形だけの結婚でしょう?だったら偽装結婚じゃないの。
このローズガーデンを守るために私と社長をだましたんじゃないの!ママ。
今の時代結婚の形態なんて様々なのよ?別に愛さえあればいいでしょう?愛ですって?よく言うわねぇ。
姉が姉なら妹も妹だわ。
ええ。
私たちは牡丹と薔薇の姉妹ですから。
偽ぼたんのくせに!それでも牡丹と薔薇の姉妹に違いはないわ。
私たちは力を合わせて世の中の荒波と闘っていくの。
ママなんかには絶対負けないわ。
よっぽど私たちが憎いんだわ。
頭に血が上ると年寄りは何をするか。
ええ。
何だか恐ろしいの。
お姉ちゃま。
瑠璃は大丈夫なの?瑠璃?私が一番心配なのはそのことなの。
自分の子じゃないと分かったら何をされるか分からないんじゃない?まさか。
危害を加えるようなことは…。
でもあんなになめるみたいにかわいがってたのに瑠璃を見る目がぞっとするくらい冷たいの。
お姉ちゃま。
駄目だわ。
ここに置いといちゃ危険よ。
私が瑠璃を預かるわ。
えっ?こうするのよ。
はいはい。
じゃあ瑠璃ちゃんもやってみる?はい。
瑠璃。
今日からおばあちゃまと私の3人で暮らすのよ。
あっ。
ごめんね。
大丈夫?はい。
遊んでるうちにそっと帰った方がいいわ。
お姉ちゃま。
そうね。
何か足りないものがあったらまた私が取りに行くから。
ホントにねぇ。
とんだことになってしまって。
はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
(瑠璃)ママ!どこ行くの?ママ!大丈夫。
ママすぐ帰ってくるからね。
ねっ?
(瑠璃)ママ。
帰ってきてママ。

(瑠璃)行っちゃやだ。
ママ!帰ってきて!・
(瑠璃)行かないで!はい。
どうぞ。
おいしいわよこのお魚。
(瑠璃)うん。
いい子ねぇ。
瑠璃。
ここにいれば安心だからね。
綱輝さんには連絡したの?さっき。
来るかしら?ここに。
来るに決まってるわ。
ぶっ飛んで来るわよ。
あっ。
これじゃかわいそうね。
子供用の椅子を買ってきてやらなきゃ。
そうね。
あした早速。
うん。

(チャイム)ほら。
来た。
瑠璃が?ええ。
あなたを待ってるわよ。
瑠璃。
(伸介)おす!
(大隈)どこ行っとったんや?すみません。
ちょっと。
(大隈)覚えてるか?こいつ。
いえ。
(大隈)結婚式も来てたやないか。
わしのおいの伸介や。
妹の息子や。
(伸介)おす!どうも。
伯母さん。
おい。
伯母さんはないやろ。
アネさんと言え。
おす!
(大隈)こいつな今日からうちに居候することになったからな。
面倒見たってや。
(伸介)よろしゅうお願いします!はあ…。
(大隈)こいつな大学時代から柔道やってるさかいにわしみたいな種なしぶどうやない。
セックスも強いで。
ええか?せいぜいかわいがってもらいや。
(大隈)フフフ…。
(伸介)うっす!2016/01/27(水) 13:25〜13:55
関西テレビ1
新・牡丹と薔薇 #39[字][デ]【オナゴのオトシマエ!?】

亡き父が残した莫大な借金。世奈子(田中美奈子)から金融会社を経営する大隈(大和田伸也)を紹介された富貴子(黛英里佳)と美輪子(逢沢りな)は、驚きの決断をする!

詳細情報
番組内容
 瑠璃(古川凛・子役)の顔を見た世奈子(田中美奈子)は、この娘の父親が大隈(大和田伸也)でなく綱輝(片岡信和)だと確信。そのことを大隈に告げる。娘を溺愛する大隈は、世奈子の話を聞こうとしなかったが、瑠璃の顔をまじまじと見つめ…。
 大隈の取った思わぬ行動で、事態が一変する。大隈に何を言われても動じることのない富貴子(黛英里佳)だが、怒りの収まらない大隈は恐ろしいことを考えていた。

番組内容2
 世奈子から話を聞いた美輪子(逢沢りな)が慌てて富貴子のもとに駆けつける。優先すべきは瑠璃の安全と、美輪子は瑠璃を預かることを富貴子に提案する。
出演者
吉田富貴子:黛英里佳 
小日向美輪子:逢沢りな 
牧原世奈子:田中美奈子 
浅黄萌子:山口いづみ 
瀬尾綱輝:片岡信和
 ・ 
大隈春馬:大和田伸也 
小日向眞澄:伊藤かずえ ほか
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ) 
【原作・脚本】
中島丈博 
【演出】
西本淳一 
【音楽】
中川幸太郎 
【主題歌】
サラ・オレイン「涙のアリア」(ユニバーサルミュージック) 
【プロデュース】
西本淳一(東海テレビ) 
大久保直実(ビデオフォーカス) 
坪ノ内俊也(ビデオフォーカス) 
【制作著作】
ビデオフォーカス 
【制作】
東海テレビ
ご案内
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【公式ツイッター】
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【公式LINE@】
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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