昨日、カウンセリングを受けてきました。
「カウンセリングを受ける」って、以前まで、私にはこんなイメージがありました。
- シックなインテリアに囲まれた静かな部屋
- 壁際には大きな水槽があり、中で「くらげ」が悠々と泳いでいる
- 部屋の真ん中には、リクライニングたっぷりの大き目のソファがある
- そこに寝転んで目をつぶり、白衣を着たカウンセラーから、イメージを誘発するような質問を受け、それに自由に答えていく
実際に、このようなシチュエーションは多々あるのかもしれません。
でも昨日、私がカウンセリングをしてもらったのは、場末の焼き肉屋さんでした。
騒々しい店内で、次から次ぎへと肉を焼き、食べ、ビールを飲む。
カウンセリングを受けるには、全く適していない環境だとは思います。
種を明かすと、カウンセラーである友人とごはんを食べた、その流れで「カウンセリングを受けた」ということなのです。
したがって、話す内容のほとんどは、友人同士の会話で、最近あったことや、バカ話っぽいのも多々あったのです。
とは言いつつも、私がこのところ、考えあぐねていることや、心にしこっているものについて、話しをさせてもらいました。
その友人は、とにかく人の話を真剣に聞いてくれる人であり、それ以上に、人を受け入れようとする心がものすごく広い人なのです。
なぜそうなったか、本人曰く、「カウンセラーになるために、一生懸命勉強した、その結果」ということなのですが、私はそれ以上に、天性の資質が大きいように思っているのですが・・・。
まずは、私の話を一旦、すべて聞き入れてくれます。
否定せず肯定もせず、また、感情的な同意もせず。
そして、疑問に思ったことは合間に質問し、それに対する私からの話を、またじっくりと聞いてくれるのです。
こうやって、話し続けているうちに、何と無くこういうことかなぁ・・・、と自分の内面にあるけれども自覚できていなかったことが分かってくるのですね。
あるいは、こんがらがっていた糸が、少しづつほどけてくるような感触を得られるのです。
まさに「傾聴」の威力が発揮されている、ということなのでしょう。
また、私から求めても、「ああすればよい」とか、「こうするとよい」などのアドバイスめいたことは、全く言いません。
唯一、あるとすれば、
「さっきから言っていることを聞いていると、もしかしたら、お前には、かくかくしかじかというところがあるんじゃないか? だから、そんな考えを持ったり、あんな行動をしているように思うんだけど・・・」
という指摘。
そして、その指摘された内容こそが、自分が今まで気づけていなかった「しこり」の原因であるようなのです。
で、これからはどうするのか・・・。
これは自分で考えるべきことであり、昨日の話の中では、結論めいたところまでには至っておりません。
ただ、心のモヤモヤが、かなり晴れてきたのは、間違いないのです。
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「 カウンセリングを受ける」というのは、かなり敷居が高いことと思います。
それなりにお金もかかりますし、そもそも、どうすれば受けられるのか知らないので、受けたことがない、そういう人のほうが多いと思います。
でも、一度受けてみると、気持ちがスッと晴れたり、今までとは違った気づきを得られるように思うのです。
長い人生、一度くらい受けてみても損はない、と思いますよ。
傾聴については、こちらを参照してください。