銀魂「さらばダチ公」 2016.01.27


(朧)つくづく諦めの悪い…。
この期に及んでまだしがみつくか…。
まだ天に抗うか…。
(神楽)どけぇ〜!
(神威)ほっ!いやこれもまた天が定めしことか…。
(朧)ひくぞ。
朧:何をしている?骸…また貴様の仕業か松陽。
これが貴様のやりたかったことか?天に抗い地に堕とされこんな薄汚れた牢獄で死を待ちながら牢番相手に手習いを教えることが…。
(松陽)私が抗ったのは天ではない。
自分です。
奪うことしかしてこなかったこの手で何かを与えることができるんじゃないかとね。
でも結局叶いませんでした。
与えられたのは私のほうでしたよ。
(松陽)人は生まれながらに弱さを抱えている生き物です。
誰もがそれぞれ折り合いのつかない自分を抱え苦しんで生きている。
残念ながらその苦しみから逃れる術はありません。
ですが自分の弱さに翻弄され苦しむだけではない。
自分の弱さと向き合い抗い変わろうと苦しむこともできる。
あの小さな侍たちが教えてくれました。
人は思ったより自由です抗うがいい。
それがあの男の弟子であるお前たちの運命だというのなら抗い続けるがいい。
その折れた剣で。
〜高杉一派と将軍派2つを相手どるほどこの戦に価値はない。
すでに彼らの政治的敗北は決した。
(喜々)ししかし…。
喜々公。
すでに天子の許しは得たのだ。
将軍はそなただ。
茂茂公。
貴公の意向はよくわかった。
しかしそなたが将軍として座する場所はもうこの国にはない。
それとも新しき国でも興そうというのか?一つの国に二つの君主が立ったとなれば国も二つに分かれ民は混乱に陥ることになろう。
それでも貴公はその座にこだわると?
(茂茂)君主などもうこの国にはいないさ。
いるのは時代の波に翻弄され時の為政者に生かされ利用されるだけの人形だ。
だがそんな人形もじき滅ぼう。
あらゆる思想あらゆる価値観が氾濫するこの時代にもはや人の心を一人の君主につなぎとめてまとめていくことなどできはしない。
指標を失えば人々もまた我らと同じく時代の波にのまれ自分を見失い滅ぶ道をたどることになろう。
さればこそ我々はもう一度取り戻さなければならない。
この混沌とした時代においても迷うことなき確固たる自分のあり方を…。
それぞれの侍を。
彼らが私に教えてくれた。
たとえ主君などいなくとも友のため大切なもののため譲れぬ信念のため…。
人はそれぞれの主君がためにそれぞれの侍になることはできる。
どんな混迷のなかでも人は己なりの美しいと思う生き方を見つけ出すことはできる。
これからの世に必要なのはそんな侍たちだ。
もはや我々の出る幕はない。
おもしろい貴公は2人の将軍どころかそれぞれがそれぞれの君主を持つべきと申すか。
そのためなら自ら将軍の座を廃すると?
(茂茂)この国が彼らの生き方の妨げとなるのなら…。
哀れな人形とともに私は喜んで最後の将軍となろう。
局長!大丈夫ですか?
(近藤)あぁ心配いらねえよ。
(土方)こら〜!〜
(さっちゃん)銀さん…。
(新八)銀さん…。
(銀時)おおい…。
(全蔵)あなんだ?言い忘れてた。
あのときの「ジャンプ」…。
続きが気になんなら…。
半額よこせ。
銀さん!ぐっ…。
銀さん!フン…読めるか。
(また子)あれから2週間…。
目を覚ますどころかピクリとも動かないっす。
(万斉)また子心配なのはわかるがお前も少し休むでござる。
あの傷であの死地をくぐり抜けただけでも奇跡。
そう思う他あるまい。
(武市)鬼兵隊も惨憺たる状況です。
よもや王手一手前でこちらの王将が裏切るとは…。
戦力の損失も甚大ですが何より我々の神輿を奪われてしまったのが…。
再起には時間を要しましょう。
晋助様もう一度立てるっすか?もしかしたらこのまま…。
あの白夜叉と斬り合ったのだ。
その代償は晋助も覚悟していたはずでござる。
だが拙者はあのとき確かに見た。
傷つき今にも果てんばかりだったがヤツの目は死んでいなかった。
前よりも一層かたく何かを見据えていた。
晋助お前はあの男との戦いのなかでいったい何を見た。
(阿伏兎)ジジイどもが俺たちを裏切った。
もともと連中は天導衆とつながってた。
高杉たちと共に天導衆相手に好き勝手やる俺たちを斬り捨てる機会をうかがってたんだろうな。
もう俺たちは海賊じゃねえ。
それどころかヤツらに追われる身になっちまったってわけさ。
順調じゃないか。
はぁ?これでまた海賊王に一歩近づいた。
だって宇宙最強を目指すなら宇宙中を敵に回してまとめてぶっ倒すのが早いじゃん。
いずれ皆殺しにするつもりだったんだ。
1つにまとまってやりやすくなったろ。
そういう問題じゃねえだろ!高杉たちに借りを返すのは結構だがこのままじゃ共倒れだ。
こんなんじゃ倒れないよ俺も晋助も。
あの泣き虫だって立ち上がってきた。
(神威)何度倒れても。
なら俺もこんなところで倒れられない。
なぜならお兄ちゃんだから。
(喜々)茂茂様不在の今我々残された者がこの国を支えるしか道はない。
私も一度は賊の凶刃に倒れはしたが天子にそのお役目を授かりこたびここに立った。
この新しい将軍徳川喜々に皆の力を貸してほしい。
そして共にこの混沌とした世を変え新しき時代を築こうではないか。
過去になってしまったことはもう取り戻せない。
(茂茂)世話になったな。
将軍様本当に行ってしまわれるのですね。
(茂茂)この国をこのまま天導衆や喜々公の好きにさせるわけにはいかぬ。
しかし江戸にはもう私の居場所はない。
ならば京にて再起のときをうかがう。
天子のおわす地ならば彼らも簡単に手は出せん。
かつて幕府から追われた私の仲間を集め天子を動かし京にて新政権を樹立する。
天導衆と喜々公に対抗するにはそれしかない。
そよお前は残ってもいいのだぞ。
(そよ姫)いいえ。
私もお供し兄上様を支えます。
みんなと別れるのはつらいけどだからこそ行かなきゃ。
もう一度江戸でみんなと笑って会うために。
そよちゃん。
神楽ちゃん。
すまぬ。
そなたらはまだ連れてはいけぬ。
(茂茂)天導衆と完全対立させるわけにはいかん。
江戸を託せるのはそなたたちしかいないのだ。
ご心配なく。
江戸は…将軍様とそよ姫様の帰る場所は我々が守ります。
我々だけでは難しいかもしれませんがここには将軍様の残してくれた頼もしき忠臣たちがいます。
だろ?御庭番衆。
(茂茂)すまぬ。
そなたたちが私を殺さねば私は生き残ることができなかった。
だが私は死んだままではいられぬ。
私は…。
どうせ止めても行くんだろう。
なら黙って行け。
言わずともやるべきことならわかっています。
(さっちゃん)御庭番衆の務めとは将軍の務めを守ること。
将軍の務めは民と国を守ること。
将軍が変わろうと私たちのなすべきことは変わらない。
俺たちゃ徳川茂茂というダチ公の御庭番衆だ。
茂茂でいい。
(茂茂)いつかお前が言ったな。
次会うときに私を何と呼べばいいかと。
茂茂がいい。
そう呼び合える時代に再び会おう。
さらばだ。
私の…ダチ公たちよ。
銀さんこれでよかったんですかね。
将軍様の命は救われたけどもう江戸は…。
いったいこれから時代はどうなってしまうんでしょう?夜明け前だ。
えっ?夜明け前がいちばん暗ぇ。
だが目をつむるなよ。
闇から目そらしたヤツには明日にさす光も見えねえ。
たとえこの先どんなに深い夜が待っていてもな。
銀ちゃん銀ちゃん!来たよ手紙そよちゃんから。
えっ!?何やってんだテメエは!
(そよ姫)「神楽ちゃん皆さん元気にしていますか?私と兄上様は江戸にいた頃よりよっぽど元気です。
私たちがいるのはこの国でいちばん安全なところ。
天子様の庇護下にある御所です。
ここなら兄上様も命を狙われるどころか争いごとが起こる心配もありません。
問題といえば…」。
片栗虎護衛はいらぬ。
ここは御所内不敬であるぞ。
これから会うのは私に忠を尽くしたがゆえに幕府を追われた友人たちだ。
彼らを疑うような真似はできん。
将軍を廃した世を作ろうとする私が将軍のままでは誰もついてこない。
裸で行く。
ただの友人としてな。
(そよ姫)「心配していた兄上様のかつての忠臣たちも危機を知るや続々と集まり連日門を叩く音がやみません」。
(茂茂)頭を上げてくれ。
私はもうただの人間徳川茂茂だ。
友として力を貸してくれぬか?茂茂様…。
(そよ姫)「皆さんといい兄上様は本当にいい友達に恵まれたものです」。
あっいっけない。
もう兄上様がお帰りになる時間。
お茶をいれなきゃ。
今日こそはおいしいって言わせてみせるんだから。
(茂茂)よろしく頼む。
御用のときはお呼びください。
いつでも参上いたします。
頼りにしているぞ。
おお友之助。
来てくれたか。
そなたには幼き頃より何度助けてもらったかわからぬ。
また私の力になってくれるか。
幼なじみよ。
(友之助)お言葉ですが茂茂様。
もうこの世にあなた様の味方などおりませぬ。
(ざわめき)将軍様わしめを覚えておられますか。
危機と聞きつけ力になりたく参上つかまつりました。
〜わちゃ!兄上様の湯のみが…。

(そよ姫)「皆さん。
兄上様と友達になってくれて本当にありがとう。
皆さんが味方なら友達が一緒なら兄上様はきっと何者にも負けません」。
(片栗虎)いいからなんとかしやがれ!!そ…そんな…。
(茂茂)もうよい。
もうよいのだ…片栗虎…。
そうかこれでようやく私はただの茂茂に戻れるのだな。
しょ…。
(茂茂)頼みがある…。
(そよ姫)「だからどうか皆さん遠く離れていてもしばらく会えなくても兄上様を忘れないであげてください。
徳川茂茂を待っていてあげてください。
きっと帰るから…将軍も国も関係ないみんなと同じただの兄妹になってみんなのところへ帰るから」。
兄上様お帰りになられていたのですね。
ちょうどお茶をいれたところです。
ごめんなさい。
兄上様の湯飲み割っちゃいました。
どうぞ。
どうですか?兄上様。
今日はいつもより念を込めていれてみたの。
そよただの兄に戻ってもお前のいれた茶は…。
やっぱりぬるいなぁ。
もう!ひどい兄上様ったら!もう…。
兄上様?よっぽどお疲れだったんですね。
今日は国も将軍の立場も忘れてゆっくり休んでください。
おやすみなさい兄上様。
(MC小太郎)バトスピ戦国チャンピオンシップ準々決勝!続いての第二試合は…。
2016/01/27(水) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
銀魂「さらばダチ公」[字]

将軍暗殺篇がついに完結します。
茂茂の決意と、万事屋や真選組の想いが交錯します。是非お楽しみください。

詳細情報
あらすじ
第42話
「さらばダチ公」
決意した茂茂は、みずからが将軍であることを述べると同時に、自身が目指す将軍の姿を天導衆らに伝えた。いっぽう戦いを終えた近藤と土方は、真選組隊士らに救護される。また激戦を繰り広げた銀時・高杉は、ボロボロになりながらもそれぞれの仲間の元に帰るのであった。そして時が経ち…。
声の出演1
 坂田銀時:杉田智和
 志村新八:阪口大助
 神楽:釘宮理恵
声の出演2
 徳川茂茂:小野友樹
 近藤勲:千葉進歩
 土方十四郎:中井和哉 ほか
音楽
【オープニングテーマ】
「KNOW KNOW KNOW」
 唄:DOES

【エンディングテーマ】
「『あっちむいて』」
 唄:Swimy
スタッフ
【原作】空知英秋
(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)

【監修】藤田陽一
【監督】宮脇千鶴
【キャラクターデザイン】竹内進二
【脚本】松原秀
【演出】久保太郎
製作
 テレビ東京
 電通
 BN Pictures

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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