相棒 season 14 #13 2016.01.27


(芹沢慶二)加納美咲さん29歳。
5階のあの部屋で一人暮らしでした。
ベランダから落ちたようですね。
(米沢守)死因は転落時に頭を強く打った事による脳挫傷でしょうな。
(伊丹憲一)死亡推定時刻は?午前0時から2時くらいかと思われます。
朝4時頃住人の一人がバイクで帰宅した時に発見したそうです。
(峰岸圭一)加納さん…。
(伊丹)あの…おたくは?あっ…峰岸といいます。
彼女は元うちの社員でした。
ゆうべ遅くに彼女から突然メールが入っていて驚いて…。
これです。
(伊丹)「生きる意味がわからなくなりました」「さようなら」遺書ですかね?加納さんとは日頃からお付き合いが?いえ。
彼女が半年前に会社を辞めてからは会っていません。
そうですか…。
あとで詳しい話聞かせてもらえますか?はい…。
(芹沢)遺体発見時ここの玄関ドアには内側から鍵とドアロックがかかっていたそうです。
うん…。
特に争った跡もないし遺書のメールと考え合わせても自殺で間違いなさそうだな。
(芹沢)ですね。
(ため息)まだ若いってのになんだって自ら命を…。
(角田六郎)「スクープ殺人犯の手記入手!」
(角田)「飛び降り自殺の女性実は殺人だった」「私が彼女を殺した」
(杉下右京)失礼。
殺人事件を見逃したってんで捜査一課は大騒ぎだよ。
特に伊丹は大ピンチらしい。
(冠城亘)伊丹さんが?自殺と判断したのは伊丹なんだと。

(中園照生)バカ者!殺人を自殺として処理するなど言語道断。
(中園)警察のメンツは丸潰れではないか!しかし手記が本物かどうかはまだ…。
(中園)警察関係者以外犯人しか知り得ない遺書の内容や現場の状況も正確に書かれているんだぞ。
これが本物でなくてなんだというんだ!?お前の判断ミスで事件から1カ月も経ってしまってるんだ。
すでに遺体は焼かれ物証も消えてしまってるだろう。
これでどうやって捜査するんだ!?すみません…。
すみませんじゃ…。
(内村完爾)伊丹お前捜査一課に来て何年だ?
(伊丹)は?そろそろ他の部署の空気も吸ったほうがいいかもしれんな。
免許センターってのはどうだ?あれはあれでやりがいのある仕事だ。
必ず犯人はこの手で捕まえます!もう一度チャンスをください!「私は彼女の事がどうしても諦めきれずあの夜部屋に押しかけ復縁を迫りましたが断られました」「私は逆上し気がつくと…」
(加納美咲)何よ?嫌!やめて!「彼女をベランダから突き落としていました」「ふと我に返った私は自殺に見せかける事を思いつき彼女のスマホに“生きる意味がわからなくなりました”“さようなら”と打ち適当な相手にメールを送るとドアに内側から鍵とドアロックをかけ自分はベランダからその場を去りました」「しかし今となってやはり良心の呵責に耐えられなくなりました」「本来なら自首すべきところですが私には年老いた母がいるためそれが出来ません」「ですからせめてもの謝罪の気持ちを込めこの手記を書かせて頂きました。
本当に申し訳ない事をしました」他にも彼女の事をいかに思っていたかが切々と書かれていますねぇ。
いわゆる痴情のもつれ…ですね。
ちなみにその手記に書かれている遺書の内容は公表されていません。
つまり真犯人が書いた可能性が高い。
まあそういう事になります。
でこちらが犯行現場となった被害者の部屋ですね?
(米沢)ええ。
部屋には鍵がかかりドアロックもしてありました。
争った痕跡もなく遺書のメールも。
伊丹刑事が自殺だと判断したのも無理からぬ事かと…。
じゃあ終わったら声かけてください。
すみません。
荷物はまだ引き取られていないようですねぇ。
あっ!このバッグ高いんですよ。
普通なかなか買えるもんじゃありませんね。
おや詳しいんですね。
ええまあちょっちゅ…。
誰かのプレゼント…?あっもしかして犯人かも。
多少危険は伴いますがこのベランダの縁を伝っていけば隣のビルに飛び移る事は可能ですねぇ。
遺書の内容も合っていて逃走経路も見つかったって事はやっぱりあの手記は本物って事ですかね?そうなりますね。
(芹沢)で掲載された手記がなぜ真犯人からのものだとわかったんです?
(今井将司)書かれていた遺書の内容を私が知り合いの警察関係者にそれとなく確かめてその反応を見たんです。
どこからこれを?
(今井の声)それで真実だと判断しました。
(芹沢)手記が届いたのは1週間前でしたね?
(今井)ええ。
(柏田隆弘)驚きましたよ。
出張から帰ったら犯人から手紙が来てるっていうんですから。
なるほど。
ところで編集長その手記の現物を提出して頂けませんか?そんな事は出来ませんよ。
これは情報源につながるものです。
我々が情報源は明かす事が出来ないのはご存じでしょう?ええ…。
しかし殺人事件の重要な手がかりなんです。
そう言われても情報源の秘匿は我々の権利でもあり義務でもありますからね。
確かに簡単に情報源を明かしてしまえば取材に協力してくれる人がいなくなってしまいますからねぇ。
(柏田)あの…?同僚です。
またこういう時に限って…。
それに警察がその証拠を強制的に提出させる事が出来るのはその証拠がなければ犯人逮捕出来ない場合に限るという判例があります。
まあこれの場合それに当たるかどうか…。
冠城さん…。
それにしてもいつも感心するのですがねこちらの新聞かなりのスクープ記事をお持ちのようですねぇ。
(柏田)ここにいる今井をはじめうちの記者たちには一般紙には出来ない事をやってやろうという気概と根性がありますから。
なるほどそれは素晴らしい。
ところで先ほど編集長は出張から帰ってきたら犯人から手紙が送られてきていた。
そう仰いましたね?ええ。
ところが…。
このボードを見ると編集長が出張からお帰りになったのは2週間前。
掲載された手記が犯人から送られてきたのは1週間前。
つまり2週間前にも犯人から何か手紙が送られてきていたという事ですか?ああ記憶違いでした。
1週間前です。
もうよろしいですか?うちは毎日が締め切りなんで忙しいんです。
ちっともよろしくないんですが。
さっきも言ったとおり手記は真犯人につながる重要な手がかりなんです。
ご提出願います。
あなたもしつこいな。
もうお帰りください。
力ずくで報道の自由を侵害するんですね。
これが警察のやり方ですか。
ならばこちらもこちらのやり方で対抗するしかありませんね。
(芹沢の声)大丈夫っすかねぇ?あの柏田っていう編集長なんか意味深な事言ってましたけど…。
知るか。
こうなりゃもう手記の現物なんかいらねえ。
そんなもんなくったって犯人を捕まえりゃいいんだ。
被害者の人間関係を片っ端から洗うぞ。
(芹沢)はい!若干嫌な予感しますね。
そうですねぇ。
まあそれはそうと我々も被害者の人間関係を追うとしましょう。
こちらへ。
加納さんの事なら先ほど他の刑事さんにお話ししましたが…。
ああ…すみません。
部署が違うもんで。
こちらで扱っている旅行ですが比較的長期間の旅行で豪華な旅が多いようですねぇ。
資金に余裕があってなおかつ時間があるとなればやはりターゲットはシニア層でしょうか?
(峰岸)ええそういうコンセプトでやっています。
あっどうぞ。
あっ…。
何か特徴がないとうちのような小さな旅行会社はやっていけませんからね。
なるほど。
で聞きたい事というのは?峰岸さんは加納美咲さんが亡くなった日彼女から遺書のようなメールを受け取られたそうですね。
ええ。
新聞に載った手記を読みましたが犯人はアドレス帳から適当に選んで送ったようですね。
ええ。
しかしそれがなぜ峰岸さんだったのでしょう?は?犯行直後犯人には時間がなかったはずです。
遺体をいつ発見されるかわかりませんからねぇ。
そんな中でメールを打ってアドレス帳から峰岸さんの名前を選ぶにはそれなりの時間が必要ですねぇ。
履歴に残っている相手に送ったほうが早いと思うのですがね。
そう言われても私には…。
愚問でした。
ところで加納美咲さんと交際してた人物に心当たりありませんか?例えば彼女に高価なプレゼントをしてたような相手とか…。
さあ…。
では美咲さんが会社を辞めた理由は?辞めたあと定職に就いてないんですが…。
それもわかりません。
一身上の都合だとしか…。
そうですか…。
(中園)なんという事をしてくれたんだ。
(伊丹)いえこの記事は…。
(中園)これはお前だけの問題じゃないぞ!こんな記事が出てみろ!警察全体の信用を損ねる事になるんだ!
(内村)参事官の言うとおりだ。
お前は捜査から外れろ。
自宅で待機だ。
わかりました…。
失礼します。
待て!警察手帳とバッジを置いていけ。
どういう意味だかわかるな?処分は追って連絡する。
処分は追って連絡する。
先輩…。
あとは頼んだ。
でかでかと出てますよこれ。
伊丹さんかなりまずい状況ですよね。
でしょうねぇ。
「でしょうね」って冷たいですね右京さん。
長い付き合いでしょう?冷たいとは?やっぱり変人だ。
助けてくれなんて言いませんよ。
伊丹さん。
犯人は必ずこの手で挙げてやります。
ただ自宅謹慎のうえに手帳まで取り上げられて表立って捜査も出来ない状況でして…。
警察手帳まで?
(せき払い)恐らくこれは俺にとって最後の事件になります。
同じ警察を去るにしても自分でまいた種は自分でなんとかしてから去りたい。
ですから…。
私に任せなさーい。
伊丹さんには色々とお世話になってますし。
…それはどうも。
ところで何してるんです?さあ…。
ありました。
えっ?これは手記が届いたとされる日の『日刊プレス』です。
ここ。
(伊丹)「不動産求む」「貴方の不動産買い取らせてください」「土地建物マンション等」「坪400万以上で買い取り可。
KK不動産」これが何か?昨日柏田編集長は2週間前出張から帰ってきたら犯人から手紙が届いていたと言いました。
あとですぐに記憶違いだったと訂正しましたがもしあれが記憶違いでなかったとしたら手記の前に犯人から手紙が送られてきていたという事になります。
その場合どんな内容だったのかと考えてみました。
なんだっていうんです?手記と引き換えに金銭を要求してきたのではありませんかねぇ?そしてその伝達手段として広告欄を使うように指示してきた。
その指示に応えたのがこれだっていうんですか?根拠は?おかしいと思いませんか?ん?せっかく広告を出しているのに連絡先が書いてありません。
あなたよく性懲りもなく顔見せられますね。
こっちはこっちで必死でね。
それよりおたく嘘をついてましたよね?はあ?この広告です。
これ肝心な連絡先載ってませんよね。
調べてみたらこの会社実在してませんでした。
どういう事です?この広告ですがね編集部から犯人へのメッセージだったんじゃありませんかねぇ?つまりこういう事です。
犯人はまず手記を買い取ってほしいという手紙を送ってきた。
その手紙には了承の場合広告欄にその旨を載せるようにという指示があった。
この「400万以上で買い取り可」というのは手記の買い取り金額なんじゃないかと思うのですがこれいかがでしょうね?編集長。
手記の現物を出したがらなかったのは犯人に捕まってほしくなかった。
殺人犯に多額の原稿料を払った事が公になれば世間からの批判を浴びる。
そう思ったからでは?いいえ。
いいえ?仰ってるのは単なる憶測でしょう。
それに仮にそうだとしてもそれがなんです?執筆者に原稿料を払うのは当たり前でしょう。
伊丹さん。
情報源を明かせないっていうあんたらの理屈はわからないでもない。
しかしそれで殺された被害者はどうなるんです?俺たちは一日も早く犯人を捕まえて被害者の無念を晴らしてやらなきゃならないんですよ!そのためには犯人が書いた手記がどうしても必要なんです。
どうかお願いします。
手記を出してください。
お断りします。
どうぞお引き取りを。
でもああ頑なだと困りますね。
悔しいけど今のところ手がかりはあの手記しかありません。
(ため息)もう一度行って土下座でもなんでもして提出させます。
まずいですよ。
ただでさえ謹慎処分中なんですから。
謹慎がなんだっていうんですか。
そんなものは…。
(今井)あの…!
(今井)手記とその前に送られてきた原稿料要求の手紙など一式が入っています。
拝見します。
どういう風の吹き回しです?私もジャーナリストです。
真実を知りたいという思いはあなた方警察と同じです。
しかし編集長がよく…。
(今井)なんとか説得しました。
(今井)手記を警察に提出して捜査を進めてもらいその情報を優先的にもらえれば次のスクープにつながると言って…。
なるほど。
しかし編集長も快諾したわけではありません。
私もリスクを冒しているんです。
ですから犯人のほうはお願いします。
もちろん必ず捕まえますよ。
やはりお金のやり取りはあったんですね?はい。
その受け渡し方法は?広告が載った日の午後バイク便が取りに来たんです。
(今井の声)中身を確かめたら確かに手記だったのでバイク便の男に400万円の入った封筒を渡しました。
ここです。
やり取りが行われたのはここなんですね?ええ。
その時の受取証か何かは?そういえばそういうものはもらえませんでした。
じゃあその男が本当にバイク便業者だったかどうかも…。
言われてみれば…。
そいつが犯人かあるいは個人的に犯人に頼まれた線が濃そうだな。
このビルに防犯カメラは?ありますが1週間前だと消去されているはずです。
芹沢に言って周辺のカメラ当たらせるしかねえか…。
(操作音)これは…!私は手記など送っていない!じゃあなぜ犯人が送った封筒にあなたの指紋がついてるんです?そんな事私にもわかりませんよ。
上司と部下が恋愛関係になるなんてよくあるケースですよ。
その揚げ句痴情のもつれで殺してしまった。
手記のとおりあなたにも高齢の母親がいますよね?
(芹沢)ねっ?いい加減認めましょうよ。
違うって言ってるでしょ!芹沢の野郎ぬるい取り調べしやがって…!まあ冷静に冷静に。

(ドアの開く音)」あなたの部屋からこんなものが見つかったそうです。
(芹沢)現金で400万。
新聞社が犯人側に渡した金も400万。
これどう説明しますか?それは…自宅の郵便受けに入っていたんです。
(机を叩く音)あなたね…!本当ですって!指紋に新聞社からの400万。
(伊丹)峰岸で決まりだな…。
でも変だな。
金を要求した時点で手記に書いてあった良心の呵責うんぬんは嘘。
となると手記は金目的で送った事になる。
しかし小さいとはいえ会社の社長が400万円でそんなリスク冒すでしょうか?僕も同感です。
何やら裏がありそうですねぇ。
(米沢)これらが峰岸宅から押収してきたものです。
拝見します。
どうぞ。
被害者との関係を示すものは?パソコンのデータを探ってみましたが今のところ見つかっていません。
というか謹慎中だとお聞きしましたけど大丈夫なんですか?忘れようとしてた事を思い出させるんじゃねえよ。
ちょっと…もっと丁寧にお願いしますよ。
「取引先リスト」「取引先リスト」「売上総利益」「従業員リスト」「顧客リスト」…。
冠城くん。
冠城くん。
はい!伊丹さん。
面白いものが出てきましたよ。
これってもしかして…。
ありました。
名簿のこの女性詐欺の被害届出しています。
こっちにもいますよ何人か詐欺の被害者が…。
ざっと見ただけでも名簿の中の6人が詐欺の被害に遭っている。
峰岸の仕業と見て間違いないでしょう。
詐欺かよ…。
それも高齢者をターゲットにした振り込め詐欺の一種のようですねぇ。
なるほど。
この名簿が紙のファイルだった意味がわかりました。
こうした詐欺グループはデータの流出を恐れてデータ管理にパソコンを使わない例が多いといいます。
となると峰岸の会社の旅行プランは金銭的に余裕がありなおかつ一人暮らしのシニア層を探し出すためのまき餌のようにも思えてきますねぇ。
(伊丹)しかし峰岸が詐欺をやっていたとして詐欺と今回の殺人…どういう関係があるんだ?それはまだわかりませんが…。
おや?この女性2000万円もだまし取られているようですよ。
(大庭泰三)母の事で?ええ。
お話を伺えればと。
(大庭)ちょうど遺品整理をしていたところです。
どうぞ。
自ら命を…?ええ。
3カ月前に…。
それはやはり詐欺が原因で?死んだ父が残してくれた金と自分がコツコツ貯めていた金を根こそぎだまし取られたんです。
どのような詐欺だったのでしょう?父が死んだあと母はこの家で一人暮らしだったんですが母宛てに新しく出来るという介護付き老人ホームの入居権利付きのパンフレットが送られてきたんです。
でしばらくして…。
(女性)「私の知り合いに介護が必要なご老人がいましてその方がどうしてもそのホームに入居したいと仰るんですがパンフレットが送られてきた人しか問い合わせに応じてもらえないようなんです」「お手数ですがまだ空きがあるかホームの方に聞いて頂けないでしょうか」
(大庭宮子)はあ…。
母はそんなに困っているならと問い合わせをしその結果を電話をしてきた女性に知らせたそうです。
(宮子)空きはもうわずかだそうですよ。
(女性)「えっ…困ったわ」「このままだと埋まってしまう」「その方大変困っているんです」「入居金はこちらで振り込みますから申し訳ありませんがお名前だけお借り出来ませんか?」
(大庭)母が名前だけならと了承すると後日弁護士を名乗る男から電話があったんです。
(男性)「あなた老人ホーム申し込みの件で他人に名義を貸しましたね」「その事が違法だという事はご存じなかった?」裁判になれば有罪になる。
そうならないよう一度母が入居金を払う必要があると言われて…。
取りに来た弁護士を名乗る男に2000万円を渡してしまったそうです。
もし有罪にでもなれば商売をしている私に迷惑がかかると思ったようです。
ひでえ話だ。
何か手がかりはないんですか?金を取りに来た男が手がかりといえば手がかりですが…。
それも母が死んだ今となっては…。
この手の詐欺は役所の人間などを装って事前に調査に来ているケースが多いのですがいかがでしょう?何か思い当たる事などありませんか?そういえば…母が詐欺に遭う少し前…。
(宮子)ありがとうございました。
(女性)失礼します。
(宮子)おや珍しい。
ちょっと様子見に来たんだ。
誰?今の。
区役所の福祉課の人。
すごく親身になって話を聞いてくれたの。
へえ〜。
相続や資産の事も聞かれたと言っていました。
その女性なんですが…。
この人ではありませんか?
(宮子)ありがとうございました。
失礼します。
(大庭)間違いありません。
この人です。

(芹沢)ちょっと先輩まずいですよ。
(伊丹)加納美咲はあんたがやっている詐欺グループの一員だった。
そうだな?えっ?そして詐欺に専念させるために会社を辞めさせたんだろう?彼女と金銭トラブルでも起こして殺したか?
(机を叩く音)黙ってたら済むと思うなよ。
(伊丹)手記の封筒にはあんたの指紋がついていた。
部屋からは詐欺の名簿と新聞社からの400万。
そのうえ被害者との後ろ暗い関係もわかっているんだ。
殺人と詐欺で必ず送検してやるからな。
こうなったら素直に認めたほうがいいですよ。
(ため息)認める。
(伊丹)ああ!?詐欺は認める。
しかし彼女を殺してはいない!
(伊丹)てめえ…そんな言い訳が通用するとでも…!先輩!先輩!まずいですよ。
これ以上むちゃしたら本当に警察にいられなくなりますよ!
(今井)なるほど。
では詐欺グループ内のもめ事で起こった殺人の可能性があると。
あくまでも「今のところは」ですけどね。
わかりました。
ありがとうございました。
まあ今回無理してもらったんでね。
でそっちはどうです?まあ社内的な風当たりはありますがこれでいい記事が書ければ編集長も納得するはずです。
峰岸は限りなく怪しい。
しかし峰岸が犯人だとすると自殺で処理された件についてなぜわざわざ殺人だと告白するような手記を書いたのかという疑問はやはり残る。
捜査一課は金銭目的だと解釈しているようですねぇ。
おい見ろよ。
『日刊プレス』またスクープだ。
(角田)「手記を書いた殺人犯判明か!?」「被害者は詐欺組織の一員だった。
犯人は首謀者!?」「詐欺グループ内内輪もめ!?」「旅行会社社長のM氏には詐欺グループの首謀者という裏の顔があった」「加納美咲はその手先だった」「2人はなんらかのトラブルを起こしM氏が美咲を殺したと警察は見ている」…ってな事だよ。
完全に峰岸が犯人だと決めつけてますね。
「M氏は加納美咲とのつながりが露呈するのを恐れ報酬のやり取りも駅前などで偶然を装って渡すなど慎重に詐欺を続けていたようだ」かなり詳しく書かれていますねぇ。
その辺の情報伊丹さんからでしょう。
まあ結局一番得したのはこの新聞社だよな。
スクープ連発で新聞バカ売れしてるらしいよ。
ちょっと出かけます。
あっどこ行くんですか?
(角田)えっちょっと…あっ…。
いいねぇ忙しくて。
(舌打ち)
(ため息)まだ見つからねえのか?そうせかされたら見つかるもんも見つかりませんよ。
というかいいんですか?またしても謹慎中に堂々と。
だから思い出させんなって言ってんだろ!ちゃんと見てるのか?心外ですなあ。
(米沢)防犯カメラだってね1台や2台じゃないんですよ。
昨夜から徹夜で画面の中にバイクを見つけては照会してるんですからもう…。
だったら早いとこ見つけてくれよ。
いないはずねえんだよ。
(伊丹)おいおいちょっと待て…。
戻して。
(伊丹)そこ。
バイクじゃなかったんだ…。
(芹沢)ちょっとなんですか?いきなり。
いきなりで失礼。
ひとつだけ。
(ため息)どうぞ。
加納美咲との報酬の受け渡しはどのようにしていたのでしょう?それは…大抵駅前とかで。
記事どおりですね。
ええ。
ところで芹沢さん。
はい。
この事知ってましたか?いえ。
今知りましたけど…。
何やら見えてきたようですねぇ。
ええ。
大庭さん。
加納美咲を殺したのはあなただったんですね。
(伊丹)あなたは自らバイク便の男に扮し『日刊プレス』の編集部に手記を届け400万受け取った。
たまたま近くにいただけです。
そんな言い訳は通りませんよ。
あなたには加納美咲を殺す動機がある。
詐欺に遭い自殺に追い込まれた母親の復讐という立派な動機が!何言ってるんですか!帰ってください!そんなわけにはいきませんよ!伊丹さん。
大庭さんは犯人ではないと思いますよ。
(伊丹)えっ?あなたは犯人ではありませんよね?なんでしょう?また新しい情報でも頂けるので?新しい記事拝見しました。
峰岸が犯人だと決めつけた書き方をしてますがどうやら事実は違ったようです。
訂正しないとダメみたいです。
とすると犯人は峰岸じゃなかったというんですか?ええ。
ヒントはこの記事の中にありました。
この記事詳細まで実によく書かれていますねぇ。
特に…そうここ。
「M氏は加納美咲とのつながりが露呈するのを恐れ報酬のやり取りも駅前などで偶然を装って渡すなど慎重に詐欺を続けていたようだ」今井が書いた渾身の記事です。
それが何か?やはり今井さんあなたの記事でしたか。
峰岸に確認したところ実際にこのとおりのやり方で受け渡しをしていたそうです。
だったら問題ないのでは?それが問題なんです。
峰岸を取り調べていた芹沢刑事も芹沢刑事から情報を得ていた伊丹刑事もこの事は全く知らなかったそうですよ。
伊丹さんそうですよね?ええ。
だから俺はあんたにそんな事まで話せない。
さて今井さん。
ではあなたはどうやってこの事実を知る事が出来たのでしょう?気になりましてねちょっと調べてみました。
調べた?あなたのデスクの上にカメラの修理の預かり証がありましたねぇ。
修理に出した日付は加納美咲が殺された日。
それが引っかかっていました。
修理に出したのはこのカメラ。
令状を取って借りてきました。
内蔵メモリーに入ってたデータは全て消されていましたがなんとか復元出来ました。
つまりあなたは実際の受け渡しを見ていたからこそこの記事を書く事が出来た。
あなたは以前からこの詐欺事件を追跡していたんですね?それがなんだというんです?この写真が撮られていたのは加納美咲が殺された夜。
そして次の写真がこれです。
撮られていたのは死亡推定時刻直前23時55分です。
あなたは加納美咲を尾行していた。
そしてそのあと彼女の部屋を訪ねた。
そこでなんらかのトラブルが起こり彼女を殺害。
その後自らの新聞社に殺人を告白する手記を送り記事にしたうえで峰岸に罪を被せようとした。
…という事でしょうかね?今井…。
違う。
今さら…。
殺したのは…峰岸だ。
そう思いたかった。
…という事ですか?大庭さんが教えてくれました。
出会ったのはふた月前の詐欺被害者の集会。
あなたはそれを取材していた。
(大庭)母は殺されたも同然です。
警察は当てになりません。
お願いです。
調べてください。
このままじゃ母がかわいそうすぎます。
(大庭)お願いします!
(今井の声)大庭さんの話に胸が詰まる思いでした。
(今井)僕は記者としてこの詐欺事件を追いかけなければならないと思ったんです。
(今井の声)それからは仕事の合間に被害者を訪ね歩き被害者たちが同じ旅行会社を使って旅行をしているという共通点を見つけました。
(今井の声)そして…。
(大庭)間違いありません。
区役所を名乗って母を訪ねてきたのはこの女ですよ!
(今井の声)ようやく詐欺グループの一人加納美咲にたどり着いた。
しかし彼女はすでに会社を辞めていて…。
(美咲)また何かありましたら区役所の福祉課まで…。
(今井の声)彼女を何度も尾行したものの肝心の黒幕の正体はなかなか見えてこなかった。
(シャッター音)
(今井の声)それがついにあの日…。
それは旅行会社の社長峰岸圭一でした。
(カメラのシャッター音)
(今井)あなたたちが詐欺を働いている事はわかってるんですよ。
何よ?知らないわよ。
じゃあこれはなんの金だ?証拠はこれだけ?ええ?
(美咲)だったらこうすればいい!何をする!?
(美咲)ああっ…!
(今井)くっ…!
(今井)くっ…!
(美咲)くっ…うう…!
(衝撃音)
(荒い息遣い)
(今井)僕は全てを大庭さんに告白しました。
(大庭)あなたは悪くない。
あなたは私と母のためにやってくれたんだ。
悪いのはその峰岸って男ですよ。
そうでしょ?その男こそ殺人犯ですよ。
母を殺したんですから。
しかしこれでは峰岸を追及出来ません。
もういいんです。
あなたはここまでしてくれたんだ。
母の事はもう…もういいんです。
今井さん…。
(今井の声)そんな大庭さんを見て峰岸の罪をそのままにしておくなんて絶対に出来ない…。
そう思ったんです。
(今井の声)封筒には峰岸の指紋がついている。
これを使えば峰岸を告発出来る。
その手記の封筒から指紋を発見させる事で峰岸に殺人の容疑をかけ詐欺の全貌を明らかにさせる。
それが狙いだったという事ですか。
出来れば大庭さんには何もさせたくなかった。
なのに…。
バイク便の男の手配は私がやります。
(今井)しかし…。
全てをあなただけにやらせるわけにはいきません。
(今井の声)まさか大庭さん自身が来るとは…。
恐らく大庭さんはあなたに対して申し訳なく思ってたでしょうね。
あんた自分が何やったかわかってるのか?記者として私が他にどうする事が出来たっていうんですか?僕は峰岸がやった事を決して許す事は出来なかった!確かにきっかけは正義感だったのでしょう。
手記を送った事も記者としての責任感だったのかもしれません。
しかしあなたは自らが犯した罪を隠蔽しいやそれどころか事実をねじ曲げ峰岸圭一を殺人犯に仕立て上げその記事を書いたんですよ。
大勢の人をだます記事をあなたは書いたんですよ。
今記者として自分が正しい事をやったと言えますか?言えますか!?今井さんが逮捕された?あなたの気持ちをくんでの犯行だったようですね。
お母様の敵が取れましたね。
今回の事で人が1人死に新たに犯罪者が1人出ました。
それであなたの心は晴れましたか?復讐で心の平穏を手に入れる事など決して出来ないと思いますよ。
どうしたらよかったんだ…!どうしたら…どうしたらよかった…。
(月本幸子)あっいらっしゃいませ。
おお〜寒い!あれ?い…伊丹さん…?おやおや…。
警察手帳。
あっいえ…。
ああ…。
ありがとうございました。
なんだったんですか?今のは。
お礼を言いにいらしたんです。
お二人のおかげで首がつながったって伝えてほしいって仰ってました。
だったら直接言えばいいのにねぇ。
いかにも伊丹さんらしいですね。
まあ何はともあれよかったです。
ええ。
「ええ」ってそれだけですか?いけませんか?右京さん本当冷たいんですからねえ。
何か言いましたか?いいえ〜。
幸子さん僕いつもの。
かしこまりました。
なんですか?「いつもの」って。
来ればわかりますよ。
ほら!また冷たい!
(慎也)殺人犯に狙われた芸人。
おいしい〜!
(原田コースケ)むちゃくちゃなんだよ売れるって事は!今回の事件のおかげで彼らが最大の好機を手に入れた事は間違いありません。
世間の目を引く大チャンスを。
2016/01/27(水) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
相棒 season 14 #13[字]

「伊丹刑事の失職」水谷豊×反町隆史 
殺人事件を自殺と見誤った伊丹…その犯人の手記を新聞がスクープ!!
特命係と共に退職覚悟で事件に挑む伊丹の運命は!?

詳細情報
◇番組内容
第13話「伊丹刑事の失職」
女性の転落死体が発見される。自殺をほのめかすメールから、伊丹(川原和久)は自殺として処理…。ひと月後、犯人の手記が新聞に掲載され、伊丹は窮地に追い込まれる。右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が新聞社を訪ねると、先に来ていた伊丹が手記の提出を要求するも拒否され、はずみで編集長を押し倒してしまう。翌日「警察官の暴行」と記事が書かれ謹慎処分となった伊丹は、最後の事件と決め特命係を訪ねる
◇出演者
水谷豊、反町隆史、鈴木杏樹
川原和久、山中崇史、山西惇、六角精児、片桐竜次、小野了
【ゲスト】大場泰正、野仲イサオ、丹羽貞仁
◇スタッフ
【脚本】金井寛
【監督】東伸児
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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