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アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と- 作者:一星

第三章 里での生活

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十八話 救出

「申し訳ありませんがこの娘は、とある御方が興味を持たれておりまして」

 発見したナディーネの購入を伝えると、奴隷商のガレスは断りの返事をしてきた。
 俺はここで引く気は無いので、当然食い下がる。

「予約でもあるのですか? 無いのであれば私が買っても良いですよね?」
「その方はやんごとなき御方でありまして、無下には出来ないので御座います」

 糞っ! 誰だよやんごとなき御方って!
 もういっその事、こいつら全員動けなくして攫っちまうか?

 この建物程度の範囲なら、既に探知で人の動きは把握しているので、俺は物騒な事を考え出してしまった。

 そんな事を考えていたら、俺とガレスが会話が届いたのか、目を閉じて縮こまっていたナディーネは、俺の声に気付いたようで、恐る恐るこちらに向かってきた。

「ゼン……君……?」

 近くに来たナディーネの顔を見て俺は心が痛くなる。心労からか少しやせた様で、目の下には濃い隈も出来ていた。
 俺は声を掛ける代わりに、軽くウインクで返事をして、再びガレスへと顔を上げた。

「彼女の値段は幾らですか?」
「まだ決まってはおりませんが、大金貨五枚と言った所でしょう」
「倍払いますよ」
「っ!」

 俺の提示にガレスが声無く驚く。
 大金貨十枚ならギリギリで足りる金額だ。
 商人相手に下手に交渉を長引かす気は無い。

「し、しかし……」
「では、これを付けると言う事で如何ですか?」

 俺はマジックバッグから残しておいた宝石の、ルビーを手に取り出しガレスに見せ付ける。
 ひとつで大金貨三枚以上の価値があるこの宝石を、ガレスはその価値が分かるのか、俺が手渡そうとするとゆっくりと手を伸ばしその手に掴むと、燭台の火に照らしてその姿を確認している。
 ガレスは従者の女を呼ぶと彼女に石を手渡す。手渡されたルビーを睨むように見ると、従者の女がガレスの耳元で何かを囁いた。

 多分、女が鑑定でもしたのだろう。
 まあ、偽物つかまされる可能性もあるから、商人には必須のスキルだよね。

 ガレスはきつく目を閉じ俯くと、考えが揺らいでいるのだろうか、そのまま動く事なく一分ほどが経過した。
 考えが纏まったのか、強く息を吐きながら目を開いたガレスは俺を見つめ。

「畏まりました。ゼン様にお売りいたします」

 と言って、笑顔で俺に握手を求めてきた。

 俺が大金貨十枚を手渡すと、ガレスは監視の男に鉄格子を開けさせ、ナディーネに外に出る様に促した。
 ナディーネは戸惑いながらも、外に出ようとしたのだが、一緒に入っていた子供二人に裾を掴まれて、それを阻まれてしまった。

 監視の男が手を振り上げると、二人は殴られると思ったのだろう、掴んでいた手を放してその場にしゃがみ込んでしまった。

 糞がぁ……、嫌な物見せるんじゃねえよ……。

 監視の男に再度促され外に出たナディーネは、改めて俺の姿を見ると俺に向かって倒れこむように抱き着いてきた。

「ゼン君っ! ゼン君っ!」

 自分で身売りをすると言っていたので、もう少し余裕があるのかと思ったが、やはり耐えきれなかったのだろう。大粒の涙を流しながら俺に縋り付いてきた。
 俺が優しく頭を撫でてやると、段々と落ち着いてきたのか泣き止むのだが、次は頻りに自分が入っていた部屋に居る二人の子供の事を気にし出している。

 心優しいナディーネなら、同じような環境に居た小さな子供の事を心配しない訳が無い。

 俺はもう乗りかかった船だと思い、ガレスに二人の値段を聞いてみた。
 すると、帰ってきた答えは二人で大金貨三枚との事だ。どうやら二人は双子らしく、それはそれで価値があるらしく売る場合はセットでとの事だ。

 もう今の俺には損得勘定とか、そんな物が消え失せている気がする。自然とマジックバッグの中からダイヤモンドを取り出し、ガレスに手渡して鑑定をしてもらった。
 ガレスは手にしたダイヤモンド一つで満足らしく、直ぐに監視の男に出す様に言い、解放された双子はナディーネの元へと駆けだした。

 ポッポちゃんを抱く俺の肩をナディーネが掴み、ナディーネの服を双子が掴んで進むという謎の陣形で、俺達は最初に居た部屋まで戻った。

 その場で支払いをしてしまったので、後は奴隷契約の譲渡だけとなる。俺が椅子に座る中、三人は俺の後ろで控え契約の譲渡を見つめていた。

 ガレスが俺に差し出したのは、紙に書かれた譲渡契約書だ。
 これに双方がサインをして使用する事で奴隷の譲渡が行える。
 使用するとは、この紙自体が魔法のスクロールで、魔法技能が無くとも使う事が出来る。普通の紙と比べれば大分お値段は高いのだが、奴隷契約は神の力を使っているので、契約や譲渡等すべての所有権に関する事は、この紙を使用する事になるのだ。

 俺とガレスが譲渡契約書にサインをすると、紙が光ったと思ったらいきなり消えた。俺がそれに驚き固まっていると、ナディーネが腕に違和感を感じたのか、服をめくり腕に刻まれた奴隷紋を確認していた。
 それを人数分こなして取引は終了した。

 ナディーネ達三人は一度用意があると言って、十分ほど離れてから帰ってくると、ナディーネは以前に着ていたのを見た事ある服に着替えていた。双子は同じ服を着たままだったが、今着ている無地のパジャマ見たいな奴隷の服が、もっともましな物なのだろうか?

 俺は三人が離れている間ガレスに、やんごとなきお方は大丈夫なのかと聞いてみたのだが、何とかなると言っていたので、たぶんそれ程大した人物じゃないのだろう。
 まあ、倍の値段とそれにおまけも付けたんだ、その程度の人物なら他の者をあてがえば問題無いって所だろう。

 用は済んだので、俺たちはそそくさと奴隷商から出た。三人は早く出たいだろうし、俺も早くこの場から立ち去りたかったのだ。
 ガレスの馬鹿丁寧な見送りを受け外に出ると、辺りは暗闇に包まれていた。街の明かりで歩くには困らないので、俺は三人を連れて以前宿泊していた、華の乙女亭へと足を向けた。

 無言で付いてくる三人を引きつれて、宿屋に入り女将さんに部屋を用意してもらう。女将さんは俺の事を覚えていてくれて、部屋に通されるまでずっとキャスは大丈夫なのかと心配していた。
 どうやら宿の周りを嗅ぎまわる男が、以前俺達が宿泊している間に居たとの事だ。その時宿泊していたキャスは唯一の若い女性だったので、女将さんはもしかしたらと思っていたらしい。

 うん……。ランドルの事じゃねえか……。
 そのストーカー、今村にいるよ……。

 俺は女将さんにその件は解決したと説明すると、捕まったとでも思ったのか、心配顔から一転笑顔になってくれた。
 夕食は部屋で取りたい事を告げると、用意が出来たら持ってきてくれると言ってくれたので、それに甘える事にして、俺達四人は部屋へと入った。

 この部屋にはベッドが四つあるが、ソファーなどは無く備え付けの椅子と机が一つだけあるだけで、俺が部屋のドアから一番近い場所にあるベッドに腰を掛けると、三人はそのまま俺の前で突っ立っていた。

「椅子無いからベッドが椅子代わりだね。座れば?」

 俺がそう言うと、ナディーネはベッドに腰掛けるのだが、双子は固まって動かなかった。少しおびえた様子で、如何したらいいのか判っていない二人に、俺は近づいて二人の手を掴み、一人ずつベッドに座らせる事にした。
 ポッポちゃんが部屋の中を、首を振りながら隅々まで見学する中、俺が再びベッドに腰を掛けると、ナディーネが俺に話しかけて来る。

「ゼン君、一体どうなっているの? あのお金は……大金貨十枚なんて……」

 俺はナディーネにここに至るまでの話をし、明日は村へ帰る為に馬車を用意すると伝える。俺の言ってる事は理解している様だが、未だ夢から覚めていない様な顔をしている。

 続けて俺はついでに買ってしまった双子に目を向けた。

「ねえ、ナディーネさん。この二人どうしよう……」
「私に言われても……」

 そりゃそうだよね。

 今思うとあの時の俺は少し脳がマヒしていた気がする。
 人を売り買いする異様な場に、完全に飲まれていたのだろう。
 このまま考えていても仕方が無いので、俺は出来るだけ優しく双子に声を掛けた。

「俺はゼン。君達の名前を教えて貰えるかな?」

 俺の言葉に双子は目を見合わせていたが、ややあって片方の子が口を開いた。

「わ、私はアニアです。ご主人様よろしくおねがいしますっ!」

 先に答えたアニアは、可愛らしい感じの女の子で、肩甲骨辺りまである髪をサイドアップで纏めている。少し癖のある髪がそれを引き立たせより可愛く見せている。

「僕はアルンです。よろしくお願いします」

 成る程……、僕っ子とはレベルが高い。
 アルンも可愛らしい顔をしており、肩あたりまで伸ばした髪をそのまま垂らしている。二人は似ているが、簡単に見分けが付くので二卵性なんだろう。

 二人の話を聞くと、どうやら親に売られてしまったらしい。
 養えなくなったから売ると言う、この世界では良くある話だ。詳しく聞くと、七人兄弟だとか何とかで、それを聞いた俺はこの世界の避妊はどうなってんだと考えてしまった。

 流石にナディーネに聞く気は起きなかったので、今度キャス辺りに聞いてみるかな?

 そうこうしていると、夕食を運んできた女将さんが部屋にやってきた。俺が出迎えようとすると、三人が俺を制して運ばれてきた夕食を取りに行く。
 俺はアニアがプルプルと震える手で持ってきた夕食の盆を受け取り、お礼を言うとアニアは照れながら笑い、自分の分を取りに戻った。

 部屋の机に、ポッポちゃん専用食器を乗せ、パンと果物と水を用意すると、ポッポちゃんが優雅に食事を始めた。進化してからは以前見せていた、食い物にむしゃぶりつく様は見せなくなっていた。
 俺はついでに、無尽蔵のパン袋から人数分のパンを取り出して、皆にパンを配った。

 俺も食事に手を付けると、遠慮しながらナディーネも食べ始めた。
 しかし、双子は手に持つ食事を凝視しているが、食べる様子を見せない。
 俺は二人に向かって食べていいぞと言ってやると、豪快に食べ始めた。

「ナディーネさん、奴隷商って飯でないんですか?」
「出るけど余り美味しくは無いわね。硬いパンに薄い味のスープだから、私も数日ぶりに美味しい物食べてる気がするわ。あぁ、お肉美味しい~」

 俺が質問をするとナディーは嫌な思い出だったのか、苦い顔をしながら答えた。だが、口に入れた肉のうまさを感じると、蕩けた様な表情をしだす。美人がそれやるとエロいね。

 当然パンは好評なので追加で出してやり、後片付けなどは全てやってもらった。
 食事を挟んだことで、三人とも少しリラックスが出来た様だし、ナディーネは大分頭の方がましになってきている。
 俺は双子に女将さんから、お湯を貰って来る様に指示を出した。
 双子が部屋を出た事を確認してから、俺はナディーネに話しかける。

「ナディーネさんは村に帰ったら、解放しますから安心してください」
「ちょっとまって! あんな大金を払って解放する気なの? 大金貨十枚よっ!?」
「じゃあ、ずっと俺の奴隷で良いんですか?」
「そ、それは……、でもゼン君なら……」
「考えないでよ……、マーシャさんとミラベルちゃんが泣くよ?」
「そうだったわ」

 何故この子は、それも良いかな見たいな顔をするんだ……。

「まあ、取り敢えずは村に帰りましょう。後の事はそれからでもいいでしょ」

 俺がそう言うと、ナディーネは納得したようだ。
 ナディーネはもう解放する事で俺の中で決定しているのだが、果たしてあの村でやっていけるのだろうか?
 どうもこの件はきな臭い。誰かの悪意を感じられずにはいられないのだ。

 そして、もう一つ大きい問題は双子だ。これはまあ。あの村で貰ってもらうのも手ではあるな。これも村に着いたら考えればいい話か。

 俺は双子がお湯を貰って来るまで考えを纏め、その日は三人に無理やり体を拭かれる拷問を味わった。

 みんなに見られちゃった、俺のドリルを……。

 嫌だって言ったのに。



 朝飯を食ったら即宿屋を出て、馬車を一台用意してコーソック村へと向かった。
 護衛を兼ねた御者が二人もいるし、寝てれば自動で目的地まで着くこのシステムは楽だ。
 しかしやる事が無い。
 ナディーネに膝枕をしてもらって寝るのはもう飽きたのだ。

 俺とナディーネの前に座る双子は流されるまま俺に連れられ、俺自身まだ双子との距離感を測れていないので、この辺で少し交流を図る事にした。

「ポッポ先生、お願いします」

 俺は馬車の後ろに陣取り、風景を眺めていたポッポちゃんに、俺たちの仲を取り持ってもらう事にした。
 ポッポちゃんを抱き双子の前に行き、何をされるか分からず戸惑っているアルンの膝の上に乗せてやる。

「ここを撫でて差し上げるんだ。丁寧にだぞ?」

 ポッポちゃんは俺の友だ。しかし今は俺と双子の仲を取り持ってくれるお方でもある。俺は幾ら親しくても礼儀は欠かさない。

 アルンは段々とコツを掴んできたのか、ポッポちゃんの表情もそれに合わせて惚けてきた。アニアはそれが羨ましいのか、撫でられるポッポちゃんと俺の顔を交互に見回し、速く自分の番は来ないかと急かしてくる。
 じらしても可哀そうなので、交代させると笑顔でポッポちゃんを大事そうに撫で始めた。

 子供は笑って何ぼだよなぁ……。

 三人で楽しんでいるとナディーネが寂しそうにしていたので、俺の事を撫でるかと冗談で聞いてみたら、膝の間に座らされ頭を撫でまくられた。
 その姿を見た御者が羨ましそうにしている。

 ふははは、良いだろ良いだろ!

 解放する気満々の俺ではあるが、大金を支払ったんだ、これ位して貰っても罰は当たらないよな。

 次の日の朝日が登る前には、コーソック村には辿り着いた。
 馬車から降りた俺達に、門番の青年は警戒の目を向けている。
 この時間に村と街を行き来する馬車は来ないのだろうから、当然かも知れない。

 だが、その中にナディーネの姿を目付けると、目を見開き驚いている。ナディーネが門番と一言二言交わすと、門番の青年は帰還を純粋に喜んでくれていた。

 早く家に帰れと急かす門番に後押しされ、俺達はナディーネの家に向かった。まだ、陽が出ていない時間で、村人が一人もいない村の中を、段々と足早になるナディーネの後に続いて行く。
 双子の足では少し早くなって来たので、ブレスを掛けてやると、自分達に起きた現象に不思議そうな顔をしながら歩みを早めた。

 駆け足で家の前まで到着し、ナディーネは荒い呼吸のまま家のドアを叩き母親の名前を呼ぶ。
 すると、中から激しい物音が聞こえた後ドアが開かれ、母親であるマーシャさんがドアが外れるかの勢いで出来た。
 マーシャさんは目の前に立つナディーネの姿に、目を見開き体を震わせると、その場に倒れそうになってしまった。
 ナディーネがそれをとっさに支えて、二人は抱き合い泣き出してしまった。

 やばい泣ける。
 おっさんになるとマジでこういう奴に弱くなる。
 昔はハッピーエンドなんて笑わせるんじゃねえ、とか言っていた自分が恥ずかしすぎる。

 あ~、鼻水が垂れるわ。

 俺は二人の姿を見て、バレない様に鼻をすすろうと思っていたら、俺の後ろから先にその音が聞こえてきた。
 振り返り見てみると双子が、目を押さえて泣いていた。親子の姿に自分達を重ねてしまったのかも知れない。

 俺の前には喜びが、俺の後ろには悲しみが。

 糞っ!

 思わず心の中で悪態を吐いてしまうが、この双子には何も落ち度は無い。俺は二人を抱き寄せて頭を撫でてやった。

 少し経つと大分落ち着いたマーシャさんが、ナディーネに事情の説明を迫っていたので、中で話をさせてもらう事にした。
 中に入ってもミラベルちゃんが居ない事に、ナディーネは動揺してしまったみたいで、マーシャさんに強く問いただそうとしてるので、俺は二人の間に入ってミラベルちゃんが何処にいるか説明した。

 話を聞いたナディーネは話に聞いた母親の様子にショックを受けたのか、リビングの椅子に力なく座ると、マーシャさんに申し訳なさそうな表情を浮かべていた。

 俺はもう、いい加減悲しいやり取りを見たくなかったので、マーシャさんも席に座ってもらい、双子も座らせて、今回の一件を説明した。

 金額に関しては伏せていたのだが、ナディーネが自らそれを明かしたら、マーシャさんが俺を見て何とも言えない顔をしていた。
 なので俺は、ナディーネは解放するし、金も要らないと告げると、今回ナディーネが身売りをして出来た、金額の大金貨二枚は俺に渡すと言いだした。
 だが、それを貰って彼女らが税を払えなかったら本末転倒なので、大金貨一枚だけを頂いておいた。

 しっかし、短期間で売れれば差額の大金貨三枚が儲けか。
 ぼろすぎるだろ奴隷商。
 俺もやりてえけど、あの空気に耐えられる自身が無いな……。

 話も大体終わり、ナディーネの解放の話になったのだが、俺はもう少しだけ待ってもらう事を伝えた。
 今回の件は、どう考えても何かが有ると思ったからだ。

 これに関しては二人とも薄々感じていた様で、冒険者ギルドの依頼の一件から、畑の全滅を考えれば当然の事だろう。
 今までは決定的な被害が無かった為に、余り認める気が無かったみたいだが、事が起きてしまえばやはり、全てがおかしかったと考え始めたらしい。
 甘いのか、それとも心が綺麗だと称するべきか俺には判らないが、兎に角落ち着くまでは、ナディーネは俺の所有となってもらう。

 奴隷は他者の所有物。
 神の契約の元行われた正当な権利である。
 例えこの世界の王だとしても、それを破る事は不可能なのだ。

 何かの意図を持ってナディーネに手を出すには、真っ当な交渉を俺にするか、俺を殺して奪い取る位しかないだろう。
 何が俺の絡め手なのか判らない状態なら、その二つの方法に絞られる方が俺は楽だと思っている。

 話は纏まり、俺たちは村長宅に行き相談をする事にした。
 突然の訪問とナディーネの姿に村長は、瞳に涙を見せながら対応してくれた。

 この一件に関して村長を交えて話し合いをしていると、突然村長宅のドアが勢いよく開かれた。

「う、嘘だろ……。どうなってんだよ!」

 そこには顔を引きつらせている、村長の孫イーノスの姿があった。

 なるほど、この糞野郎が犯人か?

 俺は後ろに回した手にナイフを取り出し、何時でもやれるよう自分の心を静かに臨戦態勢に移行させた。
+注意+
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