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八話 育成
「め、面倒臭いってどういう意味かしら!」
冒険者ギルドを出た俺に声を掛けてきた少女が、体を震わせながら怒っている。
余りの言い草に少しきつい言い方をしてしまっただろうか?
いや、そんな事は無いな。他人にスキルを教えてもらうのにあの言い方はねえ。幾ら可愛くてもあんな言い方されたら、俺も嫌だってもんだ。
「俺、用事があるからまた今度ね」
面倒臭い事からは逃げるが勝ちである。俺は全力でその場から逃げだした。
「えっ!? ちょ、待って! 待ってよおお」
俺の後ろから情けない声が聞こえるが無視だ。お嬢さん五年後に又おいでな。
家に帰りベッドの上で毛繕いをしていた、ポッポちゃんを回収して表に出る。
今日も魔法技能の練習を怠らない。正直この世界に来てからの方が、物事を真面目に取り組んでいる気がする。まあ、子供の身分で金の心配も無く、上げるのが面白いスキルって物があったら、大抵の人間はこんな感じになるか。
そんな事を考えながら、マジックグローブを操作して魔法技能の訓練を行う。
数個の魔法を覚えた後でも、このマジックグローブを操作する方が、効率よく魔法技能を上げる事が出来る。魔法を使っても上がるは上がるのだが、今の俺のマナでは二八発ほどを撃って休憩してよりは、消費が低く継続して行えるこちらの方が効率が良いのだ。
魔法を使って上げる時は、マジックグローブに飽きた時と、瞑想と魔法抵抗を上げる時ぐらいなのである。
ちなみにマナが枯れるまで魔法を使うと、物凄く気持ちが悪くなる。これは、この世界の生き物は無意識のうちに、マナを使用して生命維持を補助しているので、それが無くなると体に不備が出てくるからだ。
魔法知識の本で内容は知っていたが、一度試して見たくなって、念の為キャスに見て貰いながら家の中で魔法を連発してみた。魔法が撃てなくなるまで使ってみると、本に書いてあった通りに気分が悪くなり、血の気が引いた時の様な気持ち悪さに襲われた。
キャスは何度か見た事があるらしく、落ち着いて俺の介抱をしてくれて、大分助かったのだった。
出来る限りあんな目には遭いたくないと思いながら、マジックグローブを操作して中の黒い砂を様々な動きをさせていると、俺の背後に立つ存在を感じた。
「見つけたわ!」
くっ、まだ五年経ってねえぞ?
良い天気だったので、村から出て少しだけ離れた場所で、訓練をしていたのだが、まさか外まで追っかけて来るとは思わなかった。探知は展開していたので、分かってはいたのだが、今更逃げるのも可哀そうに思ってしまったのだ。
地面をほじくり返して何かを食べていたポッポちゃんも、何こいつみたいな顔をしている。
違うんだポッポちゃん。これは浮気じゃないんだよ!?
まあ、実際はポッポちゃんは全然怒ってないんだが、知らない奴が近くに来たので、俺の近くに寄ってくる。優しく撫でてやると安心したのか、目の前を横切っているミミズに食いついていた。
前から地面の石食べたり虫食べたりしてるけど、ポッポちゃんは雑食なのかな?
つい可愛いポッポちゃんに気を取られていると、いつの間にか俺の前面に移動していた女の子が、俺の顔を両手で掴んでポッポちゃんを見ていた顔を自分の方へと引き寄せてくる。
「ちょっと聞いてるの!?」
「顔近いけどチューする?」
「し、しないわよ! 馬鹿じゃないの!?」
俺が距離が近い事にふざけて言ってみると、顔を赤くして後ろに飛退いていった。
うーん、元気な子だな。余り邪険にしても可哀そうか。少しぐらい話を聞いてやろう。
「んで、君は一体誰なんだい?」
「やっとちゃんと話をしてくれるのね。そうね、まず私から挨拶するのが礼儀よね。私の名前はヴッ……」
「ヴッ?」
「私の名前はジニーよ! 貴方の名前を教えてちょうだい!」
なんだ噛んだのか? 自分の名前噛むとかドジッ子アピールかよ。
「俺はゼンだよ。よろしくねジニーちゃん」
「貴方何歳なの?」
「十歳だけど君は?」
「えっ……、九歳……」
何だ年下かよ! ってそんな感覚が全くないんだよぁ。大小有れどキャスもこの子もコリーンちゃんも若い子って感じなんだよなあ。
「じゃあ、ゼンさんって呼ぶわ!」
「別に呼び捨てでいいよ」
「分かったわ、ゼン!」
そう言った彼女は良い笑顔をしている。最初からこの顔をしてくれれば話は違ったんだけどねえ。
「さっきスキルを教えろって言ってたけど、どういう事?」
「そのままの意味よ。スキルを教えてほしいの」
「スキルを習うなら俺じゃなくて、大人に頼めばいいじゃん」
「嫌よ。怖いじゃない」
あれか、冒険者ギルドで張っていて、目ぼしい人を見つけたら声を掛ける気だったのか。でも、大体の冒険者が厳ついオッサンか、品の悪そうなガキだから二の足踏んでたくせえな。
確かに俺はこの村の冒険者ギルドに出入りする中では、一番声掛けやすいのか。
別にあのオッサン達怖くないし、むしろ進んでアドバイスしてくれる位いい人なのに、顔がおっかない所為で避けられるとか可哀そうに……。
……あれ? そう言えばこの子どこの子なんだ? 村の子にしては服装がちょっとましな気がするけど。
あぁ、先日村に来た旅商の子か? そう言えば一昨日ぐらいにキャスが村に来た旅商から髪飾り買ったとか言ってたな。
「君って旅商の子かい? お父さんとかは教えてくれないの?」
「お父様もお母様も居ないわ。爺も兄様も誰も危ないからって、教えてくれないわっ!」
親いないのか、悪いこと聞いたな。しかし、何となく分かるわ。この子に下手にスキル教えたら絶対暴走しそうだし。
でもそうなると困るなあ。一応本人の希望を聞いてみるか。
「うーんと、教えるって何覚えたいの?」
「剣よ!」
何と言うアグレッシブさ、迷いが無い。ここでお裁縫よとか言ってくれれば、俺も安心したのに……。
「剣って言われても、俺剣術のスキルないから無理だよ」
「でも貴方強いんでしょ? キャスって人が言ってたわ」
「ジニーちゃんは、キャスの知り合いなの?」
「……ちゃんは止めて。最初はあの人に教えて貰おうと思ったけど、爺に見つかって怒られたの。でも、あの人がこっそり貴方の事を教えてくれたのよ」
なるほど、俺待ちだったのかって、キャスめぇ! はぁ、あいつの事だしこの子が可哀そうになったんだろうな。何気に面倒見良い奴だからなあ。
まあいいか、旅商の子だしどうせ直ぐ村から出てくだろう。それまで相手する位やって上げていいよな。美少女育成ゲーム楽しそうだし。
「分かったよ。俺は剣術は使えないけど、練習相手にはなれるからね」
「本当にっ!? ありがとう!」
うーむ、嬉しいのは良いけど、そう簡単に人に抱き着くんじゃないよ。
ははは、痛い。痛いよ! 無い胸がガリガリ当たって痛え!
俺は引っ付いてくるジニーの脇に手を入れ、持ち上げ引きはがした。彼女は少しびっくりしているが、これはこれで楽しいのか笑っている。
俺はふとこれで振り回したら面白いんじゃないかと思い、体を回転させてメリーゴーランドの様に回ってみた。ジニーは最初は戸惑っていたが、次第に楽しくなってきたのかきゃっきゃと笑い始めた。
今度これコリーンちゃんにやってやろう。
俺はそう思いながら回転数を上げていき、次第に笑顔が消えていくジニーの顔を見つめながら、一言聞いてみた。
「このまま投げて見ていい?」
「っ! ダメ! 絶対ダメ!」
本当に投げる気何て無いけど、ワタワタし出したジニーが可愛くてつい悪戯してしまった。これ、おっさんの恰好の俺がやったら、確実に逮捕されるな。
回転速度を落としてジニーを地面に降ろすと、目が回ったのかフラフラしている。俺も若干回っているが、彼女の方は酷いらしくまともに立てないでいる。
「次やる時は、もっとゆっくりやって。速いのは怖いのよ!」
これは又やれって事か? 何気に気に入ってんじゃねえか。
「んでジニーちゃん、君は剣持ってこないの?」
「ないわ!」
「それでどうやって覚える気だったの?」
「木の棒があればいいでしょ?」
確かに金属武器じゃなくても、その形状をしていれば、この世界ではスキルの熟練度が上がる。スキル判定は持った武器の振り方とか、捌き方で判定してるんだろう。
この子にいきなり刃物は怖いから、木の棒でもいいんだけど、どうせなら木剣ぐらい作ってやるか。
俺はそう考えマジックバッグから、木材を取り出し大工道具を使って簡単な剣を作ってやる事にした。
「マジックバッグ良いわね。私も欲しいわ」
案外驚かないけど、旅商なら持っててもおかしくないのか。
木材を切り削って簡単な木剣が出来上がり、彼女に手渡してやると、両手で持ってぶんぶんと振り回し始めた。
「いいわ! ありがとう!」
最初はやべえ子だと思ったけど、意外と礼も出来るし話してみると、少しはまともだな。
俺も武器を用意する為に、以前ゴブリン達に長槍を作ってやった時に余っていた木の棒を適度に折り、怪我をしない様にちゃんと鋭利な部分は削っておく。
払ったり突いたりと少し慣らしで木の棒を振り回していると、ジニーはおぉーと言いながら拍手をしてくれる。
ははは、どうだかっこいいだろ! もっと褒めてもいんだぞ?
気の良くなった俺が、更に木の棒をブンブンと振り回していると、ジニーが俺の隙を伺いだした。
「何時でもかかってきな」
俺がそう言うと、ジニーは遠慮なく俺に殴り掛かってくる。剣捌きはまるで成ってないのだが、その眼光だけは鋭く子供にしたら中々の物だった。
既に何度目か分からないジニーの突撃をいなし、俺に向かってきた勢いのまま地面に突っ込んだジニーを、後ろから抱きかかえ起こしてやる。
かなり息が上がっているが、諦めも悔しさも見せず真剣に俺に攻撃を与えようとしている姿勢は、とても評価できる。
マジックバッグからだしたコップに水を入れてやり、口元に持って行ってやるとジニーは物凄い勢いで飲み干した。
「ぷはー、全然当たらないわ。ゼンは本当に強いのね」
「ジニーも頑張るね。もっと簡単にへこたれると思ってたよ」
「私は強くならないといけないからね」
理由は分からんが、考え方が男の子みたいだな。でもまあ、この世界じゃある程度の強さがあった方が安全なのか。旅商だって道中で強盗や魔物に襲われる可能性あるしなあ。
この日は度々休憩をはさみながら、陽が暮れるまで彼女の相手をした。彼女自身この村にどれ位滞在するか知らないみたいだが、あと数日は付き合う約束をして、村の中までエスコートすると何処からか白髪交じりの男性がこちらに近づいてきた。
「お嬢様楽しかったですか?」
「ええ! とても楽しかったわ」
「それはようございました」
「……爺、怒らないの?」
「勝手に村の外に出たのは後でお仕置きしますが、怪我も無いようですし良いでしょう。それより、お嬢様と遊んでいただき有難うございます。私、旅商を営んでおりますグウィンと申します」
初老を迎えたであろう年齢の男が、俺に頭を下げて挨拶してくる。低姿勢に見えるのだが、その佇まいは威厳を感じさせ、俺は慌てて挨拶を返した。
「ゼンです! 宜しくお願いします」
慌てすぎて少し声が裏返ってしまったが、グウィンさんは優しく微笑んでくれる。威厳と優しさのコンボを使うとか、かっこいい人だ。
ジニーはお仕置きと聞いて、一気にテンションが下がっていたが、思い出したかの様にグウィンにすがり付き話し出した。
「ねえ爺、明日もゼンと遊んでいいでしょ?」
「ようございますよ。ただ、村から離れない様にお願い致します」
これは俺を含めた戒めの言葉だな。まあ、村の外にも人は居るけど、これだけ森が近いし普通は心配するよな。彼女が居る間は忠告に従って、村の近くで相手する事にしよう。
その後、ジニー達とは分かれて家路に着いた。
一生懸命なジニーの相手をするのは中々楽しかったし、話せば話すほど素直になってくれる彼女は、既に俺の中に有った最初の悪い印象が薄れてきている。
たった半日相手をしただけだが、これはこれで楽しい事に気付いたので、明日が楽しみになってくる。せっかくだし、剣だけじゃなくて、どうせなら盾も用意してやろう。
しかし、ジニーが言っていた爺はどうやら祖父ではなさそうだ。二人の関係性は分からないが、両親は死別しているみたいだし、あの言葉使いを考えるに、両親の生前から仕えているって所だろう。
まあ、俺も余り詮索されたくない身だ。何か言われるまで黙ってればいいか。
俺はベッドの中でそんな事を考えながら眠りについた。
◆
今日は午前中に家で魔法技能の練習と、木材で丸盾を作ってみた。時間が余ったので昨日使った木の棒をより槍に近づける加工をしたりして午前中を過ごし、早めの昼飯を食べて待ち合わせ場所にポッポちゃんと共に向かった。
最近のポッポちゃんは大分体力が戻ってきたようで、結構な距離を飛び跳ねても疲れなくなってきている。羽が無いので外敵から逃げるには不安があるので、自由に外に出たりは出来ないのだが、俺にずっと付いて来ているので、それ程自由に関しての不満は無いみたいだ。
ジニーとの待ち合わせの場所である、冒険者ギルドの前でポッポちゃんを抱えて待っていると、木剣を片手にこちらに向かって走ってくるジニーの姿が見えた。
木剣を持つもう片方の手で、俺に向かって手を振っている。とても良い笑顔をしているが、その手に剣を持ってなければ百点だった。
「よかった、ちゃんと居れくれて!」
昨日の出会いが余り良くなかったからか、俺が来ない可能性も考えていたのだろう、ジニーは安堵の表情を浮かべていた。
「ちゃんと約束しただろ。 今日も陽が暮れるまで大丈夫なの?」
「ええ、爺もやっと許してくれたみたいだわ。でも、村から離れたら駄目なの、またお尻をぶたれちゃうわ」
昨日勝手に村の外に出たお仕置きは、おしりペンペンだったのか。この世界でも子供を叱る方法は同じなのかな。
「今日は村の中でやろうか。俺に付いて来て」
「分かったわ。あっ、ポッポちゃん抱かせて?」
ポッポちゃんに訊ねてみると、別にいいわよと、寛大なお言葉を頂いた。俺は絶対に落とすなと忠告して、ジニーにポッポちゃんを抱かせてやる。
少し緊張しながら俺からポッポちゃんを受け取ったジニーは、大事そうにポッポちゃんを抱えながら俺に付いてくる。鳥と戯れる美少女、絵になるね。
今日の練習場所は家の裏にある広場だ。それ程広い場所も必要無いし、昨日カーラさんに許可を取ってあるので、陽が暮れるまで好きなだけここでジニーを鍛えられる。
俺は今日の午前に作った丸盾をジニーに渡して使う様に言い、今日の訓練を開始した。
今日もジニーは真面目に取り組み、俺が止めないと休憩を取らないほど打ち込んでいる。盾を持ったことで勝手が違うのか、迷いながら俺に切りかかってきていたが、この日の終盤には盾を構えて突撃し、斬り掛かると言う連携まで見せてきた。
彼女の才能のお蔭か、かなりの上達だ。未だスキルは上がっていないみたいだが、これなら時間の問題の様な気がしてきた。
◆
ジニーと訓練を開始して四日が経った。毎日の様に剣と盾のスタイルで訓練しているが、未だにスキルは身についていない。まあ、この世界の常識としては当然の話で、スキルを身に着けるには数カ月の訓練が必要だと言う。
彼女も分かっているので、まだまだ腐らずに俺に向かってくる。俺も飽きさせない様に色々な受け方をしたり、盾に攻撃を当てて弾かせてみたりと、俺にも結構な訓練になっている。
この日の訓練を終え何時もの様に、宿屋まで彼女を送って行ったのだが、今日の帰りは何故かジニーの口数が少なく元気がない。
「ジニー、如何したんだよ。何処か痛いのか?」
筋肉痛になられても訓練に支障が出るので、毎回訓練終わりにはポーションを無理やり飲ませてるので、軽い怪我などは治っているはずなのだが、彼女の足取りが重いような気がする。
「う、ううん。別に痛くないけど……」
スキルが上がらない事は分かってるから、理由じゃないだろう。今日の訓練中も変わった様子は無かったので、いきなりの変化に俺も戸惑ってしまう。
暫くするとジニーが止まっている宿屋までたどり着いた。宿屋の外ではグウィンさんが、ジニーの帰りをいつも通り待っていた。
「お帰りなさいませお嬢様」
「ただいま爺……」
「お別れの言葉は済みましたかな?」
「ねえ爺、もう少しだけこの村に居ちゃ駄目なの?」
なるほど、元気が無くなった理由はこれか。この村に滞在して既に一週間近いはずだ、旅立ってもおかしくない頃だ。いや、むしろ滞在期間が長いぐらいか。
「以前にお話しした通り、明日にはこの村を出ると言ったはずです」
「でも爺、もう少しで覚えられそうなの!」
「それなら今後は、私がお相手を致しましょう」
「それじゃあ駄目なの……」
「お嬢様?」
「……だって、ゼンがいいんだもん……っ! お友達なんだもんっ!」
俺の腕を掴んでいた力を、段々と強めていたジニーが、遂に泣き出してしまった。
グウィンさんも泣くとは思っていなかったのか、威厳を感じられる雰囲気が若干弱まっている。表情は余り変わっていないのだが、よく見ると少しだけ寄せた眉間の皺に動揺が見られた。
「グウィン様、お嬢様の事は私とセスにお任せください。二日後にこの村を出れば、上手く合流できると思います」
いきなり宿屋の陰から一人の武装した女性が姿を現した。誰もいない場所から姿を現したので、俺は仰け反り驚いてしまった。
何時もなら道の角からでも、死角からでも人が出て来ても探知で分かるので、驚く事はないのだがこの女性は違ったからだ。
俺の探知に今までかかっていなかった所を考えると、レベル三以上の隠密かそれに酷似したスキルを持っているのだろう。
「うむ……」
突如現れた女性の一言で、グウィンさんの眉間の皺が更に深まった。
「ねえ、お願い爺! ちゃんと良い子にするから! ロレインの言う事、聞くから!」
グウィンさんはジニーとロレインと言われた女性を、交互に見つめるとゆっくりと口を開いた。
「……分かりました。二日だけこの村に滞在を許可します。ですがお嬢様、それ以上はなりません。その場合は無理にでも連れて行きますし、自由な時間は減らさせていただきます。宜しいですか?」
「分かったわ爺! ありがとう!」
そう言ってジニーはグウィンさんに飛び付く。顔は涙でぐちゃぐちゃだが、笑顔が戻ったようで二人して笑っている。
さて、これを見せられたからには俺も残された時間で、頑張らなくてはいけなくなったな。
俺は頭の中で訓練の方法を練り直し、明日からのスケジュールを二人に伝えたのだった。
+注意+
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