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五話 オーク狩り
俺が今身を隠して観察しているのはオークの集落だ。
森の中の開けた場所に周りを木の柵で囲まれた、屋根が付いただけの粗末な建物が幾つか見える。その中に多数のオークが食事をしていたり、寝っころがったりとダラダラと過ごしているのが見える。
オークは豚の様な顔をしたゴブリンの頭三つ分は大きく、二足歩行で歩く豚人みたいな生き物で、その体は相撲取りの様な脂肪と筋肉に覆われていている。とてもじゃ無いが、木の棒を持ったゴブリンでは勝つことは不可能だと思える相手だ。
そんな相手に今から喧嘩を吹っかけてみる。
オークはゴブリンを食べる事が無いらしく、態々棲家まで襲ってくることは無いらしいが、こちらがオークの縄張りに入れば当然攻撃される。
今回はそれを利用して、追い込み漁ならぬ引き込み漁をする事にした。俺の探知で少数で居るオークを選別しワザとゴブ太君を発見させて、こちらに向かって逃げさせる。
そしてゴブ太君を追ってきたオークを、俺がやるというのが今回の作戦だ。
俺が全部一人でやっても出来るのだが、何から何まで俺がやるのも嫌なので、餌役ぐらいはやってもらう。元群れのボスだったゴブ元君に匹敵する位育っているゴブ太君なら逃げ切れるだろう。たぶん……。
また今回はゴブリンの群れの中から三ゴブ程連れてきている。選別は老ゴブに指示して素質がありそうな奴を選ばせた。
ちなみにゴブ元君にはゴブリンの棲家の警備を指示した。
探知で一匹で居るオークを発見したので、早速ゴブ太君に方角を伝えて釣ってこさせる。
結構ビビっているようで、「俺が選んだボスの命令だし」とかブツブツ言っているが、ゴブ太君のケツに一発蹴りを入れてやさしく送り出した。
ゴブ太君に集中して気配を読みその周りの動きを確認する。今の所オーク以外は居ないので大丈夫だろう。
程なくして見つかった様でダッシュでこちらに向かって逃げているのが分かる。
中々早くて素晴らしいぞゴブ太君。
素早さではゴブリンに軍配が上がる様で、ゴブ太君の姿が俺から見える頃には、ゴブ太君も後ろを気にしながら走るぐらいの余裕を見せていた。
フゴフゴ声を上げながら、ゴブ太君を追いかけるオークが俺の視線にも入る。鉄の槍を取り出し有効射程に入るまで身をひそめ、今の俺が確実に当てる自信がある、四十メートルまで迫ったが木が邪魔だったので、そこから少し距離が近づいてから槍を投擲した。
投擲した槍は狙った通りにオークの右足を貫き転倒させる。激痛からか怒りからかは分からないが大声を上げて足を押えている。俺はオークの言葉も理解出来る様で、汚い言葉を吐いているのが分かった。老ゴブに事前に聞いてはいたが、ゴブリンやオークなどの言葉は共通の言語を話すのは本当だった。
大声を上げているが、この場所からは他のオークの気配は探知に引っかから無い為聞こえる事は無いだろう。
森は案外音が多くて、風が吹けば木の葉が音を出すし、動物の声など比較的大目に聞こえてくる。それらにかき消されてオークの声も遠くまでは行き渡らないのだ。
さて、オークには生贄になってもらおう。
近くに待機させていたゴブリン達を呼び、今回の為に用意した刺股を使いオークの動きを拘束する。既に息を整えていたゴブ太君に青銅の槍を渡し止めを刺させる。首を刺されて暴れるオークは、直ぐに静かになり死んだようだ。
オークに止めを刺したゴブ太君に変化が現れる。少し苦しそうにしているが直ぐに体が一回り大きくなり、何事も無かったように俺の元へ戻ってきた。
これなら後数匹を殺せば、話に聞いていた存在進化とやらが起こせるだろう。老ゴブの話ではゴブリンはレベルアップで次の存在へと進化をするらしい。それがどんなものになるかは、環境や経験などが重要らしいが、俺と言う存在が居る状況は結構なイレギュラーらしく、どんな事になるかは分からないとの事だ。
まあ、老ゴブ自体が普通のゴブリンだし、本人もあまり詳しい事は分からないのだろう。
その後も同じように狩りを続ける。狩をするたびにゴブ太君が強くなるので、逃げるのも段々と余裕になってきて、最後には後ろ向きに走ってこちらに戻ってきた。調子に乗ってきてるので、わざと投擲した槍をゴブ太君に掠らせたりして分からせてやった。
合計三匹目のオークで、ゴブ太君は存在進化をした。
今まではただサイズが変わるだけだったが、存在進化では明らかに容姿や骨格に変化があった。背筋は伸び、長く歪だった頭の形も人に近づく。洋服を着せればちょっとゴブリンが入っている少年風に変化した。ゴブリンが入ってるって斬新だな……。
ゴブ太君が「どうっすか?」見たいな顔をしながら俺に近づいてくる。大きくなりすぎて俺が見上げる形になってしまう。こうして見てみると、ゴブ太君の今の身長は大体百六十センチ位だろうか。そうすると俺の身長が百三十センチ位なんだと分かってくる。十才児としては大きいのか分からないけど、ゆっくり育てばいいか。
存在進化をしたゴブ太君には、後で鉄の槍でも与えよう。こういうのはやっぱみんなの前でやって上げるべきだよね。今日の夜にでも実施しよう。
それ以降も同じようにオークを狩り、合計で十匹程狩った頃になると、二匹未満で行動するグループは無くなったので一度帰還する事にした。
お蔭で今日連れてきた二匹のゴブリンが存在進化をして、大分頼もしくなっている。これなら真面な武器を持てば、森狼位ならやれるんじゃないだろうか。
洞窟まで戻ると今日は小さいたき火があるだけだった。火の起こし方を覚えたゴブリン達は、何が楽しいのか朝から晩まで火を起こし続けている。食事のレパートリーが増えたのが嬉しいのだろうけど、何がそこまで彼らを突き動かしているのだろうか……。
いや、よく見ると彼らじゃなかった一匹のゴブリンだ。何度か俺と顔を合わせているメスのゴブリンで、確か彼女が火起こしのコツを覚えているはずだ。
火を使って水で洗った毛皮などを乾かしているみたいだが、火を見る目が怪しい。ちょっとやばい奴にやばい事を教えたのかもしれない。まあ、悪さをするまでは放って置こう。
一息つく前にオークから剥ぎ取った装備などを、バラバラとマジックバッグから出していく。欲しい物があったら好きにしろと、ゴブリン達に言うと我先にと群がって持って行ってしまった。
あんまり喧嘩するなよお前ら。
俺はオークの装備には興味が無い。だってなんか臭いし。あっそうだ、使う前に絶対に洗わせることを命令しなくては!
オークの装備は大半が木と石を組み合わせた武器や毛皮などを着ていたが、中には錆びた剣や鎧など人が作った様な物を着ている奴らもいた。
標準装備が木と石なのを考えれば、鉄の装備はどこかから持ってきたのだろう。奴らの集落を見た時にもそんな形跡は無かったし。
これはもしかしたら人里のヒントが有るのかも知れない。
装備を剥ぎ取られたオークは、マジックバッグの中に入っている。死体を見られて警戒されても嫌だったので、マジックバッグに回収して置いたのだが、ゴブリンも相当飢えないと食べないらしいので今はいらないとの事だ。
マジックバッグはまだまだ空きが有るので、当分はこのままでいいだろう。
そうそう、マジックバッグはやはり中に入れると、時間が止まるみたいだ。火が起こせたので、熱い湯の入ったコップをマジックバッグに入れてテストしたのだが、何度取り出しても何時までも熱いままだった。これで死体を入れて置いても、腐る事無く保存出来る冷凍庫代わりにしておける。
余裕が出来たら、焼いた肉なんかも入れて置きたいな。
オークの装備品をばらまいた後は、存在進化したゴブ太君を含めた三ゴブが皆に囲まれている。そんな集まりの中でも老ゴブが進化したゴブリン達を品定めをしているのが見える。後で話を聞かなくては。
そんな囲まれている三ゴブを遠くから見ているゴブ元君が、俺に気付くと悲しそうな目でこちらを見てくる。ゴブ元君に近付き次はお前の番だと教えてやるとまた乙女の瞳で俺を見てくる。
本当にこいつ等の反応は面白いな。素直な子供たちって感じで分かりやすすぎる。
そして、操りやすい。
力を見せ、欲求を満たせてやれば、俺に逆らう事は本当にしないのだろう。それがボスの仕事かも知れないが、俺の為にも今後もこの体制を維持していこう。
まあ、それ以上に可愛くなってきちゃってるけどね。
騒ぎも収まり今日の夜飯の時間に、存在進化したゴブ太君には鉄の槍を、それ以外には青銅の槍と青銅のナイフを二本与えた。
ゴブ太君は、今日一日走り回ったし特別だよ!
授与式も終わり、食事を取り後は寝るだけだ。
寝る前に今日の事を少し振り返る。
これまで見てきたオークはどれも、多少の体格の違いや牙の長さなどに違いがあった。これはゴブリンと同様にオークもレベルが上がると、身体の強化がされるのだろう。
人間はたぶん存在進化という形が無い為に、レベルが上がっても身体の進化は無く、肉体の強化や精神の強化などが反映されるのだろう。
そう言えばゴブ太君達はホブゴブリンになった。その中でも種類が分かれるらしく。ゴブ太君はゴブリンナイト、他の二ゴブは普通のホブゴブリンとゴブリンアサシンになったらしい。
与えた武器は事前に老ゴブと相談して適性を考えて渡した物だったのだ。
皆名前の通りの特徴らしく、特にゴブ太君は俺に付いて回っていたお蔭か結構レアな進化らしい。やったねゴブ太君!
進化をしたゴブ太君達なのだが、一体レベル幾つなんだろう? 明日にでも聞いてみよう。そもそも、俺と同じ様にステータスが見れるのだろうか?
そろそろ、眠くなってきた。少し離れた場所に居るゴブリンの、豪快なイビキを子守唄に今日は寝る事にしよう。
おやすみなさい。
◆
今日もオーク狩りを行う。俺の探知とゴブリンの情報では、オークは総数四十ほどの集団だ。既に十匹減らしているので今日は昨日の倍は間引きしたい。
間引きと言うのはオークの数がゴブリンを下回った時に攻め入ろうと考えていて、オークの集落を襲った後に残っている奴を生け捕りにして、それをうちらの群れに取り込む事が理想だと考えているからだ。取り込むのに相手の方が多勢だと面倒な事が起きそうなので、事前に数を減らしとこうと言う作戦だ。
果たしてゴブリンの時の様に上手くいくかは分からないが、何だが脳筋みたいなので案外ボスとタイマンで勝てばいけるんじゃないかと思っている。
そう考える俺も脳筋か?
最悪ダメだったら、全部ゴブリン達の経験値になってもらうので、彼らの運命は彼ら次第なんだけどね。
そう言えるのも昨日偵察した時にボスの存在は探知で捉えてあり、あの気配の大きさなら余裕で対処出来ると分かっているからだ。
俺の探知も使いこんでみると、最初は分からなかった違いなどが、かなり理解できるようになっている。幾ら覚えたスキルが自動で色々とやってくれても、実践にまさる経験は無いって事だろうか。
今日は進化したホブゴブリンを洞窟の警備に当てゴブ太君とゴブ元君、それとゴブリンアサシンと普通のゴブリンを四匹程を引き連れてきた。
今回はゴブ元君に餌役を命じて、進化したゴブ太君とゴブリンアサシンには俺の近くで不測の事態に備えてもらう。
流石に昨日一日で狩りまくった所為でオークも警戒していて、常に四匹以上が固まって行動してる。
これは仕方が無いので他と余り近付いていないであろう、オークの集団に狙いを付け探知で場所を探し出した。
昨日の様にオークの縄張りの広範囲に広がっては居ないようで、仕方が無いのでオークの集落に近づいていくと探知にオークの気配が掛かった。周りに集団の他の気配も無いので素早くゴブ元君に指示を出し、引っ張ってこさせる。
俺のそばに控えているニ匹にはオークを逃がさない様に、後ろに回り込むように指示を出し俺はその場で槍を取り出し待機した。
程なくしてゴブ元君が、必死の形相で走ってくるのが見える。オークは一匹も欠ける事無く、ゴブ元君を追いかけているのを探知と視線で捉えた。
今回は四匹のオークがいるので逃がさない為にも、十メートルの距離までおびき寄せる。ゴブ元君が死にそうな顔をしているが頑張ってもらおう。
先頭を走るオークが俺の予定の射程に入った。姿を現した俺に先頭のオークはゴブ元君から視線を俺に移すが、その次の瞬間にはそのオークの太ももには俺が素早く放った槍が突き刺さっていた。
続けて槍を取り出し投擲する。二番目のオークはゴブ元君の真後ろを走っているので、三番目を走るオークを狙い投擲する。これもオークのふくらはぎに俺の投擲した槍が深々と突き刺さる。
俺の投擲に恐れをなしたのか残りの二匹が反転して逃げだした。今までの動きを見る限り、これ程早く逃げ出す事は無かったので何か指示を受けている可能性が有りそうだ。
俺は取り出した槍を逃げるオークに向かって投擲しその足を地面に縫い付けた。
残る一匹は後ろに回り込ませていたゴブ太君とゴブリンアサシンに任せよう。
逃げるオークの目の前に、姿を現した二匹が俺が与えた得物でオークに切りかかる。素人目から見ても見事な槍捌きと、ナイフ裁きを見せる二匹は、すぐさまオークの腕を切り落とし無効化してその場に引き倒した。
ゴブリンは進化をすると、スキルのレベルも上がるのだろうか?
今日の朝にステータスの事を聞いた時は、知らないし開けないと言っていた。その為、全く彼らの状態は分からない。
だが、今の動きを見る限りはスキルが上がっている気がする。腕を切り落とす何て普通に考えたら相当難しいはずだし。
倒れているオークを、昨日と同じように止めを刺していく。
まずはゴブ元君が存在進化をして、続いて昨日一匹を殺していたゴブリンが進化した。幸先の良いスタートだ。
その後は二グループ九匹のオークを狩って二ゴブが追加で存在進化した。
だが、それ以降は全てのオークが集落へ引き込んでしまったようで、探知に掛る事が無くなってしまった。まあ、当然と言えば当然だろう。群れの半数以上がこの二日で居なくなったのだ。引きこもって防衛するのが当たり前だ。
予定より残ってしまったが、出てこないならしょうがない。こちらから迎えに行く事にしよう。
オークの集落へと向かい進んでいく。一際大きな体になったゴブ元君とゴブ太君が俺の左右に陣取り、ゴブリンアサシン改め、ゴブシン君が先頭に立ち周囲を警戒しながら先導していく。
その他のゴブリン達は、俺の後ろを守る様に気を抜かずに移動している。
進化をしたからなのか、俺が言わずともこのフォーメーションを取っている。何だか頭の良さも上がってそうな感じだ。
何事も無くオークの集落が目に入る所まで近づいた。探知で気配を調べると、集落の中には一六の反応があり、普通のオークと比べて大きい反応が三つある。その内一つが目立って大きい。これがこの群れのボスの反応だ。
向こうも既にこちらに気付いている様で、ボスを背後にオークたちがアメフトの様なフォーメーションを取っている。オークの身長は百七十センチ位だろう。それほど高くないのだが、木の幹の様に太い体が密集していると、かなりの威圧感を感じる。
あのまま突進されるとゴブリン達がやばいかもしれない。俺は逃げながら投擲でもすれば全部殺せそうなので余裕だけどね。遠距離攻撃最強。
兎も角、こんなにらみ合いをしていても仕方が無い。
俺はマジックバッグから青銅の槍を取り出して、オークの塊の中に投げ込む。助走を付け全力で投げた槍は、その槍を受けたオークを後方まで吹き飛ばす。
ダンジョンのボスを倒してレベルが上がってから、全力で投げる事は無かったのだが威力が更に上がっている。レベルアップ万歳だ。
俺が次の槍を取り出し穂先を横にずらしながら、どのオークに投げるか狙いを付けていると標的にされたオークが怯えだし、次々と隊列を乱して後ろに下がってく。
完璧に統率が乱れて最早収集が付かない状態になった様で、後ろからボスオークが大きな咆哮を上げても前線に居るオークは下がる事を辞めない。
これで突撃される心配は無いだろう。前に出れば次に死ぬのは自分だとオークたちも理解したはずだ。
やっている事は最悪だろうが正直気分がいい。自分に力があり相手はそれに抗えない。一方的な暴力だ。
この世界に来てから俺は、未だこの世界がゲームの様な、夢の中の様なそんな曖昧な認識を持っている。
その為、ゴブリンだろうがオークだろうが狼だろうが気安く殺せているのだろう。だって今までやったゲームの中で俺はそいつらを殺すのに、一度も躊躇何てした事は無いのだから。
人を殺す事には当然抵抗があるだろうが、今の殺しに慣れている俺だと、案外すんなり出来てしまいそうだ。
それが怖いとかは全く思わないが、日本にいた頃の俺とはやはり精神が変わっている気がする。
これは転生を経験したからなのか、それともレベルアップで強化された肉体とは別の強さなのだろうか?
まあ、今はそれが俺を大いに助けている。無駄な迷いなど今は不要なのだから。
俺は槍を持ちながらオークの群れへと近づいていく。
オークたちは明らかに怯えているが意を決したボスオークが、群れの主としての意地を見せるかの様に、俺に向かってゆっくりと歩いてくる。その手には大きな斧を持っており、あの攻撃を受ければ俺も結構やばいかもしれない。
俺は持っていた槍を地面に突き刺しその場に置いて前進する。
俺の行った行動の意図が分かったのか、ボスオークも大斧を地面に突き立たせ前に出る。
これで奴が武器を捨てなかったらかなり恥ずかしいが、その時は槍をマジックバッグから出して奇襲でぶっ殺してやろうと思ってたので一安心だ。
俺の目の前まで迫ったボスオークは他のオークよりも大きくより筋肉質な体をしている。歴戦の傷なのか体はおろか、顔にも多くの傷跡が見られる。右の耳は半分ほど無くなっていて、顔面を斜めに走る大きな切り傷がその見た目に威圧感を与えている。
そして他のオークとの一番の違いは、その体を守る様に生えている黒い体毛だ。
ん……? この毛どこかで見たような……。
もしかして、俺がずっと使ってきた歯ブラシの毛って、こいつらの毛なのか!?
見た目が一緒なだけなので、確信は持てない。だが俺はあの歯ブラシを数カ月大事に使っていたのだ。見間違う事などあり得ない。
口の中が不思議と目の前にいるオークの味になった様で、顔が歪んでしまう。だって臭そうなんだもん。
オークはそれを俺が怯えたと思ったのか、一瞬ニヤけると俺に向かって拳を突きだしてきた。
俺は体を逸らし、その拳を避け後ろに一歩飛びのく。
……殴り合いの開始にしては、締まらない始まりだなぁ。
自分の間抜けさに呆れつつ、ボスオークとの戦いが始まった。
+注意+
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