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安倍首相、甘利氏続投を明言 金銭授受疑惑もTPP署名式までは…

答弁に向かう甘利経済再生相
衆院本会議で答弁に向かう甘利経済再生相。手前は安倍首相=27日午後
Photo By 共同 

 週刊文春で金銭授受疑惑を報じられた甘利明経済再生担当相は、28日午後にも会見を開き、疑惑に関する調査結果について説明する。複数の関係者によると、自身の口利きはなかったと否定する方針だ。甘利氏はこれまで、疑惑を「記憶が曖昧なところもある」などとチグハグ答弁を続けており、27日の衆院本会議の代表質問でも明確な説明を避けた。会見では、説明責任が果たせるのかどうかにも注目が集まる。

 安倍晋三首相は27日の参院本会議の代表質問で、内閣の“屋台骨”である甘利氏の疑惑について「経済再生、TPP(環太平洋連携協定)をはじめとする重要な職務に引き続きまい進してもらいたい」と述べ、続投させる考えを明言。少なくとも、2月4日にニュージーランドで開かれるTPP署名式までは続投させる方針との見方が強くなっている。政権幹部は「TPPを担当する甘利氏以外、今後の審議で答弁できる人物はいない」としている。

 安倍内閣でもたびたび取り沙汰される「政治とカネ」の問題。政府関係者は「疑惑発覚後に辞意を伝えた甘利氏を、安倍首相は強く慰留している」とするなど、2人には強い絆がある。

 安倍首相が小泉政権下で、自民党幹事長に抜てきされた2003年9月から蜜月は始まっている。当時、当選3回で閣僚経験のなかった安倍首相を、副幹事長として支えたのが当選6回の甘利氏。12年の党総裁選では安倍陣営の選対本部長を甘利氏が務めるなど、安倍首相を一人前にした「立役者」として知られる。

 第1次安倍内閣からこれまで甘利氏を閣僚として起用。その間には、舌がんになり辞意を伝えた甘利氏を慰留したこともあるほどだ。

 28日の会見で甘利氏側は事実関係を調べ、自らの口利き疑惑を払拭(ふっしょく)する説明が可能と判断、違法な金銭授受を重ねて否定する見通しだ。ただ、安倍首相も甘利氏をかばい過ぎれば任命責任を問われ、足をすくわれかねない。情を取るか、実を取るか…難しい判断を迫られそうだ。

[ 2016年1月28日 05:30 ]

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