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長野アカマツ皆伐し広葉樹林へ 松本・アルプス公園
北アルプスを一望する松本市蟻ケ崎のアルプス公園で、次世代につなぐ森林づくりが進められている。六月五日、長野市をメーン会場に開かれる全国植樹祭では同公園が県民植樹会場になることから、松くい虫被害が広がる園内の森のアカマツを皆伐し、野鳥の集まる広葉樹林への転換を図った。新しい森の遊歩道や広葉樹の周りには伐採木のチップが大量に敷き詰められ、県民植樹を待つばかりだ。 全国植樹祭が県内で開かれるのは一九六四年の茅野市八子ケ峰以来、五十二年ぶり二回目。アルプス公園は、長野市茶臼山自然植物園や上田市自然運動公園、伊那市鳩吹公園とともに植樹祭当日に催す県民植樹の会場になる。 アルプス公園で植樹が行われるのは、園内の「しぜんかんさつの森」。植樹祭に向けた森づくりが始まったのは二〇一二年度だが、松くい虫被害が広がり枯れたアカマツが目立った。 県林務部全国植樹祭推進室は、コナラなどの高木はそのまま残し、すべてのアカマツを伐採してチップ化し、森林内に還元している。藪(やぶ)山の低木も伐採したため、森は見違えるようだ。 植樹祭当日は、県外からの招待客も含めた大勢の人たちが、一帯にコナラやケヤキ、エノキ、ミツバカエデなどの広葉樹を植樹し、次世代につなぐ森づくりが完成する。 同推進室の西沢彰係長は「新しい森にはクロツグミやキビタキ、シジュウカラ、ヤマガラなどの野鳥が集まってくれるはず。六月は良い植樹祭ができると思う」と話している。 (野口宏) PR情報
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