米Googleは1月27日(現地時間)、同社が開発したディープラーニングシステム「AlphaGo」が、囲碁戦で人間のプロ棋士に5戦5勝で圧勝したと発表した。
コンピュータがプロ棋士に勝つのはこれが初という。
チェスでは米IBMのDeep Blueが1997年に人間のプロに勝利しているが、囲碁はチェスよりも(ルールは単純だが)選択肢が桁違いに多く、その数はチェスの1グーゴル(10の100乗)倍以上になるため、従来の“力任せの”計算方法ではコンピュータは人間に追いつけなかった。
専門家は、コンピュータがプロ棋士に勝つには10年かかると予測していた。
AlphaGoでは、機械学習の一種であるディープラーニングの手法を用いてシステムを構築し、ニューラルネットワーク同士で対戦を繰り返すことでスキルアップしてきた。この過程では同社の「Google Cloud Platform」や「TensorFlow」を活用した。
AlphaGoと対戦したのは中国出身でフランス在住のプロ棋士で欧州大会で3回優勝した樊麾(Fan Hui)氏。対戦はGoogleのロンドンオフィスで昨年10月5〜9日に行われた。
Googleは3月に、世界囲碁選手権富士通杯などの国際棋戦で10勝以上している韓国のプロ棋士、李世ドル(Lee Sedol)氏とAlphaGoの対戦を計画している。李氏は「AlphaGoとの対戦相手に選ばれて光栄だが、勝つ自信がある」と語った。
AlphaGoに関する論文は科学雑誌Natureのページでダウンロードできる(有料)。
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