米ヒューストンのスタートアップ ThermalTech が、光で発熱する防寒ジャケットを開発したと発表しました。太陽光の下、また曇り空でも十分な発熱で暖かく、たとえ夜間でも照明の明かりがあれば1~2分で暖かくなるとしています。
ThermalTech は現在、クラウドファンディングサービス Indiegogo にて製品化に向け出資を募集しています。
ThermalTechは一般的な防寒着よりもややスリムな印象です。それは、内部に光を熱に変えるというステンレスを織り込んだ素材HeatAbsorberを使用しており、太陽光や照明の光さえあれば1~2分で快適な温度に上昇するため。光のエネルギーで暖かくなるので、ダウンでモッコモコにする必要がありません。
この光吸収技術は、特許を取得済みで赤外線や紫外線を含む光全般から自然な暖かさを確保することができるとのこと。またステンレスというと硬そうなイメージですが、糸状にして編んだメッシュ地になっているため、柔軟性も衣類として何ら問題ないとしています。
今年は世界的に暖冬とはいえ、ここ数日は日本にもようやく冬らしい寒さが訪れました。ThemalTech はまさに雪が積もるような寒さの時にこそ威力を発揮します。
ただ、残念ながら今はまだこの防寒着は入手できません。ThermalTech は現在製品化のためにクラウドファンディングを実施中で、計画では製品の出荷は夏真っ盛りの7~8月を目標としています。
Indiegogo のキャンペーンページでは、139ドル(約1万6500円)の出資から見返りとして ThermalTech の"Street"バージョンを入手できます。これは予定している一般販売価格に対して半額。なお、"Explorer"バージョンおよび"Extreme"バージョンも早期割引で169ドル(約2万円)の枠を用意しています。なおサイズはS /M /L /XLの4サイズを用意。いちおう、米国と日本の衣類サイズの違いは確認しておくと良いかもしれません。
来年のスキー/スノボシーズンにどうしてもこの光発熱ジャケットを着たいと思うなら、いまから"Explorer"バージョンに出資をしておくのも良さそうです。ただしその際はこれがクラウドファンディングであり、予約するのと違って最終的に製品化できなければ見返りもないということもお忘れなく。