法相、改憲巡り辞任
【パリ賀有勇】パリ同時多発テロを受け、仏政府が決定した憲法改正案に盛り込まれた、二重国籍者からの仏国籍剥奪を可能にする規定に疑問を呈していたトビラ法相が27日、辞任した。
仏政府は昨年12月、非常事態の発動要件を緩和する規定のほかに、テロに関与して有罪となった二重国籍者からの仏国籍剥奪を可能にする規定が盛り込まれた憲法改正案を決め、2月3日から下院にあたる国民議会で審議が始まる。
トビラ氏は27日、ツイッターに「とどまることも抵抗を意味するが、去ることも抵抗になる」と投稿した。