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滋賀米原ルートに「技術的な課題」 北陸新幹線でJR西社長、否定的二十六日開かれた北陸新幹線敦賀以西ルートの与党検討委員会で、福井県小浜市から京都駅を経由して新大阪駅に至るルートが望ましいとする見解を正式表明したJR西日本の真鍋精志社長。関西から北陸への旅客誘導の大きさを踏まえた収支採算性を重要視する一方、敦賀から東海道新幹線の米原駅に接続する米原ルートには過密なダイヤなどを理由に厳しい見方を示した。 JR西が配布した二〇一三年の鉄道旅客流動状況の資料によると、二府四県の関西圏から北陸圏(北陸三県)への流動は一日当たり一万六千三百人。うち大阪から北陸圏への流動は九千人と半分以上を占めることから、新大阪駅まで乗り換えが発生しないルートを要望。次いで京都から四千九百人と三割の流動があることを指摘し、京都駅経由が望ましいとの考えを示した。敦賀からは小浜市を通る国の整備計画を堅持した。 真鍋社長は検討委での意見聴取後、報道各社の取材に、小浜から京都に至る具体的なルートについて「決める主体は国」と強調しつつも、利便性と速達性を考慮して乗り換えなしの直行を提案。東海道・山陽新幹線の結節点となる新大阪駅と結ぶことも示した。京都−大阪間を別線でつなぐことには「京都は地下が前提。別線でどう通るかは議論になっていない」と述べた。 米原ルートについて、「運行システムや地震に対する逸脱・脱線防止システムが北陸と東海道・山陽で異なり、それらを統合する技術的な課題がある」と指摘。また、ダイヤに関して「余裕ができるのは(リニア中央新幹線が大阪まで延伸予定の)二〇四五年といわれているが、それではあまりに世の中の経済が変わってしまう」と話した。 検討委の意見聴取に応じたJR東海側も東海道新幹線のダイヤに関して「大変高密度で運行しており、到底困難」と主張した。委員からは「本当に可能性は全くないのか。もう少し議論してはどうか」との意見もあった。 (中平雄大) PR情報
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