『ザ・ウォーク』ナレーターも主人公だし他人が主人公に対してどういう感情を持っているか事細かには描かれない完全一人称映画。反省もあるが、主人公は自分をかなり美化している。そういう作りにして正解の内容。
他者の協力がなければなし得ない夢を持つ人をパートナーにするのは難しいと改めて。
— ナイトウミノワ (@minowa_) January 27, 2016
もうあたかも自分は素晴らしいことを成し遂げたぜというていで進んでいくわけですが、実際のところ、かなりいろんな人に迷惑をかけているわけで、途中消えたヒッピーが最後出てこなかったあたりなど、ああ、確かにあのヒッピーはやっかいなタイプではあるが、あいつにすら「もう関わりたくねえ」と思われたんじゃないのか? と。
『ザ・ウォーク』彼女との落とし所が、事実なのかもしれないがああいうふうなのは非常に良いと思った。無理だよ、あんな人、付き合いきれない。よくあそこまで付き合った。
— ナイトウミノワ (@minowa_) January 27, 2016
ツイートがネタバレでしたね、すみません。彼女は「今度はわたしが自分の夢を叶える番だから」と去っていく。彼女はフィリップと関わりはじめてから、人前で歌う描写なかったですよね。たんに要らないので描写されなかっただけですけど、彼女なりに思うところもあるはずで。
中見出しに「見えるのは、足元だけ」と書いたのはコレで、フィリップ自分のことしか考えてない。ありがとうとは言う、しかし仲間の意見がどうだったかは、ほとんどない。そう思うとヒッピー逃げるのは非常にわかりやすいとこで。自分も捕まるかもしれない、他人の夢に、どこまで付き合えるか? わたしだったら? 無理ですよ。フィリップが「そういう人間である」というの、決して「良い人」とは描かれないのを、「完全一人称」で描いている、フィリップに感情移入させようとしている。これがね、うまいなあと思います。ほんと、関わりたくはないですね!
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