ザ・ウォーク/夢を叶える傲慢さ

ザ・ウォーク

ザ・ウォークThe Walk/監督:ロバート・ゼメキス/2015年/アメリカ


見えるのは、足元だけ。


TOHOシネマズ新宿、スクリーン7 L-13、3D字幕で鑑賞。『マン・オン・ワイヤー』は未見です。

ザ・ウォーク

あらすじ:綱を渡るよ。

大道芸人フィリップ(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、出来たばかりのワールド・トレード・センタービルに綱を渡して歩くぜって仲間を集めます。

ネタバレしています。ストーリー上のネタバレは特にないと思いますが、いちおうね。


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ポイント
3D効果さすがですね。これは3Dで見るのがいいとおもう。主人公はだいぶん面倒な人だと思います、そのへんうまくやってたなあ。

もうあたかも自分は素晴らしいことを成し遂げたぜというていで進んでいくわけですが、実際のところ、かなりいろんな人に迷惑をかけているわけで、途中消えたヒッピーが最後出てこなかったあたりなど、ああ、確かにあのヒッピーはやっかいなタイプではあるが、あいつにすら「もう関わりたくねえ」と思われたんじゃないのか? と。


ツイートがネタバレでしたね、すみません。彼女は「今度はわたしが自分の夢を叶える番だから」と去っていく。彼女はフィリップと関わりはじめてから、人前で歌う描写なかったですよね。たんに要らないので描写されなかっただけですけど、彼女なりに思うところもあるはずで。
中見出しに「見えるのは、足元だけ」と書いたのはコレで、フィリップ自分のことしか考えてない。ありがとうとは言う、しかし仲間の意見がどうだったかは、ほとんどない。そう思うとヒッピー逃げるのは非常にわかりやすいとこで。自分も捕まるかもしれない、他人の夢に、どこまで付き合えるか? わたしだったら? 無理ですよ。フィリップが「そういう人間である」というの、決して「良い人」とは描かれないのを、「完全一人称」で描いている、フィリップに感情移入させようとしている。これがね、うまいなあと思います。ほんと、関わりたくはないですね!

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公式サイト。原題:The Walk。フィリップ・プティ原作、ロバート・ゼメキス監督。ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ベン・キングズレー、シャルロット・ルボン、ジェームズ・バッジ・ ...
  • 佐藤秀の徒然幻視録
  • 2016/01/27 11:17 PM
The Walk [CD]1974年。フランス人の大道芸人フィリップ・プティは、当時世界一の高さを誇ったワールド・トレード・センターのツインタワーの間をワイヤーロープ1本でつなぎ、命綱なし ...
  • 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
  • 2016/01/28 12:40 AM
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