たぶん喋ってないんじゃないかなーと想像します。元のインタビューが聞けない中、また私も不十分な経験の中で書きますが。
仕事でいくつかの地域、企業の方とやりとりしている中で、英語にも、カジュアル〜フォーマルまでかなりのグラデーションがあるように感じます(それを敬語と呼ぶかどうかは置いといて)。省略形、助動詞の使い方、主語を省略する、などなど。
下記はビジネスチックで素朴な例ですが、同じ意図でも、先に出てくる方がカジュアルですし、逆に企業対企業の場面とかだと、後ろの方の表現が出てきやすいです。*1
「…したい」〜「…させていただきたい」
丁寧度が低い順に I wanna ... < I want to ... < I would like to ...
「ごめん」〜「申し訳ありません」
Sorry for ... より I'm sorry for ... の方が丁寧だったり。
「…だ」〜「…かもしれない」
何かを伝えるにしても、may「〜かもしれない」でやんわりお伝えすると丁寧な感じです。might だとさらに遠回し度が高まる。
「…できる?」〜「…していただくことはできますか?」
Can you ...? < Could you ...? < Could you please ...? *2
冒頭取り上げられているのはアイアンメイデンでしたが、ロックバンドの人はくだけた表現を使う場面が多くて、その温度感を伝えるために、ああいったタイプの翻訳調が受け継がれているのではないでしょうか。一方、ソフトな表現で話すミュージシャンもいるはずで、そういう時は敬語で訳されるのかもしれません。
でも私も、「〜だよ」「〜だからね」調は、さすがに時代に合ってないような気はするんですけどね…。
(余談)
ここらへんの英語のニュアンスをイメージするのに、個人的にはスティーブ・ソレイシィさんの本がすごく役立ちました。日本語の感覚に丁寧に寄り添って紹介してくれるので納得感があり、かつフレーズ自体がシンプルですぐ使えます。激おすすめ。
CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)
CD付 ネイティブなら日本のきちんとした表現をこう言う 英会話きちんとフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)
あとは昔、大西泰斗さんの「ネイティブ・スピーカーの〜」シリーズもよく読みました。