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人工知能、囲碁プロ負かす グーグル開発のソフト

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人工知能、囲碁プロ負かす グーグル開発のソフト

 米グーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)は、開発した囲碁のコンピューターソフト「アルファ碁」が、ソフトとして世界で初めてプロ棋士を相手に勝利を収めたと、英科学誌ネイチャーに27日発表した。

 囲碁はその複雑さから、チェスや将棋よりも格段にソフト開発が難しいとされるが、AIの新技術で判断力を大幅に高めた。

 記者会見した開発者らは「碁はルールは極めて単純ながら、深遠な複雑さを備えたゲームだ。病気の画像診断など状況判断が必要な場面に応用できる」としている。

 対戦相手は2013~15年の欧州チャンピオンで中国出身のファン・フイ氏。15年10月、プロが公式戦で使うフルサイズの19路盤でハンディなしで5戦、アルファ碁が全て勝った。

 3月に賞金100万ドルをかけて世界トップクラスの一人、韓国の李世●(=石の下に乙)(イ・セドル)九段に挑戦する。李九段は「(AIは)驚くほど強く、進化し続けていると聞いたが、勝つ自信はある」とコメントした。

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