大学入試センター試験が始まった16日夜、京都市左京区の京都大構内で、大麻が取引された疑いがあることが27日、関係者への取材で分かった。大学は試験期間中、夜間も入構ゲートを開けており、男らは車で侵入したという。京大構内に警察関係者が立ち入る際は、大学側への事前通告が原則求められており、監視の目が行き届いていない時間帯が狙われ、受け渡し場所に指定された可能性がある。
関係者によると、近畿厚生局麻薬取締部などが、授受に関わった複数の男の身柄をすでに拘束したという。京大の学生や職員は無関係という。
関係者の説明では、男らは16日午後8時~17日午前0時ごろ、京大の百周年時計台記念館付近で、大麻入りの段ボール箱を授受した疑いがあるという。大阪税関が密輸入された段ボール箱を発見。「泳がせ捜査」の手法で、衛星利用測位システム(GPS)を取り付け、同麻薬取締部が行く先を追っていたところ、構内に現れた男らによる取引を確認したという。
京大は、当日はセンター試験の資料搬入などのため、通常は閉めている大学の車両入構ゲートを開けた状態にしていたという。
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