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 アフガニスタンでぞっとするようなケガを負った若い米兵が、1年以内、いやおそらく数カ月以内に米国では初めての手術を受けることになろう。ペニス(陰茎)の移植手術だ。

 死亡したドナー(提供者)のペニスを使う。メリーランド州ボルティモアにあるジョンズ・ホプキンス大学医学部の外科医によると、術後数カ月で、排尿の機能や外部の刺激に対する反応、さらには性的能力などが回復するだろうという。

 米国防総省の調べでは、2001年から13年までの間にイラクやアフガニスタンで性器を負傷した男性兵士は計1367人いる。その大半が負傷時は35歳未満だった。ほとんどが「IED(即席爆破装置)」と呼ばれる手製爆弾による負傷で、ペニスや精巣(睾丸<こうがん>)の一部ないし全部を失ったケースもある。医師は、「泌尿生殖器傷害」と称している。