【ソウル聯合ニュース】汚職問題に取り組む非政府組織(NGO)「トランスペアレンシー・インターナショナル」(本部ドイツ・ベルリン)は27日、各国の公的部門を対象とした2015年の「汚職指数」を発表した。
韓国の「清潔度」は100点満点中56点で、168カ国・地域のうち37位と前年の43位から順位を上げた。汚職指数は、公的部門の腐敗に関する専門機関のデータなどを反映し、各国の清潔度を数値化したもの。
同NGOの韓国本部はただ、順位が上がったのは調査対象が前年の175カ国・地域から減ったためで、大きな意味はないと説明する。また、指数も前年から1点上がったものの、08年の5.6点(10点満点)以来7年にわたりほぼ改善が進んでいないと指摘した。
昨年は公務員らに対し金品のやりとりを厳しく禁じる法律が制定されるなど肯定的な変化があったとしながらも、自殺した建設会社前会長が政治家に金銭を渡したとされる問題が波紋を呼び、さらには防衛事業をめぐる汚職が発覚し、国民に衝撃を与えたと説明した。
清潔度1位はデンマーク(91点)、日本は18位(75点)。最下位には北朝鮮とソマリア(各8点)が並んだ。