30代の中国人夫婦が、仁川国際空港の保安システムをすり抜け密入国する事件が発生した一方、今月初めには中学2年生の男子生徒が弟のパスポートを持ち、仁川空港の保安検査場や出国審査場を通り抜けていたことが明らかになった。
法務部(省に相当)と仁川空港公社が26日発表したところによると、同行者3-4人と共にミャンマーに向け出国しようとした男子生徒(14)は、今月6日午後5時10分ごろ、7歳年下の弟のパスポートを持ち、保安検査場や出国審査場を通り抜けた。空港の保安検査要員や出入国管理事務所の職員たちが、飛行機の搭乗券とパスポートを比較し、本人確認をする手続きを十分に行っていなかったというわけだ。
このような事実は、約30分後に男子生徒の母親と弟が保安検査を受けた際に明らかになった。保安検査の過程で、男子生徒の母親は、弟が持っていたパスポートと搭乗券が兄のものだったことに気付いた。既に出国審査を終えた男子生徒は、出国審査場の再審査窓口に呼ばれ、母親や弟と共に再び出国審査を受けた。
仁川空港公社の関係者は「保安検査の過程で身元の確認を行う際に未熟な点があった」と釈明した。