スピードスケート:世界ランキング1位李承勲、ユニホーム破れ失格

スピードスケート:世界ランキング1位李承勲、ユニホーム破れ失格

 スピードスケート長距離種目で韓国を代表する選手・李承勲(イ・スンフン、27)=写真=。今シーズンのマススタートのワールドカップ(W杯)ランキングは7位(123点)だ。W杯シリーズで1位を3回(第1戦・第3戦・第5戦)マーク、総合優勝した昨シーズンに比べ成績が伸び悩んでいる。

 指定のレーンがなく、複数の選手が一斉にスタートして順位を決めるマススタートは、昨年6月に平昌冬季五輪(2018年開催)に正式採用された重要な種目だ。李承勲は昨年11月15日、カナダのカルガリーW杯第1戦で失格したためにランキングが下がったが、その失格理由はユニホームが破れたからだったことが分かった。世界1位の選手が小さいユニホームのせいで失格し、ランキングまで下がったというのだ。このため、大韓氷上競技連盟に対して「韓国代表選手に関することの管理もできないのか」と指摘する声が上がっている。

 李承勲のユニホームは同大会当日のスタート直前にファスナー部分が裂けた。李承勲は審判にユニホームを着替えたいと要求したが、試合直前だったため受け入れられなかった。結局、李承勲は0点とされ、ほかの22選手のレースを見守った。

 李承勲のユニホームの上半身部分が避けたのは、小さなものを無理やりに着たためだった。なぜ李承勲は小さなユニホームを持って行ったのだろうか。国際スケート連盟(ISU)は昨年8月にマススタートの規定変更を各国連盟に公示した。試合中にスケートのブレード(刃)が当たってけがをするのを防ぐため、特殊素材のユニホームを着なければならないというものだ。大韓氷上競技連盟は「規定の変更は知っていたが、代表選抜戦が10月末だったので、大会までに特殊な試合用ユニホームを注文できない状況だった」と話した。そのため、日数不足という問題が発生した。1着約400万ウォン(約40万円)という特殊素材のユニホームは、オランダのメーカーで製作するのに2週間かかる。10月30日の韓国代表選抜直後に同連盟はユニホームを発注したが、選手たちは大会出場のため11月7日にカルガリーに向かったことから、出国前にユニホームを受け取れなかった。

 李承勲はカナダでのユニホームを受け取った。サイズは同じだったが、実際に着てみると特殊な試合用ユニホームは通常のユニホームよりも小さかった。あらかじめ試着できなかたことが裏目に出たのだ。同連盟関係者は「我々は綿密で徹底した大会準備ができなかった」と述べた。李承勲は第2戦以降は体に合ったユニホームを着て出場している。

チャン・ミンソク記者
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