はてなブログの今週のお題「20歳」。折角なので自分の20歳を振り返ってみました。
就活にはじまり就活に終わった20歳
僕は地方の短大卒です。短大に入学した年の夏休みにインターン参加、その冬に就職活動、2年生の5月に内定、そして卒業というまさに「就活のための大学生活」を送っていました。
インターンでも本選考でも、自分より年齢が上の人たちと一緒になる機会が多くあって、たじろいでしまったりうまくやれなかったりすることもありましたが、慣れていくうちに「年齢とか学歴って関係ないんだな」と感じるようになりました。この経験が今でもすごく役立っています。
男子の短大卒枠はないと断られた
就活は東京と決めていました。東京で働くことに高校の頃から憧れていて、大学進学で東京に出ようと考えていたものの家庭の事情で止む無く諦めることとなり、就職では必ず東京に行くと心に決めてました。
夏休みにはバスに乗ってアヴリル・ラヴィーンを聞きながらルンルンで就活上京する意識の高さ。都内で就活する自分イケてるぜoh yeah !みたいな感じでした。
しかし秋になり、本選考に入った段階で現実を思い知らされることに。募集に「短大卒枠」がほとんど無く、あっても「女子」にしか適用されない。卒論で男女差別について書こうかと思うくらいに「女子専用採用枠」と化していた短大採用。
聞くところによると都内には男子が在籍する短大がないらしく、短大枠自体はあるものの、基本的に女子枠となっていて前例がないとのこと。
前例がない...全然理由になってないじゃん男子の短大あるわけだしと突っ込んだら今度は年齢を引っ張り出してきて「男子で20歳だしねぇ」なんて言われる始末。面接中に「お酒飲める年だっけ?」とか聞かれ、しょーもない面接官とやるせない状況に就活の大変さを味わいました。
最終面接で一緒になる人に見下される
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とはいえ、やるしかないので色々な企業に連絡してひとまず会ってもらうことだけに全力を注いだわけです。
中には学歴なんか気にしないと快く会ってくれて、最終面接まで進めてくれたり、わざわざ枠を作って採用フローに乗せてくれたりする企業もあって、世の中まだまだ捨てたものじゃないと思いつつ、同時にその期待に応えないといけないプレッシャーも感じてました。
普通の面接では四大生に劣ると考え、面接の前に5分もらい「僕だったらこの会社をこうします」というプレゼンテーションをしたり、実際にサイトを作って、ちょっと時間ください!って言ってデモを流したり、若さもあって結構自由にやってました(今思うと怖くてできないけど)。
最終面接や説明会で一緒になった上位校の学生に「どこの大学なんですか?」って聞かれたとき「◯◯短期大学です」って答えた瞬間、聞いてきた人以外まで「え?どこそれ?」みたいにどよめいたり、笑われたり、同じ就活生からも「え、短大枠とか無くね?」みたいなこと言われたりもしました。
でも最終面接まで来てるってことは評価ラインをクリアしてるわけだし、むしろ四年間勉強して短大と同じレベルならそっちこそ笑いモノじゃんとか強がっていましたが、初めて上京して、毎日一人でホテルに泊まって志望動機を書くような先の見えない就活で、短大卒を馬鹿にされる状況に耐えられるほどメンタルが強いわけもなく。帰りの夜行バスとかで泣きそうになることもありました。このCM見るとマジで泣けてくる。
でも無事に内定はもらえた
最初に内定をもらったのは桜が満開の市ヶ谷で会社説明会が終わったあとのとき。行きたかった企業から電話で言い渡されました。このときは嬉しかった。
短大卒ということもあってか、ほかの人より選考フローが長かったりもしたけど、無事に内定がもらえた。最終的には日系大手3社と外資1社からも内定をもらうことができました。東京で就活した20歳。本当にいろんなことが学べました。
柔軟に対応してくれた各社は、今現在でも大きく成長している企業になっています。やはり学生に対する対応ひとつとっても、柔軟にできる企業が伸びていくんだなと今振り返って感じています。
就活は辛いけど頑張りましょう
都内での就活の話を延々書いておいてあれですが、僕は最終的に地方の中小企業に就職しました。就活をする中で、企業名ではなく、一緒に働きたい人か、職場にはどんな人がいるのか、何をしたいかみたいなことを重視した結果、この選択をしました。
これが成功か失敗かはわかりませんが、後悔はしていないし、すごくいい経験ができたとおもっています。この会社を退社後、リクルートへ入社して東京へ出てきました(今はベンチャー企業で働いてます)。
就活は理不尽なことや辛いことが多くあります。しかもそれがみんな同じものではないため、不安になることも多くあります。
でも、見てくれている人は絶対います。自分を信じてやるしかありません。むしろ自信がなさそうな人や不安そうな人を採用したいと思う企業はいませんよ。
それでは最後にお聞き下さい。SMAPで「世界に一つだけの花」(意味深)
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