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 大阪維新の会の小林由佳・堺市議(38)が配っていない政策ビラの配布代金などを政務活動費から受け取った問題で、竹山修身市長は27日、小林氏が市から政活費を詐取したなどとして、小林氏に対する詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使容疑の告訴状を大阪府警に提出し、発表した。告訴内容は政策ビラなど広報広聴費に関するものと説明したが、詳細や被害額は明らかにしなかった。

 竹山市長は会見で「他に例をみない不適切な支出で対応は悪質。説明責任も果たしていない」と述べた。一方、小林氏は取材に「告訴状を見ていないのでコメントできないが、政活費を詐取した事実は全くない」と反論している。

 この問題は、小林氏が未配布の政策ビラの印刷・配布代金などを政活費で受け取ったとして昨年、市内の男性が住民監査請求を実施。市監査委員事務局は昨年10月、監査対象となった1040万円全額について支出が証明できないと指摘。小林氏はこのうち406万円を返還している。