こんな時間にジュ〜ジュ〜おいしい音を立ててすいません!こんばんは中井貴一です。
ふっくらおいしそうなハンバーグ。
これ週に一度のお楽しみ。
とある工房のまかないランチなんだとか。
作っているのは女将の啓子さん。
休憩は1時ちょうどから。
だからまかない作りもきっちり時間厳守!危ない危ない…話しててよかった。
実は啓子さんかなりおっちょこちょいとの情報が…。
ごはんを炊かにゃサラメシは食えぬ!どうかまかない無事に出来ますように。
皆さん壺屋焼ってご存じでしょうか?琉球王朝から300年以上続く沖縄伝統の焼き物の一つ。
那覇市内の壺屋地区は昔から良質な土に恵まれたため腕利きの職人が数多く集まったといいます。
啓子さんはその壺屋で6代続く焼き物工房の女将さん。
開店前ギャラリーに飾る花を生けるのが啓子さんの日課。
こんな感じかな。
啓子さんですか?この壺屋地区でも最大規模を誇るこちらの工房。
現在従業員は28人。
こちらが啓子さんの夫であり工房の六代目…聞けば終戦以降那覇市内の壺屋焼工房は年々減少。
正直食べていくのがやっとという時代もあったそうです。
しかし20年ほど前分業制にした事で作業効率が上がり生産力もアップ。
現在は会社組織として製造から販売まで一貫して行っています。
そんな工房には既に後継者も。
息子の尚平さん自ら「俺が七代目になる」と志願したんだそう。
息子の尚平さんでさえ知らないという女将の仕事。
毎週水曜日はこんな事になっていました。
え〜っと新米じゃないからこんなもんでいいでしょうね。
よしオッケーです。
この日は週に一度のまかない作りの日。
職人の体調管理は女将の仕事。
義理の母からそう教わったのは35年前。
当時は住み込みの職人さんのために毎日3食。
啓子さん一日のほとんどをこの台所で過ごしていたんだそうです。
そして時代の流れとともに現在は週に一度だけまかないランチを作るスタイルに。
ボケ防止…なんて言っていますが啓子さんにとって水曜日のランチ作りは直接職人さんたちの役に立てる週に一度の大切な時間。
支える仕事女将のやりがい。
さあ!メインのハンバーグ作りに取りかかります。
何たって28人分!あれ?ああっ!あっ!なんとつなぎのパン粉と間違えて生のお米を入れちゃいました。
まずいねこれ!はい確かにまずい!つなぎにね炊いたごはんを入れるとかは聞いた事もなくない…生の…混ぜちゃうのかい!混ぜちゃってるよおい!焼い…焼いちゃうのか!焼いちゃってるよ!もう知〜らない。
さあランチタイムまであと僅か。
週に一度のまかないの日はスタッフみんながちょっと早めに駆けつけ配膳のお手伝い。
あっという間に自宅のリビングが職人用の食堂に早変わり。
これが本日のまかないサラメシ。
自分たちが作った器で食べるのがこの工房の習わし。
使い心地を確かめながら頂きます。
メインの生米入りハンバーグも見た目はいい感じ。
アーサー汁もおいしそう。
じゃあ頂きます!
(一同)頂きます!週に一度いつものようにランチを囲む。
これは啓子さんにとってそして工房にとっても大事なひととき。
食べちゃった〜。
3時間かけて作ったまかないもたった10分で完食。
でもよかったですね啓子さん。
あの生米入りハンバーグどうやら誰にも気付かれてない!へへへ!完璧だって!おいしかった!はいごちそうさま!ごちそうさまです!週に一度のまかないランチ。
啓子さんごちそうさまでした。
…と思ったんですがいやねまかないは週に一度でしょ。
だったらふだんは皆さんどんなランチを食べてるのか気になっちゃって…。
お弁当が多いらしいんです。
せっかくなのでのぞかせてもらいました。
(一同)頂きます。
まかないのない日はギャラリーの裏手にある事務所で職人も事務スタッフもみんなでランチ。
埼玉県から来たという鯉沼さんはいつも大きなおにぎりを2つ。
妻が握ってくれたという一つ1合のおにぎり。
その中身は…。
実家から送ってもらってるという自家製梅干し。
ふるさとの味をしっかりとかみしめて!こちらは啓子さんの長女…
(取材者)結構ギッシリ…。
おかずだけに見えますが…ほらね。
下にはごはんがギッシリ。
タレがしみたごはんがたまらないんだそう。
続いてはちょっと珍しい…暑い時に…
(取材者)温めずに?窯をたくので工房内は40度以上の暑さになるんですって。
女将も言っていました。
職人は体が資本!モリモリ食べてたくさんいい作品作って下さいね〜!ごちそうさまでした。
日本に生まれた幸せを頬張ろう。
僕らにはおいしいおにぎりがある。
おにぎりの数だけ働く元気。
富士山を間近に望む…ベッド数およそ300床を備える病院の一角に小さな保育施設があります。
職員のための院内託児所です。
おはようございま〜す。
おはようございます!朝8時子どもと一緒にやって来るのはさまざまな医療スタッフ。
預けたらそのまま持ち場へ。
こちら入って4年目の保育士…10年前に開設されたこちらの託児所。
今3歳未満の乳幼児16人を世話しています。
地元の短大で保育を学び卒業後ここに就職した貴美さん。
救急外来もある病院なので時には休日や夜間に子どもを預かる事もあるといいます。
今日も子どもたちとランチ。
出てきたのはそうおにぎり。
子どもたちの食事の世話をしながら片手で食べられるよう皆さんお昼はなるべくおにぎりでと申し合わせているんですって。
かみ切りやすいようのりは巻かずに。
さて貴美さんのおにぎりは?そう時計!時計です。
包んだラップに手描きのイラスト。
聞けば貴美さんのおにぎりは毎日イラスト付き。
はてさてこれには一体どんな訳が?それでは「おにぎり百景」。
山梨の保育士さんの仕事場でこんなおにぎり見つけました。
イラストおにぎりの作者がこちら…最初は貴美さんが握っていましたが半年でギブアップ。
「お母さんお願い」と頼まれたとか。
具は毎日でも飽きないからと塩昆布が定番。
いやそれにしても盛りますね〜。
そして真っ白なおにぎりに向かい…敏子さん何やらサラサラサラ〜ッと。
本日のイラストはウサギ。
でもただのウサギではありません。
敏子さんお得意のシリーズものだとか。
ウサギの前の日は懐中時計。
その前の日は帽子屋さん。
さあお分かりですか?正解は…ちょっと難しかったですかね。
ねえ何やってんでしょうね。
子どもたちのため?娘さんのため?いいえこれは敏子さん自身の朝の遊びなんですって。
毎朝毎朝思いつくままに…。
はい貴美さんのお弁当。
今日はウサギのおにぎりです。
おっ。
何だ?ウサギ!正解!母の小さな楽しみは毎日子どもたちにもつきあってもらって…。
最初はちょっとした思いつきだけのシンプルなイラスト。
それがいつしかシリーズものに。
3年の間に母の絵心も磨きがかかっているんだとか。
いきなり確か桃とかを描いてきて実はただの桃じゃなくて次の日は桃太郎が描いてあってあの桃は「桃太郎」の桃でしたとか。
これ気付くかなっていう母親自身が遊んでるとこがあるんじゃないかなって。
作る人が楽しい。
だから食べる人もおいしい。
明日は何のおにぎりでしょうね。
皆さんにも自慢のおにぎりありませんか?是非教えて下さい。
続いては時代の最先端を走るある職業の方たちのサラメシ。
住宅街のとある一軒家が彼らの仕事場のはずなんですが…。
いらっしゃったよ一人。
お昼どきだっていうのに静かですね。
「おはようございます」ってもうお昼ですよ。
現れたのは二十歳から25歳の若者たち…って皆さんこれどう見ても寝起きですよね。
ほら見事な寝癖。
完璧に寝起きだ。
なんと皆さん仕事のためこの一軒家で共同生活。
一年中寝食を共にしてるんだとか。
早速そのお仕事を拝見。
カチャカチャカチャ…あのこれね仕事中にサボってる訳じゃないんですよ。
れっきとしたお仕事。
毎日ゲームをする事で給料をもらってる彼らの正体は…ゲームをするだけでどうやって稼ぐのかって?何で共同生活してるのかって?ちょっとディープな世界のぞいてみましょう!あの私ゲームはちょっと縁遠いんですけど調べてみたらすごい事になってたんです。
アンニョンハセヨ〜!
(歓声)ちょっと見てこの盛り上がり!おととし韓国のワールドカップスタジアムで行われたオンラインゲームの世界大会の様子。
その優勝賞金を聞いてビックリ!100万ドル!日本円にして1億円以上ですよ!世界で7,000万人以上がプレーするというこのゲーム。
5人一組の2チームが対戦し敵の本拠地を先に破壊すれば勝ちというチームスポーツのようなルール。
世界中にプロのチームが存在し優勝を目指す姿はさながらアスリートの世界。
そのムーブメントはついに日本にも。
そう先ほどの彼ら。
この世界大会での優勝を目指して結成されたプロチームなんです。
チームを作ったのはこの方…それだけの思いですね。
もともと大手企業の営業マンだった梅崎さん。
趣味で始めたこのゲームの競技としての面白さとビジネスの可能性に引かれ去年脱サラ。
チームを運営する会社を立ち上げました。
自らはマネージャーという裏方。
まず取り組んだのは国内のトップ選手集め。
そして四六時中ゲームで切磋琢磨できる環境作り。
当たった当たった…!あっ!待って…。
飛んでる飛んでる…。
世界を目指す彼ら。
大会がない日はこうしてインターネットを通じ海外の強豪チームと練習試合の日々なんだそう。
梅崎さんによればプロチームが共同生活を送るのは世界では当たり前。
とはいえですよ屋内で男だらけで一日中ゲーム漬けってさすがに気がめいったりするんじゃ…なんて思うんですけどね。
まあ極端な話…まあ例えるならば。
極端な話ですけど。
ごめんなさい変な事言いました。
もう返ってくる言葉がアスリート!選手が腕を磨く一方で梅崎さんは日々チームの資金獲得に奮闘。
元営業マンの腕を生かし企業とスポンサー契約を結ぶ事で選手たちの生活を支えています。
実は梅崎さんもかつては国内屈指の実力を誇る選手でした。
年齢的に選手としてのピークを過ぎた今次の世代にはゲームだけに集中できる環境を作ってあげたい。
だからチームにはこんなスタッフも。
タワー下にいるなって見えた瞬間にもう二人ダブルTPでここで挟む相手を。
OK?何言ってるかさっぱり分からない。
でもこれ戦略会議の真っ最中なんですって。
なんと専門のコーチまでいるんです。
いや本当プロスポーツのチームみたい。
更に極め付けがこちら!はいきました。
専属調理スタッフ。
3食のまかない作りを託されている松尾さん。
調理師免許を持ち自らもゲーム大好き!だから料理にもこだわりが…。
彼らがプレーするゲーム。
試合は長い時で3時間以上かかる事も。
脳が大量に糖分を消費するからと炭水化物の摂取が欠かせないんだそう。
だから味付けもちょっと濃いめに仕上げて…。
うわっおいしそう。
こりゃ確かにごはんが進みそうだ。
チキンカツにはチーズ入りも加え飽きがこないようにという気遣いも。
時刻は既に夜7時。
でも昼から活動を始める彼らにとってはまさにこれがサラメシ!
(一同)頂きます。
あっうまい!食事の時間は必ず一緒に過ごすのがチームのルール。
同じ釜の飯を食べて選手同士が語り合う。
これも勝利につながる大事なひととき。
ゲームになにもそこまで…なんて思うかもしれませんがこんな光景が当たり前になる日が来ると梅崎さんは言います。
(梅崎)プロが出来る前って。
(梅崎)それと全く同じだと思ってるんで…特にこの1年2年でと。
去年2月から始まった共同生活。
迎えたシーズンは国内で見事優勝。
しかし世界大会予選で敗退。
惜しくも本選には届きませんでした。
日本ではまだ産声を上げたばかりのプロゲーマー。
でも彼らが憧れの存在になる日がいつか来るんでしょうね。
時代の足音を感じるまかないランチごちそうさまでした!それでは今日はこの辺で。
お相手は中井貴一でした。
2016/01/25(月) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
サラメシ[字]
沖縄の焼き物工房。おかみが作る週一度のまかないで和気あいあい。▽おにぎりのラップに描かれた母のメッセージ▽世界大会を目指し共同生活するプロゲームチームの昼ご飯。
詳細情報
番組内容
沖縄伝統の焼き物、壺屋焼(つぼややき)工房では、おかみが作る週に一度のまかないをスタッフみんなで和気あいあいと。▽おにぎり百景は、託児所に勤める保育士の母が作る大きなおにぎり。包むラップに描いたイラストは母のメッセージ!?▽オンラインゲームの世界大会を目指すプロゲーマーのチーム。選手たち、スタッフともに、ひとつ屋根の下で共同生活。専属調理スタッフが作るまかないは、チームの皆で一緒に味わいます。
出演者
【語り】中井貴一
ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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