NHKニュース7 2016.01.25


沖縄で。
すごい、雪だ!
鹿児島で。
この冬一番の非常に強い寒気の影響で、記録的な寒さに。
各地で被害が相次ぎました。
こんばんは。
ニュース7です。
まずはこちらです。
これはけさの全国の気温分布です。
午前5時には、氷点下を示す白や紫色が、このように全国に広がりました。
本当にけさは底冷えするような寒さでしたよね。
もう私も、ありったけの布団掛けて寝てるんですけども。
それでちょうどいいかもしれません。
それでも寒い。
この冬一番の非常に強い寒気が流れ込み、西日本を中心に、記録的な寒さとなりました。
各地で事故や立往生などが相次ぎました。
きょうも日本海側を中心に降り続いた雪。
慣れない積雪。
雪かきの道具は、掃除用のブラシです。
積雪が、統計を取り始めて最も多い17センチまで達した長崎市では、けさ、すべての公共交通機関が運行を見合わせました。
そこで忙しくなったのが。
長崎市のタクシー会社の配車センターに来ています。
お聞きのとおり、電話が鳴りやまず、担当者は対応に追われています。
100台以上のタクシーがありますが、空車がかなり少なく、配車の依頼を断らざるをえないということです。
スリップなどで道路が塞がれ、動けなくなる車が相次ぎました。
愛媛県八幡浜市の国道では、車21台が丸1日にわたって立往生しましたが、午後になってようやく解消されました。
さらに九州では断水も。
佐賀県では水道管が破裂するなどして、およそ1580世帯が断水し、一部は復旧の見通しが立っていないということです。
そして鹿児島市の動物園では、思わぬ影響が。
雪の上に足跡が残ることまでは、彼女は気付かなかったようです。
雪の上についた小さな足跡。
この雌のアライグマのものです。
今月21日に展示場を逃げ出していましたが、雪に残った足跡をもとに、きょう、飼育員が捜し出しました。
日本の上空に流れ込んだ強い寒気。
沖縄本島でみぞれが降り、気象台は、初めて雪が観測されたことになると発表しました。
さらに、南の台湾でも記録的な寒さとなっています。
気象庁によりますと、ふだん、寒気を北海道などに流れ込ませる偏西風が、今月18日ごろから、日本付近で南へ蛇行。
九州や四国が強い寒気に覆われました。
各地で被害が相次ぎました。
鳥取県日南町では住宅の裏山が崩れ、88歳の女性が死亡し、2人がけがをしました。
鳥取県によりますと、住宅の裏にある水路が、雪でせき止められて水があふれ、土砂崩れが起きた可能性があるということです。
仙台市青葉区の住宅では、介護施設の送迎用のワゴン車が、道路から3メートル下の駐車場に転落し、乗っていた90代の女性が死亡しました。
現場は、下り坂が折れ曲がっている場所で、警察によりますと、路面は雪で滑りやすくなっていたということです。
雪と寒さで、農作物にも影響が出ています。
島根県飯南町では、農業用ハウスが雪の重みで壊れました。
野菜は去年から暖冬で安値が続いていましたが、きょう発表された、来月1日から10日までの東京都中央卸売市場の卸売価格の見通しでは、ことしに入って、全国的に雪や気温の低い日が続いて、出荷が減ると見込まれることから、主な野菜16品目のうち、キャベツや白菜、レタスなど6品目で、値上がりする見通しです。
気象庁によりますと、冬型の気圧配置は次第に緩んでいますが、日本海側を中心に、このあとしばらくは雪が降りやすい状態が続き、あす朝にかけて、広い範囲で氷点下の厳しい冷え込みが続く見込みです。
気象庁は、道路の凍結や雪による交通への影響、それに積雪の多い地域では、雪崩や屋根からの落雪などにも注意するよう呼びかけています。
一方、気象庁がきょう発表した3か月予報では、赤道付近の海面水温が平年より高くなる、エルニーニョ現象の影響で、日本付近は、来月以降、寒気の流れ込みが弱い状態が続き、来月から4月にかけての気温は、東日本と西日本、沖縄・奄美で平年より高く、北日本でも平年並みか、平年よりも高いと予想されています。
北日本を除いて、春の訪れは早くなる所が多そうです。
次です。
大相撲初場所で、日本出身力士として10年ぶりの優勝を果たした大関・琴奨菊。
いろんな人と出会って、相撲と向き合えるようになったと、初優勝を振り返りました。
そのいろんな人。
個人契約のトレーナーによる体幹を鍛えるトレーニング。
スポーツ心理学の専門家から取り入れた、決まりのこのポーズ。
そして、結婚して間もない妻、祐未さんの支えです。
琴奨菊は春場所に向け、綱取りへの意欲を高めています。
大勢の報道陣に囲まれた大関・琴奨菊。
初優勝を果たしました。
ふるさとから祝福の声が。
がぶって、がぶって、頑張ってください。
スポーツ庁の鈴木大地長官も。
これ、こうやるやつですよね。
そんな琴奨菊も、これまでたびたび、けがに泣かされてきました。
負け越すと大関から陥落する角番を5回経験。
安定感のなさを指摘されてきました。
きょうの会見で、初優勝にはさまざまな人の支えがあったことを明かしました。
まず、個人契約のトレーナーの存在が大きかったといいます。
塩田宗廣さんです。
ダンベルを持ち上げて、体の軸、体幹を鍛える練習に、2人で取り組んできました。
はいはいはい、いける、いける。
その結果、琴奨菊は、前に出る圧力に磨きがかかり、初場所、3人の横綱を破り、優勝につながったといいます。
また、琴奨菊は、プレッシャーを克服する対策にも取り組んできました。
学んだのは、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手でおなじみの、ルーティンと呼ばれる動きです。
琴奨菊は、スポーツ心理学の専門家を訪ね、どんなときも平常心で取り組みに臨む動きを考えました。
そして生まれたのが、取り組みの前、大きく深呼吸して、体を反り返らすこのルーティン。
本人いわく、フィギュアスケートのイナバウアーならぬ、琴バウアーです。
そして、この人の支えが大きかったといいます。
妻の祐未さんです。
アパレル関係の仕事をしていた祐未さん。
琴奨菊とは1年半の交際を経て、去年7月、結婚しました。
そんな祐未さんのために、琴奨菊は、相撲に負けた日は懸賞金を渡せないとして、代わりにケーキを買って帰ったといいます。
佐渡ヶ嶽部屋の近くにあるケーキ店の女性は。
琴奨菊は、春場所で綱取りに挑みます。
きょう開かれた横綱審議委員会は琴奨菊について、次の春場所でも優勝すれば、横綱に推薦されるが、準優勝の場合は、相撲内容も問われことになるという認識を示しました。
日本出身力士として、10年前に優勝した、元大関・栃東の玉ノ井親方は、琴奨菊の横綱の可能性について、次のように述べました。
天皇皇后両陛下は、あすからフィリピンを5日間の日程で訪問されます。
日本との国交正常化からことしで60年。
両陛下は歓迎行事などに出席して、国際親善に努める一方で、太平洋戦争の戦没者を追悼する、日本政府の慰霊碑を初めて訪ねられます。
歓迎ムードが高まるフィリピン。
マニラ国際空港から続く通りには、およそ8キロにわたって、両国の国旗が掲げられました。
両陛下を歓迎する横断幕も掲げられています。
両陛下は、あす羽田をたって、フィリピンの首都マニラに入られます。
あさって、歓迎の式典や晩さん会など、国賓としての公式行事に臨まれます。
そして29日、初めて訪ねられるのが、日本政府がマニラ郊外のカリラヤに建てた太平洋戦争の戦没者のための慰霊碑です。
亡くなった兵士たちの銃剣や水筒などの遺品が納められています。
太平洋戦争で、最も苛酷で悲惨な戦場の一つとされるフィリピン。
戦争末期、日本軍とアメリカ軍による激しい戦闘などで、日本側だけで50万人余りが命を落としました。
フィリピン人の犠牲者も100万人以上にも上るといわれています。
両陛下は昭和37年、フィリピンを皇太子夫妻として訪問されています。
戦争で犠牲になったフィリピン兵の墓を訪ねたり、夫を亡くした女性たちに会われたりもしました。
日本に対する厳しい感情も残る中での訪問でした。
このとき、両陛下と懇談した家田昌彦さんです。
当時は日本人留学生で、今もフィリピンで暮らしています。
あの訪問が、両国の関係に大きな役割を果たしたと感じています。
両陛下は、以前からフィリピンを再び訪ねたいと考えられていたということです。
戦後60年には、太平洋戦争の激戦地、サイパンを。
そして去年、念願だったパラオへの訪問を果たし、戦没者の霊を慰められた両陛下。
カリラヤの慰霊碑も、両陛下の意向を受けて、訪問先に加えられました。
前の侍従次長の佐藤正宏さんは。
伝説の女優と呼ばれ、95歳で亡くなった原節子さん。
こちらは、原さんが31歳のときに公開された映画の映像です。
これより15年前、原さんが16歳のときに出演した映画のフィルムが残されていたことが分かり、劣化したフィルムの一部が復元されました。
復元された映像では、どのような表情を見せてくれていたんでしょうか。
こちらが、復元された映像です。
原節子さんが16歳のときに出演した映画、検事とその妹の一部です。
検事になった兄と、原さん演じる妹との絆を描いた作品です。
映像はおよそ10秒間。
裁判所の傍聴席と見られる場所で、原さんが着物姿で座っています。
ひときわ存在感のある原さん。
うーん、好きとか嫌いじゃないのよ。
昔から一番よく知ってるし。
このあと出演した別の映画をきっかけに、大スターとなります。
しかし、スターになる前のフィルムの多くが、失われています。
今回復元された映像について、専門家は。
フィルムは劣化が激しく、少し触れただけでも崩れる状態となっていました。
NHKなどが、最新のデジタル技術を用いて修復。
表情すら読み取れなかったコマは、前後のデータを生かし、汚れや傷を取り除きました。
10秒間のシーンの復元に、1週間余りかかったということです。
ことしの春闘が事実上、スタートしました。
焦点は賃金の引き上げです。
大手企業の月額の賃金の引き上げ額は、平均でおととしは、前の年より7370円。
そして去年も、政府の強い要請などがありまして、8235円。
大幅な賃上げが2年続けて実現しました。
さあ、ことし、3年連続の賃上げは実現するんでしょうか。
経団連と連合のトップらが考え方を説明し、事実上スタートしたことしの春闘。
経団連は、基本給を引き上げるベースアップにはこだわらず、年収ベースで去年を上回る賃上げを呼びかけています。
一方、連合は、ベースアップに相当する賃上げにこだわる考えです。
ことしの春闘について、NHKは主要な企業100社を対象に、アンケートを行いました。
なんらかの形で賃上げを検討するか尋ねたところ、検討すると答えたのは54社で、去年の同じ時期の同様のアンケートより、17社減少しています。
このうち、ベースアップを検討している企業は、合わせて18社で、40社だった去年から大幅に減少しています。
ことしは賃上げに慎重な企業が増えていることがうかがえます。
2年連続でベースアップを実施した、ファミリーレストラン最大手のすかいらーくです。
しかし、ことしの春闘に向けては、ベースアップは検討するものの、去年の水準を上回るのは難しいと考えています。
来年4月に導入されることになっている消費税の軽減税率の対象から、外食が外れたことや、人材確保のために、パートなどの時給を引き上げざるをえない可能性も高いためです。
去年の夏以降、需要が伸び悩んでいると感じているからです。
一方、2年連続でベースアップに踏み切る企業もあります。
都内の金属加工会社は、ことしも平均で2000円、上げることにしました。
若手社員を定着させるためには、思い切った賃上げが必要だといいます。
ことしの春闘について、専門家は。
ニュースを続けます。
甘利経済再生担当大臣の事務所が、建設会社から現金を提供されたなどと報じられたことを巡って、自民党と民主党の国会対策委員会の幹部が会談しました。
この中で、民主党の安住国会対策委員長代理が、甘利大臣は今週中に事実関係を説明すると言っているが、遅くともあさってまでに、みずからが関与していないか説明がなければ、新年度・平成28年度予算案の審議には応じられないと述べました。
これに対し、自民党の佐藤国会対策委員長は、鋭意努力したいと述べ、あさってにも甘利大臣が調査結果を説明する方向で、政府側と調整を進める考えを示しました。
テニスの全豪オープン。
錦織圭選手は、あす、日本男子84年ぶりの準決勝進出をかけて、世界王者に挑みます。
錦織選手、ここまでの4試合で1セットしか落とさず、好調です。
準々決勝の相手、ジョコビッチ選手は世界ランキング1位。
錦織選手には、おととしの全米オープンで敗れてからは、4連勝中と、絶対的な強さを誇ります。
きょうの練習では、王者の攻略に向け、相手が錦織対策として取り入れている、高く弾むサーブへの対策を、入念に確認。
ストロークが持ち味の2人だけに、マイケル・チャンコーチの指導の下、打ち合いを想定して、鋭いショットを左右に打ち分けていました。
錦織選手、全豪オープンの日本男子では、1932年の佐藤次郎さん以来、84年ぶりのベスト4がかかります。
注目の一戦は、あす、日本時間の午後5時15分以降に行われます。
サッカー男子23歳以下の日本代表が戦うオリンピックアジア最終予選。
あす、イラクとの準決勝に勝てば、6大会連続のオリンピック出場が決まります。
準決勝に向け、本格的に練習を再開した、日本代表。
緊張感を漂わせながら、体を動かす選手たち。
攻撃練習では素早くパスをつなぐ形などを確認しました。
3日前の準々決勝では、延長戦で途中出場の豊川が、ゴールを挙げるなど、チームの総合力で勝利をつかみ、オリンピック出場まであと1勝としました。
準決勝イラク戦は、あす午後10時半、キックオフです。
気象情報です。
まだ各地、雪が残っている中、あすの朝も多くの所、氷点下の冷え込みです。
路面の凍結には十分にお気をつけください。
そして今後の雪の降り方です。
あすはこの高気圧が、西から張り出してきますので、雪の降り方、きょうよりは弱まる見通しです。
さらに、その先もこの高気圧は、日本の南へと張り出す見通しです。
こうなりますと、高気圧の縁を回るようにして、日本付近には暖かい空気が流れ込みやすくなります。
この先の予想最高気温、見てみます。
(橋本)スクリーンに映し出される原節子さんは2016/01/25(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▼西日本中心に記録的寒さ・各地で影響・被害▼初優勝の琴奨菊・快進撃はなぜ▼両陛下あすからフィリピン訪問▼原節子・幻の映画が復元▼賃上げは?春闘事実上スタート

詳細情報
番組内容
▽日本と世界のきょう ▽ニュースの背景 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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