生字幕放送でお伝えします
真っ白でふわふわの毛の羊。
見てるだけでほっこり。
なんだか温かい気持ちになりますよね。
実は、この羊ミルクを搾るための羊なんです。
こちらが、そのミルク。
やぎのミルクはよく聞きますが羊のミルクなんです。
徹さん、羊のミルク飲んだことありますか?
そう言われてみるとやぎはあるけど羊はどうだったかな珍しいですよね。
実際に飲んでみたいと思います。
とっても濃厚でちょっと生クリームに近いような感じですかね。
それだけで生クリームに近い感じ濃厚なんだ。
濃厚でとってもおいしいです。
実はこの羊のミルク牛乳の約2倍の脂肪分やたんぱく質が含まれてるんですよ。
栄養素がたっぷりなんです。
雪がちらちらと舞ってきました。
こちらは北海道北部美深町仁宇布
(にうぷ)地区ですこちらの地域には農家、民宿の経営者そして、主婦たちが集まって観光客に羊にまつわるさまざまな体験を楽しんでもらってるんです。
こちら、地元の人たち。
集まっていただきました。
いろいろあるんですよ。
羊のミルクで作ったグルメを味わったり羊毛を使ったすてきなファッションを楽しむなどきょうは羊と触れ合いながらこの地区の魅力…。
なんか、いましたよ。
頭のてっぺんから羊が大好きだという方も1名いらっしゃいます。
今、何度ぐらいですか?
今、氷点下12度。
一面、真っ白な雪です。
積もってるところはところによっては2m以上積もっています。
こちらは北海道北部の美深町ですけども旭川空港から車で2時間半ほどです。
60人ほどが暮らす小さな集落美深町の仁宇布地区です。
夏は涼しく冬は寒い、冷涼な気候が飼育に適しているということから羊の生産が盛んです。
現在、3軒の農家でおよそ600頭の羊を飼育しています。
そのうちの一軒にお邪魔しています。
ここの羊は見学が自由なんです。
今回は畜舎の中にいる羊の様子を見せていただきたいと思います。
冬は羊たちにとって大切な時期なんです。
もう大きな牧草があり中にずっと入っていきますと声が聞こえてきました、徹さん。
こちらには24頭の羊がいるんですよ。
元気よく餌を食べています。
そして、あちらで作業をしているのは田中孝幸さんです。
羊のいる風景にひかれて9年前、埼玉から夫婦で移住して来ました。
この季節は羊たちにとって大切な時期。
冬から春にかけて羊は出産のシーズンなんです。
近くの牧場では一足先に子羊が生まれました。
この地区で羊を飼育して30年になる松山農場です。
先月から羊が生まれ始めました。
見てください撮影の前日に生まれた子羊です。
かわいいですね。
一頭のお母さんから生まれる子羊は2頭から3頭。
体長はおよそ40cmから50cm。
まる、ぬいぐるみのようですね。
子羊を生むと、すぐに濃厚で栄養たっぷりのミルクを出します。
この牧場ではミルクを殺菌、瓶詰めにして販売しているほかクリーミーな味わいのヨーグルトに加工、販売しています。
一方、こちらは農場で経営している民宿。
ここで出される料理にも羊のミルクは大活躍。
アツアツのグラタンは宿泊客の人気メニューです。
冬の寒さが続く羊の牧場。
元気に子羊たちが育つように農家の方たちは見守るのに忙しい毎日です。
先ほど私、言いましたが外での放牧は見学自由ですがやはり中の畜舎は、きょう特別に見させていただいてるんです。
そして、田中さんもここで牧場を始めるときには松山農場から羊を譲っていただいたり土地を世話していただいたり地域の方々にも応援してもらってるんですよね。
埼玉県からわざわざいらしたんですね。
移住してきたんです。
魅力たっぷりの地区なんですけど外に出られないこの時期にお母さん羊がストレスなく快適に過ごせるように畜舎も工夫されているんですよ。
その思いやりの一つが天井をご覧ください。
天井が高いのが分かりますかね。
天井、高くしてるのは新鮮な空気を循環させるために天井が高い造りになっています。
天井には明かり取りの窓を設けており、畜舎の中が暗くならないようにしています。
畜舎の中で日ざしがさすところに集まっているんですね。
こうした工夫が凝らされた畜舎なんですけども地元の人たちに手伝ってもらって建てたということなんです。
皆さんの力があって皆さんに支えられているんですね。
そして、この施設の羊たちの世話で忙しいのが餌の準備なんです。
妊娠中はさらに食欲旺盛で通常の倍以上の栄養が必要になってきます。
思いやり2つ目なんですけど羊が食べやすいように牧草を細かく切って与える作業があるんです。
実際に田中さんにやっていただきたいと思います。
これがカッターです。
このカッターで牧草を食べやすい大きさに切っていきます。
ざっくざくという音聞こえますでしょうか。
簡単そうに見えて重労働ですね。
なかなか大変な作業に見えますが。
この牧草なんですけど牛も食べますけど牛は切らなくていいんですけど羊の場合こうして短く切るんですよ。
といいますのは牛の口と、羊の口違いますよね。
羊の口は小さいですよね。
羊のために、こういうふうに短く切って与えるんですね。
こういった細かく切った牧草をこうして袋に詰めまして羊たちのところへ運びます。
餌をあげたいと思います。
みんな、食べてくれるかな。
顔が埋まっちゃってんじゃない。
ちょっとあげすぎちゃいましたかね。
羊1頭当たり1日に2kgから3kgの牧草を食べるということなんです。
牧草を2〜3kgだから相当な量だよね。
むしゃむしゃおいしいんだろうな。
妊娠中ですとさらに栄養が必要なためにこのほかにも穀物類を与えるということなんですよね。
そして、徹さん今、餌を食べていますがああいった壁にも餌置き場があるんですよね。
あれはどうしてかといいますとほかのところで一生懸命、食べているんですが羊の中でも控えめな羊がいるんですよね。
そういった羊も、みんな仲よく食べられるように、ああいった工夫をされているんです。
1か所だと競争に負けちゃうといけないから分散してね。
これも優しさのポイントなんですね。
思いやりがたくさん詰まった畜舎になってます。
こうして手間をかけた羊から出るミルクで田中さんは全国でも珍しいチーズを作っています。
こちら、畜舎の隣にあるチーズの熟成庫です。
去年の夏に羊のミルクで仕込んだ自慢のチーズを見せてもらいました。
原料のミルクも国内では量が限られ加工を手がける人も少ない貴重なチーズです。
田中さんのこだわりは牧草が豊富な5月中旬から10月ごろに搾ったミルクでチーズを作ることです。
青草をたくさん食べた羊の乳は風味もよく、チーズの原料には最適だといいます。
一頭の羊から搾れる乳の量はごく僅か。
気象条件などで量や成分なども日々、変化します。
そこで気を配るのがチーズ作りには欠かせないレンネットの加減です。
豆腐のにがりのような役割を果たすものなんですよ。
試行錯誤を繰り返しながらおいしい羊のチーズ作りを目指しています。
チーズもおいしそうでしたが徹さん、この景色、見てください。
いいですね北海道ならではですね。
辺り一面、本当に絶景なんですよ。
きれいな白銀世界です。
才加ちゃん、似合ってますよ。
そしてチーズ工房があるんですが畜舎のすぐ隣の建物になります。
貴重な羊のミルクから取ったチーズなんですけれどもグルメな徹さん召し上がったことありますか?
ないかもしれないな。
やぎのチーズはよくあるんですけどね。
羊のチーズは本当に貴重なのでこの地下にチーズを寝かせている熟成庫があるので田中さんに持ってきていただきたいと思います。
熟成庫から去年の夏に仕込んだチーズを運んできてもらいました。
こちらがチーズになります。
早速、ナイフを入れていただきましょう。
カットします。
結構、硬いです。
羊は、一日に2リットルぐらいのミルクしか出ないので本当に貴重なチーズなんです。
このチーズを1つ作るのに20kg以上のミルクが必要なんですよね。
中はきれいな色ですね。
優しい白といいますか。
どんな味がするんでしょうか。
切っていただきました。
この貴重な羊のチーズ。
このままいただいちゃっていいですか。
いただきます。
うん、先ほど濃厚な羊のミルクと打って変わってさっぱりしてますね。
あんまり癖とかはないですか。
癖はないです。
ほのかに甘みとあと、最後に、すっと鼻を抜けるいい香りがしてきます。
才加ちゃんもうワインが欲しくなってるんじゃないの?
お昼ですけどもワインが欲しくなりました。
とってもおいしいです。
スタジオの徹さん羊の魅力、まだまだあります。
この地区では羊毛の創作活動も盛んなんです。
私、赤い建物のところにいます。
こちら、羊の人形ですけれどもこれ、色をつけていません。
この羊毛そのものの色を生かしてるんですよね。
まだまだあります。
地元の主婦の方が作ったものですがこちら、バッグです。
触れたときのやわらかな風合いがいいですよね。
そして、羊毛作家の作品ですけどね。
フェルトの帽子。
そして、かわいらしいベビーシューズですね。
赤ちゃんに履いてもらう。
これ、あったかそうですね。
そして、羊毛というのはいろいろなおしゃれが楽しめるんです。
まず、暖かそうなコートです。
木綿の生地に羊毛を絡ませて作ったフェルト生地です。
首に巻いたスカーフも羊毛で作りました。
軽くてやわらかです。
続いて、登場するのはマント姿の男性です。
羊を飼う遊牧民族の衣装をイメージしました。
羊の毛は水をはじきます。
小雨程度ならぬれる心配はありません。
そして、パンツもウール100%冬場は暖かく夏は蒸れにくいのが特長です。
この羊毛ファッションですけれども見た目のよさもさることながらあったかで、そして軽いのも特長です。
地元の羊毛作家の逸見吏佳さんです。
先ほど、ご紹介しましたけれども木綿に羊毛を絡ませるというこの布フェルトという生地でさまざまな衣装を作っていますけれども布フェルトで洋服を作るよさというのはどんなところにありますか。
布を使うことで薄いフェルト生地ができて軽くて暖かなお洋服が作れます。
そして、その布フェルトがどのように作られるのか実際に見せていただきたいと思います。
徹さん、羊毛の特徴がよく分かるので必見ですよ。
実際に作る工程を見せていただきたいと思います。
まず用意したのは木綿の生地です。
そこに羊毛を薄く切り取って木綿の上に載せていくんですよね。
薄く均一に…。
私も手伝わせていただきます。
そして、均一に…。
ふわふわですね、羊毛が。
大ざっぱな感じが出てしまって。
そして、この羊毛を交互に交差させるんですよね。
重ねます。
そして、重ねた羊毛の上に温めたせっけん水をかけるんです。
それは、貼り付けるためにか。
なんの効果があるんですか。
繊維を滑らせて絡みやすくします。
さらにその上にシートをかぶせ上から揺すって刺激を与えます。
ここまではそんなに難しい工程はありませんよね。
簡単ですよね。
すると羊毛の繊維と木綿の繊維が絡み合い一枚の布フェルトになるんです。
せっけん水かけることによって絡みやすくなってそれで出来上がり。
さらに10分ほど絡ませると丈夫な布ができます。
そして、こちらが出来上がった羊毛フェルトなんです。
布フェルトなんです。
木綿の裏側を見ると羊毛の繊維が絡み合っているのが分かります。
ちょっと肉眼でないと難しいかもしれないんですけどところどころに黒い羊毛がちょこちょこっと出てるのが分かりますかね。
そして、洗濯しても羊毛が取れてしまうことはなく軽くて丈夫なんです。
いとも簡単にできるし暖かいし軽いし。
ちょっと硬いのかなっていう印象があるかなと思うんですけど基本的に肌触りがよくて軽いんですよ。
羊の産地だからこその羊毛作家さんの楽しみ方がまた、あるんですよね。
こちらの牧場の毛は一頭ごとに硬さ、色合いが違うのでその毛の個性がそのまま作品に表れます。
いろんな表情の作品ができるわけですね。
同じデザインだとしても。
同じものは一つもできないってことですよね。
世界で一つだけの作品作りをしています。
そして、逸見さんは羊毛を、こんなことにも使っています。
これね、建築中の逸見さんのアトリエの写真ですよね。
この壁一面に覆われてるのは徹さん、なんでしょう?
これ、羊毛?
羊の毛、羊毛です。
地元の羊の毛、600頭分を使っている、要は断熱材として使っているということなんですね。
暖かさはどうですか。
たぶん、暖かいと思います。
ちょっとまだ実験段階なので。
これだけではありません。
羊の魅力を使った料理をご用意していただきました。
本当に料理もありますしお洋服も満喫しますよね。
こちらからグラタンです。
羊のミルクをたっぷり使ったホワイトソースで作っています。
そして、そのお隣はトーストですけれども羊のチーズそして、牛乳のチーズの2種類をチーズを合わせたものです。
そして、こちらは羊のミルクのヨーグルト。
秋元さん、寒いですからアツアツのものをいただきましょうか。
まずグラタンから徹さんが気になっていた。
いただきます。
羊のミルク、たっぷりです。
湯気が出てますからね。
うん!おいしい。
甘いです。
普通の牛乳よりとっても甘くておいしいです。
ぜひ、徹さんに食べていただきたいです。
きょうは衣食住羊からさまざまな恵みを受けて暮らす回想
(友厚)銀行はお金を金にできる2016/01/25(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「あったか、ふれあい“羊の里”〜北海道・美深町〜」[字]
北海道であったか羊とふれあいます!冬は羊の出産ラッシュ。珍しい羊乳を使った絶品グラタンをご紹介。羊毛を使った最新ファッションも。羊の文化を丸ごと体験します!
詳細情報
番組内容
【ゲスト】秋元才加,【コメンテーター】渡辺徹,【司会】羽隅将一 〜北海道・美深町から中継〜
出演者
【ゲスト】秋元才加,【コメンテーター】渡辺徹,【司会】羽隅将一
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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