(メアリー)跡取り息子に挨拶して。
(マシュー)はじめましてかわいい坊や。
待望の後継者誕生の矢先に起こったマシューの死
(ロバート)頭が痛いのは相続税の問題だ。
伯爵は領地を売ることを検討します
失意のどん底にいる今のメアリーに金の話などしたくない。
父は再びダウントンを支配できるのがうれしいのよ。
そんな折マシューの遺品から見つかった1通の手紙
「僕は君メアリーに全てを相続させる」。
(ブランソン)運営に携わる気になった?意見を言う権利は持ちたいと思っているわ。
ブランソンの教えを請いながらダウントンの運営に乗り出すメアリー
トムから土地を売るつもりだと聞いたわ。
でも私は反対よ。
使用人たちの間では…
(トーマス)どうした?慌てて。
(エドナ)ヘマをしたの。
これ見て。
俺にいい考えがある。
(コーラ)アンナ?でもどうして?
(トーマス)上級侍女に対する嫉妬かもしれません。
トーマスはエドナの失敗を利用しアンナとベイツを陥れようとします。
ダウントンに身を置く親戚の娘ローズはアンナと共に町へ出かけます
(サム)侍女じゃなくて本物のレディーみたいだ。
(ローズ)ウフッ。
私はまだ侍女じゃないの。
メイドのローズと話したいんだけど。
どうすればいい?
ローズは身分を偽り恋の駆け引きを楽しみます
(ローズ)黙ってて。
一生恩に着るわ。
(テーマ音楽)
(男性客)どうもこんにちは。
(ローズ)ようこそいらっしゃいました。
(イーディス)どうも。
伯爵にお会いするのが楽しみだ。
ハハッ。
(ギリンガム)家政婦長は確かヒューズさんだ。
変わっていなければ。
(グリーン)あとはお任せください。
夕食の着替えまでは下にいるからな。
やあ久しぶり。
ギリンガム卿。
(ヒューズ)もう一度確認してね。
(アンナ)アァ…拾います。
(グリーン)脇に挟んでくれる?君は天使だよ。
そんな大げさな。
ギリンガム卿の部屋はどこ?向こうに案内の者がおりますので。
そう。
君は頼もしい人だね。
あなたもそう見えますけど?フッ。
(ロバート)列車はどうだったかね?
(ジョン)快適でしたよ。
遅れることもなかったし。
ジェファーソン夫人。
どうもお久しぶりです。
(コーラ)サンプソンさんってどの方?なぜ招待したの?ああ彼とはホワイトの家でよく会うんだが前からうちに来たがっていてね。
今母と話してる。
あああの人。
そこの色男は誰だ?ジョニー・ギリンガムの息子よ。
アンソニーか。
ええ。
今は「ギリンガム卿」よ。
ああ父親の葬式以来だ。
私はそれからも手紙のやりとりをしていたの。
では…。
じゃ。
やあいらっしゃい。
ご無沙汰しています。
メアリー。
アンソニーを覚えているか?いやギリンガム。
(メアリー)幼い三姉妹の相手を嫌がっていた男の子の事ならよく覚えてるわ。
(グレッグソン)何だか僕だけが場違いな気がするよ。
そんなことないわ。
今回は父と親しくなれるから大丈夫よ。
(ヨービル公爵夫人)領地の管理人になったとメアリーから聞いたわ。
やっぱり今もシビルが恋しいでしょうね。
(ブランソン)ええ。
旅はいかがでした?
(バイオレット)トムの雑談は文字どおり「雑」だわね。
みんながオスカー・ワイルドじゃありませんよ。
なら安心ね。
部屋でお休みになる方は8時に応接間へ。
(カーソン)10人の宿泊客に対しメイド3人に従者2人。
戦前とは雲泥の差だな。
(ヒューズ)まったくですね。
フン…。
フン。
でも何とかなるでしょう。
ヨービル公爵夫人は手のかからない方ですし。
ああこのサンプソン様とサー・ジョンは初めてね。
ギリンガム卿は久しぶりだわ。
ああアンナ。
ジェファーソン夫人の様子を見てきてくれる?「中国の間」よ。
はい。
ああエドナ。
「フォントノワの間」にいらっしゃるレイブン様のお世話をお願いできる?メイドは要らないとおっしゃるけど不便でしょうから。
(エドナ)そんな暇ありません。
暇を作って!レイブン様といえば10年前は立派なお屋敷に住んでいらしたのに今は公園の北にある小さな家にお住まいだ。
なぜ今も招待されるのか?いくら公園の北に住んでるからって奥様にとっては大切なご友人よ。
分かってはいるが何ともやりきれん。
屋敷を手放したんだ。
戦後は病院になった。
今は?なんと女学校だ。
フム。
僕らは祖母の家に住んでるよ。
来たことあった?昔あなたのおばあ様とお茶会をしたわ。
アイスクリームをごちそうになってドレスを汚した。
乳母に叱られたわ。
おばあちゃんらしいな。
ウフッ。
いつも言ってたよ。
「子供は甘やかすもの」だって。
孫を甘やかせずに亡くなったけど。
お子様はまだ?いないよ。
子供も妻もね。
何回か縁はあったけど実は今も1人と。
ウン。
君は?息子がいるわ。
ジョージよ。
マシューのことは…。
ああそうだったね。
すまない。
もちろん知ってたが無神経だった。
許してくれ。
謝らないで。
それじゃああなたの部屋は向こうよ。
(パットモア)ちょっと。
その皿じゃ大きすぎるよ。
冷製スープは上品に飲むもんだよ。
がぶ飲みするもんじゃない!
(アイビー)じゃあ小さい器に…。
デイジーひな鳥はどうした?
(デイジー)焼き上がりました。
シラバブは?オレンジピールとブランデーミックスは冷えててあとはクリームを泡立てるだけ。
カナッペは?マッシュルームとアンチョビバターは用意してあって。
あとはトーストだけ。
ああ!大変!野菜が!あの調子じゃ倒れるわね。
問題ありませんか?ギリンガムさん。
「グリーン」と呼んでくれ。
本名なんだ。
カーソンさんに叱られます。
「伝統を大事にしろ」と。
君自身はどう?私は仕事が大事。
でも真面目に働いてばかりいたんじゃ息が詰まるだろ?あとでゲームでもしよう。
ハメを外したら怒られますよ。
ついに正装するようになったんですね。
残念ながらね。
今までで一番マヌケな気分だ。
私が戻って以来ずっと話せていませんでしたけどできれば友達でいたいんです。
いいよもちろん。
でもパブでお昼を食べるのはもう無理ね。
ブレイスウェイト…エドナ。
僕の立場ではこれ以上…。
私の敵ではないわよね?もちろん。
君の幸せを願ってる。
心から。
ホントだよ。
(クラークソン)伯爵家は今頃大にぎわいでしょうな。
あなたも行かれるんですか?
(イザベル)最終日の夕食会に呼ばれたわ。
ネリー・メルバが来るの。
おお。
羨ましい。
だが浮かない様子だね。
永遠に喪に服す必要はないし宴を開いても別にいいのよ。
人生は続くし。
でもね…。
マシューへの裏切りに思える?そこまでは言わないけど。
メアリーは何と?特に何も。
どう思っているのやら。
アル・ジョルスンは大好き。
あなたは?アァ…。
レコードは全部持ってる。
「エイプリル・シャワーズ」も?当然よ。
大好きな曲だもの。
フフッ。
ロンドンへは行く?たまに。
(ブランソン)ここでは冬の大麦栽培は難しそうです。
ああ主人もいつもそう言っていたわ。
大麦のビールが世界最古のお酒らしいってご存じ?新石器時代からあるのよ。
発明した人に感謝ですね。
そう?ああ哀れなレディー・レイブンよ。
ちょっと話してくるわ。
どうぞ閣下。
ええ。
あ〜らお久しぶりだこと。
「閣下」はやめて。
(ブランソン)どうしてです?使用人が呼ぶ場合や公式な場所ではいいけれど社交の場では。
「公爵夫人」と呼んで。
だったらあなたは「伯爵夫人」?それは駄目よ。
矛盾してます。
こんなところに理屈を持ち出さないで。
イギリスの上流社会にそんなもの必要ないわ。
ウン…。
トーマス。
頼むから酒をくれ。
(トーマス)「バロー」ですが承知しました。
(サンプソン)カードでもしよう。
(ジョン)いいね。
では喫煙室にテーブルを用意させよう。
バロー。
もう用意してあります。
伯爵もいかがです?今夜は遠慮しておこう。
(イーディス)カードをやるの?昔はね。
でも今夜は君と居たい。
かまわないわよ。
馬ならたくさんいるし父も喜ぶわ。
乗馬服はお持ち?念のため持ってきた。
では決まりね。
厩舎に連絡しておくわ。
一緒にどう?ええいいわね。
乗馬なんて久しぶりだから次の日は動けなくなるかも。
フッ…。
あした乗馬をなさりたい方はいらっしゃる?サー・ジョン?いや。
サンプソンさん?遠慮したい。
フッ…。
アハハハッ。
イーディス?どう?乗馬は苦手だ。
フッ。
んん…。
2人きりだね。
ウフッ。
こんなとんでもない時間に何をしてるの?ほかのみんなは?休ませたけどどうやら早まったみたいだよ。
考えたら朝食の準備をしなくっちゃ。
抜かりはないか?ハァ…。
と思いますけど。
日曜のネリー様はどこで食事を?使用人と一緒じゃまずいしピアニストはどうします?ピアニストは我々と一緒で彼女は自分の部屋でいい。
食堂で食べていただいたらいかがですか?オーストラリア人歌手が奥様と同じテーブルで?冗談じゃない。
公爵夫人にも失礼だ。
(モールズリー)おっと。
アハッ…。
モールズリーさん。
やあ。
それは?パットモアさんの注文の品だ。
急ぎだって言うんで。
(パットモア)あらモールズリーさん。
ベイクウェルさんの店に勤めたの?あくまで臨時だ。
次が見つかるまで。
配達係なの?
(パットモア)いいじゃないかデイジー立派な仕事だよ。
まあそこに座ってて。
今お茶をいれるから。
ハァ…オォ…。
ゆうべはすまない。
ゲームに参加せず先に休んで。
とんでもない。
結果はどうだった?サンプソンの1人勝ちですよ。
ああ。
すごくいい本屋さんよ。
(ローズ)ゆうべは何してたの?サンプソンにカモにされてた。
ウフッ。
かわいそうに。
それじゃ今夜はご一緒できる?今夜に限らずいつでも。
今日の予定は?サウスウッドへ植え付けの視察に。
客人のお相手はどうする?2時間で戻りますからそのあとたっぷり。
アハッ…。
私たちは散歩に出るんだけど一緒にいかが?遠慮しておく。
みんなのもてなしで忙しいのでな。
コーヒーは?まだ結構よ。
何とか時間を作るわ。
お父上は面倒事から逃げるのがうまいな。
別にわざとじゃないわよ。
身内だからそう思うのさ。
(グリーン)サー・ジョンは大金をすったらしいぞ。
(ベイツ)君の主人は?あの方は賢いからな。
さっさと引き揚げたよ。
どうだかな。
(アルフレッド)何のゲーム?ポーカーだ。
(ジミー)決まってるだろ。
スナップで大負けするか?私はする。
メイベル・レイン・フォックス?女相続人をつかまえたわけね。
(ギリンガム)彼女人柄もいいんだ。
でしょうね。
もともとは家同士が決めた相手だが実際うまくいってる。
周りから望まれた結婚はいつしか自分にとってもすばらしいものになりうるわ。
経験から言ってる?そうよ。
マシューがここへ来た当初は私たち気が合わなくて結婚話は進まなかった。
だけど幸せに?とても幸せだった。
君は幸運だな。
私が?本物の愛を知れば人生は豊かになる。
(いななき)どうかしら?マシューを愛していたけど彼は私を変えてしまった。
昔の強い私のままでいたほうが今頃幸せだったかも。
そうかもね。
だけど過去には戻れない。
ええそうね。
ラベンダーで何してるの?これを乾燥させて匂い袋を作るの。
うちの侍女は店で買ってるよ。
田舎育ちじゃないのよ。
君を見てると都会育ちが哀れだ。
フッ…。
おしゃべりしてる暇があるのか?失礼した。
悪いのは僕だ。
ああそうとも。
(ベルの音)ねえどうしたの?分からんがあの男はどうも気に入らないんだ。
ただ気さくなだけよ。
(コーラ)カーソン。
みんなでお庭を一回りしてくるから戻ったらコーヒーを用意しておいて。
はい奥様。
問題ないか?ええ。
うちでネリー・メルバの歌が聴けるなんて楽しみよ。
こっちは大変な出費で頭が痛いよ。
ええ。
だけど特別な催しは必要でしょ?湖に沈む夕日を眺めるだけでは不足か?フン…。
おはようございます。
(女性客)おはよう。
デザートは…。
(デイジー)アァ…ハッ…。
大丈夫?固くて開かない。
貸して。
僕がやる。
ウウン…ウッ!
(ジミー)おい情けないな。
貸してみろよ。
貸せって。
ウッ…。
(デイジー)誰が情けないって?ウッ…。
ほらな。
頼りになるだろ?
(瓶の割れる音)アァ…。
調子に乗るからよ。
ああ…。
アァ…ご忠告どうも。
あんたよくも食材を無駄にしてくれたね。
デイジーアイビー。
このかっこつけ男の代わりに掃除しておくれ。
フーン…。
(ヨービル公爵夫人)ホントに立派なお庭だこと。
春には花も?
(コーラ)ええ一面に。
すてきね。
(グレッグソン)だいぶうまくなったよ。
ドイツ語を習ってるの?ウフフッ。
住むなら必要だ。
そうね。
もちろんそうだけど。
それも全て私のためにしてくれてると思うと…。
何でもするさ。
(イーディス)マイケルが書斎に感心してたわ。
立派ですね!グーテンベルク聖書もお持ちだとか。
あああるはずだが司書のパティンソンさんが居なくてね。
場所は彼しか知らないのだ。
では失礼するよ。
今夜のワインを選ばねば。
僕のこと認めてない。
あなたをよく知れば…。
知ろうともしてない。
フッ…。
今夜のディナーはマルゴー。
あしたはオー・ブリオンにしよう。
最後の夜だから1899年ものを。
白はお前に任せる。
かしこまりました。
旦那様。
奥様が我々使用人をあしたの音楽会にお招きくださったのですが…。
いい機会ではないか。
恐れ入ります。
ああですが厨房の者たちはいかがいたしましょう?なぜだ?オペラが悪影響だとでも?ああそうではありませんが戦前なら同席することなど論外でした。
ああ古い常識は捨てようカーソン。
時代は変わったのだ。
ああそれでは仰せのとおりに。
ピアニストは男性使用人の部屋に寝かせます。
向こうも女性の部屋は期待してないだろう。
フッ。
ネリー様にはお部屋でお食事をと。
いいんじゃないか。
お前に任せる。
(ドアを開ける音)ハァ…いまだにこんなに広い領地を所有してるなんて。
でも安泰ではないわ。
と言うと?ばく大な相続税を支払うために父は土地の売却を考えているのよ。
できれば考え直してほしいのだけど。
助言してもいいかな?ええぜひ。
君が税務署の役人と交渉して最大限の譲歩を取りつければ伯爵も耳を貸すだろう。
父の死後うちも似たような状況だったが屋敷は諦めて土地を守った。
ありがとう。
とても心強いわ。
同じ試練を乗り越えた仲間がいて。
ああ君は独りじゃない。
(ジミー)アァ…。
どうした?畜生!手首が…。
ちょっと!ここで汚い言葉を使うのはよしとくれ。
使っていいのはあたしだけ。
何をしてる?さっさと運ばないか。
ジミーが手首を痛めてトレーを運べないんです。
何?大丈夫ですから。
どうしました?なんで下りてきたんだ?食堂はどうした?料理が遅いので様子を見に来たんです。
ああやっぱり駄目だ。
バローさん運んでくれ。
私が副執事だということをお忘れですか?君がどんな大物かは知らないが今夜は下僕だ。
すみません。
・それは夫ではなく犬だった。
・
(笑い声)今夜も勝負するか?ギリンガム。
遠慮しとくよ。
私が相手しよう。
僕もいい?もちろん。
では10分後に喫煙室で。
結構。
サンプソンは手ごわいですからご用心ください。
なあに心配無用だ。
(ローズ)気をつけてね。
腕を見せたかった。
(笑い声)ポーカーに参加することにしたよ。
これでお父上と話せるだろう。
ジェームズは重傷なの?いいえ大丈夫です。
奥様。
よかった。
だけどまだあしたもあるのよ。
奥様はどうぞご心配なく。
私に考えがあります。
我々が土地を売った場合の売却益は非課税だと知っているだろ?でも土地とともに収入も失うわ。
考え直すのは難しい。
「難しい」ならよかった。
まだ希望はあるものね。
(部屋に流れる音楽)あれは?
(部屋に流れる音楽)皆さんダンスはいかが?ああ喜んで。
君とならね。
ダンスは大好きだけど踊ってくれるお相手がいなくてね。
トム。
お誘いしたら?1曲いかがです?公爵夫人。
ええ喜んで。
(グレッグソン)君と踊れる機会を逃すのは不本意なんだが…。
(イーディス)ポーカーに行くの?ああ約束したからね。
1曲どう?おばあ様のお相手をしようかと。
(バイオレット)私を口実にしないで。
踊りたくないのならそう言いなさい。
(部屋に流れる音楽)「悪魔のレース」知ってる?聞いた事あるけどやった事ない。
(グリーン)よければ教えるよ。
みんなで遊べるし。
人数分のカードが必要だけど。
用意するわ。
(ベイツ)アンナ。
アイロンを頼む。
私は靴磨きが。
いいわよ。
アイルランドは好きよ。
どちらのご出身?ウィックロー州のブレーです。
ああウィックロー州は大好き。
それじゃパワーズコート家をご存じ?はい。
パワーズコート卿は存じています。
レディー・パワーズコートはめいなの。
面識は?あります。
正確に言うとお見かけしただけですが。
(部屋に流れる音楽)どうしてこんなことに…。
(部屋に流れる音楽)そういえばあなたの助言役に立ったわ。
ありがとう。
それはよかった。
(部屋に流れる音楽)ローズ。
アハッ。
どこであれを?
(ローズ)屋根裏で見つけてアルフレッドに運ばせたの。
ごめんなさい。
私…やっぱり踊れないわ。
えっ!?ちょっと…。
(部屋に流れる音楽)どういうことだ?あああの蓄音機よ。
マシューのものだったの。
私ったら…。
(部屋に流れる音楽)残念だ。
(部屋に流れる音楽)
(サンプソン)9のフォーカード。
ああ…君は強すぎる。
(グレッグソン)まったくだ。
別に。
ツイてるだけさ。
ウン。
やめ時かな。
かなり負けた。
私のほうがだいぶ負けてる。
(サンプソン)今に運が向いてきますよ。
そういうものだ。
金が無くなったらどうすればいい?ああ借用書でかまわないよ。
帰る時か後日精算しよう。
あるいは金を取り戻せるかもしれない。
ありえんよ。
この結果は内密に頼む。
妻を心配させたくない。
ポーカーフェースが必要だ。
(サンプソン)皆さん賭け金を。
(ブランソン)おやすみ。
パーティーを楽しんでます?ハァ…僕はマヌケだ。
格好も言う事もマヌケ。
ダンスしたって聞いたわ。
年配のご婦人に野生児扱いされたよ。
着飾っても無駄だ。
自分を卑下しないで。
僕は場違いなんだ。
改めて思い知ったよ。
(足音)いい日でしたか?ああよかったよ。
サンプソンに大負けするまではな。
ポーカーだ。
名人に挑んだのがそもそもの間違いだった。
彼は手ごわいと忠告されていたのに。
お親しいんですか?いや。
パーティーについてクラブで話していたら彼が興味を示したので招いたのだ。
まあいい。
この話は内密にな。
もちろんです。
頼むぞ。
(ドアを開ける音)
(アンナ)お嬢様?どうされました?ローズがマシューの蓄音機を見つけたのを知ってた?存じてました。
お嬢様の許可を取るようお伝えしましたが。
取らなかったわ。
ハァ…今夜は悲しい気分よ。
無理もありません。
思い出が一気にあふれ出したんですね。
そうじゃないのよ。
それだけじゃないの。
私が本当に失って悲しんでいるのはマシューではなく昔の自分なのかも。
お嬢様はすばらしい方です。
すばらしくてお強い。
時がたてばまたそう思えます。
ギリンガム卿の前で恥ずかしい姿を見せたわ。
気になさいませんよ。
そうね。
彼はきっと気にしない。
ちょっと止めてもらえるかしら?ここで降りるわ。
・
(バイオレット)イザベル。
イザベル待って。
今夜は来られるの?メルバを聴きに。
まだ決めかねてるの。
やることがあって。
こんなことを言うのを許してちょうだいね。
つらいのは分かるわ。
本当よ。
だけど毎晩ふさいでいてもマシューが戻ってくるわけじゃないわ。
分かってるわ。
だけどこう思うのよ。
私が笑ったり本を読んだり歌うことは息子を忘れるってこと。
ほんの一瞬でも。
そんな自分は許せないの。
「忘れてほほ笑んでいるほうがはるかにいい。
覚えていて悲しむよりは」。
それはロセッティが自分の死について言った言葉よ。
うん。
来てくれる?ハァハァ…。
アァ…。
フーッ…。
伝言を聞いて飛んできました。
大事な用事の途中だったのではないのかね?いえいえ全部済みました。
配達の仕事が?ああ…実は困っているんだ。
下僕のジェームズが手首を痛めて料理を運べなくなりバローさんは何と言うか下僕の仕事をしたがらない。
そんなときに限って16人ものお客様が滞在中ときてる。
私に下僕をやれと?いやあ…役不足だというのは重々承知しているが君なら務めを果たせるだろうしベイクウェルの店で働いていることを思えば…。
これ以上落ちることはないと?いやどうか私を助けると思って手を貸してはくれないだろうか?ハァ…。
私は落ちぶれました。
それはあなたもご存じのとおりです。
ハァ…持たざる者にえり好みはできません。
そうことわざにもあります。
フム。
(コーラ)デイム・ネリーは着いたの?はい。
着いたと思います。
お茶に間に合わなくて残念だわ。
(ドアを開ける音)ワクワクするわ。
デイム・ネリーがいらしたみたい。
そうか。
あなたは楽しんでる?ああにぎやかなのは久しぶりだからな。
ほぼ満足しているよ。
「ほぼ」って?もうサンプソンは招待しない事にする。
彼は少々下品だ。
フム。
グレッグソンさんは?サンプソンに金を巻き上げられても堂々としていたよ。
あなたはどうだったの?私は見ていただけだよ。
賭け事は大嫌いよ。
あんなことで財産を失うなんて愚かもいいところ。
まったく同感だ。
ウン。
やっぱりモールズリーさんだ。
(パットモア)今度は下僕になったのかい?ああ一から出直しだよ。
やあモールズリーさん。
今夜はアルフレッドが第一下僕だ。
彼に従ってくれ。
いいですよ。
何ならデイジーにも指示を仰ぎましょうか?これが手袋。
君に合うはずだ。
手袋?カーソンさん…。
すまない。
モールズリーさん。
だが今の君は執事ではない。
君は下僕だ。
下僕は手袋をしないと。
では早速仕事に取りかかろうか。
(ため息)準備はいい?始め!ちょっと!押すなんてひどい。
作戦だよ。
エースを取ったわ。
(男)アァ!
(女)アァ!アァ!
(グリーン)誰かズルしたな!
(笑い声)彼女遅いわね。
誰かに見に行かせる?歌は食後ではないの?そうよ。
なら今会わなくてもいいんじゃない?
(ドアを開ける音)
(ため息)
(グレッグソン)ああ…やあ。
歌が終わったあとまたゲームするつもりかい?できれば歌の最中に。
フッ。
僕も入れてくれ。
今夜も?よければぜひ。
コツがつかめた気がする。
いいだろう。
そこまで言うなら。
あとで泣くなよ。
ウフフフッ。
(ドアの開閉音)イザベラ・モンクリーフを知ってる?いや。
風船みたいに真ん丸だ。
ずっと部屋に居るっていつから居るの?到着してお茶を飲まれてから…。
はぁ!?今から食事を届けます。
(イザベル)私たちとは別?それがしかるべき形ですし旦那様も同意なさいました。
信じられないわ。
ロバート。
彼女はイギリス国王の叙勲を受けた世界的な歌手よ。
その彼女と一緒に食事ができないの?私は何も…。
この家族の中で20世紀を生きているのは私だけ?部屋はどこ?「アメリアの間」です。
ディナーでの彼女の席はあなたの隣よ。
でも何を話せばいい?歌手と何を話すのだ?お前のせいだぞ。
じゃあ今度は貝殻に盛りつけて。
違うよ。
そうじゃないよ。
貸してごらん。
私たちに任せて。
任せる?手つきが怪しくて見てられないよ。
アルフレッド。
よく見て。
これが公爵夫人の…。
あの方は…。
アッ!アッ!苦しい。
アァ…。
大丈夫ですか?胸が苦しいよ。
締めつけられて…。
ウッ!アイビー。
ヒューズさんを呼んで。
アルフレッド手を貸して。
だけど料理がまだ終わってない。
ベシャメルもまだだしサーモン用のソースは誰が作るの?デイジー。
無理よ。
もう手いっぱいで。
なら僕が。
(ヒューズ)今先生を呼んでるからね。
どうしたんだ?
(デイジー)パットモアさんが発作を起こしてアルフレッドが代わりに料理を。
冗談だろう。
本当なんです。
・
(ざわめき)あの騒ぎは?私に聞かないで。
アァアアッ…。
あらモールズリー戻ってきたのね。
再出発できてよかった。
いいえ。
それどころか今はどん詰まりです。
(グレッグソン)音楽会を抜けてカードをしてくる。
許してくれ。
またサンプソンと?負けたんじゃなかった?まあね。
ああ…反撃開始だ。
アァ…。
先ほどは失礼しました。
どうか気を悪くなさらないでください。
(ネリー)アァ…。
おいしいわ。
それはよかった。
オー・ブリオンは好きなんです。
メニューをご覧になった?見なくても赤ワインには詳しいの。
ほう!そうですか。
これは共通の話題が見つかりましたな。
あした電話して会ってみるわ。
トムと一緒にね。
協力が必要な時はいつでも言って。
ありがとう。
ウン。
よかったら今度ロンドンで食事でもどう?ミス・レイン・フォックスが知ったらよく思わないわ。
私は誘われて悪い気はしないけれど。
ホントに?ウフフッ…。
どうしました?何でもないのよ。
ようやく彼女に笑顔が戻った。
そうね。
泣き暮らしてほしいとは思わないけれど私は浮かれる気にはなれないわ。
誰も浮かれてなどいませんよ。
どうしても考えてしまうのよ。
ギリンガム卿もサー・ジョンも彼もあなたも…みんな生きている。
でも息子は死んだ。
フン…。
(ゲームに興じる声)
(アンナ)待って待って!これよ。
・
(男1)そんな…。
・
(男2)さすがにズルいぞ。
・
(女)恥ずかしい。
(ベイツ)アンナ。
アンナ。
アンナ!ゲームに夢中でパットモアさんが倒れたことにも気付かないのか?えっ!?倒れたって?とにかくバカ騒ぎは控えろ。
あ〜あ勝てそうだったのに。
ああそうだね。
でもさい先がいいわ。
何のこと?こっちの話。
ウフフッフッ。
どうして怒るの?楽しんでただけよ。
外すよ。
そうしてくれ。
ゲームに誘ってくれてありがとう。
楽しかったわ。
(ノック)どうですか?
(クラークソン)大丈夫。
どうやら仕事に追われてパニックになったんだろう。
やることが多くて。
ああだが無理は禁物だ。
歌は聴きに行ってもいい?かまわないがその代わりあしたはゆっくり休むんだよ。
先生もいかがです?厚かましいと思われるだろうがぜひそうしたい。
アァ…。
カバンをしまってくるよ。
まったく。
使用人はバカ騒ぎ。
歌手はご家族と一緒に食事。
おまけに下僕が料理。
世の中の秩序は一体どこへ行った?
(足音)気つけの1杯が必要でな。
君も同じか?どうした?別に。
ただあなたを失望させた。
何?なぜ?シビルの死後家族になれたつもりでいましたが…。
君は家族だ。
今ではな。
いいえ。
少なくとも上流社会の一員じゃない。
トム何があったのだ?公爵夫人か?彼女のことなら気にすることはない。
彼女は悪くない。
むしろ親切なお方です。
問題は僕だ。
ここに居るべきじゃないと痛感したんです。
その意見には賛成できんな。
コーラもそう言うだろう。
さあ早く戻ろう。
どやされるぞ。
卒業する日は来ないのか?
(ネリー・メルバの歌声)・
(サンプソンのせきばらい)ちょっと抜けるよ。
どうしてそこまでして?あとで。
お役に立てました?助かったよ。
カーソンさんが「皆さんおいしく召し上がってた」って。
料理の道に進みたいんです。
ウン。
何事も一歩ずつだよ。
(ネリー・メルバの歌声)頭が痛いわ。
歌のせいか?頭に響くのは確かね。
さっきはしゃぎすぎたせいかも。
皮肉を言わないでくれてどうも。
下で薬飲んでくるわ。
(拍手)確かにいい声ね。
(拍手)
(ネリー)次は私の大好きなプッチーニの1曲です。
「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」。
愛と愛し合う人たちにこの曲をささげます。
よかったわ。
このままドイツの歌が続いたらどうしようかと思っていたのよ。
その点プッチーニはいいわよね。
私はバルトークが好き。
あらそう。
ホント?
(ネリー・メルバの歌声)
(サンプソン)シックス・ハイ・ストレート。
(グレッグソン)フラッシュ。
こんなはずは…。
何が?払わない気か?往生際が悪いぞ。
もちろん払うよ。
(蛇口をひねる音)こっちのほうが効くよ。
カーソンさんにバレたら大変よ。
飲む?んん…。
まったくうんざりだよな。
金切り声をさんざん聞かされて。
ウフフッ…。
ひどい言いぐさね。
デイム・ネリーの歌はすてきよ。
ふざけないで通して。
君はもう少しハメを外したほうがいいな。
楽しみたいだろ?今は上に戻りたいだけ。
脚の悪い旦那じゃ満足できないだろ?あっ?十分満足よ。
彼と居てとても幸せ。
分かったら通して。
ホントの喜びを教えてやる。
ウーッウッ!ウー…。
ウッ…アッ!
(ネリー・メルバの歌声)
(悲鳴)アァアァアッアァキャー!・
(悲鳴)
(ネリー・メルバの歌声)アンナが遅い。
あのまま寝てしまったかな。
さすがにここでは眠れないものね。
(ネリー・メルバの歌声)
(拍手)
(ジョン)僕らは清算の必要はないからお先に失礼。
ハァ…借用書でいいか?それならまずみんなの借用書を渡してもらおうか。
残りはそうだな小切手で。
こんなの納得できない。
納得しないなら伯爵に君の手口をバラしてクラブに近づけなくするぞ。
受け取れ。
残りは借用書で。
ああ。
踏み倒しはしないだろうからな。
ヒーローにでもなったつもりか?所詮君も俺と同じだ。
とはいえイカサマ師に勝ったんだからな。
いい気分だよ。
フフフフッ。
来てくれてよかった。
楽しかったわ。
迷っていたのがバカみたい。
罪悪感は人を惑わせるのね。
私は平気よ。
罪悪感には縁がないもの。
そうでしょうね。
ご苦労。
あなたのです。
いやこれは受け取れんよ。
どうぞ。
正々堂々奪還してきた。
アハハッ。
「正々堂々」?まあとにかく勝った。
だが君の金だ。
いいんです。
このほうが気持ちのいいお開きでしょう?アハハハッ。
(イーディス)どうだった?グレッグソンさんに救われたよ。
お母さんにはないしょだぞ。
ハァ…一体どうやったの?若い頃の悪い遊びが今になって役に立った。
アハハッ…それにしてもうれしい驚きだったな。
僕にとっても今回の滞在はうれしい驚きの連続でした。
そうかね?それはよかった。
これは?ウイスキー。
ハァ…ありがたい。
必要かと思って。
僕を分かってくれるんだね。
そう思いたいわ。
(アルフレッド)コーヒー残しといて。
モールズリーさん。
(ドアを開ける音)
(アンナ)閉めて。
アァ…アンナ!閉めて!お願いです。
服を貸して。
もちろんいいけど…。
それからメアリー様の所へ行って私は頭痛がするので帰ったと…。
分かった。
伝えておくわ。
とにかく誰かに話を…。
駄目!絶対駄目。
だけどベイツさんには言わないと。
絶対言えない。
言ったら相手の男を殺してしまうもの。
でもだからって…。
彼には逮捕歴があるの。
また捕まれば今度こそ死刑よ。
駄目。
ハァ…クラークソン先生がまだ居るわ。
お願い。
あなたの助けが要るの。
だから来たんです。
ほかの誰にも言わないで。
約束して。
アッ…ハァ…。
とにかくここに居て。
今水と櫛を持ってくるわ。
それから着る物も用意するわね。
(泣き声)
(ドアを開ける音)今夜は楽しかった?ああ思った以上にな。
大丈夫だった?偉大な歌手のお相手は。
アハッ。
意外に思うだろうが彼女のことが気に入った。
ワインを褒められたから?十分な理由だろ?グレッグソンさんへの評価は変わった?ああ実を言うとな。
娘の相手としては疑問だがまあ世の中は変わったし認めるよ。
立派な人物だ。
驚いた。
すごい変わりようね。
アハッ。
一体彼と何を話したの?特に何も。
だが彼の振る舞いは実に紳士的だった。
ねえ起きてる?そのアザは?薬を飲んでいたら急にめまいがして倒れたみたい。
シンクにぶつけちゃった。
バカよね。
着替えたのか?ええ。
汚れたから。
つけ置きしてるけど染みは落ちないかも。
この服はヒューズさんの。
おやすみ。
ベイツさん奥さん。
ありがとう。
いろいろお世話になった。
おやすみ。
おやすみなさい。
ウウッ…。
どうした?別に。
1人で歩きたい気分なの。
(泣き声)
(ベイツ)アンナ?ハァ…。
(ジャック)大丈夫?
(ロザムンド)メアリー。
ジャック・ロスだ。
よろしく。
ローズ・マクレアよ。
(エドナ)哀れな女を利用して捨てるなんて。
謝ったじゃないか。
ええそうね。
でももし妊娠してたら?マイケル私…。
愛してるよ。
2016/01/24(日) 23:00〜23:52
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー4 華麗なる英国貴族の館(3)「宴(うたげ)の陰で」[二][字][デ]
20世紀初め、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇。英国の大ヒットドラマ。ダウントンの屋敷で音楽会が開かれるが…。
詳細情報
番組内容
屋敷で盛大な音楽会が開かれ、招待客の中には、伯爵家の長女メアリーの幼なじみや、次女イーディスの恋人もいた。イーディスは父親に恋人を認めてもらおうと苦心する。音楽会には使用人たちも出席し、美しい音色に耳を傾ける。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,アレン・リーチ…星野健一,マギー・スミス…一城みゆ希ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】キャサリン・モースヘッド
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:19657(0x4CC9)