主人は絶対に生きている。
証拠でもあるんですか?理屈じゃないの夫婦って。
(羽田美雪)指輪一つで浮かれるなんてバカみたいよね。
結局私は彼にとって都合のいい女でしかなかったのよ。
こんな関係…もうこれ以上続けられないわ。
(辻井高史)圭子ー!俺は幸せだーっ!
(辻井圭子)ハハハ…何?もう…。
これ覚えてる?うん。
はいプレゼント。
ええ…?私の誕生日覚えていてくれたのね。
当たり前だろ。
ありがとう!今日みたいに晴れてると青い海が最高ね。
ここに来てよかった。
台風とか来たらすごい風が吹くよねきっと。
風速50メートルとか。
圭子飛ばされちゃうよ。
あなたオリーブの木の実随分大きくなったわよ。
羽田さんどうしたの?日曜日に。
(美雪)「辻井課長…あれから考えたんですがやっぱり私にはこの関係を続けていくのは無理です」え?ご迷惑かとは思ったんですがどうしても辻井さんとお話ししたくてご自宅の近くまで来ちゃいました。
浜矢漁港です。
えっ…えっ?
(美雪)「ほんの少しで結構です」「会ってお話し出来ませんか?」すぐにそっちに行くからちょっと待ってて。
お仕事大丈夫?ハハ…なんでもない。
ちょっと出かけてくるね。
辻井さん…1億円の横領なんて私にはやっぱり無理です。
もう何もかもが限界なんです。
君が自分の意思で元の世界に戻るっていうんだったら絶対にそうすべきだと思うよ。
でも今の俺には嘘で固めた世界から抜け出す勇気はないんだよ。
辻井さん…。
(うめき声)
(外山光司)この熊本の開発プロジェクトの成否は辻井お前が地元の大物議員を説得出来るかにかかってる。
頼んだぞ。
はい。
でも部長こんな大役を本当に私でいいんでしょうか?お前葉山に家買ったばかりで物入りなんだろう?これでドーンと手柄を立てて暮れのボーナスもドドーンといこうじゃないの。
ハハハハ…。
はい。
大事な荷物は紫色のキャリーバッグに入れて経理の羽田くんが用意してるはずだ。
実はその経理の羽田美雪から昨日相談を受けまして…。
辻井。
お前彼女とは大して知り合いでもないんだろう?はいそうです。
あの…羽田さんとはなんの付き合いもありません。
よしそれでいい。
営業の外山だ。
羽田くんは?ええ?…ああそうか。
例の件辻井を行かせるからよろしく頼むわ。
じゃあ。
羽田美雪今日は無断欠勤だそうだ。
伝票を偽装して会社の金を横領した疑いで内部監査が始まった途端に姿を消しちまったってとこか?
(柏木絹代)圭子ちゃんそのネックレス素敵ね。
主人が私の誕生日にプレゼントしてくれたんです。
(絹代)うん?怪しいわね。
ご主人なんかやましい事でもあるんじゃないの?
(佐藤愛美)絹代さん圭子さんみたいな奥さんがいる旦那さんがこれ以上何を望むっていうんですか?まあそれもそう…。
(ドアベル)お客さんだ。
(絹代)いらっしゃいませ。
(絹代)お客様うち初めてでいらっしゃいますよね?
(川上妙子)初めてじゃ駄目ですか?
(絹代)いえとんでもない。
ここのお店オーダーメイド出来るんですよね?
(絹代)はい。
私にも1つ作って頂けますか?
(絹代)もちろんです。
あっ辻井さんっておっしゃる方います?
(絹代)あ…はい。
圭子さん。
いらっしゃいませ。
デザイナーの辻井と申します。
どんなお帽子をご希望ですか?辻井…圭子さん?はい。
あなたが決めてください。
このお店を紹介してくれてた男の人から聞いたんです。
ええ?あなたがなんでも決めてくれるって。
今の私に何が似合うのかあなたに考えて頂きたくて。
承知しました。
そうですね…。
お客様これなんかいかがですか?とてもよくお似合いになると思いますよ。
ふーん…そうね。
よろしかったら被って頂いたところを1枚撮らせて頂けませんか?
(シャッター音)このような感じになりますが…。
うん。
ねえ帽子屋さん。
一緒に写真撮ろう。
えっ?
(シャッター音)ありがとう。
こんな感じでいいわ。
色も形も圭子さんに任せる。
オーダーシートお願い。
(愛美)はい。
川上です。
川上タエコ様…。
1週間ほどで出来上がりますので住所のご記入を。
結構です。
こちらに取りに伺います。
そうですか。
承知しました。
(携帯電話)
(ドアベル)ただいま。
おかえりなさい。
早かったのね。
連絡くれればよかったのに。
ご飯すぐに用意するね。
ああでも…明日出張になったから泊まりになると思う。
出張?うん。
熊本。
ふーん…。
(携帯電話)清水どうだった?
(清水吉郎)熊本行きの便明日の朝はどれも満席でした。
ちなみに今日の最終便は残りあと2席だったんでとりあえず押さえました。
ああ…今日の最終便か…。
清水やっぱり明日の午後以降にしよう。
外山部長には俺から言っておくからお前気にしなくていいよ。
最終便取れるんでしょう?行かなきゃ駄目よ。
でも…。
いってらっしゃい。
私の事は気にしないで。
いいの?うん。
清水やっぱり今日の最終便で行こう。
俺も今から羽田に向かうから。
ごめんな圭子。
ううん全然。
お仕事大変みたいね。
ああ…申し訳ない。
着替え用意するね。
うん。
あなたこれ…。
お前ノックぐらいしろよ。
ビックリしたな…。
何?こんなようなバッグあった?おいそれ触るな!ごめんごめん。
あの…これ会社のバッグなんだ。
あのね今回の出張の任務はメールや郵便じゃ送れない極秘書類の運搬なんだ。
あ…あとは俺やるから。
それありがとう。
はい。
ありがとう。
ごめんね怒鳴って。
ううん。
圭子!ねえあなた…。
ん?羽田空港まで急ぎめで。
どうした?ううんなんでもない。
気をつけてね。
うん。
お願いします。
じゃあね。
《あの時私はなぜひと言声をかけられなかったのだろう?》《私はまだ気づかなかった》《私たち夫婦が底なしで真っ黒な斜面を転がり始めていた事を》
(田島誠一)お願いします!
(田島)僕このままだと彼女に殺されちゃうんです。
助けてくださいよ!何?あれ。
どうやら婚約者に浮気を疑われて慌てて弁解しにいこうとしてるみたいです。
そう。
清水も気をつけろよ。
新婚だからって油断すんな。
うちは大丈夫ですよ。
もうすぐ俺も…パパっす。
おおっ!なんだよお前。
仕事終わって真っすぐ家に帰ってたのは家で仕事するためだったか。
あら?辻井さんじゃない。
お久しぶりです。
こんな場所でお会いするなんて偶然。
そうだね。
君ここで何やってんの?お見送りに来たんです。
出張ですよね?あっ私辻井さんととっても親しくしている…。
ちょっといい?ちょっとあの清水…すぐ戻るわ。
えっ?もう出発の時間ですよ。
ああじゃあさこれチェックインしといて。
はい。
そっちのバッグは?こっちは大事なものが入ってるから機内に持ち込むわ。
早く行け。
(清水)はい。
こんなところまでついてきて一体どういうつもりだよ!高史こそいくら電話しても出てくれないの一体どういうつもり?いや俺がここにいるってどうして知ってるの?ついて来てたろう?やめてよ。
ストーカーみたいに言わないで。
そもそもこの間電話でさ俺たちの関係終わりにしようって言ったよね?そんな大事な事電話1本で片付くと思ったの?だっていいって言ったじゃん。
ジャーン!奥さんとお友達になっちゃった。
嘘だろ?お前圭子の店まで行ったの?とにかく私高史と別れるつもりないから。
ちょっと待ってよ。
怒った顔もかわいいよ。
やめろよ!清水。
清水…すまん。
何も聞かずお前一人で先に行ってくれ。
俺は明日の朝の便で追いかけるから。
わかりました。
色々大変ですね辻井さんも。
ハハ…そういうんじゃないから。
はいチケット。
ああありがとう。
明日な。
(清水)はい!ごゆっくり。
だからそういうんじゃないから。
すみません。
最終便をキャンセルされるんですか?えっ?だったらそのチケット僕に譲ってくれませんか?今夜中に熊本に帰らないと彼女に殺されちゃうんです。
お願いします!いや…彼女に殺されるって…他人とは思えないな。
はい。
あのー…名義変更出来るかちゃんと確認してね。
やったー!ありがとうございます!あなたは私の命の恩人です。
そうなの?お金…。
ありがとうございます!どうも。
ひとみ熊本行きの最終便チケットが取れたぞ。
たまたまキャンセルした人がいてさツジイタカシさんって人。
いや〜ついてるなあ俺。
ひとみ結婚しよう。
子供が出来たら名前はタカシで決まりだな。
(山名ひとみ)「もう…気が早いんだから」「気をつけて帰ってきてね」
(警報音)
(アナウンサー)「番組の途中ですがここでニュースをお伝えします」「今日午後9時すぎ羽田発熊本行きの最終便が相模湾上空で消息を絶った模様です」「この旅客機には乗客乗員合わせて…」
(女性)うちの主人は本当に乗ってたんですか?
(女の子)お母さんお父さん死んじゃやだ!
(係員)申し訳ございません。
現在捜索活動を行っております。
情報が入り次第お知らせ致しますのでしばらくこちらでお待ちください。
辻井です。
辻井高史の妻です。
辻井様…。
辻井高史様ですね?やっぱり…主人も乗ってたんですね。
「羽田発熊本行きのKPA800便が相模湾上空で消息を絶ち…」熊本行き最終便?高史!…何?お湯大丈夫?大丈夫だよ。
ゆっくり入ってね。
頭洗ったら出るよ。
ゆーっくり入ってね。
うん。
(アナウンサー)「繰り返しお伝えします」
(鼻歌)
(清水康代)すみません。
すみません。
あの…辻井さん。
辻井課長の奥さんですか?はい。
同じ便で出張に行った清水吉郎の妻です。
清水さんの…。
今日の夕方までは明日出発すると言ってたのに急に今日の最終便に乗るってうちを飛び出していって…。
そしたらこんな事になってしまって…。
私のせいです。
え…?最終便で行くように私が主人に言いました。
ごめんなさい。
本当に…ごめんなさい…。
どうしてそんな事を…。
ウインナー炒めお待ち!焼きそばも作ったよ。
食べよう!今日はゆっくり飲もう!明日朝早いしな。
何時?6時には羽田に行かないと。
うん。
葉山よりね羽田近いよ。
5時に目覚ましかけておいてあげるから。
そうか?アハハ…。
テレビ見たいの?うん。
この前さゲリラ豪雨すごかったじゃない?でアンテナに雷落ちちゃったんだって。
でアパート中のテレビ壊れちゃったんだって。
ええ?そりゃ災難だったね。
(捜査員)おーい!こっちだ!幸せ。
なんだよ…。
うーん!あっ!もう…行かなきゃ。
ああごめーん!目覚ましかけるの忘れちゃった。
なんだよもう。
どこ行くつもり?ええ?空港に決まってんだろ。
俺昨日の最終便で熊本に着いてる事になってるんだから。
大変。
空港には行かないほうがいいみたいよ。
なんで?ええっ!?これって俺が乗るはずだった飛行機?うわー…私のおかげで高史は命拾いしたって事。
ああよかったねえ。
ちょっと待て。
あれ?清水は?えっ清水…。
まさか清水…。
そのまさかみたい。
えっ?清水…。
あっ!高史も乗った事になってる!えっ?あっ!俺チケット譲った人が名義変更しないで乗ったんだ。
名義変更出来るか確認してね。
やったー!ありがとうございます!あなたは私の命の恩人です。
ああ…しかも俺清水に荷物預けちゃったままだし…。
これチェックインしといて。
はい。
やばいやばいやばい。
俺死んだ事になってる。
どうしようどうしよう。
ああ…どうしよう。
(刑事)墜落事故現場近くの山際海岸で見つかった女性の遺体ですが司法解剖の結果死因は首をひものようなもので締められた事による窒息死で死後2日程度経っている事がわかりました。
(本間刑事)墜落事故の犠牲者だと思っていたら殺人事件の被害者とはな…。
被害者の身元は?
(吉澤刑事)失踪人のデータを照合しましたが今のところ該当者はいません。
遺体発見現場の周辺からは被害者の身元を示すものは何も見つかりませんでした。
ここ2日間の山際海岸周辺の潮の流れは?はい。
こちらになります。
(本間)ああ…遺体が山際海岸まで流されてきたとすれば浜矢漁港付近で遺体が遺棄された可能性があるな。
周辺一帯を捜索して場所の特定を急げ。
(リポーター)遺体が運び込まれてくるたびにご家族や関係者の方々から悲鳴が上がるなど現地対策本部は重苦しい空気に包まれています。
吉郎…?吉郎…!もうすぐ俺も…パパっす。
吉郎…!こんなの嫌だ…。
(泣き声)電源オフしといたよ。
なんで?いや居場所が探知されるから。
は?辻井高史は飛行機事故で死んだ人間なの。
今さらのこのこ出て行ったって私と一緒にいた事バレるだけよ。
いやでもお前…このまま一生隠れ続けるわけにはいかないだろ。
じゃあこの状況どう説明するつもり?仕事サボって不倫相手の家にいたから助かりました。
代わりに部下は死にました〜とでも言うの?いやそれは…。
あなたはこうなる運命だったのよ。
よかったら私があなたの世話してあげてもいいんだよ。
お前何言ってるんだよ。
奥さんが許すと思うの?それは…。
だって高史散々奥さんの事言ってたじゃない。
お嬢様育ちで自分を一番だと思っててなんでも全部自分で決めようとするし帽子屋の話なんて聞きたくもないし一緒にいても退屈だし崖っぷちの家で一日過ごす休みの日は地獄だ…。
お前やめろよ!お前圭子になんの恨みがあるんだよ。
恨みなんかないわ。
幸せそうだからむかつくだけ。
(松竹刻夫)カラーのりやすいですね。
本当?じゃあ今度ヘッドスパをお願い出来る?ぜひお願い致します。
すみません。
いらっしゃいませ。
うちの店初めてですよね?初めてじゃ駄目ですか?まあ構いませんよ。
たまたまキャンセルが出たので。
これからご出勤ですよね?巻きます?クルクルっと。
ちょっと待ってて。
(松竹)辻井様ありがとうございます。
ちょっとどいて。
(妙子の声)奥さんの顔には私はお嬢様育ちでこれまでなんの苦労もなく生きてきましたって書いてあってだから私大っ嫌いになった。
ごめんね正直な女で。
ごめん。
今の俺にはお前に同情してる暇はないんだよ。
今ならまだ間に合う。
今さら出て行っても無駄よ。
ああ?あなたは必ず私のもとへ戻ってくる。
そんな事知るか。
どこへ戻ろうとしてるかわかってるの?出世競争に負けて心安らげる家庭もない。
あなたの嫌いな世界に戻ろうとしてるのよ?私がいなければあなたは死んでた。
そしてこれからもずーっと死んでる。
返せ。
さよなら。
あなた!いってらっしゃい。
早く帰ってきてね〜あなた。
これは夢だ…これは夢だ…これは夢だ。
(目覚まし時計のベル)
(女子高生たちの悲鳴)
(目覚まし時計のベル)違う違う違う…!
(目覚まし時計のベル)もう大丈夫。
妙子!「こちら現地対策本部の前です」「夜通し続けられた捜索活動の結果これまでに95名の…」「おかえり」「テレビなおったよ」じゃねえよ。
あいつ金どこやったんだよ!もう…!なんだよ!これまさか…。
(外山)辻井圭子さん…ですよね?はい。
私辻井くんと同じ営業部の外山と申します。
この度は私が出張を命じたためにこんな事になってしまい誠に申し訳ありませんでした。
外山部長…。
これ…主人のなんです。
私が最終便で行けなんて言わなければ主人はこんな目に遭わなくて済んだのに…。
全部私が悪いんです…。
奥さんまだ亡くなったと決まったわけじゃありませんよ。
最後まで希望は捨てず捜索活動を見守りましょう。
はい…。
ところで奥さんこんな時にお聞きするの大変心苦しいんですが辻井くんは紫色のキャリーバッグを持って出張に出かけませんでしたか?はい。
確かに紫色のバッグは持っていましたが…。
やはりそうでしたか…。
そのバッグが見つかったら開ける前に私に至急連絡をください。
開けると何かまずいものでも入ってるんですか?それが…。
奥さんちょっとよろしいですか?主人が会社のお金を横領した?会社の内部監査で経理部の女性社員が会社の金を横領し持ち逃げしようとしていた事がわかりました。
その女性社員とは昨日から連絡がつかない状態です。
その女性と主人との間に…何があったんですか?彼女が横領した金を紫色のキャリーバッグに隠していた事まではわかったんですが昨日辻井くんは退社する際そのバッグを持ち出したようなんです。
主人が熊本に出張した目的は一体なんだったんでしょう?地元の大物議員とギリギリの折衝を行う予定でした。
辻井くんは責任感の強い男ですからいい返事を引き出すためにはどんな手でも使おうと考えていた可能性はあります。
まさか主人はそのお金を使って政治家を買収しようとしていたんですか?奥さん。
僕はたとえ法に触れようとも辻井くんの名誉だけはなんとしてでも守ってやりたい。
今の僕に出来る事はそれぐらいしかありませんから。
すいません。
はい。
行方不明者辻井の会社の者です。
紫色のキャリーバッグは見つかりましたか?こんにちは。
ああ妙子さん…ですよね?うん。
今日はどうしました?ねえ今日あの方いらしてる?あの帽子のデザイナーしてらっしゃる…。
ああ辻井圭子さん?うんそうそう。
実は今日予約があって時間はとっくに過ぎてるんですけどまだいらしてないんですよね。
やっぱり〜。
ねえ今朝ニュース見た?見ましたよ。
どのチャンネル見ても墜落事故のニュースばかりでしたけど。
そう。
で圭子さんのご主人その飛行機に乗ってたらしいの。
えっ?これ…。
この人圭子さんの旦那さんなんですって。
大変だ。
圭子さん髪なんか切ってる場合じゃないや。
あっ…。
って事は空いてるのよね?
(松竹)えっ?ラッキー!せっかくだからセットお願いしようかしら。
なんかね盛りたい気分なんだよね。
じゃあ盛っちゃいますか?うん。
もりもりっと。
フフフ…。
辻井高史です。
何か手掛かりは見つかりましたか?
(ひとみ)絶対乗ったはずなんです。
ちゃんと調べてください!
(係員)はい。
(係員)搭乗者リストには田島誠一さんのお名前はございません。
お間違いではありませんか?だったら田島じゃなくてツジイタカシでも調べてください。
はい。
ツジイタカシ様…。
はい。
出発直前にツジイさんって方からチケットを譲ってもらったって電話があったんです。
(係員)はい。
あの…私辻井です。
辻井高史の妻です。
私山名ひとみといいます。
事故機に乗っていた田島誠一の婚約者です。
さっきの話私にもう一度して頂けませんか?はい。
あの最終便が飛び立つ直前の時間に彼から連絡があったんです。
ひとみ熊本行きの最終便チケットが取れたぞ。
たまたまキャンセルした人がいてさ。
辻井高史さんって人。
いや〜ついてるな俺。
全部私のせいです。
私が彼にどうしても帰ってきてほしいって嘘をついたからなんです。
(ひとみ)東京と熊本で遠距離恋愛を続けている間にだんだん彼の心が離れていく気がして…。
親が持ってきたお見合い話を受けようと思うって彼に嘘をついたんです。
そしたら彼が慌ててすぐに帰るって言い出して…。
私彼の電話を受けた時は本当に嬉しかった。
でもその結果がこれです。
私が彼を殺したのも同然なんです。
その後婚約者の方とは連絡はついていないの?ええそれっきりです。
今朝の1便で熊本から来て彼が住んでいた東京のアパートにも行ってみたんですが昨日から戻った形跡はありませんでした。
今の話航空会社にもしたのよね?でも搭乗者の記録に名前が載っていないらしくて全く相手にしてもらえませんでした。
ひとみさん教えてくれてありがとう。
でもあなたの婚約者が主人の代わりに乗っていたとは限らないわ。
さっき主人のバッグが見つかったの。
辻井さん…。
それにもし主人が生きてたらとっくに私に連絡してきてるはずよ。
だからひとみさん最後まで希望を捨てずに頑張って。
(ひとみ)はい。
私諦めません。
(客たちの騒ぎ声)
(ママ)あかりちゃん。
(ママ)近頃ヘアサロンに通ったりして随分お金かかってるみたいだけどそんな余裕があるならさっさと借金返しちゃいなさいよ。
ママ聞いて聞いて。
あのね私ねしばらくお金の心配する必要なさそうなの。
ええっ!よかったじゃない。
ああ…ひょっとしてあのお客さんとうまい事やったのね。
ああお人よしの事?うん。
なんかね死んじゃったみたいよ。
えっ!?例の墜落事故で。
えーっそうなの?でもあんまりあかりちゃん寂しそうじゃないわね。
そんな事ないけど…。
(日向)あかりちゃん。
ん?こっち来て飲もうよ。
うんいいよ。
(日向)ねえねえねえ終わったらさ焼き肉食べに行こう。
おっいいね焼き肉!よし!行こうぜ!ちょっとちょっとちょっと…俺寿司奢っちゃうよ。
あっ寿司もいいね!いいね!いいねいいねいいね!俺のほうが早かっただろうがよ!じゃあじゃんけんで勝ったほうと行く。
本当に?うん。
よし!イエーイ!最初はグー。
じゃんけんぽん!
(一同)おお〜!あいこでしょ!イエーイ!やったー!やった−!寿司!寿司!寿司!フフ…。
ただいま〜!高史お寿司〜!高史?
(トイレの水を流す音)高史!おおっ…!お寿司!どこに隠したんだよ?えっ何?キャリーバッグの中身だよ。
お前下着と入れ替えただろ。
そんな怖い顔しなくたっていいじゃん。
あっそっか…死んでんだもんね。
幽霊なんだもんね。
あっ怖い怖い。
フフフフ…。
なあ…なあふざけんなよ。
私の言うとおりにすれば返してあげてもいいわよ。
はあ?なあ何言ってんの。
お前自分で何やってるかわかってるの?でも私を裏切ったらあなたを本気で破滅させる。
あのお金が表沙汰になったらあなたがただじゃ済まない事ぐらい私知ってんのよ。
お前なんでそんな事…。
アハハハ…そんなの簡単よ。
高史嘘つくとすぐ顔に出るもん。
嘘?うん。
ほら高史さうちの店に遊びに来た時嘘ついてたの私すぐ見破ったでしょ。
ほらなんかさ蒲田の建設現場でセメントこねてる青森から出稼ぎに来た小比類巻さとる〜だって!アハハハ…!バカみたい…ねえ。
お寿司食べよう!ほら高史の好きな玉子も入れてもらったよ。
お前俺の事どうするつもりなんだよ?私ねいくらが好きなの。
フフフ…。
もうやだ。
やだよやだ…。
んん…おいしいよ。
事故発生から3日目を迎えた現地対策本部では収容された遺体の身元確認作業が進められています。
あっ…。
(ひとみ)これ…誠一のです。
間違いありません。
(泣き声)
(ひとみ)圭子さんがご主人と連絡がついていないって聞いてから私密かに期待していたんです。
もしかすると誠一はあの飛行機に乗っていなかったんじゃないかって。
彼から連絡がないのは私との結婚が嫌で逃げ出したんじゃないかって。
そう願ってたんですけど…。
でもそうじゃなかった。
彼は私に会いに本気で帰ろうとしてくれていたんです。
ひとみさん…。
圭子さん最後まで希望は捨てないでください。
またご主人と会えるといいですね。
(圭子の声)ねえ好きな人の名前を呼びながら3回鐘を鳴らすと永遠の愛が叶うんですって。
あっそうなの?よしじゃあ早速やってみよう。
いくよ!うん。
(鐘)圭子〜!ちょっと大声出し過ぎ!どう?俺ってバカだろ?大バカ野郎だろ?結婚したの後悔してる?う〜ん…ここに来たのはちょっと失敗だったかな。
ああそう。
うん。
じゃあ次圭子いいよ。
やだ〜恥ずかしい。
そうだよね。
じゃあ圭子の代わりに俺がやってあげるからね。
(鐘)圭子と高史は〜!永遠の愛をここに誓いま〜す!
(高史の声)はいプレゼント。
ええ…?私の誕生日覚えててくれたのね。
辻井高史様。
確かにピンクサファイヤのリングをうちでご購入頂いております。
へえ〜。
サファイヤって9月の誕生石なんですね。
でそのあとすぐにお二人で仲よくお帰りになられたんですが…。
すいません。
何かございました?あのもう一人9月生まれの女性がいるのを思い出して…。
でさっきのとは違う何か別のものってあります?別のものという事は別の方…。
あっいや…まあそうです。
という事は先ほどより高めのものを…。
あっそうですね。
…そうですね。
ございます。
(店員の声)ブルーサファイヤのネックレスをついでにご購入頂いたのでとても印象に残っております。
それがこのネックレス?そうです。
こちらです。
もう一人の9月生まれの女性って…お客様!?山際海岸で発見された他殺体の身元が判明しました。
羽田美雪35歳。
東京の天空建設の経理部に勤める会社員です。
天空建設…?
(本間)同じ会社で働く人間が空と海とでほぼ同時に亡くなった…。
なんか妙だと思わんか?偶然ですよ。
偶然というのはな必然という名の運命だ。
外山さん。
お忙しいところすいません。
あの…今日は主人がお世話になっていた方の連絡先を整理しておこうと思いまして。
突然の事でしたから奥さんも大変ですよね。
ところで紫色のキャリーバッグはまだ見つかりませんか?
(刑事)では次第2営業部の皆さんこちらにお願いします。
あの…何かあったんですか?実は行方不明だった経理部の女性が遺体となって葉山の近くの海岸で見つかったんです。
葉山?彼女が横領した金も紫色のキャリーバッグとともに消えたままです。
どうぞ。
ここが辻井くんのデスクです。
ありがとうございます。
外山さん。
はい。
あの…この女性は?遺体で見つかった羽田美雪です。
羽田さん?そういえば辻井くんと2人で何度か出張に行ってましたね。
外山さんあの…お気遣いは結構ですので何かご存じでしたら教えて頂けませんか?実はひと月ほど前に辻井くんから相談を受けてました。
相手が誰かまでは教えてくれませんでしたが一時の気の迷いを起こしたと言ってました。
でもまさかその相手がよりによって羽田くんとは…。
あの…この女性は会社のお金を横領した疑いがあるとおっしゃってましたよね。
ええ。
もしも2人が深い関係だったとすれば辻井くんがその金を会社から持ち出したのにも説明がつきます。
(本間)あっどうもあの…辻井圭子さんですよね?あっはい…。
神奈川県警の本間と申します。
ご主人が大変な目に遭われたところ誠に恐縮なんですが少しお時間よろしいでしょうか?あの…どういったご用件でしょうか?亡くなられたご主人についてなんですが…。
主人の遺体はまだ見つかってません。
あっそうでしたね。
大変失礼しました。
それでそのご主人なんですがあの…最近何か変わった様子はありませんでしたか?それは一体どういう意味です?あの…奥さんはこの女性についてご存じありませんかね?羽田美雪さん。
亡くなられたそうですね。
ご存じでしたか。
だったら話が早い。
これがなかなか厄介な事件でしてね。
事件?ええ。
彼女は何者かによって殺害されていたようなんです。
えっ!?
(本間)どうやら彼女には伝票を偽装して会社の金1億円を横領したという疑いが会社の内部監査でかけられていたようなんです。
私にはたった一人の平社員が1億もの金を操作出来たとはどうしても思えないんですよね。
そんな事言われても私にはわかりません。
これは例えばなんですが…怒らないでくださいよ。
営業課長であるご主人が彼女と浅からぬ仲であったとすれば少なくとも協力者にはなり得たでしょうね。
彼女が殺害されたのはご主人が飛行機に乗る前日とみられています。
その日ご主人はどちらにいらっしゃいましたか?その日は2人でずっと家にいました。
ちょっと出かけてくるね。
何か?刑事さんは主人が羽田さんを殺害してお金を奪って逃げたとでもおっしゃりたいんですか?どうも奥さんの話しぶりを聞いておりますとご主人は墜落した飛行機には乗らずにまだどこかで生きてるように思えてきますね。
そうですか?確かにまだ遺体も上がっておりませんしね。
ところで奥さんは今日は何しに会社までいらっしゃったんですか?主人がお世話になった方々の連絡先を調べに来ただけです。
ほら!やっぱりご主人の居場所を捜してらっしゃるんじゃないですか。
で何か当てでも見つかりましたか?何言ってるんですか!急ぎますので失礼します。
お嬢様育ちだな。
嘘が顔に出やすい。
(ドアベル)
(絹代)圭子ちゃん。
まだ休んでてもよかったのに。
ご心配をおかけしてすいません。
一人でいても気が滅入るだけなので気晴らしに来ちゃいました。
ねえ愛美ちゃん。
(愛美)はい。
川上妙子さんの帽子のお届けどうしたんだっけ?
(愛美)川上様ならさっきご本人が直接取りに来られましたよ。
さすが圭子さん。
センスいいですよね。
ですよねえ。
色も黒にしてよかった。
ちょうど被る機会出来たし。
被る機会が出来た?うん…。
それ聞いてなんか引っ掛かったのよねえ。
黒い帽子ってほら…もちろん普段使いに出来るけどお葬式の時にも被っていけるわけでしょ。
圭子ちゃんのご主人が亡くなったばっかりだからさなんか嫌な気持ちしたのよねえ。
フフ…。
ねえ似合う?「今の私に似合う帽子を」って奥さんにお願いしたのよ。
そんな悲しい顔しなくたっていいじゃん。
私だってちょっとぐらい幸せになってもいいでしょ?お父さんが借金して自殺なんてしなければ高校中退して働きに出る事もなかったんだし。
それから今まで色んな人に騙されてきた。
だから誰も信用しないって心に決めてたし実際誰にも心開かずにきたのよ。
あの日あなたと出会うまでは。
あなたにとっては単なる遊びだったかもしれないけど私にとってはあなたが白馬に乗った王子様に見えたのよ。
フッ…。
これ冗談じゃないのよ。
高史の気の置けない笑顔を見てるだけでいつか高史が私をこの冴えない生活から救い出してくれるような気がしたの。
はあ…。
でも結局いつまで経っても無駄だった〜。
運命なんてのは自分で変えていくしかないんだよね。
さっお寿司食べよう!お寿司!ほら玉子も入ってるよ。
よいしょ…。
はい。
ああそれね高史のお葬式。
(鐘)
(読経)えっ…そんな格好して何しに来たんだよ?見ればわかるでしょう。
せっかくだから奥様にも挨拶して…。
やめろよ。
大丈夫よ。
帽子のお礼言うだけなんだから。
高史は隠れてないと。
死んでんだから。
この度はご愁傷さまです。
心よりお悔やみ申し上げます。
これとても素敵な仕上がりで…もう感動しました。
あっやだ…。
こんな時にお礼申し上げるなんて。
失礼ですが主人とはどういったご関係で?私銀座のクラブで働いておりまして生前のご主人様には大変ご贔屓にして頂いていたんですよ。
銀座のクラブ…。
ええ。
私たちホステスはお客様が普段誰とも話せないようなお話をさせて頂くのがお仕事なんです。
だから奥様の事も…色々伺っておりました。
主人はあなたにどんなお話を?ご主人様が奥様の事を本当はどう思っていらしたかなんて今さら知っても気分を害されるだけですよ。
はあ…。
本当に素敵な方でした。
心よりご冥福をお祈り致します。
来いよ。
お前圭子と何喋ったんだよ!?何怒ってんのよもう…。
ねえそれよりさこれからどうする?どうするって何を?いや…あなたもさっき見てきたでしょう?辻井高史は今日で正式に死んだのよ。
ねえあなたは死んで自由を手に入れたの。
ねえすごくない?これって。
私が一生懸命働いてあなたの面倒を見てあげる。
一緒に2人で新しい人生歩みましょう。
ふざけんなよ!俺はお前に殺されたんだよ。
あの日の朝すぐに出て行ってみんなに謝り倒せば俺はまだ死なずに済んだんだよ。
いやそんな別にさ…。
お前が俺の人生めちゃくちゃにしやがって。
お前のせいだぞ!お前が…。
私が…せっかくあなたを助けてあげたのに…。
(咳)悲しいね…。
お前…。
妙子?妙子…妙子!ごめんごめんごめん!妙子妙子!妙子!妙子…!フッハハハッ…。
あなたの駄目なとこはそういうお人よしなとこ。
でもまたそこがいいんだけどね。
ああっ!なんか死んだらお腹すいてきちゃった。
会場でお寿司でも食べてこようっと。
嘘だろあいつ…。
(携帯電話)
(通話が切れる音)もしもし?
(不通話音)私銀座のクラブで働いておりまして生前のご主人様には大変ご贔屓にして頂いていたんですよ。
少なくともうちの子ではありませんね。
そうですか…。
お仕事中ありがとうございました。
ちょっと見た事もないですね。
あっエリカこの子知ってる?本当に銀座の子なの?…と言いますと?とても銀座の女には見えないって事。
それよりあなたのほうが…。
あっ…ありがとうございました。
「鶴見…あかり」はいお願いね。
はい。
はいこれもお願いします。
はい〜。
あの…。
いらっしゃいませ。
お一人様ですか?あかりさんですか?あっ…あかりちゃん。
ちょっと待ってね。
あかりちゃんお客さん。
ママ…。
あっ…どうぞ。
あなたがあかりさん。
ここまでたどり着くまで大変だったでしょう。
銀座のお店一軒一軒回ってきたんですよね?どうしてあんな嘘ついたの?いやこういう仕事してれば自然とそうなりますよ。
えっ?日常のしがらみから離れたくてこういうとこ来るお客さんもいるんですよ。
本当の事話したところで幸せになれるとは限らないでしょう。
主人とはどこで知り合ったんですか?うーん…。
3カ月前くらいに一人でお店にいらっしゃいました。
嘘ね。
主人はこんなお店に立ち寄る趣味じゃないわ。
(妙子の声)奥様のお気持ちはよーくわかります。
もう随分場違いな人が来たなって思いましたからね。
(妙子・ママ)いらっしゃいませ。
お一人?あっ…はい。
どうぞどうぞ。
中へどうぞ。
カウンターへはい。
お願いね。
うん。
お仕事お疲れさまです。
あっどうも…。
何飲みます?えーっと…。
うち色々あるんですよ。
コーンバターナポリタンウインナー厚焼き玉子…。
厚焼き玉子とビールください。
ウインナー炒めと焼きそば。
ああ…。
食べて食べて。
うん。
もうね毎日毎日会社でこき使われて家に帰れば女房のご機嫌うかがい。
やすらぎなんて本当にこれっぽっちもないですよ。
これっぽっち?フフフッ…。
だからいっその事もう家も会社も全部忘れてどこかへ行ってしまおうっつって。
えっ!?今日は特急電車を降りて…。
降りて?冒険の旅に出た。
冒険!?へえ〜!もうなんも考えないで…。
(妙子の声)日頃の生活に息苦しさを感じて少しでも自分から解放されたいって思ってる男の人がこんな町の店にふと立ち寄りたくなる気持ち私にはちょっとわかる気がします。
誰も自分の事を知らないところでほんの少しの間だけでも別の人間になりたいんじゃないですか?別の人間?あっ…でもご主人最近全然お店に来られなくて。
それであの事故でしょう。
ビックリしました。
主人とはどんな関係だったんですか?いやどんな関係って…。
えっ何想像してるんですか?いやうちはそういう店じゃありませんから。
私は本当の事が知りたいだけです。
本当の事を知ってどうなるの?えっ?いや…。
つら〜い現実なんかより優しい嘘のほうがよっぽど愛があるのよ。
そろそろ…よろしいですか?お店閉める時間なんですよ。
こちらです。
ありがとう!彼がね玉子が超好きなの。
まあ素敵ね。
私ねおいなりさん好きなんだ〜。
あっいくら?お寿司〜。
圭子さん!?何?何?まさか店からつけてきたんですか?中でお話しさせて頂いてもいいかしら?困ります。
いるの?えっ?高史さん中にいるんでしょう?何言ってんですか?あなたがかくまってるんでしょう。
隠しても無駄よ。
はあ?いや…事故で亡くなった方がなんで私の家にいるんですか?主人は亡くなってなんかいないわ。
絶対に生きてる…。
どうぞ。
あなたどこにいるの?はっ?私は本気よ。
主人は絶対に生きている。
何か証拠でもあるんですか?証拠なんかいらないわ。
理屈じゃないの夫婦って。
(ドアの開閉音)
(刑事)吉澤さん!ありました!血痕です。
岩場から採取した血痕を鑑定した結果羽田美雪のものと判明しました。
被害者の遺体が遺棄されたこの岩場の近くには辻井高史の自宅がありその被害者が失踪したのは辻井高史が乗ったとされる旅客機が墜落した…その前日だ。
これは単なる偶然か?いえいえこれはどう考えても偶然じゃないですよ。
必然という名の運命か?飛行機事故で死んだ辻井高史が羽田美雪と不倫関係だったとすると羽田美雪に会社の金を引き出させた上で殺害しその金を持って逃亡しようとしたとみて間違いありません。
しかもまだ生きてたりしてな。
(携帯電話)高史?どこいるの?もうね大変な事になってるよ。
どういう事だよ…。
俺が殺人の容疑者になってるよ!「別にいいんじゃない?」いいわけないだろう!お前殺人容疑だぞ。
だってあんた死んだのよ?いくら警察に疑われたって絶対逮捕されないわ。
もう…何がなんだか訳がわかんないよ!それよりさもっと大変な事があったの。
ちょうどあなたが出て行ったあとだったからよかったんだけど昨日の夜奥さんがうちまで訪ねて来たの。
えっ?「銀座中のクラブ駆けずり回ったり私をうちまで尾行してきたり…」「あっ高史に見せたかったな〜あの奥さんの引きつった顔」えっ圭子に俺たちの事バレたのか?どうだろうね?でも別に関係ないんじゃない?どっちみちあなたは生きて表に出られないんだし。
(吉澤)亡くなられた辻井高史さんについて羽田美雪さん殺害および死体遺棄の容疑で今から家宅捜索を行います。
主人の遺体はまだ見つかってませ…。
失礼。
始めろ!あっちょっと…。
まさか主人が…。
そんなの何かの間違いです!奥さんにもちょっとお話をお伺いしたいんですが…。
奥さんには大変申し上げにくいんですがねご主人が羽田美雪さんと不倫関係にあったという証言がついに出てきてしまったんですよ。
誰がそんな事を言ったんですか?ご主人の上司の外山部長です。
外山さんが!?意外ですか?だって…私も外山さんから主人が浮気をしていたかもしれないとは伺いました。
でもその時外山さんは相手は知らないとおっしゃったんです。
でも我々にははっきりおっしゃいましたよ。
ご主人は何年も前から羽田さんと関係があったと…。
そんな…!「何年も前から」これまた意外ですか?ちょっと待っててください。
これを調べてください。
ピンクサファイヤの指輪ですか?主人が私以外の女性に買った指輪です。
羽田さんとおっしゃる女性の遺品の中にこれと同じものがあれば主人はその方とお付き合いをしていたと認めざるを得ません。
それと…私見たんです。
主人が空港に持っていった紫色のキャリーバッグの中に大量の札束が詰まっていたのを。
じゃあどうしてその時奥さんはご主人に直接そのお金はなんなのか?って聞かなかったんですか?普通は聞くでしょう。
仕事の事だと思って気を使ってしまって…。
そんな普通の事が出来なくなっていたから私たちはこうなってしまったんです…。
なるほど。
まあ夫婦には色々あるでしょうからねえ。
(吉澤)本間さん。
出ました。
羽田美雪のバッグだと思われます。
このバルコニーの下にありました。
どうして?そんなはずない…。
私は何も知りません!奥さん。
改めてお話をお伺いしたいので署までご同行頂けますか。
ご自宅から被害者の所持品が出てきた以上あなたも立派な羽田美雪さん殺害の容疑者なんですよ。
そんな…。
私は何もしてません!誰かが置いていったんです。
心当たりでもあるんですか?気になる人物なら…一人います。
墜落事故の直後に駆けつけた外山部長は主人の安否を気遣うよりも紫色のキャリーバッグの行方を気にしていました。
辻井くんは紫色のキャリーバッグを持って出張に出かけませんでしたか?そのバッグが見つかったら開ける前に私に至急連絡をください。
1億円の横領に外山部長が一枚噛んでたって事ですか?外山さんは私に主人の裏金工作を隠蔽するつもりだから内緒にするよう話してました。
でも本当は全ての責任を主人と羽田さんに押しつけようとしていたのかもしれません。
つまりあなたは外山がなんらかの目的で羽田美雪を殺害したあと墜落事故で死亡したご主人の犯行に見せかけようとした…とでもおっしゃるつもりですか?それはわかりません!でも…私には主人が人殺しをするような人だとはどうしても思えないんです。
奥さんはご主人の事をいまだに信じてらっしゃるんですねえ。
ご主人が生きているとあなた今でも信じてるんですか?はい信じています。
でももしもご主人が生きているとすればそれは同時に奥さんの事を裏切っているという事にもなるんですよ。
あなたはそれでもご主人の事を許せるんですか?許すとか許さないじゃありません。
私は主人を信じています。
夫婦ですから。
(鐘)
(男性)アツコ愛してるよ!
(鐘)
(リポーター)「羽田美雪さん殺害事件の捜査は辻井高史さんの自宅の庭から羽田さんの所持品が発見された事で墜落事故の犠牲者だった辻井さんが一転して羽田さん殺害事件の容疑者となるという衝撃の展開を迎えています」以上神奈川県三浦警察署前からお伝え致しました。
また何か新しい動きがあり次第お伝え致します。
(セミの鳴き声)本間さんテレビで直接夫に呼びかけてもいいですか?お任せします。
「私の夫辻井高史が世間をお騒がせして誠に申し訳ございません」「恐らく夫はなんらかの犯罪に関わった可能性が高いと私は思っています」「ご迷惑をおかけした方々には夫に代わって深くおわび申し上げます」「私は今でも辻井の妻です」圭子…。
「私たちは一度は信じ合って結婚した夫婦です」「まだ夫の遺体は見つかっていませんが今の私に出来る事は夫の帰りを待ち続けいつか2人で一緒に夫の罪を償っていければと思っています」私はあなたに会いたい…。
あなたの帰りを待っています。
(携帯電話)もしもし?もしもし…?あなた?あなた…やっぱり生きてたのね。
「よかった…」「あなたなんでしょう?」「意気地なしの駄目男」あなたお願い…声を聞かせて。
帰ってきてもいいのよ。
(鐘)「
(鐘)」あなた…!
(不通話音)
(鐘)
(鐘)
(鐘)
(鐘)俺は幸せだーっ!私もーっ!
(笑い声)
(鐘)どうぞ。
(本間)どうも。
刑事さん今日はどういったご用件でしょうか?外山さんお忙しいところすみません。
実は辻井さんの奥さんから辻井高史さんが羽田美雪さんにピンクサファイヤの指輪をプレゼントしたかどうか調べてほしいと頼まれましてね。
(外山)はあ。
(吉澤)ところが羽田さんの遺品をいくら探してもピンクサファイヤの指輪なんてものは出てこなかったんです。
あの…刑事さんは私に何を聞きたいんですか?その代わり出てきたのがダイヤの婚約指輪なんですけどね。
これです。
(吉澤)鑑定書から追って調べたところあなたが購入されたそうですね外山さん。
ええ。
確かにこの指輪は私が買いました。
でもね私独身ですから。
なんの問題もないと思うんですけど?あなた墜落事故のあと紫色のキャリーバッグを随分熱心に捜し回ってたそうですね。
それは中に会社の重要書類が入ってたからです。
おかしいですねえ。
(本間)辻井さんの奥さんからは辻井高史さんの不正をもみ消すためにバッグの中身の事は絶対に口外しないようにと暗に頼まれたと聞いていますが。
あなた…バッグの中に羽田さんが横領した1億円が入っていた事をあなたは事前に知ってたんでしょう?そもそも平社員の羽田美雪さん一人で1億円もの大金を横領するなんてそう簡単には出来ませんよね。
まあ部長さんからの指示とあれば出来なくもないような気もしますがねえ。
しかも婚約指輪を贈られて結婚までちらつかせられたりしたら…。
外山さんあんたひどい男だねまったく。
(吉澤)羽田さんの同僚によると交際相手がなかなか結婚に踏み切らないのは自分の事をいつまでも利用したいからに違いないと言って悩んでいたそうですよ。
この婚約指輪が会社の金を横領させるための嘘だと気づいた羽田さんは裏金作りと横領について自ら告発するとあなたに迫ったんじゃありませんか?それは…。
ところがその裏金を熊本まで運ばせる予定だった辻井高史が飛行機事故で死亡。
するとあなたは1億円横領の罪を死んだ辻井高史に押しつけ裏金工作そのものを隠蔽しようとたくらんだ。
これも奥さんから聞いたんですがね…。
辻井さんのデスクに置いてあったこの写真奥さんが見つけやすいようにあなたがわざと置いたんじゃありませんか?
(吉澤)会社の出張記録を調べたところこの写真が撮られた日はあなたを含めた3人で札幌に出張していたそうじゃないですか。
この写真奥さんが辻井さんの部屋から見つけたそうですよ。
ほら。
(携帯電話)
(本間)はい。
ああ。
うん。
そうか。
よしわかった。
すぐ行く。
墜落事故の行方不明者が新たに発見されました。
(本間)田島誠一さん。
辻井高史のチケットで乗った男性です。
(田島)あなたは私の命の恩人です。
えっ?ええっ!?辻井はあの飛行機に乗ってなかったんですか!?残念ながら…と言うのも変な話ですが辻井高史は生きています。
恐らく女のところにでも潜伏しているんでしょう。
彼の身柄が確保されれば遅かれ早かれあなたの悪事も明らかになりますよ。
そんなバカな…。
(吉澤)そろそろ白状したらどうだ!?羽田さんを殺害したのもあんたの仕業だろ!はあ!?何言ってんだお前!すいません…。
美雪から内部告発をすると脅されていた事までは認めます。
でもあいつを殺そうと思った事は一度もない!一度もありません!
(外山)一度もありません!信じて…!
(外山)あ…ああっ!!焼きそば大盛りお待ち〜!
(ママ)は〜いありがとう。
(携帯電話)高史?どうしたの?こんな時間に。
「やっと決心がついた」決心?俺…君と新しい人生始めるよ。
本当に?ねえ本当に!?「ああ本当だ」超嬉しい!夢みたい。
「夢なんかじゃないよ」「俺たちはこうなる運命だったんだ」高史。
今すぐそっち行くから待ってて。
「あ…妙子落ち着いて」ん?「その前に大事なもの取ってこなくちゃ駄目だろ?」そうね…。
わかった。
じゃあ明日朝一番で行くから待っててね。
「ああ待ってるよ」高史…。
愛してる。
愛してるよ。
俺も愛してるよ。
じゃあまた明日。
うん明日。
あっ高史!ちょっと…どこ?どこいるの?うん…。
ああ…恋人岬。
9万8000円!着けてみてもいいですか?はい。
サファイヤって9月の誕生石なんですか。
さようでございます。
お似合いでございます。
えっ!?ウフフ!ありがとうございます。
妙子。
あっ高史!早かったね。
電話もらって嬉しくて急いで来ちゃった。
例のもの持ってきた?ほら!遠いところお疲れさま。
わあ〜!素敵なところねえ!気に入ったわ!あ…って事は圭子さんとの思い出の場所だったりして。
まあいいじゃないそんな事。
高史嘘つくとすぐ顔に出るもん。
まあそこがいいところでもあるんだけどね。
あれ例のもの?ジャーン!1億円あれば当分の生活困らないわよね。
ねえこれからどうする?しばらくここで暮らしてもいいし…。
ああ…どっかに家買ってもいいよね。
妙子…。
う〜ん!俺が悪かった。
謝るよ。
謝るって何を謝るの?初めて君に会った夜俺取り返しのつかない事をしてしまった。
高史…何言ってるの?妙子すまない。
昨日の夜電話で愛してるって言ったのは不器用な俺が精いっぱいついた嘘なんだ。
俺は君に嘘をついた。
君を騙した最低の男だ。
もう俺これ以上自分も他人も騙す事は出来ない。
だから俺この金を持って東京帰るよ。
で警察へ全てを話して今さら会ってくれるかわからないけど圭子にも謝りに行こうと思ってる。
ごめんそれじゃあ。
ちょっと…ちょっと待ってよ!あなた今出ていったら殺人と横領の罪で捕まっちゃうのよ!?それも仕方ないよ。
どれもこれも自分でまいた種だからさ。
そんな…。
ねえだったら私どうすればいいのよ!私一人でどうやって生きていけばいいのよ!君にはまだ未来がある。
俺なんかよりましな男なんてすぐ見つかるから。
やっぱりあなたわかってないのね…。
私にはあなたなしの未来なんてないのに…。
ごめんな。
ねえ…あなたもう忘れたの!?私がいなかったらあなた事故で死んでたのよ!?妙子…。
私があなたの命救ったの…。
だからあなた私のものよ。
失うぐらいなら…あなた殺して私も死ぬから!確かに一度死んだ命だ…。
妙子に殺されるんだったら本望だよ。
やっぱり生きてたのね。
圭子…。
信じてた。
帰りましょう。
圭子…。
勝手な事言わないでよ!あなたさ辻井高史殺したの!あなたが殺したこの人を救ったのは私なのよ!そう簡単に渡さないわよ。
ねえ…何よその目!妙子!高史…。
私はあなたの命助けた。
でもそれってただの偶然。
本当は私のほうがあなたに助けられたと思ってる。
私本当はね…あなたに別れ話切り出されたらきれいさっぱり別れてあげようと思ってたのよ。
でもさ…あなたのお人よしな顔見てるとなんだかほっとしちゃって…。
いつの間にか心のよりどころになってたの。
気がついたらあなたの事いつも追いかけてた。
いけない事だとわかっていても葉山の家や会社の前で遠くからあなたの事見てた。
あなたってさ死んだ父に似て優しすぎるところあるからどうしても放っておけなかったのよ。
私があなたの事好きだったのは…あなたといると楽だったから。
だからあなたの事守りたかった。
あなたのためならなんでも出来る。
お嬢様育ちの圭子さんには絶対まね出来ない事でも私には出来るって思い上がってたの。
(吉澤)捜しましたよ辻井高史さん。
先ほど風力発電施設近くの駐車場で羽田美雪さんの車が見つかりました。
(吉澤)鑑定した結果車内から検出された指紋があなたの部屋から採取した指紋と一致しました。
川上妙子さん。
まさか…君が羽田さんを?やっぱり高史抜けてるわね。
言ったでしょ?あなたのためならなんでもするって。
辻井さん…1億円の横領なんて私にはやっぱり無理です。
もう何もかもが限界なんです。
君にはつらい思いさせて申し訳なかった。
でももうこれ以上君に迷惑はかけられないから君が告発するっていうんだったらそうしてほしい。
待ってください!辻井さんだって外山さんに無理やりやらされてたじゃないですか!
(美雪)私と一緒に告発すれば辻井さんも助かるかもしれないんですよ?君が自分の意思で元の世界に戻るっていうんだったら絶対にそうすべきだと思うよ。
でも今の俺には嘘で固めた世界から抜け出す勇気はないんだよ。
辻井さん…。
ここから先は君次第だ。
なんの力にもなれなくて申し訳ない。
それじゃあ。
(美雪)告発するのを見送ってほしい?お願いします。
辻井さん本当は裏金工作なんてしたくないんです。
でもお人よしだから部長さんからの命令断り切れなくて…。
失礼ですけどあなた辻井さんのなんなんですか?えっ?それは…。
口ごもるって事は…不倫してるのね辻井さんと。
お気の毒ですけど辻井さんは社内でも愛妻家で通ってるんですよ。
辻井さんが奥さんを捨ててまであなたみたいな人を本気で好きになるとは思えませんね。
もっと自分にふさわしい男の人を探さないと…私みたいに失敗しちゃいますよ。
とにかく私内部告発をやめるつもりはありませんから。
離してよ!ああっ!
(妙子の声)ひどい事をしてしまったという自覚はありました。
でも不思議と自首する気にはなれませんでした。
いずれ捕まる事がわかっててもせめてそれまでの間ぐらいは高史のそばにいたかった。
でもまさか美雪さんの遺体が墜落現場近くまで流されてすぐに発見されちゃうなんて…。
悪い事してもすぐバレちゃうものなんですね。
美雪さんを殺してしまった翌日に高史を事故から救えたのはまさに運命だとその時は思いました。
だから私は美雪さんを殺した罪を事故で死んだ辻井高史に着せ元いた世界に帰れないようにしようと思ったんです。
バルコニーのオリーブの実が幸せをくれる種に見えました。
だから…。
だから…生まれ変わった高史と2人で新しい人生歩いていきたかった。
だけどやっぱり…悲しいね…。
(吉澤)川上妙子さん。
羽田美雪さん殺害容疑で署までご同行願います。
圭子俺…。
どうして連絡してくれなかったの!?どうしてこんな事になっちゃったの!?1億円をどうにかするとか大きな仕事のために政治家を買収するとか殺人容疑かけられちゃうとかそんなの…そんなの全然あなたらしくない!バカ言い合って笑ってケンカして怒って泣いて…それだけで十分だったのに!圭子すまない…。
会えなくなって思い出した。
俺にとって一番大切なのは圭子なんだって…。
圭子俺…本物の大バカ野郎だ。
高史の…大バカ野郎!圭子…。
もう一度俺とやり直してくれないか?頼む!普通でいい…。
普通に…バカ言い合って一緒に暮らしていければそれ以上なんにもいらない…。
(すすり泣き)もう二度と私を一人にしないで…。
(泣き声)
(吉澤)辻井高史さん!業務上横領罪の件でそろそろご同行願えますか?
(すすり泣き)あなたにこの謝罪の手紙を毎週お渡しするのが私のライフワークになりそうです。
これも私の運命なんでしょうね。
定年まで続かないよう祈ります。
ありがとうございました。
じゃあ。
2016/01/24(日) 21:00〜23:10
ABCテレビ1
ドラマスペシャル 黒の斜面[字]
檀れい主演!映画史に輝く名作サスペンスが、豪華キャストで復活!飛行機墜落で死んだはずの夫は生きていた…1億円横領と愛人殺人容疑者として!?
詳細情報
◇番組内容
夫(原田泰造)の乗る予定だった飛行機が墜落。しかし、死んだはずの夫は、愛人(内山理名)と共に生きていた!1億円横領や殺人容疑など、夫の黒い疑惑が次々と明るみになる中、妻(檀れい)がとった驚きの行動とは!?日本映画史に輝く名作サスペンスが、ドラマスペシャルで復活!
◇出演者
檀れい、内山理名、遠藤久美子、佐野史郎、金子貴俊、北原里英、渡辺いっけい、原田泰造
◇原作
菊島隆三
◇脚本
吉川次郎
◇監督
伊藤寿浩
◇スタッフ
関拓也(テレビ朝日)、佐々木淳一(松竹)、渡邊竜(松竹)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/kuronoshamen/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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