超絶 凄(すご)ワザ!「ゆっくりでも倒れずまっすぐ進む自転車対決」(前編) 2016.01.23


保有台数8,000万。
日本は空前の自転車ブーム。
エコで経済的。
運動不足も解消されると通勤に使う人も激増中。
しか〜し!二輪の宿命かバランスを崩しての転倒事故が後を絶たない。
という事は遅くても安定して走る自転車ができれば転倒事故はぐっと減るはず。
そこで「凄ワザ!」ではふた組のスペシャリストに究極の安定性を持った自転車開発に挑んでもらう。
まずは100人以上の競輪選手の自転車を手がけ手作り自転車の…自転車を知り尽くした男が作り出すゆっくりでも倒れない自転車とは…。
対するは変身!ロボットを自在に操る科学者と教え子たち。
人工衛星にも使われる技術で自転車をロボット化するという。
立った…!自転車が立った!これは自転車に革命を起こそうと奮闘する男たちの物語である。
どこまでも倒れず駆け抜けろ。
こんばんは。
「超絶凄ワザ!」MCの千原ジュニアです。
アナウンサーの池田伸子です。
さあ今回のテーマは「自転車」なんですよ。
いいですね身近なテーマで。
ただこの自転車についてある調査によると65歳以上の高齢者のおよそ4分の1が自転車で転倒した事があるというふうに答えていて。
見てても怖いな思う時ありますもんね。
お子さん2人乗っけて走ってはるお母さんとか。
だからこそ今回は…対決の舞台は…この道を時速10キロという低速でスタート。
ペダルをこがず手離しでどこまで進めるかで勝負を決める。
ゆっくりで倒れない難しさ。
千原ジュニアが挑戦。
いわゆる普通の…。
あ防犯登録もされてますわ。
これでこの黄色いラインがなくなったとこがスタートライン?そうなります。
そこで手離し?うわ〜怖いな。
それではお願いします。
(ブザー)ちょっと不安定なスタートですがさあそろそろ手離しライン。
お…お〜…。
大丈夫ですか?それもそのはず。
速度が遅い時ハンドル操作で安定させるのが普通の自転車。
今回はハンドルを使わない事で自転車本体の安定性を突き詰めてもらう。
いやこんないります?これ。
50は…よっぽどですよ。
さあ挑戦者ふた組ご紹介します。
1人目は世界に名をとどろかす自転車工房今野製作所から。
工房を父から受け継いだ2代目…競輪界で絶大な人気を誇る今野の自転車。
その機能性の高さにひかれ著名人にもとりこになった者が多い。
信頼される理由は細部にこだわり乗り手の事を考え抜く姿勢だ。
大切にしているのは人と自転車が一体になる人車一体。
乗り手が体の一部のように感じられる車体を作り続けてきた。
そんな今野にとっても低速で安定する自転車の開発は初めて。
世界に知られるその技術力と発想力を自転車の未来に使いたいと挑戦を決めた。
対するは最先端の科学の世界から。
ロボット研究のスペシャリスト岩瀬将美。
これは岩瀬たちが開発したくも型ロボット。
まるでアニメの世界から飛び出したかのような…こうした複雑な動きを制御するプログラムを研究する岩瀬。
実は自転車に関する開発も手がけた事がある。
ハンドルが小さな力で動くようパワステをつけるというもの。
この鉄の箱にモーターが入っていてハンドル操作を手助けする。
前に子供を乗せていても転倒しにくくする優れものだ。
ロボット工学で自転車の安全性を高めたいと今回の挑戦を決めた。
さあ楽しみですね今回も。
まさに職人vs.ハイテクチームという。
ね〜。
改めてご紹介します。
まずはフレームビルダーチームの皆さんです。
よろしくお願い致します。
(一同)お願いします。
そして対するはロボット自転車チームの皆さんです。
よろしくお願い致します。
(一同)よろしくお願いします。
どうですか?今回のこのお話聞かれた時にどう思われました?そうですねやっぱ正直無理かなっていうのが…。
それは普通の考えですよね。
(今野)まだ正直今までそういう事研究した事はないのでやっぱり速く走る自転車っていうのを追求してきたんでやっぱり…さあそして岩瀬さん。
今回この挑戦受けられた理由っていうのは何なんでしょうか。
子供を乗せていた時にひやっとする経験あってですね。
よろしくお願いします。
今回実際に作って頂いた期間は5週間だったんですけれど開発の3週間目でテスト走行に参加してもらいました。
まずはフレームビルダー今野さんのチームの自転車作りご覧下さい。
今野はさまざまな形の自転車を持ち近所の中学校へ。
どんな自転車が倒れにくいのか実際に乗り比べる。
乗った感覚から答えを導き出す。
今野のモットーだ。
ここから今野は今回の開発で最も重視すべき事を見つけ出した。
乗り手の動きに対し自転車がどう反応するかだ。
まっすぐを維持しようとする時人は無意識に体でバランスをとる。
この動きに敏感に反応し車体を立て直す構造が必要。
しかし敏感すぎると今度は直進安定性を失う。
反応と安定性のベストなバランスを見いだす事が鍵となる。
製作開始。
まずこだわったのは重心の位置。
時速10キロという低速で最も安定する重心の位置をミリ単位で探り出す。
作り上げた自転車。
通常のものと一見変わらないように見える。
しかし僅か3センチだけ車高が低い。
この違いが安定性を飛躍的に増すという。
次は反応を左右する部分に取りかかる。
複数の刻みが入った前輪と車体をつなぐ部品。
これが今野の…前輪を刻みの好きな位置につける事ができる。
一般的に車輪の位置が前にあるほどまっすぐ進む安定性が増し後ろにあるほど反応の良さが増す。
刻み幅は僅か19ミリ。
今回の挑戦にベストな位置はどこかこれで見つけ出す。
まず安定性が高い前寄りにセット。
一度曲がると修正が効かない。
反応の良い後ろ寄りにセット。
見た目には分からないが僅かに揺れているようだ。
反応の良さと安定性を兼ね備えた前輪の位置はどこなのか繰り返し乗り感覚で探っていく。
そして…。
ついに見つけ出した。
低速でもバランスの良い自転車完成か?と思いきや…。
今野は悩んでいた。
このままでは乗り手を選んでしまう。
製作の手が止まった。
解決策を見つけられないまますでに1週間が過ぎていた。
不意に今野がつぶやく。
ハンドル?ハンドルを乗り手の体に近づくように取り付け始めた。
今野は乗る姿勢が前傾しているより直立している方が安定すると考えた。
そこで誰が乗っても直立姿勢となるようにハンドルを高くすることにしたのだ。
パイプを継ぎ足し早速公園で試す。
果たして…。
クールな今野も思わず笑顔。
狙いどおりの乗り心地のようだ。
誰が乗っても安定する自転車。
テスト走行に向けて準備は万全だ!なるほど。
今野さんタイヤの位置であれだけ変わるんですね。
あそこ重要ですね。
あれは自転車の走行性能をすごく決めるポイントになるので。
1センチ2センチちょっとずつ変えるだけで全然違うんですね。
もうそうでしょうね〜。
廣田さんいかがですか?まあ自転車って考えた時にホントに肝なのはその上に乗ってる人間だと思うんです。
じゃあ人間ってどうなんだろうっていう事を深く考えて一つ一つやっていってるので。
今回の挑戦を学生の成長の機会と考えた岩瀬は研究室のメンバーを集めその基本方針を示した。
岩瀬には秘策があった。
ジャイロって何じゃいろ?ロケットや人工衛星などに使われている…それがジャイロ。
物体を高速回転させると姿勢を維持する力が生まれこのジャイロ効果を利用しようというのだ。
今回は高速回転させた円盤を自転車の後部に装着。
センサーで自転車の傾きを感知し円盤に情報を伝える。
傾きと逆方向に力が発生するように円盤を動かし自転車を倒れないようにするシステムだ。
方針を示した岩瀬。
具体的な製作は学生のリーダーを決め任せる事にした。
指名したのは…プログラムや装置作りに精通。
岩瀬が将来を期待する研究者の卵だ。
ジャイロの製作は長野県のなじみの工場に依頼。
発注から1週間。
田は完成品のチェックに訪れた。
ラジコン用のモーターで出来上がった円盤を高速回転させる。
田が設計した円盤の大きさは直径25センチ重さ3キロ。
これを1分間に9,600回転させれば大人が自転車に乗って傾いても補正する力を持つという。
試運転の結果は良好。
円盤を囲うケースが完成。
ここで田は岩瀬にジャイロのパワーを見てもらう事に。
その準備をしている時だった。
スタジオあ〜怖っ!円盤を高速で回す負荷に耐えられずモーターが焼けてしまった。
ただホント回転させてるだけなんで。
ちょっと今回のモーターの選定…あれが悪かった。
しばらく考え田が持ってきたのは何と電動ドリル。
重い物体を回す時立ち上がりがモーターに最も負荷がかかる。
そこで電動ドリルである程度の回転数まで回し最初の負荷を軽くする事にした。
・5,300…5,400。
ジャイロに対する岩瀬のオーケーが出た。
あとはセンサーと連動させればシステムはできる。
田は大きな壁にぶち当たっていた。
自転車の傾きをジャイロに伝え動きを指示するプログラムがうまく機能しないのだ。
それを聞いた岩瀬が助けに入った。
丁寧に調べるとプログラムの初期段階に粗い部分がある事が分かった。
手間を惜しまなければ見つけられる事だった。
岩瀬の愛のむち。
これも期待あってこそ。
頑張れ田!頑張っていこう!ね〜。
そんな怒ったつもりはなかったんですけど。
十分ばっちり収められてましたね。
田君いかがですか?いやホントいろいろ教えてもらう事が多くて今回のやつもやっぱ先生が来て一緒に見てくれてやっぱこの粗いところとか怪しいところを見つけられたのでまあ叱られたというよりかは元気づけられたって感じなんですけど。
そうとってくれたら…良かったですホントに。
あのジャイロですけど今野さんなんかから見てこれどうですか?僕らもやっぱり自転車が倒れないようにってなった時にやっぱり当然考えるんですね。
ジャイロであったりとか振り子であったりとか。
このあと開発3週目のテスト走行を迎える。
乗るのは元プロロードレーサーの山根理史だ。
まずは岩瀬率いるロボット自転車チームが挑む。
Dialogue:0,0:23:08.50,0:23:12.21,Default,,0000,02016/01/23(土) 20:15〜20:45
NHK総合1・神戸
超絶 凄(すご)ワザ!「ゆっくりでも倒れずまっすぐ進む自転車対決」(前編)[字]

世界的な手作り自転車職人と最先端ロボット工学の研究者が、ゆっくりでも倒れない究極の自転車作りに挑む。50メートルの一本道をどこまで進めるか!【出演】千原ジュニア

詳細情報
番組内容
日本は空前の自転車ブーム!国内の保有台数はなんと8000万台以上。そんな身近な自転車に潜む危険が転倒。ゆっくり走るときに起こりやすい転倒事故。事故を減らすためにも、「凄ワザ」でゆっくりでも倒れずに走る自転車の実現に挑みます。挑むのは、手作り自転車職人とロボット工学の研究者。幅50センチ、長さ50メートルの一本道を、ハンドル操作をせず、こがずに、どこまで進めるかを競います。【出演】千原ジュニア ほか
出演者
【挑戦者】今野製作所…今野真一,廣田圭吾,関谷勇希,大塚有,東京電機大学…岩瀬将美,■田岳瑠,波多野隆馬,谷拓也,【出演】元自転車選手…山根理史,【司会】千原ジュニア,池田伸子,【語り】千葉繁

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
バラエティ – その他

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