(武川)皆さんおはようございます。
高齢者の発症率が高い脳卒中は介護が必要となる疾患の第1位。
そんな脳卒中の兆候を見逃さないためにはどのようにすればいいのでしょうか。
大阪大学医学部附属病院の坂口先生にお話を伺います。
では先生まずは脳卒中について基本的なことを教えていただけますか。
脳卒中というのは…。
大きく分けてこの3種類の病態があります。
特に脳梗塞の場合は血管が詰まる。
脳出血くも膜下出血は血管が破れるというような病態になります。
はい。
え〜っとだいたい…。
65才以上の高齢者の方がだいたい7割を占めるといわれています。
う〜ん…。
特に脳梗塞の場合血管が詰まりますと…本当に血流がなくなってしまいますと…。
という状態になって…。
ですからいちばん重要なことは発症したらすぐに医療機関に行ってその脳の詰まっている所をなんとか解除してもらうということが重要になってきます。
すぐにと言われましてもどれぐらいの時間まで猶予があるものですか?
(坂口先生)そうですね今現在ですね詰まった血栓を溶かすお薬…特効薬でt−PAというのがあるんですけれどもそれが使用できるのが発症してから4.5時間以内…。
4時間半。
う〜ん。
それをちょっと超えた場合ですね血管内治療といいましてカテーテルの治療があるんですけれどもこれも原則8時間以内までなら有効性があるだろうということがいわれています。
う〜ん。
じゃあ「ちょっとおかしいけど一晩様子を見ようか」ではもう遅いということですね。
そうですね一晩もたつと脳梗塞が固まってなかなか症状が改善しないという形になります。
となるとほんとに時間との闘いだとは思うんですが発症する前に前ぶれとして「あれ?」っていうことは何か私たち感じ取ることはできるんでしょうか?
(坂口先生)そうですねいちばん分かりやすいのはですねその脳梗塞の症状のような…。
急に言葉がしゃべりにくくなるとかそういう症状が一過性に出ることがあるんですね。
だいたい…。
これが治ってしまったからといって安心しないで普通1回起こりますと2日以内ぐらいにまた本当の脳梗塞になるような発作が起こることが多いとされてるのでそういう軽い症状が出た時にもすぐ受診していただくという…。
それ以外にですね急に…。
というような症状とかですね。
あと今まではしてなかったのに…。
シュワシュワっという形の耳鳴りが聞こえてくるというような場合には…特にけい動脈が細くなってる人の場合にはそういうことが起こってきやすいのでそういうことを感じた場合にはすぐに医療機関で検査していただくっていうことが重要になってきますね。
脳卒中は要介護やねたきりの原因の第一位の疾患となっております。
後遺症を残さないようにするためには発症した時にすぐに医療機関を受診していただくことが非常に重要です。
更に前ぶれの症状でありますような一過性脳虚血発作…。
というような症状が出た時にはすぐに医療機関を受診することが本当の発作を抑える効果があります。
更に…。
動脈硬化性疾患をお持ちの方はですねそれを放置せずに治療を開始していくことが脳卒中を予防するいちばんいい方法になります。
来週は脳卒中の症状について国立循環器病研究センターの山上先生にお話しいただきます。
より詳しい情報が詰まった番組ホームページもぜひご覧ください。
2016/01/23(土) 05:35〜05:45
MBS毎日放送
医のココロ[字]【脳卒中の兆候を見逃さない】
今週は「高齢者の脳卒中」について解説▽日ごろ気になっている疾患について、地域医療に接している先生が登場。正しい知識をわかりやすくお伝えします。
詳細情報
番組内容
【高齢者の脳卒中】
脳卒中は「がん」「心臓病」とならんで三大疾病のひとつです。
今回は「高齢者の脳卒中」に限定して「対処法」「最新治療」「予防」などを、わかりやすく解説いたします。
出演者
【専門家】
坂口 学(大阪大学医学部附属病院 脳卒中センター(神経内科・脳卒中科) 副センター長)
【アシスタント】
武川智美(MBSアナウンサー)
公式HP
【番組HP】
http://www.mbs.jp/inokokoro/
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:12872(0x3248)